関ジャムの企画にまた乗っかって、今度は2000年~2020年の紅白ベストステージ30を考えてみました(後編)

 前回の記事で11位から30位まで発表しました。今回は10位から1位まで発表していきます。

10位 コブクロ「蕾」(2007年・第58回)


 笑福亭鶴瓶さんが白組司会を務めた2007年の最大ヒットソング。日本レコード大賞受賞曲でもあります。母親の死をテーマにした楽曲、鶴瓶さんが涙ながらに紹介するシーンも思い出深いです。小渕さんも涙を浮かべながらの歌唱、非常に胸を打つ感動的なステージでした。

9位 氣志團「One Night Carnival」(2004年・第55回)


 テロップまで特別仕様に用意した、徹底的な過去の紅白歌合戦のパロディー。過去に全く前例のなかった発想に、おおいに笑わせて頂きました。この年の氣志團はステージだけでなく、応援などにも各所で積極的に出演。2004年の紅白をおおいに盛り上げた存在だったように思います。

8位 モーニング娘。「Mr.Moonlight~愛こそがザ☆ピース!~」(2001年・第52回)


 全盛期のモーニング娘。の勢いは本当に凄まじかったです。「Mr.Moonlight~愛のビッグバンド~」「ザ☆ピ~ス!」の2曲メドレーを歌った2001年がやはりピークだったでしょうか。当時のセンターは吉澤ひとみと石川梨華で、ステージに立ったメンバーは13人。高橋愛や紺野あさ美などが初出場になった年で、前年に抜けた中澤裕子が曲紹介に参加していました。

7位 米津玄師「Lemon」(2018年・第69回)


 このステージほど国民が待ち望んだステージは滅多になかったと思います。テレビで歌うことの稀少性、楽曲や歌声の素晴らしさ、何よりロケーションの場所。紅白の中継ステージとしては、間違いなく歴代最高レベルだったように思います。

6位 AKB48「紅白2011 AKB48スペシャルMIX~がんばろう日本!~」(2011年・第62回)


 振り返るとAKB48の紅白は大半が相当ステージ演出に力を入れていました。グループの人気がピークだった2010年・2011年辺りは勢いも本当に凄まじかったです。この年は「風が吹いている」「フライングゲット」「Everyday、カチューシャ」を歌唱。2010年と相当迷いましたが、カメラワークや最後の人文字がより充実していたこちらを選びました。

5位 藤岡藤巻と大橋のぞみ「崖の上のポニョ」(2008年・第59回)


 ショーコーナーと組み合わせたステージは、2008年のジブリ×崖の上のポニョが初めてです。久石譲を指揮に迎えた完全オーケストラ生演奏、名ステージにならない訳がありません。惜しむらくは藤岡さんが体調を崩して出られなかったことでしょうか…。

4位 星野 源「アイデア」(2018年・第69回)


 歌は勿論、途中でギターを弾いて最後は木琴を叩いて銅鑼を鳴らす。1ステージでこれだけ多彩な楽器を1人で演奏したのは間違いなく彼だけです。エンタテインメントの集大成を見ているようなステージでした。

3位 絢香「Peace loving people~スペシャル・ピアノ・バージョン~」(2007年・第58回)


 「Peace loving people」と、コブクロとデュエットした「WINDING ROAD」2曲を披露したステージでした。後者は事前報道のなかったサプライズ演出で、見た時は本当に驚きました。塩谷瞬のピアノ演奏バックに歌う「Peace loving people」も最高でしたが、「WINDING ROAD」は本当に凄かったですね。男女デュオのハーモニーで、あそこまで凄まじいのを聴けるのはこの曲だけです。

2位 中島みゆき「麦の唄」(2014年・第65回)


 みゆきさんは2002年の「地上の星」黒部ダム中継も伝説ですが、『マッサン』主題歌としてスタジオで歌った「麦の唄」もまた伝説。どちらを選ぶかは難しいですが、一応歌詞を間違えていない2014年を選びました。美輪明宏さん「愛の讃歌」との直接対決は、もはや地球上のステージとは思えなかったです。

1位 SMAP「世界に一つだけの花」(2003年・第54回)


 やはりこの2003年の大トリステージは、20年のみならず71回のステージ全てを考えても1位になるのかな…という。会場の熱狂度・2003年のヒット性・グループで初めて大トリ抜擢・極めて強い想いを込めた熱唱・挙句の果てにボール投げ審査でストレート勝ち。紅白歌合戦の歴史を、このステージで変えたと言っても過言ではないほどに、現代から見ても非常に重要な意味を持つ内容だったように思います。SMAPは特に名ステージ率が高く、2006年の「ありがとう」や2011年・2012年の大トリも個人的にはかなり捨てがたいです。

 以上です。この20年間でベスト30を決める企画は、単純なベストの他にも様々な観点からランキングを作ることが出来ると思います。私は紅白歌合戦のステージで選んでみましたが、他にもアルバム・PV・アーティスト縛り、その他諸々…。自分なりにテーマを決めて、あらゆるベストを決めるというのも一興ではないかとあらためて思うところです。

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