オープニング
ステージの映像が映し出されて、緞帳が上がります。舞台の上段にある壁が左右に開かれて、その向こうから両軍の司会者、赤い着物姿の松下奈緒と白い紋付き羽織・袴姿の嵐の5人が登場します。上段からステージ前方に降りて観客にご挨拶。
櫻井「皆さん、」全員「紅白歌合戦へようこそ!」
松下「紅組司会の松下奈緒です!」嵐「白組司会の嵐です!」
松下「今年の紅白歌合戦は、」相葉「新しい歴史を作る第一歩。」
全員「私たちがお届けします!」
櫻井翔の紹介で、プロゴルファーの石川遼が登場。ステージ上段下手から階段を降りて、司会者が並ぶ列の真ん中に立ちます。
松本潤「早速ですが、石川さんにとって歌というのはどういった存在ですか?」
石川遼「いつもゴルフに集中するために歌を聴いて練習をしている時があるので、僕とゴルフとをつなぐ大切なものだと思います」
二宮和也「では石川さん、開幕宣言の方をお願いします」
石川遼「僕がゴルフにかける思い、歌手の皆さんが歌にかける思い、ジャンルは違いますがその真摯な気持ちは変わらないと思います。これからここに集まられた歌手の皆さんがご自身の最高のパフォーマンスを披露して下さいます。より高いレベルを目指し、競いあう同士として、皆さんの歌を聴かせて頂きます。紅白歌合戦、開幕です!」
オーケストラの演奏が始まって「第61回NHK紅白歌合戦」のオリジナルテロップ。ここで石川選手は舞台袖にはけます。楽曲は前回と同様、久石譲作曲の紅白テーマソング「歌の力」。
櫻井「歌でつなごう!」松下「第61回、」全員「NHK紅白歌合戦!」この宣言に合わせて、舞台上段から出場歌手が入場します。画面向かって左側から紅組歌手、右側から白組歌手。司会者の面々が今回の出場歌手の名前を読み上げます。ただそれはあいうえお順でもステージ登場順でも入場順でもなく、この辺りの規則性はよく分かりません。
紅組の先頭はAKB48の面々。今回は「Beginner」の選抜メンバー16人が登場します。その後はクミコ。天童よしみは伍代夏子と手をつなぎながら、その後ろは植村花菜とアンジェラ・アキ、西野カナ、水森かおりがいます。平原綾香にaiko、Perfumeの3人。水樹奈々が川中美幸、中村美律子と手を繋ぎながら降りています。吉岡聖恵も小林幸子、石川さゆりと手を繋いで後ろにいきものがかりの残り2人。ファーを身に着けた幸子さんの衣装は最初から派手です。終盤で歌う坂本冬美とDREAMS COME TRUE、最後に登場したのは前回と同様で和田アキ子と倖田來未でした。
白組の先頭はHY、AAAの初出場組から。伊藤千晃の頭にある白い大きなリボンがインパクト大。その後はポルノグラフィティにflumpoolのアミューズ勢にNYCとTOKIOのジャニーズ勢。司会者が出場歌手の名前を連呼しますが必ずしも順番通りに入場しているわけではありません。德永英明はクールに、郷ひろみはカメラに向かって両手を振っています。加山雄三、遊助、FUNKY MONKEY BABYSの後ろは相変わらず大人気のSMAP。細川たかしにコブクロ、森進一と続いて、最後は北島三郎が氷川きよしや五木ひろしに介助されながら階段を降ります。なお両軍のトップバッターとL’Arc~en~Cielは不参加でした。
今回も総合司会は阿部渉アナウンサー。両軍、そして自身を合わせて計7名の司会者を紹介します。「今年こそは、今年こそは勝利に近づきたいと思います!」と松下さん。一方嵐は相葉くんが「皆さん、6連覇目指して頑張りますよ~っ!」そのテンションの高さに、TOKIOの松岡さんが大笑いしています。また今回初登場した、マスコットキャラクターのウタ♪ウッキーことウー♪とター♪も合わせて紹介。AKB48のメンバーも周りで一緒に映ってます。
(ウラトーク)
今回副音声で初の試みとなった紅白ウラトークチャンネル。松本和也アナウンサーが進行役、テリー伊藤と関根麻里が登場します。席は2階席の最前列に設けられているようです。
テリーさんは3年目、関根さんは4年目の紅白ですが、こうやって紅白を見るのは初めてと話します。石川さんに関しては嵐の6人目にいても違和感がないと早速話すテリーさん。開会宣言が終わるタイミングで、一旦松本アナが副音声の内容とリモコンでの音声切り替え方法を案内。入場行進を見て、世代間の会話のきっかけになってほしいとテリーさんが話します。スラッとした松下さんの進行を最初から称賛、嵐についても称賛。
