第74回(2023年)NHK紅白歌合戦追加歌手・歌唱曲目(一部)発表

 特別企画「テレビが届けた名曲たち」の歌唱曲が決定しました。

寺尾 聰「ルビーの指環」

 1981年2月5日シングルとして発売。ヨコハマタイヤのCMソングとして大ヒット、100万枚以上のレコード売上を記録します。TBSテレビで放送された『ザ・ベストテン』では番組最長記録となる12週連続1位、この年の賞レースは日本レコード大賞・日本歌謡大賞・FNS歌謡祭・日本テレビ音楽祭など大賞・グランプリをほぼ独占。特にレコード大賞に至っては、大賞・作詞賞・作曲賞・編曲賞を全て受賞という史上唯一の記録を樹立しています。寺尾さんの本業は俳優ですが、この曲のヒットで歌手というイメージの方が強い人も多いのではないかと思われます。

 紅白歌合戦でも当然1981年・第32回に歌唱。その後セルフカバーアルバム『Re-cool Reflection』が話題になり、『SONGS』に出演した2007年・第58回に再度歌唱。第58回は当時レコーディングしたミュージシャンが勢揃いしてフルコーラス生演奏という、極めて豪華な内容のステージでした。今回は16年ぶり3回目の歌唱。永遠のヒット曲のレジェンドなステージに期待が高まります。

 

薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」

 1981年11月21日発売。薬師丸さんの芸能界デビューは映画『野性の証明』に出演した1978年ですが、歌手デビューはこの曲です。自身が主演を務めた映画『セーラー服と機関銃』主題歌、これ以降同様に「探偵物語」「メイン・テーマ」「Woman “Wの悲劇”より」も大ヒットします。オリコン5週連続1位・1982年年間シングル売上ランキング2位。『ザ・ベストテン』では3週連続1位。もっとも実際はテレビでなく映画の大ヒット曲なので、今回の企画の趣旨と異なる部分があるかもしれません。なお2016年に原作の続編『セーラー服と機関銃・その後-卒業-」を元にした映画『セーラー服と機関銃-卒業-』が制作されましたが、この作品で初主演を務めたのが今回司会のひとりとして名を連ねている橋本環奈です。

 第65回(2014年)・第72回(2021年)に「Woman “Wの悲劇”より」を紅白で歌っていますが、「セーラー服と機関銃」は今回が初歌唱。もっとも曲が大ヒットした1982年、学業優先で当時芸能活動休止中だった薬師丸さんに代わって桜田淳子が第33回で歌うという一幕がありました。したがって楽曲が紅白で歌われるのはその時以来、41年ぶりです。なお薬師丸さんは第56回(2005年)ゲスト審査員・第58回(2007年)中継ゲスト・第64回(2013年)鈴鹿はる美(『あまちゃん』企画で「潮騒のメモリー」を歌唱)で出演があるので、紅白歌合戦は合計6回目となります。

 

ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ「YELLOW YELLOW HAPPY~Timing」

 1998年・第49回に2組揃って紅白歌合戦に出演、その時のユニット名はポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ スペシャルバンドでした。『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』から生まれたライバル関係のユニット、2組揃って一緒のステージに立ったのは当時の紅白ただ1度のみ。そういう意味では、夢の共演再びと言えるわけです。なおポケビが当時歌ったのは「POWER」でしたが、今回は1996年9月4日発売、ユニット最大のCD売上を記録した「YELLOW YELLOW HAPPY」を歌唱。一方ブラビは1998年4月22日発売、当時の紅白でも歌った「Timing」を披露します。なおユニットはそれぞれ日本テレビの番組内で2018年・2022年に復活しています。

 ユニット内の芸名ではなく本来の芸名表記になりますが、キャイ~ンの2人は第52回(2001年)応援ゲスト・第57回(2006年)企画コーナーゲストに続いて17年ぶり4回目の出演。意外と紅白には出ています。内村光良は何と言っても第68回(2017年)~第71回(2020年)の総合司会、今回紅白初司会となる有吉弘行が尊敬・恩人と語る存在。パフォーマンスだけでなくやり取りも非常に楽しみな見どころになっています。なお南原さんと千秋さん、ビビアンさんはユニット同様25年ぶり2回目の紅白出演です。

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