2024.4.28 JAPAN JAM 2024

ライブレポ

 株式会社ロッキング・オン社は夏のROCK IN JAPAN FESTIVAL、年末のCOUNTDOWN JAPANの他に、JAPAN JAMも毎年ゴールデンウィークに開催しています。最初に行われたのは富士スピードウェイで2010年、その時は豪華出演者のセッションが話題になっていたと記憶していますが、2017年以降は千葉市蘇我スポーツ公園で開催される春フェスとして定着しています。コロナ禍での中止を挟みましたが2022年に初の5日間開催、今年はJAPAN JAM始まって以来の4ステージ開催。いまやコロナ禍前と比べてもっとも発展しているロックフェスと言って良いかもしれません。

 5日間開催ですが、今回は1日目だけ見に行く形としました。なお今年ROCK IN JAPAN FESTIVALは記念すべき25回目を迎えるにあたって8月蘇我・9月ひたちなかで計5日ずつ合計10日開催。チケットが入手できそうなら、8月・9月にもそれぞれ1日ずつ足を運ぼうと考えているところです。

 各アーティストごとにライブレポしていますが、それ以外に自分の終演直後のX投稿とJフェスアプリ掲載の記事リンクを掲載しています。後者についてはアプリ無しでもこちらの記事からまとめて読むことが出来ます。

 

ano (SKY STAGE)

 前回はメインの2ステージより規模の小さいBUZZ STAGE出演でしたが今回はSKY STAGE、直前の前説でもこれについて言及していました。もっとも前年5月の時点で「ちゅ、多様性。」は大ヒット中、紅白歌合戦出場も予想範囲内だったので今回ステージのグレードアップも端から見れば想定出来たことのようには感じましたが…。なお長年渋谷陽一氏もしくは山崎洋一郎氏が担当することが多かった朝礼は、今回新しくJフェス総合プロデューサーに就任した海津亮氏が担当。5月3日~6日開催のVIVA LA ROCKも鹿野淳氏から有泉智子氏にプロデューサーをバトンタッチ、出演アーティストや観客だけでなくフェスを支える方々も今年は世代交代の年になるのかもしれません。

 さてanoちゃんのオープニングですが、なんと神輿に乗っての登場でした。最初の曲が「猫吐極楽音頭」ということでそれに合わせた演出ですが、ファンシーでかわいらしいイラストや歌詞テロップもビジョンに表示されています。もっともそこにある字面は”ニャンニャンオェ”の連発、イラストも完全にそれらしいデザインで最初からやりたい放題。昨年12月発表のアルバム『猫猫吐吐 -猫猫-』収録曲ですが、この演出が出来るくらいに演出への予算も増えた=即ちヒットしたということがよく分かります。ダンサーの登場は前年ビバラの時点で既にありましたが、ライブの演出に力を入れるアーティストであることはこの時点で確信出来ました。

 彼女にしか書けないような歌詞連発のセットリストですが(ただ「普変」は作詞作曲双方クリープハイプの尾崎世界観)、全曲歌詞テロップ入りかつ曲に合わせたアニメーション映像つきで非常に親切です。キャラクターはテレビと同様一貫していて、それゆえに歌の説得力も抜群。MCの後にギターを弾きながら歌う「YOU&愛Heaven」は特に沁みるパフォーマンスで、セットリストの構成もこれ以上に考えられないほどの巧さ。昨年見た時はパンキッシュなイメージでしたが、今回はそれだけに留まらないジャンルの広さも感じました。

 本格的なフェス出演2年目とは全く思えないパフォーマンスで、いずれはワンマンもアリーナクラスの大きな会場を見越していると感じさせる内容でした。音楽的にはまだまだ広がりを見せてくれそうな様子で、さらに今回はソロだけでなくI’sとして同日にBUZZ STAGE出演。現在はバラエティ番組出演も多い彼女ですが、これが一通り落ち着いてもライブ・フェスの出演は今後さらに続くのではないでしょうか。ミュージシャン・anoの活躍はまだまだ序章段階、さらなる個性的な楽曲とパフォーマンスを今後もおおいに期待したいです。

 

櫻坂46 (SKY STAGE)

