歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第20回・1969年その2)

演奏時間&構成表 2(第20回・1969年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

曲順 楽曲 アーティスト 演奏時間
構成
フル再生時間
構成
17(紅9) 宿命の祈り 伊東ゆかり 2分3秒
1コーラス
3分50秒
2コーラス
18(白9) 潮風の中で 菅原洋一 2分15秒
1コーラス
3分50秒
1コーラス半
19(紅10) 夜明けのうた 岸 洋子 2分11秒
2コーラス
4分5秒
3コーラス
20(白10) 見上げてごらん夜の星を 坂本 九 2分34秒
1コーラス半
3分48秒
1コーラス半
21(紅11) 禁じられた恋 森山良子 2分27秒
1コーラス半
4分7秒
2コーラス半
22(白11) 君は心の妻だから 鶴岡雅義と
東京ロマンチカ
2分48秒
1コーラス半
4分20秒
3コーラス
23(紅12) すみだ川 島倉千代子 2分22秒
2コーラス+台詞
4分10秒
3コーラス+台詞2
24(白12) 大利根無情 三波春夫 3分19秒
3コーラス+台詞2
3分49秒
3コーラス+台詞2
25(企1) ポピュラーソングメドレー 伊東ゆかり
弘田三枝子
ザ・ピーナッツ
2分26秒
5曲
恋はおしまい
YOU KEEP ME HANGIN’ ON
  0分25秒 2分43秒

LA PIOGGIA
  0分28秒
3分2秒
ラブ・ミー・トゥナイト
LOVE ME TONIGHT
  0分34秒
3分10秒
西暦2525年
IN THE YEAR 2525
  0分12秒 3分13秒
レット・ザ・サンシャイン・イン
LET THE SUNSHINE IN
  0分44秒 4分49秒
25(企2) 民謡メドレー ザ・ドリフターズ
坂本 九
2分23秒
4曲
のってる音頭
(秋田音頭)
  0分21秒 3分9秒
大変うたい込み
(斎太郎節)
  0分33秒
3分13秒
会津磐梯山   0分52秒
2分26秒
ドリフのズンドコ節
(ズンドコ節)
  0分37秒 3分5秒
27(白13) 京都・神戸・銀座 橋 幸夫 2分20秒
2コーラス
3分38秒
3コーラス
28(紅13) 人形の家 弘田三枝子 2分27秒
1コーラス半
3分14秒
2コーラス
29(白14) 今は幸せかい 佐川満男 2分26秒
2コーラス
4分5秒
3コーラス
30(紅14) 雲にのりたい 黛ジュン 2分29秒
1コーラス半
2分57秒
2コーラス
31(白15) 王将 村田英雄 2分0秒
2コーラス
3分28秒
3コーラス
32(紅15) アカシヤの雨がやむとき 西田佐知子 2分30秒
2コーラス
3分31秒
3コーラス
33(白16) 君こそわが命 水原 弘 2分29秒
2コーラス
3分40秒
3コーラス
34(紅16) こんにちは赤ちゃん 梓みちよ 1分42秒
1コーラス
2分23秒
1コーラス
35(白17) 女とバラ 美川憲一 2分11秒
2コーラス
3分30秒
3コーラス
36(紅17) みんな夢の中 高田恭子 1分46秒
2コーラス
3分15秒
3コーラス
37(白18) あんな娘がいいな ダークダックス 2分10秒
3コーラス
2分25秒
3コーラス
38(紅18) 忘れられた坊や 中尾ミエ 1分58秒
1コーラス半
2分33秒
1コーラス半

各ステージ・補足

 伊東ゆかりは10月発売のシングル「青空のゆくえ」B面収録の「宿命の祈り」を歌唱。1コーラスですが、最後の”かまわない”連呼は原曲より2回多め。おまけで植木等が登場するオチもつきました。

