第62回NHK紅白歌合戦曲順発表+あらためて出場歌手講評

 紅白歌合戦の曲順も無事発表されました。また昨日は新たにコーナーが設けられることも発表されました。

 では例年通り、曲順ごとに1ステージずつ、様々なデータと自分が思うここは見どころ!という部分を紹介していくことにしましょうか。なお今回は大晦日までに新たな発表があればこの記事に追加という形で掲載したいと思っています。29日に企画を含めた曲順をあらためて追記しました。大晦日の本番でガイドブック代わりに活用していただけるのなら、自分としてはこれ以上嬉しいことはありません。




~前半~

・オープニング

 なでしこジャパンの開会宣言の後に菅野よう子が作った紅白歌合戦テーマソングで選手入場、という段取りになりそう。なおキックオフする選手は全員INAC神戸レオネッサ所属で、澤穂希選手や川澄奈穂美選手などメンバーの中でも知名度の高い人が中心になっているようです。

 

1.浜崎あゆみ(13)「Progress」

 もう紅白歌合戦のオープニングの顔とまで化していると言っていいでしょうか。4年連続トップバッター。紅組では前例なし、白組と合わせても第28回~第31回の郷ひろみに並ぶタイ記録、そして全て先攻トップバッターというのは史上初の快挙(第29回・第30回の郷ひろみは後攻)。例年各局の年末番組で歌ってる彼女ですが今年の年末はこの紅白歌合戦だけ。それだけでもいつもとは違う注目度があると言えそうです。
 今回歌われる「Progress」はミニアルバム『FIVE』のリードナンバー。スケールの大きいバラード調のオープニングから中盤激しく変わる展開でステージの空気をどう変えるか。毎年この後代々木第一体育館でカウントダウンライブを行うにも関わらず非常に凝った内容の舞台を必ず見せている彼女。今年もおおいに期待して良いでしょう。

 

1.NYC(3)「100%勇気NYC」

 初出場は白組3番手で「NYC」と「勇気100%」他のメドレー。2回目は白組2番手で「よく遊びよく学べ」と「勇気100%」。3回目の出場は白組1番手になりました。そして「勇気100%」を歌うことも間違いなさそうですが今年は新曲の「ユメタマゴ」、あるいは2年ぶりの「NYC」が歌われることになるのでしょうか。現段階ではまだわかりません。当日まで報道がなければそれが一番の注目点でしょうか。
 「勇気100%」の歌詞に、文字通り勇気づけられた人は今年特に多かったのではないかと思います。オリジナルは1993年に光GENJIが歌ったもので、その年の紅白でも披露されています。18年経っても広く愛される楽曲、それこそが名曲の証と言えるのかもしれないですね。

 

2.アンジェラ・アキ(6)「One Family」

 2007年に結婚を発表した彼女ですが、今年の9月に妊娠したことが発表されました。紅白では妊娠9ヶ月という状態になりますが紅組2番手になったのは母体への配慮を兼ねてのことかもしれません。
 「One Family」はシングル曲ではなく今年発表されたアルバム『WHITE』収録曲。NHK「宇宙の渚」テーマソングということで選曲されたという事情もありますが、まもなく新しい家族が一人増える彼女にとってはまさにピッタリの選曲であることは間違いありません。このステージの後しばらくテレビで歌う機会が空くことも濃厚なので、こちらも非常に注目すべきステージとなりそうです。

 

2.flumpool(3)「証」

 初出場の時と同様、白組後攻2番手という曲順になりました。当時は無我夢中のステージだったと推測されますが、あれから時を経てもう3回目の紅白になります。今年は3回の出場の中でもっとも印象深いステージになるのではないでしょうか。
 というのも「証」はNHK合唱コンクールの課題曲。全国のどれだけの中学生がこの曲に涙し、励まされたでしょうか。これまでの課題曲も勿論素晴らしい曲でしたが、今回の曲もそれに比肩する素晴らしい曲です。まだ彼らの名前を認知していない方にも是非見聴きして頂きたいステージと自信を持って言いたいです。

 

3.AKB48(4)「紅白2011 AKB48スペシャルMIX~がんばろう日本!~」

 今年もAKB48の年でした。このユニットの名前、あるいはメンバーの名前をマスコミで見なかった日はおそらく一日たりとも存在しなかったと思います。リリースしたシングルCD5枚全てがミリオンセラーの上に年間TOP5独占、これは今後破られることは恐らくないと思われます。空前絶後の社会現象を巻き起こしたと言っても、もはや言い過ぎではないかもしれないですね。
 さて今回のステージも注目点はいっぱいあります。そもそも何を歌うのか、何曲歌うのかから始まって誰がどれくらいピンショットを映してもらえるのか、選抜以外のメンバーはいつどんなタイミングで出てくるのか、どんな衣装でどんな早替えをするのか、SKE48やNMB48、HKT48の扱いはどうなのか、そしてラストの人文字はどうするのか。ざっと列挙しただけでもこれだけありますがステージ以外でも誰がどんな形で出てきて何をやるのか、結果的に誰か一番目立ったのか。まさに大人数グループの利点とも言えなくもないですが、ともあれAKB48ファンにとってステージは当然のこと、それ以外でも全く目を離すことの出来ない紅白になるでしょう。