 今回のJAPAN JAMでもっとも見たかったのは彼女たちのパフォーマンス。欅坂46時代に見たステージが2016年TOKYO IDOL FESTIVALとCOUNTDOWN JAPAN、つまりデビュー1年目以来に見る形となります。とは言えグループ名が変わっただけでなく、1期生もグループに残っているのは僅か3名(しかも1人は活動休止中)。したがって限りなく初見に近い状態ですが、逆にこれだけのブランクが空いた状態で見るというのはかえって初見よりも稀少な存在ではないかとも思うわけです。

 JAPAN JAMは各ステージごとに前方エリア抽選があり、1組だけそのエリアに入ることが出来ます。第1希望で彼女たちを選んだ結果無事当選。列と番号ごとにそれぞれのエリアが定められる形ですが、自分が当たった番はなんと7列77番という随分キリの良い番号。かなりの前方とは言え端なのでステージ中央のビジョンが見られない位置でしたが、アリーナのワンマンライブでメンバーを間近に見られる席を確保するのは至難の業。したがって番号ともどもラッキーな場所で見られるという結果となりました。当然ながら周りはBuddiesと呼ばれるファンが大半、ほぼ全員推しの名前が書かれたタオルを持参していましたが、どのメンバーが特別多いという印象はありません。ファン層も男性が少し多い程度で年代も広く、どちらの意味でも広く支持されていることが一見でもよく分かります。

 オープニング映像、メンバーの名前と写真が次々に流されます。もちろんバックの音楽は「Overture」ですが、最初からファンのコールが大きく勢いあります。もう開始何秒かという時点で少なくとも前方には一体感が生まれたといったところで、メンバーが登場。「承認欲求」「マンホールの蓋の上」「Dead end」、森田ひかるセンターの楽曲が3曲続きます。いずれも疾走感のあるナンバーで振り付けは激しく、会場の熱度も自然に上がります。この日の最高気温は27℃、もはや夏フェスと言って差し支えのない暑さでしたが、少なくともステージ上と前方エリアは誰ひとりそれを物ともせず盛り上がっている様子でした。

 メンバー1列になり、MCを進行するのはリーダー・松田里奈。パフォーマンスした3曲のタイトルを読み上げ、センターの森田ひかるに話を振り、サクサクと次のパフォーマンスに進む全く無駄のない見事な進行。『THE TIME,』の曜日レギュラーも今年で4年目、そもそもこれに抜擢されること自体が能力の高さを表していますが、実際に見ると回しのスムーズさに驚き。本人の努力もあるかとは思いますが、それ以上に天性のセンスを感じさせる瞬間でした。少なくとも彼女は卒業後もメディアで見る機会多くなること間違いないでしょう。

 山﨑天にセンターが代わって始まる「五月雨よ」、あらためて見るとメロディーの美しさに心が洗われます。しなやかな振り付けと動きは見る人を泣かせるようなパフォーマンスで、2022年の発表時よりも確実に価値が上がっている曲のように感じました。そういえばこの曲は今年に入ってからTHE FIRST TAKEで天ちゃんのソロテイクがありました。最新シングルに収録されている「泣かせてHold me tight!」も彼女がセンター、ここまではブロックごとにセンターが決められている構成のようです。

 再びよどみのないMCを経て、続いては「BAN」のパフォーマンス。2021年の曲なので当時の選抜はまだ1期生が多くいましたが、現在はなんと3期生の曲として作用しているようです。まだ個人的に3期生メンバー全員を認識出来ていないので調べる形になりますが、センターを担当したのは石森璃花。Bメロのセリフパートでは大歓声が挙がっていました。オリジナルと比較して全体的に声は高め、そこに若干の初々しさを感じさせる面もあります。

 入れ替わりで登場した1・2期生の「Start over!」は圧巻という言葉で片付けられないほどの内容です。この日の櫻坂46はテンポの速い曲中心でしたが、あらためて聴くと「Start over!」はゆっくりしたリズムにも聴こえました。その分他の曲以上の重みが、イントロのベース演奏以外からも感じられます。特殊なオーラを持った曲、種類は少し違いますがこれは8年前に生で見た「二人セゾン」もそうでした。組体操のような振り付けが存在しているのが、2曲の共通項と言って良いかもしれません。

