第64回(2013年)NHK紅白歌合戦出場歌手発表

 第64回NHK紅白歌合戦の出場歌手が本日午後3時30分に発表されました。

 その前に記事にはしませんでしたが、20日に紅白PR大使が能年玲奈に決まっています。本番でも何らかの形で出場することが予想されます。そちらにも期待しましょう。その他視聴者審査員についての案内や関連番組も既に始まっています。

 今年の出場歌手は紅組25組・白組26組で合わせて51組。前年は紅白25組ずつだったので、一応白が1組だけ増えたという形です。白組2組のコラボをすることで紅白の組数が合うという計算にはなるのですが、顔ぶれを見る限り紅組と白組のコラボはあっても白同士のコラボと言われるとちょっとどうかな、といったところ。後日に紅組だけもう1組発表、もしかしたら本番でも白組のステージの方が1つ多い、という形になるのかもしれません。

 初出場は紅3組、白6組で合計9組。再出場は5組。そして今年は白組から紅組に移籍した出場歌手が1組います。詳しくは後述しますが…。

 それではここから例年通り紅白歌合戦の初出場の年が古い順に、歌手ごとに展望などを書いていきます。

-紅組出場歌手-

和田アキ子(1970年初出場、28年連続37回目)
 例年通り。今年も紅組最多出場者として、ベテランらしいパワフルなステージを見せてくれるでしょう。

石川さゆり(1977年初出場、30年連続36回目)
 今年は憧れの存在である島倉千代子が逝去。2007年以降「津軽海峡冬景色」「天城越え」の繰り返しですが、もしかしたら変化があるかもしれません。

松田聖子(1980年初出場、2年ぶり17回目)
 カウントダウンライブで娘・神田沙也加と「上を向いて歩こう」をデュエットして以来2年ぶりの出場。NHKホールでの歌唱になると13年ぶりになります。今年はクリス・ハートとのデュエット曲を発表、彼とのデュエットになることも予想されます。しかし初出場順に並べるともう3番手になるんですね…。

髙橋真梨子(1984年初出場、29年ぶり2回目)
 「桃色吐息」を歌った第35回以来なんと29年ぶりの復帰。第25回ではペドロ&カプリシャスのボーカルとして「ジョニイへの伝言」で出場しているので、実質3回目。SONGSではほぼ毎年ゲスト出演していますが、紅白ではようやく久々の復帰。おそらく長年にわたる交渉が実ったという形になったのではないかと思います。今年の紅組で最も期待したいステージの一つ。

坂本冬美(1988年初出場、11年連続25回目)
 新曲「男の火祭り」はレコード大賞の優秀作品賞に選出されましたがどうでしょうか。さすがに3年連続で「夜桜お七」というのはどうかと思いますが…。

DREAMS COME TRUE(1990年初出場、3年ぶり15回目)
 3年ぶりの出場。前回の2年連続出場時は紅組トリでしたが、今年もそうなるのでしょうか。

伍代夏子(1990年初出場、8年連続20回目)
 今年の紅組はアイドルグループの人数が非常に多いです。というわけでバックステージをどう活かすかに注目したいです。

香西かおり(1991年初出場、2年連続17回目)
 今年の紅組はアイドルグループの人数が非常に多いです。というわけでバックステージをどう活かすかに注目したいです。SKE48あたりバックに「無言坂」でも久々にやるんでしょうか。

藤あや子(1992年初出場、3年連続19回目)
 昨年は美しい映像をバックに熱唱していました。というわけでバックステージをどう活かすかに注目したいです。

天童よしみ(1993年初出場、17年連続18回目)
 昨年はTOKIO関ジャニ∞をバックに賑やかなステージでした。というわけでバックステージをどう活かすかに注目したいです。もちろん何もないシンプルなバックで大熱唱というのもありですが。

浜崎あゆみ(1999年初出場、15年連続15回目)
 今年もトップバッターで歌って隣の代々木第一体育館で年を越すというパターンでしょうか。すっかり恒例になりました。今年もトップだともう6年連続です。

aiko(2000年初出場、11年連続12回目)
 もう中堅からベテランになりつつあります。今年も安定したステージを見せてくれそうです。

水森かおり(2003年初出場、11年連続11回目)
 昨年はものすごく大きな衣装になりましたが今年もそれは継続するのでしょうか。それ以前にもバックの踊りに工夫があって退屈させないステージには仕上がっていますが。