 

芦田愛菜(初)、鈴木 福(初)「マル・マル・モリ・モリ!」 あしたを歌おう。~こどもスペシャル~

 日本中を笑顔にさせた名子役の登場です。2人とも今年は子役としてドラマにも映画にもバラエティにも引っ張りだこ。特に愛菜ちゃんは7歳とは全く思えない天才ぶりでした。
 「マル・マル・モリ・モリ!」は元はと言えばフジテレビのドラマ『マルモのおきて』から生まれた曲。それがここまでヒットして今やドラマきっかけということを知らない人も多くいると思えるぐらいの国民的ヒットとなりました。この御時世、全世代が共有するヒット曲というのは大変珍しくなったと言って良いと思います。愛菜ちゃんや福くん、そしてバックに多くいるだろうダンサーたちの可愛い踊りも勿論注目ですが、犬のムック君をどう絡めるかにも自分としては注目したいです。
 なおこのステージでは「あしたを歌おう。」こどもスペシャルというコーナーに内包されることが決定。東北からNHKホールに集まった子どもたちやディズニーの人気キャラクター、出場歌手なども加わった賑やかなステージになるらしいです。またディズニースペシャルメドレーも加わるそうです。これは第51回で行われた企画以来で、一時期数年おきにディズニー企画をやってたことを思うと意外と久々。賑やかなステージになりそうです。

 

3.FUNKY MONKEY BABYS(3)「それでも信じてる」

 紅組3組目→紅白合同ステージ→白組3組目という挟み方はおそらく紅白史上初ではないでしょうか。まあ紅組3組目が特殊な形態のグループなので仕方ない事情はあるでしょうが…。さて3年連続のFMBは今回これまでで最も早い出番になりました。
 東日本大震災の時に東北新幹線で何時間も足止めされたというエピソードを持つ彼ら。「それでも信じてる」は震災をきっかけにして作られた楽曲で、彼らの曲の特色である強いメッセージ性が今まで以上に前面に出ている曲です。もちろんその力強い歌唱にも注目ですが、やはり期待したいのはこの曲のCDジャケットに描かれているあの人のサプライズ出演でしょうか。これで彼特有の暑苦しい、もとい熱いメッセージでもあれば言うことなしなんですが。

 

4.西野カナ(2)「たとえ どんなに…」

 昨年の紅組初出場歌手の中では唯一となる2年連続紅白出場。ケータイ世代の歌姫とはよく言われますが、恋愛をベースに独特のセンスを加味した歌詞と、民謡を習っていたことやアメリカ生活もベースになっていると思われる圧倒的な歌唱力は現状「平成生まれの最強の歌姫」と言い切ってもいいかもしれません。実際子役を除いた平成生まれのソロ歌手で紅白出場を果たしているのは未だに彼女一人だけですからね。
 今回歌われる「たとえ どんなに…」も彼女らしいバラードソング。ステージングもそうですがやはり注目はメイクを含めた衣装ではないでしょうか。今年の年末も各音楽番組に出演していますが、どの番組でも違うルックスで魅せているような印象がするのです(あくまで個人的に)。紅白ではどんな西野カナを見せてくるのでしょうか。これはまさに文字通りの意味と受け取ってもらえれば良いと思ってます。

 

4.AAA(2)「CALL」

 2年連続紅白出場歌手同士の対決となりました。対戦相手がソロ・バラードならばこちらはグループ・ダンサブルでまさに違った個性がぶつかり合う好勝負と言えるのではないでしょうか。
 昨年の「逢いたい理由」は比較的メロディアスな楽曲で若干バラードに近い部分もありましたが今年の「CALL」は文句なしの激しいダンスナンバー。メンバー7人の熱いチームワークが創り出す奇跡のフォーメーション。と書くとちょっと言い過ぎかもしれませんが今年もこれに関しては十分期待してもいいでしょう。ダンスのことばかり書いてしまいましたがメインボーカルの西島隆弘と宇野実彩子の歌唱力も相当高いのでそちらにも是非注目して欲しいです。

 

5.川中美幸(24)「二輪草」

 今年の紅白、演歌の先陣を切るのはこの人。1981年紅白初出場なので、さしづめ紅白出場30周年、という所でしょうか。
 1998年に発表されたこの「二輪草」は夫婦演歌の定番として完全に親しまれる存在になりました。紅白で歌われるのも5度目になります。昨年は連続テレビ小説『てっぱん』でのダンスを取り入れたステージでお茶の間をあっと言わせましたが今年はどういった趣向が凝らされるのでしょうか。あるいはお馴染み花柳社中が彩りを添える形でしょうか。もちろん彼女の笑顔とピースサインも忘れずにチェックして欲しい所です。

 

5.平井 堅(7)「いとしき日々よ」

 3年ぶりの復帰。「瞳をとじて」を歌った第55回ではトリ前になったこともあるのですが、今回は白組5番手としての登場。これまでで一番早い出演時間となります。
 「いとしき日々よ」はTBS系ドラマ『JIN-仁-』の主題歌でお馴染み。ドラマの内容も今年のNHK大河よりよっぽど大河ドラマらしいという話もありますがこの曲も素晴らしい内容でした。まさに聴かせるステージになること間違い無し。むしろこの時間には早過ぎるだろうとも思えるくらいで…。