 ラストのシングル表題曲「何歳の頃に戻りたいのか?」はもう今の櫻坂46の凄さを凝縮したような曲で、早くも2024年ベストアクトに選びたいという勢いでした。センターの天ちゃん筆頭に髪は乱れに乱れ、おそらく汗でメイクもそれどころではない状況ですが、それだけメンバー全員が”入っている”パフォーマンス。圧倒されないわけがなく、気がつけば目に涙が溜まっていました。実際、前にいた女性ファンの方は感動で号泣。普段アイドルを見ない一見の方でも、おそらく凄いと感じた人の方が多かったように思います。

 総じて圧巻も圧巻、次のステージを見るまでに余韻が必要な状況でした。同時に櫻坂46は確実に進化し、そして確実に強くなっていることをあらためて確認することができました。メンバー全員が素晴らしかったですが、やはり個人的に1人挙げるとしたら山﨑天でしょうか。バラエティ番組などの動画を見た見解も含めて考えると、彼女ほど一つの仕事に対して多大な成果を挙げられる存在は滅多にいないような気がします。今後は3期生の伸びにもかかっていると思いますが、少なくともリーダーの松田さんと天ちゃんが櫻坂46にいる限り人気が急落することはまず無いと言い切って良いでしょう。どれだけ普段凄いコンサートになっているのか、できれば現場少なくとも配信で確認する必要はありそうです。あともう1つ特筆すべきはSNSでの拡散力。2021年の紅白落選がきっかけにこういった流れが出来たようですが、BE:FIRSTやJO1に近い拡散力には正直驚きました。その凄さを呼び込んだのが他でもないメンバーのパフォーマンスの凄さとキャラクターとしての魅力であることは言うまでもありません。

女王蜂(SKY STAGE)

 とにかく暑くまともにステージを見られない状況だった昨年のサマソニ大阪以来に見るステージ。マイクスタンドを蹴り飛ばして、「HALF」「火炎」からスタート。迫力ある演奏をバックに自由自在な歌声、音を止めてアカペラで歌う箇所も多数。裏声を駆使した高音に迫力の低音、この方は何色の歌声を持っているのでしょうか。アヴちゃんはもはや上手い上手くないの次元で語るような存在ではなく、もはや神か妖精を見ているかのような感覚でした。オーディエンスを乗せる煽りはあるもののMCらしきMCは無し、「バイオレンス」「メフィスト」「BL」といったキラーチューンを次々と投下します。

 終盤は比較的新しい曲、「超メモリアル」「01」の演奏でした。ここまで来るとフェスのステージは大詰めといったところですが、気温同様に空間の熱気は上がるばかり。一通り演奏を終えたところで、最後はマイクを投げつけ「続きはウチらの単独公演で」の一言。始まりから終わりまで痺れる内容で、そのままツアーのチケットを購入するために動いた人もいたのではないでしょうか。なお6月から7月までZeppツアー開催決定、この日の時点ではeplusでファミリーマート先行抽選が5月6日まで行われるという段階でした。

 

ももいろクローバーZ (SUNSET STAGE)

 ももクロも気がつけば長く一定の間隔で見ています。初めて見たのは2011年、佐々木彩夏の15歳を祝う西宮ガーデンズのイベントでした。インパクト重視の楽曲と極めて激しい振り付けを見た時、当時はピンク・レディーみたいな太く短い活動を予想しましたが、気がつけば結成17年目。太くという点では想像していた通りとしても、ここまで長く人気が継続するのはさすがに考えていませんでした。気がつけばメンバーも2人が結婚、1人に至ってはバツイチにまで至っているところに時の流れを感じます。今回彼女たちを見るのは2019年のロッキン以来、奇しくも2015年・2019年と同様4~5年ごとのペースで再び見る形となりました。豪華メンバーによる生バンド仕様は5年前と変わりなく、今回はギターにマーティ・フリードマン、ベースにすぐ後のステージに出演するMY FIRST STORYのNobが参加しています。

