演奏時間&構成表 2(第52回・2001年)
演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。
曲順 | 楽曲 | アーティスト | 演奏時間 構成 |
フル再生時間 構成 |
14(紅7) 紅前半7 |
fragile | Every Little Thing |
3分11秒 1コーラス+サビ2 |
4分52秒 2コーラス+サビ2 |
15(白7) 白前半7 |
メッセージ | TOKIO | 3分8秒 2コーラス |
4分39秒 3コーラス |
16(紅8) 紅前半8 |
港町情話 | 中村美律子 | 2分52秒 2コーラス |
4分46秒 3コーラス |
17(白8) 白前半8 |
大阪 | 前川 清 | 2分58秒 2コーラス |
4分5秒 2コーラス半 |
18(紅9) 紅前半9 |
楽しい人が好き | 香西かおり | 2分39秒 2コーラス |
4分2秒 2コーラス半 |
19(白9) 白前半9 |
北の五番町 | 細川たかし | 2分56秒 1コーラス+ラスト |
3分54秒 2コーラス+ラスト |
20(紅10) 紅前半10 |
Mr. Moonlight ~愛こそがザ☆ピ~ス!~ |
モーニング娘。 | 4分21秒 2曲 |
|
Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~ |
2分5秒 1コーラス半 |
4分4秒 2コーラス半+台詞 |
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ザ☆ピ~ス! | 1分56秒 1コーラス |
5分14秒 2コーラス半+台詞 |
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21(白10) 白前半10 |
出逢いの唄 | 吉 幾三 | 3分1秒 2コーラス+サビ2 |
4分48秒 3コーラス+サビ2 |
22(紅11) 紅前半11 |
遠野物語 | 長山洋子 | 2分58秒 2コーラス |
4分53秒 3コーラス |
23(白11) 白前半11 |
Jasmine | 西城秀樹 | 3分20秒 1コーラス半 |
5分3秒 2コーラス半 |
24(紅12) 紅前半12 |
九十九坂 | 伍代夏子 | 2分53秒 2コーラス |
4分55秒 3コーラス |
25(白12) 白前半12 |
ア・カペラ | 布施 明 | 3分9秒 1コーラス半 |
5分47秒 2コーラス半 |
26(紅13) 紅前半13 |
remain ~心の鍵 | 小柳ゆき | 3分14秒 1コーラス半 |
4分56秒 2コーラス半 |
27(白13) 白前半13 |
旅人よ | 加山雄三 | 3分23秒 2コーラス |
3分22秒 2コーラス |
各ステージ・補足
Every Little Thingは「fragile」が『あいのり』タイアップで大ヒットした年ですが、カウントダウン公演をこの後控えていることもあって前半の出演になりました。1コーラス+間奏+ラストサビ、いわゆるTVサイズの歌唱です。(ステージレビュー→紅白歌合戦・Every Little Thingの軌跡)
TOKIOはロック色強めの「メッセージ」、意外にもオリコン週間CDシングル1位獲得はこの作品が初めてでした(ドラマで人気を博した桜庭裕一郎「ひとりぼっちのハブラシ」と両A面)。1番と、Aメロ・サビの順番が逆になっている3番を歌唱。間奏では城島リーダーのギターソロがありました。
この年は出場歌手全員が視聴者にメッセージを贈る演出ですが、中村美律子はイントロで台詞パートのようにメッセージを披露しました。「港町情話」は普段の紅白と異なるマイナー調の演歌ですが、彼女本人はこういったレパートリーも本来は多く歌いこなしています。1番と3番の歌唱、間奏短め。
前川清は得意の歌謡曲テイストの楽曲で、歌は「大阪」。”なにわ”よりも”水の都”というイメージがピッタリの上品なナンバーです。2コーラス歌唱、歌以外の演奏部分はカット多め。(ステージレビュー→紅白歌合戦・前川清の軌跡)
香西かおりはユラユラした雰囲気がクセになる「楽しい人が好き」を2コーラス歌唱。ZONEのメンバーが和服姿で踊るステージでした。ただ曲は残念ながら全くと言って良いほど売れず、現在はサブスクでも解禁されていない状況です。
細川たかしもイントロでのメッセージ披露がMCみたいな流れの良さでした。歌は「北酒場」みたいなアップテンポの「北の五番町」、ダンサーが持つ「細川」「たかし」と書かれた提灯が目をひきます。1コーラスがサビ→Aメロ→Bメロになっている構成、したがって歌唱パートは1コーラス+サビ2回です。
モーニング娘。は大ヒットした「Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~」「ザ☆ピ~ス!」のメドレー。構成は「Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~」歌い出し(新垣ソロ)→間奏→1番Aメロ前半→同Bメロ→同サビ→同Cメロ→繋ぎBGM(メンバー全員早替え)→「ザ☆ピ~ス!」冒頭→1番AメロBメロ→2番サビ→ラスト(演奏停止2回)→「Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~」ラストサビ→ラスト(吉澤ソロ)でした。全盛期の勢いが、ステージでも完璧なくらいに反映されています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・モーニング娘。の軌跡)
吉幾三は対戦相手がまさかのモー娘。でしたが、ギターを弾きながらの歌唱で一定以上の存在感を示しました。「出逢いの唄」はセールスだけで言うとオリコン週間100位にも入らない状況でしたが、歌そのものは非常に良い曲です。1番と3番、最後のサビ2回繰り返しも加わる構成。
長山洋子は「遠野物語」を、降りしきる雪の中でドラマチックに歌唱。この曲も完成度の高い船村作品ですが、CDセールスは相対的に見てあまり良くありません。あくまで主観的な見解ですが、この年は完成度と実際の売上が釣り合わない歌唱曲が非常に多いです。1番と3番の2コーラス。
西城秀樹は河村隆一提供曲のバラード「Jasmine」、河村さんのピアノ演奏をバックに熱唱します。1番とCメロ、同じメロディーを4回繰り返すラストサビは1回目と4回目の2回に短縮。若い時を彷彿とさせる伸ばしの歌唱が素晴らしく、会場からの拍手も例年より多めでした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・西城秀樹の軌跡)
伍代夏子は「九十九坂」と書いて”つづらざか”と読む曲を歌唱。1番と3番の2コーラス、歌以外の演奏にカットの跡ありという典型的な紅白演歌ステージでした。
布施明は紅白でこの年発表の曲を21年ぶりに歌唱、「ア・カペラ」を川井郁子のヴァイオリン演奏つきで披露します。まさに大人のポップスという言葉がピッタリの楽曲でした。ステージは1番とラストサビの構成、最後の一節は本当にアカペラでの歌唱になっています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・布施明の軌跡)
ベテランのステージばかりが目立つ中、紅組前半トリはなんとデビュー3年目、当時まだ10代の小柳ゆきを抜擢。見送る紅組歌手が演歌の人ばかりで、J-POPの人が誰ひとりいない状況です。歌は11月リリースでヒットしたバラード「remain ~心の鍵」。間奏無しの1コーラス半、アウトロをやや長めに残すアレンジになっています。歌声はやはりベテラン陣の中にあっても全く違和感のない素晴らしさです。
加山雄三は名曲「旅人よ」を22年ぶりに紅白で歌唱、当時よりも白組歌手がコーラス・演奏に多く加わっています。歌も22年前は2番の一部カットでしたが、今回は完全フルコーラスでした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・加山雄三の軌跡)
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