 

6.藤あや子(17)「あや子のお国自慢だよ~がんばろな東北!!紅白スペシャル~」

 東北対決です。秋田美人の象徴とも言えなくもないこの人は3年ぶりの紅白復帰。
 過去16回出場していますが、今回の歌唱曲はその16回とは全く違うステージになります。この曲自体の内容は彼女の故郷秋田のいい所を延々自慢する曲なんですが、今回はサブタイトルを見る限り秋田だけでなく東北各地を応援する内容になりそうな予感。ちなみに作詞:小野彩というのは彼女が作詞作曲する時に使うペンネーム。つまりこの場合紅白のために本人が新たな歌詞を書き下ろすということになりますね。素晴らしい話じゃないですか。今年の第1部、あるいは彼女歴代の紅白ステージ史上でも印象に残る内容になるかもしれません。期待大。

 

6.細川たかし(35)「ねぶた」

 ここ数年の細川たかしはこの辺りの出演時間が定番になってますね。そういう意味では例年通りなのかもしれません。ただし今年は7年ぶりに紅白で新曲を歌うことになります。
 ねぶたと言えば皆さんご存知青森県のお祭り。「ラッセーラ、ラッセーラ」の掛け声がこの曲の中にもしっかり入っています。この人は東北ではなく北海道真狩村の出身ですが北国という意味では共通している部分が多く、また「望郷じょんから」などを始めとして青森県に関連する楽曲を紅白でも多く披露しています。そういえば7年前に歌った曲も「下北漁歌」でしたね。伸びのあるたかし節は今年も健在。

 

7.水樹奈々(3)「POP MASTER」

 演歌が続きます、というのは軽い冗談ですがこの人が元々演歌歌手を目指していたのは誰もが知っている話。今は人気声優として堂々の3年連続紅白出場。今年は東京ドームでワンマン公演を行うという、声優どころか女性ソロ歌手でも8人目となるとんでもないことをやってのけてます。
 こう考えると、「POP MASTER」という言葉はある意味彼女のためにある言葉なのかもしれませんね。タイアップ的には高校クイズ選手権に携帯ゲーム「アイドルをつくろう♪」テーマソング、もはやアニソンでもなくなって来ました。「深愛」がハープ、「PHANTOM MINDS」がストリングスだとしたら今回の曲はバンドサウンドが強調された形。臨場感のあるステージが今年も期待できそうです。

 

7.ポルノグラフィティ(10)「ワンモアタイム」

 ついに10回目の出場となったポルノグラフィティ。ロック系の2人組ユニットでは史上初の快挙です…と言ってもそれに当てはまるグループは過去そんなにいないですが。しかも最初の2回は3人組でしたし。
 さて今年の「ワンモアタイム」もロック色の強いアップテンポなサウンド。格好良いステージを今年も期待したいところですがTwitterでのファンのリツイートによるとこの曲では過去かなりの頻度で歌詞を間違えているのだとか。考えてみれば先日のMステスーパーライブでも微妙にテロップと違っていました。さすがに出だしを間違えて文字通りワンモアタイム、ということはないはずですが第60回のMCに代表されるように過去必ず何かを起こしてくれる紅白でのポルノグラフィティ。何か間違ってるかもしれませんが、やっぱり期待しない訳にはいきません。

 

8.猪苗代湖ズ(初)「I love you & I need you ふくしま」

 福島で生まれ、福島で育ったロックミュージシャンが4人集結。これが猪苗代湖ズ。結成されたのは2010年。その時には翌年の3月11日に未曾有の大地震が起こるとは誰も想像していなかったはずです。
この曲に描かれてる歌詞は全国民必聴。これ以上はあえて書きません。たった一言書くとしたら、”聴け”。それだけです。

8.伍代夏子(18)「金木犀」

 この人の旦那は皆さんご存知杉良太郎。元々慰問や支援活動を活発に行なっていた人ですが、今年の震災に際しては12台の車を用意して非常に精力的な支援活動を行いました。勿論奥さんであるこの人も共に活動していた訳です。そう考えるとこの人の紅白出場も実に理に適った話と言えます。
 さて「金木犀」という曲は5年前に彼女が紅白に復帰した時に歌われた思い出深い曲。女性の恋心をテーマにした、演歌の世界を味わうにはまさにうってつけの楽曲ではないでしょうか。この人のステージにはバックステージが付き物と化していますが、もしかしたらバックに何もないシンプルなステージになるかもしれません。前のステージが前のステージだけに、このステージも意外と要注目。サプライズで夫婦共演なんてこともあるかも?