ただウタ♪ウッキーが登場した場面については「場内が何とも言えない沈黙に包まれました!危ないです!」と松本アナがありのままを実況。「まだ最初は慣れてないですから」とテリーさんがフォローに回る状態でした。
(解説)
・開会宣言を担当した石川遼選手は当時19歳で早くも生涯獲得賞金3億円突破、各大会で優勝する実績を作ります。これまでゴルフ界から紅白に12人出演していますが、いずれもゲスト審査員。開会宣言担当として呼ばれたのは、この年の石川選手が唯一です。なお紅白でゲストが開会宣言を担当したのは、アテネ五輪があった第55回(2004年)の野口みずき・野村忠宏・室伏広治以来6年ぶり。
・出場歌手入場の順番は当然毎年変わりますが、先頭が舞台の端に移動して最後の方に登場する歌手が真ん中に陣取るのは同様です。したがって一番最後に登場するのは基本的に和田アキ子と北島三郎、最初はAKB48を筆頭とするアイドル勢・若手(特にグループ)がメインになっています。
・この年紅白で初めてマスコットキャラクター、ウタ♪ウッキーが登場します。出場歌手でもある水樹奈々が声を担当。もっともメインキャラクターとしては定着せず、3年間の出演後にどーもくんに取って代わられます。ウラトークの松本アナの発言が示す通り、局内でもあまり反応は良くなかったのでしょうか…。
浜崎あゆみ(12年連続12回目/第50回/1998/32/福岡県出身)
「Virgin Road」
(2010/ayumi hamasaki/Tetsuya_Komuro/初)
~61回紅白オープニングスペシャルステージ~
(メッセージ)50枚目となるシングルをリリースさせて頂き、初となる7daysLIVEを代々木第一体育館で行いました。
「オープニングスペシャルステージ」という言葉は前回と全く同じ。若干使い回しという感もありましたが、実際の内容は前回とまた違った意味で非常にスペシャルな内容に仕上がっていました。
ステージが暗転して、スクリーンに曲と合ったチャペルの画像が映し出されます。バンドやストリングスはオープニングの僅かな時間の間でステージ上に登場していすが、当の浜崎あゆみは舞台やや下手側の1階席客席入口にスタンバイ、そのまま歌唱しながらステージに向かいます。純白のウエディングドレスで、ホールの赤い通路がそのまま”Virgin Road”に流用されています。頭に被ったベールは全長30mという長さで、スタッフ3名が歌っている間ずっとそれを支えていました。
2コーラスの間ゆっくりと通路を歩きながら歌い、ラストサビはステージでパフォーマンス。歌唱時間は約5分でトップバッターとしては異例の待遇。例年NHKホールの向かいにある代々木第一体育館でカウントダウンライブを開催していて、本来ならもう辞退してもおかしくない位なのですが、それどころか紅白においても全く手を抜くことなく、これだけ凝った衣装・ステージを毎年見せてくれるのは頭が下がるばかり。今回でトップバッターはもう3年連続ですが、この調子だと次回もトップバッターでの出演が濃厚、と言えるかもしれません。
なお年が明けてライブが終わってまもなくこの曲のPVで共演したオーストラリア人の俳優との結婚を発表、まさに文字通り・歌詞通りのステージとなりました。12回目の出場になりますが、今回はその中でも特に語られることの多い、紅白史上に残る名ステージと言って良いでしょう。(4分59秒)
(ウラトーク)
松本アナが浜崎さんが歌う場所を説明。ウエディングドレスを見て、「来年辺り結婚するんじゃないの?」とテリーさん。ファンの人はビックリ、見ている人の目が点になっていると話しています。ベールは30メートルの長さ、女性の目がハートになっていると松本アナが実況。ステージ後の処理場所をどうするかという話にもなっています。
ステージを見て、紅組に大きなポイントが入ったとテリーさん。そしてギターを弾く野村義男を見て、「ヨッちゃんの顔を見るとなぜかホッとするんだよねぇ」と話します。
