歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間＆構成表（第20回・1969年その3）

演奏時間＆構成表 3（第20回・1969年）

　演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

　その1はこちら、その2はこちらを参照してください。

各ステージ・補足

　ムード歌謡でお馴染みの内山田洋とクール・ファイブですが、初出場のステージはバンドスタイル。1番と3番の2コーラス歌唱でした。

　ピンキーとキラーズ「星空のロマンス」は2コーラス歌唱。男性メンバーと一緒に歌うサビは、レコーディングより高い音程で歌っています。テンポも若干速めでした。

　フランク永井は「君恋し」をかなりのハイテンポで熱唱。6/8ビートの演奏なのでより速さが実感できます。1コーラス半、最後のタメとアウトロだけは若干テンポを落としていました。

　ザ・ピーナッツの「ウナ・セラ・ディ東京」はフルコーラス。宮川泰指揮のもと、圧巻のステージでした。

　舟木一夫は1番と3番の2コーラス。終盤になり、この辺りから歌手席がより賑やかになります。

　佐良直美は歌手席をグルリと回りながら3コーラス。1番・2番・4番の歌唱でした。

　北島三郎は和服姿で1番と3番の2コーラス歌唱。トリ前ですが、後年では考えられないような短い演奏時間でした。

　都はるみも1番と3番の2コーラス。歌間で寸劇と若干の殺陣があったため、間奏は原曲より長い時間が取られています。

　森進一は2回目出場で白組トリの大抜擢。「港町ブルース」4コーラス・実質2コーラスですが複数ご当地ソングの弊害、三崎・焼津に御前崎と高知・高松に八幡浜はスルーされました。アウトロもトリ風のアレンジでバージョンアップ、演奏時間も比較的長く取られています。

　ラストの美空ひばりは「別れてもありがとう」をフルコーラス大熱唱。3番手前の間奏が短くなっています。

第20回（1969年）・まとめ

演奏時間ランキング

　平均演奏時間は2分20秒。1970年代と比べても元々の曲が短い傾向にあるので、自然に演奏時間も短くなります。とは言え2年後の第22回・2分16秒よりは長め。アイ・ジョージのステージが大きく数字を引き上げた結果でもあります。

フルコーラス歌唱（間奏・アウトロは除く）

　フルコーラスは7ステージ。1970年代前半と比べると意外に少ないという結果でした。