 

9.L’Arc~en~Ciel(5)「CHASE」

 歌唱順的には前回の出場とほぼ同じ位置になりました。結成20周年でありますが紅白出場は5回目、これだけ少ないのは意外とも言えますし逆によく5回も出場してくれたとも言えますし、この辺りは何とも言えない部分があります。
 さて「CHASE」は12月21日に発売されたばかりの新曲。昨年の紅白はHYDEの美しい声色が響き渡るバラードでしたが、今回の曲は全く逆の曲調。はっきり言ってポップの破片さえもありません。この人たちでなければ絶対に成立しない鳥肌モノのステージになることは間違いないでしょう。この選曲は紅白史上で言っても相当コアな部類に入るのではないでしょうか。必見です。

 

9.水森かおり(9)「庄内平野 風の中」

 いくらなんでも対戦カードにギャップが有り過ぎると思うのですが…。もうお馴染みのご当地ソングの女王です。この路線で9年間通して紅白連続出場というのはこのジャンルならではとも言えますが、やはり凄いことであるのは間違いなし。
 今回の舞台は山形県・庄内平野です。この地方を歌った曲は今までほとんどなかったので、そういう意味では大変新鮮とも言えます。震災で東北地方に足止めされた人が多くいましたが、迂回ルートとして庄内空港は活用されました。もしかしたら中継とかが入るかもしれません。そういうご当地的な繋がりに今年は特に期待したいところですが、ステージとしてはやはり独特の手のフリと決めポーズ。これは外すことが出来ない名物ですからね。

 

10.森 進一(44)「港町ブルース」

 44年連続出場。もっとも次点が41年連続出場継続中なので不滅の記録とは必ずしも言い切れないですが、半世紀近く全く途切れずに毎年必ず同じ番組に出演しているわけで、それが紅白歌合戦ですから「凄い」という一言で片付けることは到底不可能ですね。もはや定位置となってる前半トリですが、今年は第47回(1996年)以来の大トリではない曲順に。
 「港町ブルース」は42年前の紅白歌合戦で自身初めてトリを務めた曲。北は函館、南は鹿児島県の枕崎まで各地の港町を歌ったご当地ソングなんですが、2番で「宮古・釜石・気仙沼」と歌う所は今回のステージのハイライトになるのは言うまでもないでしょう。

 

10.椎名林檎(初)「カーネーション~紅組なら誰でも」

 初出場で前半大トリは第45回の小椋佳以来。もっとも今回はこの後に紅白合同ステージがあるのでトリと言っていいのかわからないのですが、とにかく初出場でこれだけ重要な歌唱順になるのは非常に珍しいことであります。彼女のキャリアを考えると違和感は全くありませんが。
 「カーネーション」と、おそらくは「女の子なら誰でも」のメドレーになりますね。どういうステージになるのか完全には読めないですが、もう言い切ってしまうとこのステージは最初から最後まで全てが注目所です。間違いなく前半最大のハイライトになりますね。なお曲紹介は『カーネーション』で主演を務める尾野真千子が行うそうです。審査員であるコシノジュンコからのコメントもここで挟まれる可能性が高いのではないでしょうか。

 

夏川りみ(6)、秋川雅史(4)「あすという日が」 あしたを歌おう。~ハッピーバースデイ 3.11~

 夏川りみは5年ぶりの出演、秋川雅史は3年ぶりの出演。両者とも「涙そうそう」「千の風になって」を複数回歌っていますがこういう曲を競作で合同ステージ、というのはこれも何かの縁でしょうか。ちなみに夏川りみは第54回でも森山良子BEGINと「涙そうそう」を合同で歌ってるので実は2回目の経験。
 さて、この「あすという日が」は当ブログで何度も述べた通り中学校の合唱から生まれた曲なんですが、ものすごく良い曲です。CDで聴きましたが、おそらく来年の初めには上に挙げた2曲のようなロングセラーになるのは間違い無いと思ってます。まだ聴いたことない人は多いかもしれませんが、このステージは必ず見てください。かなりの確率で心を動かされると思います。人によっては後半を見なくてもいいと思ってしまうかもしれません。
 なおこの時間に井上真央が東北を訪れた様子などが挿入される模様のようです。



~後半~

1.KARA(初)「KARA 2011スペシャルメドレー」

 後半のオープニングを飾るのはK-POP旋風を巻き起こした一組であるこの人たち(その前に何らかの企画をやるかもしれませんが)。
まずどの曲をやるかですね。事前番組では「ミスター」が流れていたのでそれは間違いないとして、あとは「ジェットコースターラブ」、他に「ウィンターマジック」か「ジャンピン」辺りでしょうか。ステージとしてはやっぱりダンサブルな内容を期待するのが一番でしょう。衣装やカメラワークにも注目が集まりそうです。

 

1.德永英明(6)「時代」

 6回目の出場でカバー曲を歌うのは3回目。紅白で歌われていないオリジナル曲も優れた物が多いので少し勿体無い印象もありますが、ここ数年の再ブレイクのきっかけが『VOCALIST』シリーズであることは事実なので、仕方ない所なのかもしれません。後半トップバッターを務めるのは初めて。
 「時代」は1975年に中島みゆきが発表した名曲なんですが、紅白で歌われるのは初めてなんですね。そもそも本人が積極的にテレビ出演しない人なのでそうなるのも必然なのかもしれないですが。カバーしたのは2005年なのでそれともズレている今回の選曲ですが、今年だからこそ意味がある選曲でもあります。名曲の良さをあらためて再認識できるステージになる予感。