関根さんは紙吹雪に注目。松本アナによると今回は色や形にもこだわって作っているということ。このステージで使用された紙吹雪はハート型、白だけでなく赤も混じっています。
(解説)
・トップバッターの演奏時間4分59秒は異例の記録。過去には第39回(1988年)の光GENJI、第44回(1993年)のX JAPANも比較的長い演奏時間を使っていました。先攻・1番手に限定するとほぼ間違いなくこのステージが最長になるはずです。
・「Virgin Road」は記念すべき50枚目のシングル「L」に収録された楽曲。小室哲哉の作曲で話題になりました。ちなみに同作品には、槇原敬之提供の「Sweet Season」も収録されています。
・ウラトークでなにげなくテリーさんが話した結婚話ですが、翌日本当に結婚します。相手は「Virgin Road」のMVにも出演したオーストリア出身のモデル兼俳優。もっとも彼との結婚生活は1年間のみで、残念ながら長くは続きませんでした。
EXILE(6年連続6回目/第54回/2001/25~41)
「I Wish For You」
(2010/michico/T.Kura・michico/初)
~今年のテーマは”愛” ”夢” ”幸せ”そして”願い”~
(メッセージ)エンターテインメントで、愛、夢、幸せなど、様々な思いを人々に伝えられればです。
レコード大賞3連覇を相葉さんが祝福した後に、ATSUSHIが視聴者へメッセージ。その内容は上とほぼ重複しています。舞台袖では両軍の司会者6人が立っていますが、白組紹介の時は必然的に嵐のメンバー5人がやりとりしている状態で、松下奈緒が一人取り残されているようにも見えて気の毒に見えます。それでも笑顔で対応していましたが。
総勢約50人のダンサーということでしたが、下段にメンバー、上段に子供を中心としたダンサーという編成で大変わかりやすいフォーメーションでした。それ以外のステージングはいつものEXILEらしい物でしたが、CメロにおけるNESMITHとSHOKICHIのソロは紅白だと今回が初になります。照明はおおよそ橙系が中心、スクリーンには”LOVE” “DREAM” “HAPPINESS” や歌詞に合わせた映像が映し出されています。ラストは本来歌う場面で、「2010年今年も1年間皆さんありがとうございました!」とATSUSHIの挨拶が入りました。約4分間のステージで、こちらもトップバッターとしてはかなり長めの演奏時間です。(3分57秒)
(ウラトーク)
ウラトークでは転換中の舞台の様子を伝えます。ドライアイスと降らしもので、掃除するモップの形が違うようです。EXILEの凄さを語るウラトーク席、ツアーでは110万人を動員したようです。
HIROを見て「社長です」と思わず言う関根さん。そこからEXILEメンバーの礼儀良さについて話します。アンケートもしっかり全メンバー自分できっちり書いてくるのだとか。テリーさんはアメリカンテイストだというTAKAHIROのファッションについても話します。
ラストサビ前の紙吹雪噴射にビックリ。観客の反応を見ながら、今回の応募倍率は580倍を越えましたとも話しています。近くに座っている人は、「初めて出して初めて当たった」強運の人が多い模様。またキッズダンサーについて、労働基準法で20時までは大丈夫と補足もありました。
(解説)
・この頃になると日本レコード大賞の権威も無くなりつつありますが、一応レコ大3連覇は浜崎あゆみ以来通算2回目となる快挙でした。
・浜崎あゆみとEXILEは2年連続トップバッター対決となりました。これは紅白61回の歴史で、史上初めての出来事となります。なお第62回・第63回も浜崎あゆみとNYCで2年連続トップバッター対決となっています。
・SHOKICHIとNESMITHは2009年に加入したメンバーで、彼らがボーカルを務める楽曲は他にも多数ありますが、紅白ではその後第69回(2018年)メドレーの1曲・「Heads or Tails」までその機会は訪れませんでした。
・この年のEXILEは「VICTORY」が2010FIFAワールドカップ日本代表応援ソングに選ばれましたが、年末は「I Wish For You」のパフォーマンス中心でレコ大受賞もこの曲でした。南アフリカで開催された大会で日本代表は自国開催以外で初めてベスト16まで進出、本田圭佑選手や岡崎慎司選手などが活躍しましたが、意外にも今回の紅白では完全ノータッチでした。
