第63回NHK紅白歌合戦の記事はこれが最後になります。ラストは自分のまとめ的なものを。




・全体の感想

 さすがに前回・第62回と比べると出来は少し落ちると思います。ただステージはほとんどが素晴らしい内容でした。特に美輪明宏以降終盤の流れは圧巻の一言でした。ここ数年の紅白歌合戦は2000年代前半辺りと比べると、本当に見終わって”すごく良かった”という感想を持つことが多くなりましたが、今回もその流れは維持していると言って良いですね。テレビ離れが年々進む中で40%台の視聴率をキープしていることがその証左でしょう。

 

・ステージ演出

 バックのLEDは本当に年々進化しています。歌に興味がなくてもその演出だけで紅白歌合戦を見る価値があるというレベルにまできています。近年のNHKの美術担当は本当にクオリティが高いです。またMISIAのスペシャルステージを筆頭に全体的に滞りも全くなく、今回演出面は史上最高に近いレベルだったようにも感じました。ただ終盤のスイッチングだけは若干不満が残りました(これは個人レベルでの話でしかないですが)。

 

・演奏時間、出場者数、放送時間

 ほとんど前回と同じ感想です。序盤に出てくる歌手はやはり割を食ってる印象が強かったですね。ただ出場歌手を減らすのも若干どうかと思うので、この辺は難しいところ。あとこれと関連して、演奏が原則生オーケストラでなくカラオケになったというのは評価分かれるところです。予算的に難しい側面もあり、またポップスの方は生バンドを持ち込む歌手以外基本カラオケで演歌も年々勢力が落ちている印象も強いので、どうしてもカット対象になるのは仕方ありません。ですが長年紅白を見てきた立場からすると、やはり少し寂しいような気もします。巻きの進行のために演奏テンポが早くなるのも紅白歌合戦ならでは、とも思っているので…。




・司会

 堀北真希の司会は、概ね台本通り着実にこなしていたという印象でした。凛とした佇まいで非常に好感の持てる内容でしたがアドリブを入れてたわけでもなかったので、その分印象に残りにくい内容かなとも思いました。さすがに前回の井上真央と比べると、少し落ちるかなというのが正直な感想です。
 は前回同様堅調な内容で、悪くはなかったという印象です。ただ3年連続になるので、そろそろ代えてもいいような気はします。その場合関ジャニ∞辺りが候補になるでしょうか。でも個人的にはそろそろ久々にジャニーズ事務所以外の白組司会も見たいところで、同時に連続テレビ小説以外、いっそのこと久々に歌手と兼任の紅組司会も見たいです。ここ数年連続テレビ小説が当たりに当たっているので紅組司会が自然にこうなる、という流れは非常に理解できるのですが、そろそろ次回はガラリとリニューアルするのもありではないでしょうか。
 総合司会の有働由美子はあさイチ!を見てると心配で仕方なかったのですが、一回も噛むことなく、機転も非常に利いていた名司会でした。こちらはしばらく続投で良いと思います。




・曲目、曲順

 今回は初出場の歌手にスポットをあてた曲順になっていたようで、その狙いは歌手別視聴率を見る限り大当たりだったようです。曲順に関してはトップバッターを除いて文句なしと言った所でしょうか。さすがにトップバッターだけはここ数年ほぼ同じなので何とかした方がいいと思います。そうもいかない事情も理解はできるのですが。
 メドレーが多いのは本当に是非が分かれるところで、その象徴と言えるのが矢沢永吉のスペシャルステージでした。2曲やる予定が本番直前で1曲になったそうです。ただ持ち時間は変わらないはずなのでその代わりにフルコーラス完全熱唱となったわけです。個人的にも大トリのSMAPは1曲フルでやった方が良かったんじゃないかと思いました。逆にももいろクローバーZMISIAのスペシャルステージはメドレーで良かったように感じましたが。この辺りは難しい所だと思います。
 あと北島三郎石川さゆり坂本冬美に関しては次回紅白であんまり歌ってない曲か新曲をいい加減選曲してあげてほしいです。いくらアレンジが異なる、紅白の風物詩と言えどもちょっと偏り過ぎだと思うので…。

 

・ウラトークチャンネル

 小松宏司アナの進行はNHKのアナウンサーとして至極正しい内容でしたが、それだとキャラが立たないので物足りないというジレンマ。もっともそこは前任者の松本和也神田愛花の方が異常なだけなのでどうしようもないのですが。
 テリー伊藤は3回もやってたら同じ発言の繰り返しが確実に増えてきてます。まあ”適当にやるのがモットー”だと思うので次回もこの調子でいいのですが、前回や前々回の方が個人的には聴いていて楽しかったです。紅白応援隊の人選も含め、そろそろこっちも代える時期に来てるのではないでしょうか。とりあえず常連ゲストのコロッケ辺りをメインにするのもありだと思います。
 いずれにしてもこの企画は次回以降も是非続けてほしいですね。出場歌手やステージの裏側を聴けるだけでも十分価値がある企画だと思います。データ放送やインターネットでも情報は入りますが、やはり本人が直接語ることで感じることも多いです。

 

・最後に

 次回の紅白歌合戦も楽しみにしています。ここまで読んで下さった方々、そして当日番組に関わった多くの出演者・スタッフの皆様、本当にありがとうございました。