 

2.Perfume(4)「レーザービーム」

 『MUSIC JAPAN』のMCも気がつけば3年目になりました。今年再び話題になった「ポリリズム」がそもそもNHKとACジャパンのキャンペーンソング。紅白出場も4年連続でNHKとしてはすっかり欠かすことの出来ないグループになっています。
 紅白でのステージングも実に安定した内容になっていますが、今回は「レーザービーム」という曲名だけあっていつも以上に演出面で凝った内容が期待できそうです。もちろんダンスや衣装などにも例年通り注目してほしいところ。

 

2.TOKIO(18)「見上げた流星」

 第57回以降はこの辺りの出番がすっかり定位置となりました。ただし今回は前回と比較しても出てくる順番も対戦相手も全く同じという結構珍しいパターン。
 歌前のやり取りでも必ずやってくれるのがこのグループ。果たして城島茂の父親役の写真は6年連続で出てくることになるでしょうか。そして今回の曲は長瀬智也だけでなく山口達也のソロパートもかなり目立つ所で登場します。正直年末の歌番組ではうまく歌えていないケースが多かったのですが、紅白ではうまく歌えるのでしょうか。こちらはいつもと少し違う注目点が生まれています。

 

3.少女時代(初)「GENIE」

 KARAと同様、この人たちも紅組のK-POPグループ史上初の紅白歌合戦出場。グループの名前を借りると、この人たちこそがまさに時代を制覇したグループと言えるのかもしれません。それにしても第2部トップから3組連続でダンスグループが続くというのも珍しいパターンですね。調べてみるとやはり前例のない曲順でした。
 KARAはメドレーですがこちらは1曲通します。そう考えるとフルコーラスの披露になる可能性も高いです。トラックの演奏時間は3分45秒、少なくとも3分以上のステージにはなります。彼女たちのパフォーマンスは日韓だけでなくアジア各国、アメリカでも評判が高いそうです。韓国というよりアジア、いやいっそのこと世界を代表するガールズグループとして、非常に高いクオリティのダンスステージが期待できそうです。

 

3.郷ひろみ(24)「Go Smile Japan!!」

 24回目の出場は白組ポップス歌手では布施明に続く史上最多記録。もっともどこからがポップスなのかという線引きはやや曖昧ですが。考えてみればこの人もデビュー初期はジャニーズ事務所所属、SMAPやTOKIOにとっても大先輩になるわけです。
 曲名を見る限り、この人は2年連続でメドレーを披露することになりそうです。サラリーマンNEOで使われた「笑顔でカンパイ!」は確定なので、そこから推定すると今年もダンサブルなステージです。紅組はダンスで魅せるステージが続きますが3組の活動年数を合わせたとしてこの人の半分にもなりません。白組に郷ひろみあり、と言わせるには十二分のお膳立てが整っている、そんな曲順なのかもしれませんね。今年も期待せざるを得ません。

 

4.aiko(10)「恋のスーパーボール」

 9年連続10回目の出場、J-POP勢の中では明らかにベテランの類なんですが、そのたびに若くなっているようにも見える彼女。そう考えると初出場の後になぜ2年連続出場できなかったのか、そっちの方が今となっては謎ではないかという気さえします。
 紅白で最もアップテンポな曲は実は初出場の時の「ボーイフレンド」だったように思うのですが、今回の曲はその時、あるいは第55回の「花風」以来のアップテンポな楽曲。近年は落ち着いたステージが多かったですが今年はいつもより弾けたステージを期待して良いのではないでしょうか。いっそのこと初出場の時の衣装(緑のTシャツとGパン)でその時よろしく暴れ回るなんてのもありかと思いますが、さすがにそこまで求めるのは厳しいかも。

 

4.ゆず(4)「Hey和」

 aikoと同じくこちらも1998年デビュー組。その割に紅白出場回数が少ないのは、やはりデビュー後数年間地上波のテレビに出演しなかったことが大きく関係しているのでしょう。2人とも今年結婚。本当におめでとうございます。
 さて今年の上半期に各メディアで多く流されたこの曲は印象に残っている人も多いのではないでしょうか。非常にスケールの大きな楽曲、バックの演奏もかなり大規模な物になることが予想されます。こちらも非常に期待できるステージ。

 

5.倖田來未(7)「愛を止めないで」

 新婚の歌い手のステージが2組続きます。本番では妊娠2ヶ月半ということなので問題は全くなさそうですが、スーパーライブの次の日のステージをキャンセルしたという話もあるので、大晦日までにはしっかり体調を整えてほしいと思うわけですが。
 さてこの曲は紅白だと4年ぶりになるメドレーでないバラード(バラード自体は前回も歌ってるので)。サービス精神は過剰とも言える彼女なので他にも何かやってくれるかもしれませんが、このステージではあくまで歌唱に期待したいです。折角のラブソングなので…。

 