AKB48(2年連続3回目/第58回/2006/13~24)
「紅白2010 AKB48神曲SP」
「Beginner」
(2010/秋元 康/井上ヨシマサ/初)
「ヘビーローテーション」
(2010/秋元 康/山崎 燿/初)
「ポニーテールとシュシュ」
(2010/秋元 康/多田慎也/初)
~2010年を席巻!アキバのスターは日本のスターに!~
(メッセージ)今年も出場させていただく事ができ、大変光栄です。2010年最後に皆さんに楽しんでいただけるよう、精一杯頑張ります。
歌前のトークは今回2列に並ぶ形ではなく、16人がひとかたまりになっているような立ち位置。メンバーを代表して喋るのは高橋みなみと前田敦子と大島優子。2010年の活動を振り返ります。気のせいか、女性の観客の歓声が多い印象がありました。
まずは「Beginner」。この時点ではフロントメンバー16人。AKB48の選抜メンバー14人にSKE48の松井珠理奈、松井玲奈を混ぜた編成。峯岸みなみがメガネをかけているのが目立ちます。1コーラス披露が終わる頃に、黒尽くめの衣装を着た選抜以外のメンバーも登場。彼女たちはメンバーでありながら、この後の早替えの手伝いなどスタッフ的な役割も果たしているようです。
「ヘビーローテーション」冒頭で、大島優子の掛け声に合わせて16人が早替え。後ろのセットが開いて登場するメンバーは9名。黒尽くめの面々は選抜メンバーが脱いだ衣装を舞台袖に持っていって、そのまま自らも早替えして戻ってきます。舞台上は大体50名くらいになったでしょうか。サビからCメロ、そして2回目のサビでさらに人が増えました。入るタイミングによって衣装がどうやら違うようです。
メドレーはいずれも2010年を代表する3曲の編成で、ラストは「ポニーテールとシュシュ」。基本的にはやはり選抜メンバーがメインで、それ以外の大人数はほぼバックダンサーと言っていい状況。その中でもマイクを持つ人と持たない人に分かれていて、同じメンバーの中でも格差がはっきりと出ています。選抜メンバーの中でも前田敦子、大島優子、板野友美辺りはワンショットも多かったですが、抜かれた回数がほとんど無かったという人もやはりいるみたいなのでその辺もAKB48らしいと言いますか。内訳はAKB48が48名、SKE48が48名、NMB48から16名、研究生から18名で合計130名。やはり熱心なファンの方なら130人全員の顔と名前が一致しているものなのでしょうか。
ラストの人文字は「AKB RED V」。ちょっと今回も上から見るとEの字が崩れ気味に見えたので、これまた次回に課題を残す結果になったと言えそうです。(4分13秒)
(ウラトーク)
競争社会の厳しさをAKB48から感じると冒頭で話します。メンバーの話もここで紹介、高橋みなみが「今回のステージは避難訓練みたいだった」と話していたようです。「Beginner」はテリーさんが大人っぽい衣装に注目。歌終わりに「これだけ人数で踊ってぶつからないか!」と、松本アナが少し余計な実況。
「ヘビーローテーション」でAKB48らしくなってきたと話すテリーさんは、あまりの勢いに大笑い。「学園祭だね!」「校長先生になりたい」「保健体育の先生にもなりたい」とも話しています。トータルで130人いると、ここで話していました。松本アナも「どこに行ってもAKBの皆さんいましたね」と話しています。
あまりのメンバーの多さにウラトーク席は大興奮。Twitterによると、「何人いるんだ」「後ろにいる子もみんなAKBなのか」との書き込みが。同時に松本アナは、Twitterのハッシュタグ・#nhk_kouhaku61も案内していました。
(解説)
・「Beginner」選抜メンバーは前田敦子、大島優子、高橋みなみ、篠田麻里子、板野友美、小嶋陽菜、渡辺麻友、峯岸みなみ、宮澤佐江、河西智美、柏木由紀、北原里英、高城亜樹、指原莉乃、松井珠理奈、松井玲奈。前年「RIVER」選抜の秋元才加、宮崎美穂が外れて、高城と指原が入る形になりました。
