乃木坂46「ごめんねFingers crossed」が首位獲得。CDセールス約70万枚は、今年1月の「僕は僕を好きになる」を上回っています。ポイント反映は、CHART INSIGHTを見る限り約14000ほどでしょうか。ダウンロードは15位、ストリーミングは100位圏外。CD発売週の総合ポイントが先々週の日向坂46をわずかに下回っているのが、やや気になります。

 2位BTS「Butter」と3位の米津玄師「Pale Blue」は相変わらずの強さ。なお米津玄師は来週CD発売なので、その分のポイント増加が見込まれます。back number「怪盗」藤井風「きらり」もストリーミング中心に数字を稼いでいて、ロングセラーコースに入りました。CDは係数処理が入るので、総合ランキングにおけるストリーミングの影響度がますます高くなっています。ほとんどストリーミングランキングに、何万枚かCDを売った曲が入り込むような総合チャートになっていますね。

 17位ヨルシカ「又三郎」、20位TWICE「Alcohol-Free」、25位MAN WITH A MISSION「INTO THE DEEP」が主な初登場曲になります。ヨルシカはダウンロード4位、TWICEはYoutube3位、マンウィズはCDセールス2位が大きな傑出要素となっています。Youtubeに注目すると、ストリーミング非解禁のSnow Man「HELLO HELLO」が4位で、総合にも62位で初登場してますね。こちらは7月14日CD発売予定で、ランキング上位はまだ少し先になりそうです。あとはラジオ3位でサザンオールスターズ「真夏の果実」が突然の急上昇。これは主題歌になった映画『稲村ジェーン』初ディスク化によるキャンペーンが要因のようです。

 

1位 乃木坂46「ごめんねFingers crossed」


 今作ではついに4期の遠藤さくらがセンターになりました。2年前にも「夜明けまで強がらなくてもいい」で経験していますが、当時の4期生初選抜による抜擢と今回では意味が違います。初選抜が4期の早川聖来で、長年選抜メンバーを務めた松村沙友理は今作で卒業。世代交代は進んでいますが、選抜・アンダーが徐々に固定化されている傾向なのは気になります(もっともこれは今にはじまったことではないのですが…)。シングルだけならいいのですが、最近はコロナの影響もあって冠番組の『乃木坂工事中』でもそんな状況でして…。

 疾走感のある車を効果的に利用したPVを見ながら聴くと、今作は普段よりかなりカッコ良いナンバーに見えます。変拍子を入れるなど部分部分で多少の変化は感じますが、全体的にはややスッキリし過ぎた楽曲にも思えます。今の流行のJ-POPのトレンドに近づこうという意図も感じて、確かに今後開拓すべき10代リスナーを考えるとそれは理解できますが…。ただその割に寄せ切れていない印象もあるのが気になるところです。もっとも乃木坂46のシングル表題曲では過去にあまりないタイプの楽曲であることも確かで、その点の攻めは十二分に高く評価できます。乃木坂らしい楽曲は、どちらかと言うとカップリングの「全部 夢のまま」の方が当てはまりそうですね。

 CDセールスは今の乃木坂46のファンの多さを考えると盤石と思われるので、楽曲の評判はやはりストリーミングやYoutube中心に、今後長い目で分析する必要がありそうです。Youtube再生数は公開1ヶ月で現在450万ほどで伸びてますが、考えてみると1ヶ月も前の公開は結構早いような気がします。もしかするとストリーミングが伸びない理由は、YoutubeでのフルPV公開の早さにもあるのかもしれません。

 

25位 MAN WITH A MISSION「INTO THE DEEP」


 映画『ゴジラ vs コング』日本版主題歌。それ以外もシングルCDはタイアップ曲が複数収録されていて、EPもしくはミニアルバムとしても成立するような内容になっています。

 マンウィズもJ-ROCKの第一線に立ってから10年近くになり、根強い人気は健在です。今作はもうまさしくマンウィズ、といった印象の迫力満点ロック。その場にいるオーディエンス全員が拳を振り上げたくなるサビ、早くライブやフェスで味わいたいと心から思えるナンバーですね。

 

53位 Little Glee Monster「君といれば」


 今週集計分でダウンロード開始、ダウンロード10位・Twitter3位につけています。ちょうどこのタイミングで、芹那さんの活動復帰報道がありました。

 レコーディング・PVは4人での参加。ライブのアンコールでも4人で歌ったそうですが、この曲は強い絆を感じさせる歌詞が感動的です。一連の楽曲を聴いていても、特にファンでない立場から見ても芹那さんのいないリトグリは有り得ないので(勿論それは他の4人にも当てはまります)、本当に5人での活動がまた見られることが何より嬉しい気持ちです。おそらく近い時期に行われるコンサートでも間違いなく歌われるとともに、今後リトグリの歴史の中でも相当重要な意味を持つ楽曲になるでしょう。同時にダウンロード売上や再生数といったデータとは、多少切り離して考える必要がある楽曲の一つとも言えそうです。