5.東方神起(3)「Why? (Keep Your Hold Down)」

 2年ぶりの紅白復帰。倖田來未とは過去にシングルでコラボレーションしていますね。好対決になるのではないでしょうか。
 過去2回はバラードがメインだったので今回は今までと毛色の違う内容になります。力強い歌唱と振り付け、非常に迫力のあるステージになること間違いなさそうですね。

 

・あしたを歌おう。~ニッポンの嵐「ふるさと」~

 前回の企画コーナーで歌われた「ふるさと」を出場歌手全員が合唱します。津波で破壊されたものの修理して使えるようになったピアノを櫻井翔が伴奏します。これがこのコーナー一番の見所になるでしょうか。

 

6.平原綾香(8)「おひさま~大切なあなたへ」

 8年連続の出場になりました。NHKとの関連性は非常に強く、これまで発表された曲のうち8曲がタイアップという形でNHKと関わりのある楽曲だそうです。
 今年の楽曲も連続テレビ小説『おひさま』の主題歌としてお馴染み。曲紹介するのはヒロインの井上真央、そしてそれ以外の出演者の応援も既に発表されています。ちなみに今回歌われる曲は元々主題歌として発表されたものではなく、インストゥルメンタルだった物に視聴者からの問い合わせや内容を考慮して詞がつけられたということだそうです。ドラマでは第二次世界大戦後の復興も描かれているそうで、それと東日本大震災からの復興に対する思いがリンクする、ということでしょうか。いずれにしてもこのステージも今年の紅白を語る上では欠かせない内容になりそうで、見逃せない場面の一つになるでしょう。

 

6.千 昌夫(16)「北国の春」

 紅白歌合戦には22年ぶりの復帰。その間には本当に色々なことがありましたが、今年こうした形で復帰するのも何かの巡り合わせなのかもしれません。
 「北国の春」は過去紅白で5回歌われていて、近年多い紅白で何度も歌われる楽曲のパイオニア的存在。3年かけてロングセラーになったこの曲は日本だけでなくアジア規模で非常に馴染み深い名曲。彼の故郷である陸前高田は甚大な津波被害を受けました。被災地の人々、そして全国の人々に彼の粘り気のある歌声で元気になってほしいと心から願う、そんなステージになるのではないでしょうか。

 

・あしたを歌おう。~世界からのメッセージ~

 海外で活躍するサッカーの長谷部誠選手をプレゼンターに、ジャッキー・チェンのビデオメッセージやレディー・ガガのステージを紹介する、という形になりそうです。このコーナーはやはりレディー・ガガがどういった趣向を凝らしたステージを見せてくれるかに最も注目が集まりますね。もちろんジャッキー・チェンからのメッセージもじっくり見てほしいところ。

 

7.小林幸子(33)「おんなの酒場」

 33年連続出場。これは紅組出場歌手の中ではブッチギリの最長記録になっています。
 7年前の新潟県中越沖地震では大トリで「雪椿」を歌いましたが、今回はいつも通りド派手な内容で視聴者を明るい気持ちにさせることになりそうです。なお酒をテーマにした楽曲でこの手のステージは第45回(「雨の屋台酒」)、第50回(「やんちゃ酒」)に続いて3作目。

 

7.西田敏行(4)「あの街に生まれて」

 紅白出演は第60回のゲスト審査員の時以来2年ぶりですが歌手としては21年ぶり。こういう形で紅白復帰するとは本人も思ってなかったのではないでしょうか。
 さてこの人のヒット曲と言えば「もしもピアノが弾けたなら」ですが今回歌う曲は「あの街に生まれて」。これは自身の故郷・郡山を歌った曲。元々彼自身郷土愛が強い人というイメージですが、現状の福島県のことを考えると今回は特に気持ちがこもったステージになること間違いないでしょう。ちなみにこの曲、秋元康が作詞してます。彼の仕事の幅の広さにはあらためて感服するばかり。

 

8.絢香(5)「みんな空の下」

 2年前の紅白を最後にパセドー病治療のため一時休業。今回2年ぶりの紅白復帰もまたこの曲で幕を開けることになりました。
 先日のMステスーパーライブでは新曲を2曲披露しましたが、素晴らしい歌唱力は今まで通り、あるいは歌に対する思いの強さを加味すると今まで以上という印象も受けた内容でした。彼女が本当に歌が好きであることが再確認できる、そんなステージになるでしょう。こちらも期待大のステージ。

 

8.長渕 剛(3)「ひとつ」

 初出場した第41回は東西統一を達成した当時のドイツ、ベルリンから中継出演。第54回ではNHKホールから「しあわせになろうよ」を熱唱、自身が提供した森進一の「狼たちの遠吠え」でギター演奏も行いました。
 今回の出演は東北の被災地からの中継になります。「ひとつ」は今年の紅白歌合戦のために書き下ろされた曲。おそらくは来年発表されるであろうアルバムにも収録されるはずですがテレビで披露するのは大晦日が初。歌が持つ強大な力を目の当たりにする、そんな内容になるのではないでしょうか。こちらも今年の紅白の名場面になりそうな予感。

 