・前年から始まったシングル選抜総選挙はこの年が2回目。前田敦子ではなく大島優子が1位になったことで、俄然注目が集まりました。オーディションは11期まで行われていて、紅白には多くが正式メンバーに昇格した9期がこの年初登場したものと思われます。横山由依、島崎遥香などがそれにあたります。
・さらに9月には初めてじゃんけん大会も開催されました。ここで勝ち抜いたのは内田眞由美、楽曲は「チャンスの順番」。内田さんはこの時以外アイドル活動であまり目立った活躍はなかったですが、その後「焼肉 IWA」プロデュースで当時以上の成果を挙げています。
・SKE48はこの時点でシングルリリース4枚、総選挙は40位以内に5人がランクイン。1期~3期までがほぼ正式メンバーで揃っている状況でした。NMB48はまだCDデビュー前、この紅白にも出演した16人が1期選抜として翌年3月にチームNを結成します。W松井以外だと高柳明音、木﨑ゆりあ、須田亜香里、山本彩、渡辺美優紀、白間美瑠などがこの時に紅白初出場を果たした形になっています。
・前年は1983年生の野呂佳代と大堀恵がまだAKB48に所属していましたが、この年2月からSDN48に完全移籍。したがって最年長メンバーは1986年生の篠田麻里子になりました。ちなみに今回の紅白にSDN48のメンバーは加わっていないようです。
・総選挙が定着して、CD売上が年間1位を記録するのはこの年の「Beginner」が最初でした。以降2019年までの10年間、オリコン年間CDセールス1位は彼女たちの作品で占められます。「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」「Beginner」とCDセールスが右肩上がりで増加するデータに、この年のAKB48旋風の凄さがよく表れています。
・なお冒頭3組が前年と同じ曲順になるのは史上初のケース。2組までは前述した通り他にも出てきましたが、これはおそらく今後もまず出てこないと思われます。
ゲスト審査員紹介
これまではオープニング、あるいは紅白各1組~3組終わってからのタイミングで行われるゲスト審査員の紹介。両組のステージ数が合わない状況で行われたのは、おそらくこれまでになかったと思われます。今回は3年ぶりに総合司会が担当、阿部渉アナが紹介します。
野口聡一(宇宙飛行士)
第56回以来5年ぶり2度目の審査員。今年6月に宇宙から地球に帰還、滞在期間177日3時間5分は日本人最長。
湊かなえ(作家)
『告白』が映画化され大ヒット、大きな話題になった作家。
岩崎夏海(作家)
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の作者。2011年3月からはNHKでアニメ化も決定。
寺島しのぶ(俳優)
ベルリン国際映画祭最優秀主演女優賞。大河ドラマ『龍馬伝』で坂本乙女役。
髙橋大輔(フィギュアスケート選手)
バンクーバー五輪銅メダリスト、世界選手権で金メダル。
上野樹里(俳優)
大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』で主演。
伊勢谷友介(俳優)
ドラマ『白洲次郎』主演、大河ドラマ『龍馬伝』で高杉晋作役。
仲間由紀恵(俳優)
4月から放送されるBSプレミアムの連続ドラマ『テンペスト』で主役。通算8度目の紅白出演。
北大路欣也(俳優)
大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』に徳川家康役で出演。
武良布枝(文化功労者)
連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の原案者および主人公のモデル。
(ウラトーク)
ウラトーク席の面々は大掛かりな舞台上の動きに夢中。100人以上のメンバーがまさしく避難訓練のように大移動、テリーさんや関根さんは退場するメンバーに向かって手を振ります。審査員紹介の間も退出中、4人目の寺島しのぶさん紹介時にようやく全員が掃けました。
髙橋大輔選手紹介時には「氷の上で滑って欲しい」、伊勢谷さんの時は「生まれ直すのなら僕ならこの顔ですね~」などなど。思いつきで色々喋ってます。客席全体の様子が映るショットで、ウラトーク席の場所を紹介。