 菅原洋一はサブスク配信無し、そもそもシングル盤かどうかも分からないのですが、一応1コーラス半の曲だそうです。マイナー曲・1コーラス・バラード大熱唱というステージは、伊東さんと全く共通でした。

 岸洋子は初出場以来5年ぶりに「夜明けのうた」を歌唱。1番と3番の2コーラスでした。

 坂本九は第14回でも歌った「見上げてごらん夜の星を」ですが、この年は最後のサビ繰り返しが省略。その代わりに6年前カットされた2回目のAメロが歌えるようになっています。

 森山良子の「禁じられた恋」は1番とBメロから始まる3番で1コーラス半歌唱。

 鶴岡雅義と東京ロマンチカは1番と3番途中からの歌唱ですが、1コーラスが長い上に間奏もじっくり聴かせるステージだったため比較的長い演奏時間になりました。

 島倉千代子は東海林太郎の名曲「すみだ川」をカバー。1番→1回目台詞→2番まで歌う構成でした。

 三波春夫は当時紅白初歌唱となった「大利根無情」をフルコーラス。若干テンポは速いものの、3コーラスだけでなく曲中2度ある台詞もコンプリートする圧巻のステージでした。

 応援合戦、紅組は当時ヒットしていた洋楽5曲を、ポピュラーソングに定評ある3組が歌唱。伊東さんソロの「雨」以外は英語での歌唱でした。抜群のハーモニー、弘田さんに至っては当時日本でほとんど使い手がいなかったであろうフェイクまで聴かせる凄まじさです。

 一方白組はザ・ドリフターズの力を借りて民謡メドレー。披露された楽曲はいずれも当時すでに発表済、それらを白組応援の歌詞にアレンジした内容でした。なおこの応援合戦は1曲あたりの披露時間が短いこともあって、1コーラスなどの構成表記は省略とします。

 橋幸夫は「京都・神戸・銀座」、歌ったのは1番と3番のみで2番の神戸はスルーされました。

 弘田三枝子「人形の家」は2コーラスの曲ですが、2番はBメロからの歌唱。とはいえ圧巻の歌唱であることは間違いありません。

 佐川満男は7年ぶりの紅白復帰、「今は幸せかい」の1番と3番を歌唱。

 黛ジュンは前回の「天使の誘惑」とは全く対照的なバラード。2コーラスですが、2番は中盤からの歌唱でした。

 村田英雄は7年ぶり、通算3回目の「王将」。1番と3番の2コーラス。

 西田佐知子も7年ぶり、名曲「アカシヤの雨がやむとき」を歌唱。1番と3番の2コーラス歌唱。1971年以降はほぼ活動休止・懐メロ番組出演も無いので、結果として本人歌唱としては非常に貴重な映像のひとつになっています。なお対戦カードではないですが、「王将」の後に歌う曲順は7年前・第13回と全く同様です。

 水原弘は2年前に歌った「君こそわが命」を再度歌唱。1番と2番の2コーラスでした。

 梓みちよは6年前に歌った「こんにちは赤ちゃん」ですが、当時は堂々のフルコーラス歌唱。ただヒットが出なくなった時期でもあるこの年は、2回目のAメロカット・速いテンポで結果記録的に短い演奏時間となる散々な構成でした。なお歌い終わりに小芝居が入るのは6年前と同様です(第14回では渥美清、この年は左卜全が登場)。

 美川憲一は1番と3番の2コーラス。先ほどの左さんがマイクオフにならないまま演奏開始、やや落ち着かないステージの始まりでした。

 高田恭子はデビュー曲「みんな夢の中」の1番と3番を歌唱。

 ダークダックスはNHKに縁のある「あんな娘がいいな」を歌唱。初回再放送時は映像欠落2コーラスでしたが、4Kリマスター再放送となった完全版は3コーラスフルでした。

 中尾ミエは1コーラス半、間奏完全カットではあるもののフルコーラス歌唱。こちらも曲紹介からイントロは4Kリマスター再放送で初の映像公開となっています。

 

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