9.和田アキ子(35)「あの鐘を鳴らすのはあなた」

 紅組最多出場記録保持者であり、芸能界のドンとも言える彼女。力強い歌唱は今年も健在。
 何度も紅白で歌われているこの曲ですが初めて歌われたのは第42回、曲が発表されてから19年後でした。それから数年ごとに、今回で6回目を迎えるこの曲のステージ。それだけ強いメッセージ性がこめられている名曲と言えるでしょう。歌い出しや歌い終わりなど、過去5回のアレンジはいずれもバリエーションが違う独特なもの。今回はどんな形であの鐘を鳴らすステージになるのでしょうか。

 

9.嵐(3)「2011紅白スペシャルメドレー」

 意義深いステージがここまで続きそうな曲順ですが、ここで白組司会のステージが披露されます。まだ3回目ですが完全に紅白歌合戦の顔とも言える存在にまで成長しました。
 今年のヒット曲「Lotus」「迷宮ラブソング」が中心になると思われますが、もしかしたら別の曲の披露もあるかもしれません。そういう意味では本番までどんな内容になるのか読めないステージになります。だからこそ余計に楽しみも増える、という所かもしれません。

 

10.いきものがかり(4)「歩いていこう」

 前回同様、今回も嵐の後のステージを任されることになりました。
今年は前回みたいにNHKタイアップというわけではなく普通に新曲を歌うことになります。ですが「歩いていこう」の歌詞もまた聴く人の心に響く内容です。ボーカル吉岡聖恵の歌い方も非常に丁寧なので余計にそう思えるかもしれませんね。いずれにせよ今年も若い人だけでなく、老若男女全ての人に見てほしいステージです。

 

10.五木ひろし(41)「ふるさと」

 トリも予想されましたが今年はここ数年よりもう少しだけ遅い時間、という曲順に。ちょっと前まではトリかトリ前が定位置だったのですが、これも時代の流れでしょうか。
 「ふるさと」が紅白で歌われるのは第24回以来実に38年ぶりなんですが、当時を知らなくても2007年の連続テレビ小説『ちりとてちん』で馴染みのある人も多いのではないかと思います。こう考えると5回目とか6回目とかの歌唱が連発する最近の紅白の中でこの曲が2回目の歌唱、というのは意外に感じる人も多いかもしれませんね。そういう意味ではこのステージもまた注目すべき時間と言えそうです。

 

11.松田聖子(16)、神田沙也加(初)「上を向いて歩こう」

 親子が同ステージで共演、というのは第56回の森山良子森山直太朗「さとうきび畑」など幾つか例がありますが、中継という形ではもちろん初めてになりますね。カウントダウンライブの会場である東京体育館からの中継になります。NHKホールからはそんなに距離がないので、もしかしたらオープニングくらいは出演してくれるかもしれないですね。
 さて今回の「上を向いて歩こう」は言うまでもなく坂本九の50年前の名曲で、持ち歌でもなんでもないのですが思い入れの強い曲ではあるそうで。親子出場で持ち歌を選曲するのは違和感がある、という話だそうですが…。しかしライブ会場からの中継と言えばやはり演者とオーディエンスが一体になる映像、これが一番の強み。いくらなんでも「上を向いて歩こう」を知らない人はいないはずなので、間違いなく大合唱のステージなることでしょう。おそらくNHKホールでも観客・出演者一体の合唱になるのではないでしょうか。そもそもこの親子がこの曲を歌うこと自体が滅多にないことですし、発表された以上はもうそれに期待するしかないでしょう。

 

11.氷川きよし(12)「情熱のマリアッチ」

 今年はここ数年よりもちょっとだけ出番が早くなりました。まあ演出上仕方のない所でしょうか。偶然かもしれませんが、福岡県出身同士の対決になりました。
 見所はいっぱいあります。衣装、セット、掛け声の入り方。曲自体良く言うと馴染みやすい曲、言い方を変えると突っ込みどころが多い曲なので視聴者の印象に残るステージになることは間違いないですね。

 

12.坂本冬美(23)「夜桜お七」

 デビュー当時は若手実力派と言われていたのがいつの間にやらもう23回目の紅白。月日が流れるのは早いものです。
 「夜桜お七」も紅白で歌われるのは4回目。15年前のトリのステージが懐かしいです。もう今さら言うまでもない1994年を代表する名曲ですね。夜桜バックのセットかダイナミックなダンサーのアレンジか、それは本番にならないとわかりませんが彼女の歌唱で魅せる内容になるのは間違いないでしょう。

 

12.福山雅治(4)「家族になろうよ」

 前回の出場は22時台だったので一応開演前ですが、今回は23時過ぎること間違いなしなので開演後に中継が入る形。
 近年の紅白は人と人との繋がりをテーマにしていることが非常に多いのですが、今年の「家族になろうよ」はまさにそのテーマに合わせたかのような楽曲。結婚式で歌われることも非常に多かったのだとか。前回の「道標」はまさに会場の観客もステージにおいて欠かすことの出来ない要素になっていましたが、今回もライブ会場だからこそ出来る感動のステージを期待できそうです。

 