(解説)
・両組対戦カードの間にゲスト審査員紹介は史上初。紅白の対決色が薄くなっていることを象徴している出来事ですが、前年以上にAKB48のメンバーが多く舞台転換に時間がかかるための措置であることは容易に想像できました。
・審査員個々の解説についてはコメントが求められる場面でそれぞれ書く予定にしています。ちなみにゲスト審査員全員がコメントする場面を用意されるようになったのは第45回(1994年)が最初で、それ以降はずっと恒例で続いています。
NYC(2年連続2回目/第60回/2009/16~17)
「よく遊びよく学べ100%NYC」
「よく遊びよく学べ」
(2010/羽場仁志/羽場仁志/初)
「勇気100%」
(1993/松井五郎/馬飼野康二/2年連続3回目)
~中山・山田・知念の頭文字をとってNYC!~
(メッセージ)紅白歌合戦に出させていただくのは、2度目になりますが、NYCとして精一杯頑張りたいと思います。来年も宜しくお願いします。
知念侑李が嵐のリーダー大野智を尊敬しているということで、大野さんが「元気いっぱいに歌って頂きましょう」と曲紹介。
3色に分かれた衣装、ジャージ姿で色は青が中山優馬、赤が山田涼介、黄が知念侑李。ピンマイクも色で分けている凝り具合。バックのダンサー(ジャニーズJr.)は黒い上着で統一されてます。ローラースケートやバトンなど、道具も活用していますね。
「よく遊びよく学べ」を1コーラス歌った後に、ダンサー含めて全員上着を脱いで「勇気100%」サビ2回繰り返す、という構成。白いTシャツには大きな文字で「100%」、その右下に小さい文字で「勇気」と書かれていて、最初のサビの振り付けはなぜか懸垂。「よく遊びよく学べ」の歌詞も含めて、ジャニーズは格好いいというイメージを覆すような、そんな内容のステージに私には見えました。2010年のジャニーズ事務所所属のグループの曲、力の入れ具合が各組によって全然違うように思えたので、2011年もまた彼らが出場するとしたら、もっと格好いい曲を彼らに与えてほしいところです。(2分34秒)
(ウラトーク)
歌前に注目ポイントを話す松本アナ、AKB48に対抗して?こちらはジャニーズJr.に注目とのことです。なおテリーさんは山田くんのファンなのだとか。関根さんは「知念くんかわいいですよね~」と。
白い壁みたいなセットが、ここでは学校のステージをLEDで映す形になっています。この試みは今回初めてとのこと。映像デザインの山口高志が一生懸命アピールしていましたと、松本アナも力説。先ほどのAKB48と同じように、今度は関根さんが「こんな学校行きたいですよ」と話します。
紙吹雪の特殊効果、EXILEは金メダルでこちらは赤黄青と説明。注目はやはりNYCの3人よりジュニア、一番左端は小学1年生?と思えるくらいの小さい子のようです。
(解説)
・前年のNYC boysは2009年女子バレー期のみの限定ユニットでしたが、紅白出場を経て2010年3月にあらためて3人で正式デビュー。4月に発売されたデビューシングルは、その紅白でも歌った「勇気100%」のカバーでした。
・ローラースケートといえば昔は光GENJI今ならKis-My-Ft2といったところですが、キスマイ自体はこの時既に結成済。翌年8月に晴れて「Everybody Go」でデビュー、現在までずっと大人気ですが紅白出場は第70回(2019年)まで待つ形となっています。
・この時期他にジャニーズで活動していたのは年間CDセールスが多い順に、KAT-TUN、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、NEWS…と続く形でした。NEWSはまだ6人でしたが、KAT-TUNはこの年に赤西仁脱退という大きな出来事が起こります。両方ともいまや3人になってしまったとはいえ、デビューから15年以上経った現在でも活動継続中。1回くらい紅白出場があってもいいとは思いますが、後輩の人気を考えるとやはり難しいでしょうか…。
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