 2008年5月17日という結成日から始まるオープニング映像を経て、最初に演奏されるのは「MONONOFU NIPPON」。昨年配信となった新しいライブ曲です。”JAPAN”ではなく”NIPPON”の連呼で富士山を象る両手のポーズ、かなり硬派な楽曲です。提供したのは布袋寅泰氏、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」から続く関係も10年を超えました。その後は「MOON PRIDE」でこちらも2014年発表なので10年前、当時『美少女戦士セーラームーンCrystal』を見ていたキッズは会場にどれくらいいたのでしょうか。長い活動歴を誇るももクロ、さすがに昔ほどモノノフグッズを装備している人ばかりではありませんが、家族や親子単位のファンも横や前を見るとチラホラ見受けられます。その後のMCは丁寧な自己紹介つき、4人ともしっかり年齢までアピール。「私たち今会えるアイドル、週末ヒロイン・ももいろクローバー、ゼーット!」、Perfumeもそうですが、長年見続けているアーティストだと口上が何ひとつ変わっていない部分も見るたびに安心できます。

 マイクスタンドを持って歌う「レディ・メイ」は他の曲とは異なる大人の魅力、10年前には表現出来なかったであろうパフォーマンスで見事でした。調べると提供はGLIM SPANKY、個人的には今回のももクロで最も印象に残った楽曲です。新しいアルバムに収録される「Heroes」はもうすぐYouTube200万回達成なので会場にいる人は是非見て欲しいとコメント、もっともパフォーマンス中はずっと後ろにそのMVがビジョンに流れていました。その後の「誓い未来」も昨年配信された新しい曲、ただ達観しているようにも聴こえる歌詞からは前向きであるとともに若干のラストソングっぽさも感じます。ここまで来ると正直、全員が母親になっても還暦を超えてもグループが続くフェーズに入ってるように個人的には思っているのですが、実際のところはその時にならないと何とも言えません。

 一人ずつ丁寧に演奏メンバーを紹介した後のパフォーマンスは、インディーズ時代からの定番曲「ツヨクツヨク」。mihimaru GTがこの曲を発表してから無制限休止に至るまでは8年、もう完全にももクロの方が歌っている期間は長いです。ラストはお馴染み「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」。最初から最後まで映像は歌詞テロップつき、初めて見る人にも大変優しい演出でした。

 

フレデリック(SKY STAGE)

 踊れるロックはフェスの風物詩、フレデリックはもう欠かすことの出来ない存在です。もっともJAPAN JAMは前回強風が吹き荒れ、自身のステージは公演中止。その分最初からテンション高め煽り全開、飛ばしています。演奏は「スパークルダンサー」でスタート、のってけのってけの連呼で思わず競艇に行きたくなるあの曲です。

 中毒性のある音楽を指向しているとはMCでも話していましたが、じっくり聴くと一定のリズムに細かいプレイもてんこ盛り。ボーカル無しでも十分成立する、と書くと三原さんに怒られそうですが、これだけの音楽を作り上げるために必要な演奏力は極めて高いことを終始実感するステージでした。とは言えリズムだけでなくボーカルも確かで、特に新曲「CYAN」はリズミカルとは少し異なるパワフルな歌声。自分たちの音楽の進化を聴いて欲しいという直前のMCにあった通りのパフォーマンスを見せています。

 熱いMCを経て、最後はやはり定番の「オドループ」。この曲でメジャーデビューして10年、何度も何度も現場で歌っているはずですが「サビの歌詞を忘れてしまった!代わりに歌って!」。観客にサビを大合唱してもらうという演出でした。ロックフェスにフレデリックはもう格言に近い響き、次に見る機会も早いうちに訪れそうな気がします。

 

MY FIRST STORY (SUNSET STAGE)

 フェスに10年近くほぼ毎年足を運んでいる自分でも、ヒット曲も実績も出演機会も多いのになぜか見る機会の無いアーティストはいるもので、マイファスはなんと今回ようやくの初見でした。Spotifyでの再生回数100万超も50曲以上ありますが、なぜかちゃんと聴く機会も多くなく、個人的には妙に縁の薄いアーティストでもあったりします。