13.松任谷由実(2)「(みんなの)春よ、来い」

 前回の出場は上海からの中継で、松任谷由実 with Friends of Love The Earthとしての出演でした。韓国・中国・シンガポールと一体になった内容でしたが今回はあくまでソロ名義の出演、楽曲も非常に馴染みのある曲に。
 この曲は1994年とか連続テレビ小説の主題歌とかそういうレベルをはるかに超えた、日本を代表する名曲です。”みんなの”というサブタイトルが意味する物、それがこのステージの核になるのでしょう。このステージも間違いなく今年の紅白の名場面になります。期待大。

 

13.EXILE(7)「Rising Sun」

 7回目の出場ですが現在のメンバーで固まってからは3回目。ここ2年はトップバッターでしたが今年はトリ2つ前というかなり遅い位置での出番になりました。例年紅白の後に組まれている生放送の番組に今年は出演しないということらしいので、だからこそこの曲順での出場が実現したとも言えそうです。
 「Rising Sun」はもうご存知の通り東日本大震災チャリティーソング。紅白でのEXILEは大量のダンサーを従えた賑やかなステージが定番ですが、今年はそれ以上に歌詞にも注目。

 

14.天童よしみ(16)「愛燦燦」

 トリ前の歌唱位置は第59回の「道頓堀人情」以来3年ぶり。後半出演もそれ以来で、今年は久々に本来の歌唱順に戻って来たとも言えます。
 彼女が美空ひばりの持ち歌を紅白で歌うのは3回目。歌謡コンサートなどで「愛燦燦」を歌った機会もなくはないと思いますがそんなには見られないはずなので、今年の紅白はかなり貴重なステージになると言えるのではないでしょうか。彼女の歌声の素晴らしさはもう言うまでもない話。安心して見ることができるステージになるでしょう。

 

14.北島三郎(48)「帰ろかな」

 48回目の出場。50年も歌手生活を続けること自体が勲章なのにそのほとんどの年で紅白歌合戦に選ばれる。ちょっとこの凄さはとてもじゃないですが文章で表すことは出来そうにないですね。
 さて「帰ろかな」を紅白で歌った回数も多くて今回で7回目。しかし過去のバリエーションの豊富さは凄くて、ある時は童謡「七つの子」を間奏に挿入したり、ある時はバックで出演歌手が合唱したり、ある時はラストで除夜の鐘を打ち鳴らしたり。ある意味何度紅白で歌われても全く飽きさせないステージを見せてくれるわけです。今回「帰ろかな」をトリ前で歌うのは第53回以来。今年はどんな形の「帰ろかな」を見せてくれるのでしょうか。何度も紅白で歌われていますが、やはり最初の音からラストの渾身の伸ばしまで見逃せないステージになりそうです。

 

15.石川さゆり(34)「津軽海峡冬景色」

 今後のトリは余程のことがない限りポップスになる、というのが昨年の紅白ディレクターの弁でしたがやはりDREAMS COME TRUE辞退というのは余程のことらしく、結局彼女がトリに収まりました。通算すると4年ぶり6回目のトリになります。これは憧れの存在であった島倉千代子の回数に並ぶ紅組通算3位の記録。
 東北をテーマにした名曲であることもさりながら、アンジェラ・アキがカバーしたことでも今年話題になりました。その彼女が間奏中「日本一!」と声をかけていたのが4年前のトリのステージ。「津軽海峡冬景色」のトリは第44回、第58回に続いて3回目。何度も紅白に出ている石川さゆりですが、個人的に彼女の紅白ベストアクトと感じたのはちょうど4年前のこの曲。なんとなくですが、今年はそれを超えるステージになる予感。文字通り日本一の歌唱を見せてくれることでしょう。

 

15.SMAP(19)「SMAP AID 紅白SP」

 デビュー20周年。20年前の紅白歌合戦初出場の頃、彼らはまさに無我夢中のステージ。映像では途中で歌詞テロップが楽曲に追いつけなくなって全く出なくなるなどグダグダの内容でしたが…。20年経ってここまで凄いグループになるとは果たして想像できたでしょうか。
 さてSMAPの大トリは昨年に引き続き2年連続、通算では4回目ですがこういう形でメドレーの大トリというのは史上初(昨年は一応メインになる曲がありました)。『SMAP AID』という今年リリースされたベストアルバムが曲目として提示されているので、そこから選曲されることになるのは間違いないでしょう。特にファン投票1位になった「オリジナルスマイル」が披露されるのは確定と言っていい状況。
 他に何をやるのでしょうか。紅白歌合戦全体のオープニング曲を作曲するという菅野よう子が提供した「not alone~幸せになろうよ~」が一番有力でしょうか。あるいは「がんばりましょう」「世界に一つだけの花」「夜空ノムコウ」辺りの定番曲も入るでしょうか。そもそも何曲やるのでしょうか。
 
いずれにしても前例にない環境の中プロジェクトが進行していると言える第62回NHK紅白歌合戦。その大トリもおそらく前例のないステージをSMAPはやってのけるのではないでしょうか。大体にしてSMAP自体が全く前例にないことを次々と成し遂げて今のポジションを築いたと言えるグループ。何をやっても不思議ではないでしょう。歴史の瞬間を目の当たりにすると言っても大袈裟なことではないかもしれません。




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