歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第57回・2006年その3)

演奏時間&構成表 3(第57回・2006年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

曲順楽曲アーティスト演奏時間
構成
フル再生時間
構成
30(紅15)
紅後半1
三日月絢香3分28秒
1コーラス半
4分38秒
2コーラス半
31(白15)
白後半1
5センチ。WaT2分28秒
1コーラス半
4分52秒
2コーラス半
32(紅16)
紅後半2
JEWEL浜崎あゆみ3分31秒
2コーラス+サビ
4分11秒
2コーラス+サビ
33(白16)
白後半2
ボクノートスキマスイッチ2分57秒
1コーラス半+サビ
5分37秒
2コーラス半+サビ
34(紅17)
紅後半3
一色中島美嘉2分54秒
1コーラス半
5分22秒
2コーラス半
35(白17)
白後半3
宙船TOKIO2分51秒
冒頭+1コーラス半
4分0秒
冒頭+2コーラス半
36(企2)2006スーパーレビュー!6分20秒
Dear WOMANSMAP1分6秒
ラストサビ
4分50秒
2コーラス+サビ
37(紅18)
紅後半4
aiko3分3秒
1コーラス+サビ
5分20秒
2コーラス+サビ
38(白18)
白後半4
ハネウマライダーポルノグラフィティ2分58秒
1コーラス半
4分51秒
2コーラス半
39(紅19)
紅後半5
大江戸喧嘩花小林幸子2分49秒
2コーラス
4分19秒
3コーラス
40(白19)
白後半5
アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士DJ OZMA3分41秒
冒頭+2コーラス
3分48秒
冒頭+2コーラス

各ステージ・補足

 絢香の「三日月」は本来イントロから始まる曲ですが、このステージではサビの一節アカペラから演奏開始となりました。1番サビも半分歌い終った所で原曲と異なる間奏に移行する、やや変則的な構成です。メジャーデビューはこの年2月の「I believe」ですがいきなり大ヒット、さらに「三日月」で一気に広い世代から知られるアーティストになりました。

 WaTは複数ヒット曲を遺した中で、メジャー2枚目のシングル「5センチ。」を選曲。前回みたいにマイクスタンドが倒れることもなく、爽やかに1コーラス半歌い切ります。ただ2回目のサビ前に間奏は無し、演奏時間も後半トップバッターとしてはやや短めです。

 浜崎あゆみはシングル表題曲ではなくアルバム『Secret』収録の「JEWEL」、大きな落下傘型スカートの衣装は4年ぶりでした。間奏など歌以外の部分はカット多めですが、2コーラス+サビ全てを歌い切るフルコーラス歌唱となっています。

 スキマスイッチもバラードの「ボクノート」を歌唱。イントロが後半部のみでかなり短め、アウトロもフェイドアウトから変更になっています。それ以外は2番以外目立ったカット無しで、1コーラス半歌唱。

 中島美嘉は1年遅れの『NANA』主題歌という形で、2作目の主題歌「一色」を歌唱。2回同じメロディーを繰り返すAメロの2回目カット、間奏前の2回ある英語詞も1回のみ。間奏も含めて細かいカットの多い構成でした。

 TOKIOは大ヒットした中島みゆき提供曲「宙船」を歌唱。冒頭サビ歌唱前にある数秒のイントロがカットされています。またアウトロも半分くらいに短縮されていました。なお城島茂はこの年朝ドラ『芋たこなんきん』に出演、その宣材写真はしばらく曲紹介でネタになります。

 後半3組終わった所で2006年の流行を題材にしたショーコーナーが組まれますが、曲を歌う場面がほぼ無かったので詳細は割愛します。ゲストのパフォーマンスがあったり出場歌手がファッションショーをしたりという展開でしたが、ラストはなぜかSMAPがこの年のヒット曲「Dear WOMAN」を歌う締めになっていました。

 aikoもシングル表題曲ではなく、友達の結婚を祝したバラード「瞳」を歌唱。美しい歌声で聴かせる3分間のステージでした。1番とラストサビの歌唱。

 ポルノグラフィティはステージ前に因島在住・ファン同士で結婚したカップル宅から中継がありました。大変何とも言えないやり取りでしたが、ファンから見ると微笑ましい内容でもあります。曲はこの年大ヒットの「ハネウマライダー」を1コーラス半、冒頭・ラスト(アウトロが若干短め)の挨拶や間奏のMCを紅白で披露したのはこの時が最初でした。

 小林幸子は例のごとく豪華衣装、曲は「大江戸喧嘩花」を1番と3番の2コーラス。例のごとく原曲と全く異なるアレンジで、特に3コーラス目は打ち込み風アレンジ。アウトロもなぜか第九のメロディーが入るという具合で、見た目の美しさはともかく小気味良さは本人の歌声以外全くありません。

 DJ OZMAは紅白歌合戦史上でもっとも物議を醸したステージになりました。演出面の理由で総合司会のお詫びが入ったのは、現在でも唯一です。もっとも事前報道で一番取り上げられていたのもこのステージ、間奏含めて完全フルコーラス演奏だったのがそれを象徴しています。

 

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