 これぞラウドロックという轟音のような演奏は大迫力ですが、全体を通して印象深かったのはやはりボーカル・Hiroの歌唱力とカリスマ性。日本を代表するロックバンド・ONE OK ROCKのTakaの弟、すなわち日本を代表する歌手である森進一・森昌子の息子。本人の類稀な努力があるのは当然として、血筋の良さ・天賦の才能であることも疑いようのないところ。高音の響きや出し方、何より一つ一つの言葉のクリアさ。おそらくロックでなくても、確実に歌手として一定以上の高い評価を得られるであろう才能の持ち主であると今さらながら感じました。

 この日は前日のZepp Haneda公演のダイブに関するインスタライブ投稿で物議を醸した直後のステージ。ロッキン社のフェスはダイブ厳禁・煽ると出禁というルールがあることもあって、Hiroさんの煽りはやや自制気味。もっとも今回のセットリストは激しいラウドロック的な音を除けば意外とメロディーがくっきりしていて、ポップ寄りと感じた曲もいくつかありました。場所によってはこれより激しいセトリになることも多々あるそうで、これは再生回数を稼いでいる曲を多く持つアーティストだからこそと言ったところでしょうか。そのため最大ヒット曲の「I’m a mess」は意外にも披露無し、これについてはHiroさんから「ごめんな」という声もありました。

 さすがに両親からの流れでファンになった人は少ないと推測しますが、周りは決してロックキッズばかりでなく家族でファンになっていると思われる方も見受けられました。今年はHYDEとのコラボで『鬼滅の刃』タイアップあり、知名度がさらに高くなるのは間違いありません。その意味では、確実に見ておいて良かったと心から感じるステージでした。

[Alexandros] (SKY STAGE)

 CDJ16/17、メトロック大阪2019に続いて今回で見るのは3回目。もっと見ているような気もしていますが、そういえば音だけは2019年のロッキンでも耳にしていました(その時はオアシスで休憩中)。ヘッドライナーとして拝見するのはメトロック以来。まずは大ヒット曲「閃光」で早々に飛ばします。

 ギターのストロークが明らかに人間業でない「Waitress, Waitress!」「Starrrrrrr」、川上さんの煽りもありますが、こんな演奏を見せられるともはやそれが無くてもテンションは上がらざるを得ません。そんな彼は過去に2回見た時よりも野性的で格好良く見えました。比較的新しい「todayyyyy」「VANILLA SKY」の披露もありますが、盛り上がりは長年人気の楽曲と変わらず大きいまま。そもそも演奏のレベルが日本のバンド歴代でもトップクラスなので、音を聴いているだけでも満足度高く気持ちもおおいに昂ぶります。前日の仙台アラバキでライブ初披露となった、新曲「アフタースクール」の演奏もありました。

 圧巻なのはラスト3曲。超高速のBPMで演奏される「Girl A」もまた他のバンドには真似できないパフォーマンスでした。そしてストリーミング、YouTubeともに1億を軽く突破する大ヒット曲「ワタリドリ」はサビを大合唱。「Dracula La」で10曲目、ワンマンならまだまだ続く雰囲気ですがフェスなので今回はここまで。トリなので演奏時間は他より長い50分ほどですが、体感としては15分程度で極めて短め。アンコールも無かったのは惜しいところですが、至高の時間はまた体験したいと思わせるに十二分の内容でした。

 

まとめ・写真集

 初日だけの参加でしたが、足を運んだ印象としては思った以上にコンパクト。2021年以降はROCK IN JAPAN FESTIVALもこの会場での開催となっていますが、広い敷地内で移動距離の長いひたちなかと比べると随分スケールは異なります。ただその割に音被りなどはほとんど無く、非常に上手く敷地を使っているという印象でした。フェス初心者にも優しい空間作りはロッキンやCDJと同様、特にこの会場はフクダ電子アリーナの座席をまるまるフリーエリアとして開放しているのが非常に大きいと感じました。当日券も出る程度の入りだったので混雑は今回比較的ゆったり快適といった印象でしたが、より入場者数が多く酷暑が予想されるロッキンになるとまた異なる事情もあるでしょうか。これについては今年実際に行って検証出来ればと考えています。

 最後に当日の写真集です。会場の様子を少しでも楽しんで頂ければと思っています。

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