AKB48(2007年初出場、5年連続6回目)
 当然ながら今年も出場。そろそろパターンを少し変えて欲しいかなとも思いますが。

いきものがかり(2008年初出場、6年連続6回目)
 昨年の紅組トリ。今年はドリカムに譲るのかそれとも2年連続でトリもあるでしょうか。

Perfume(2008年初出場、6年連続6回目)
 地味にMJの司会も5年目。息の長いアーティストになりつつあります。

水樹奈々(2009年初出場、5年連続5回目)
 今年はT.M.Revolutionとのコラボ作品を2作発表。紅白でも披露してくれそうです。

西野カナ(2010年初出場、4年連続4回目)
 相変わらずの安定した人気で4年連続出場。今年も聴かせてくれそうです。

AAA(2010年初出場、4年連続4回目)
 過去3回は白組でしたが今年はまさかの紅組からの出場。ソロやグループのメンバーでは和田アキ子(m-floとコラボした第56回(2005年)に白組から出場)や小室哲哉(TM NETWORKglobeなど)などの例もありますが、こういった形は史上初。ステージは例年通りになるかとも思いますが。

SKE48(2012年初出場、2年連続2回目)
 2年連続の出場になりました。今年もダンスで決めてくれることを期待。

ももいろクローバーZ(2012年初出場、2年連続2回目)
 今年のミュージックシーンの主役の1組。衣装や仕掛けなどにもおおいに期待したいです。

きゃりーぱみゅぱみゅ(2012年初出場、2年連続2回目)
 こちらも今年のミュージックシーンの主役の1組。衣装や仕掛けなどにもおおいに期待したいです。

 

miwa(初出場)
 2010年「don’t cry anymore」でメジャーデビュー。シンガーソングライターとしてデビュー当初から若者の人気を集めていましたが今年ようやく機が熟したと言うべきか、初出場という運びになりました。昨年の「ヒカリヘ」が月9ドラマ『リッチマン、プアウーマン』主題歌でヒットするなど、ここ1年で知名度・人気も飛躍的に上昇した印象があります。
 よくよく見渡してみると今年の紅組で作詞・作曲両方を担当するシンガーソングライターと言えるのはaikoとこの人だけ、そして楽器を弾きながら歌うと予想される紅組歌手は間違いなく彼女だけになります。実際弾くかどうかは別としまして、その意味でも他とは違うステージが期待できそうです。

NMB48(初出場)
 2010年結成、2011年「絶滅黒髪少女」でCDデビュー。AKB48、SKE48に続く関西を本拠にした48グループ。AKB48のバック、あるいはメンバーによってはAKB48の選抜として紅白のステージには立っていますがNMB48としては念願の初出場、喜びもひとしおといったところでしょう。
 今年のアルバム『てっぺんとったんで!』はNHKホールをバックに「紅白歌合戦出場希望!という横断幕を掲げ、「12月31日」たる楽曲まで収録されるなど意気込みはかなりのもの。そのギラギラした雰囲気をそのまま紅白のステージにも反映されることをおおいに期待したいです。

E-girls(初出場)
 2011年12月に「Celebration!」でデビュー。Dream、Happiness、Flowerという3組のグループとそれ以外のメンバーで結成されたLDH所属のガールズ・エンタテインメント・プロジェクトということです。昨年10月のシングル「Follow Me」で週間2位獲得した辺りから注目され始め、今年はアルバム『Lesson 1』がオリコン週間1位、シングル曲も大型タイアップに起用され、キャッチーなメロディーで人々の間に定着したように思います。
 今年4月からももクロに代わって『青山ワンセグ開発』のレギュラーに決まったことも選出にあたって大きな理由になったのかもしれません。現在のメンバーは総勢29人。昨年はEXILEのバックでの出演でしたが、今年は堂々のステージを紅組から見せてくれそうです。

--それ以外のポイント及び雑感(紅組編)--

・演歌歌手は全員連続出場になりましたが、J-POPでは8年連続の倖田來未と6回の出場を重ねた絢香が落選しました。もしかしての可能性は事前に考えていましたが、そのもしかしてが的中した形に。

・それ以外の前年出場歌手では由紀さおり中島美嘉YUKIYUIプリンセスプリンセスが不出場。由紀さんは前回中継出演、個人的には今回NHKホールで歌ってほしかった気持ちもありますが。

モーニング娘。HKT48乃木坂46辺りの出場も考えられましたが残念ながら今年はなし。さすがにアイドルグループが4組(6組という解釈もできるでしょうか)出場になると、ちょっとハードルが高くなってしまわざるを得ないというところ。

小泉今日子薬師丸ひろ子ベイビーレイズGMT48潮騒のメモリーズその他もろもろ『あまちゃん』に関係する所は特別枠での出演になるでしょうか。

剛力彩芽のダンスがここ最近クローズアップされていますが、それがあと1ヶ月くらい早かったから初出場もあったかもしれません。華原朋美も噂されていましたが落選。

・一応予想リスト外からの出場は松田聖子のみでした。基本的には予想の範囲内で納まったメンバーと言えそうです。

-白組出場歌手-

北島三郎(1963年初出場、27年連続50回目)
 50回を区切りにして今年で勇退という報道も流れましたが、果たしてどうなるでしょうか。

森 進一(1968年初出場、46年連続46回目)
 昨年のステージを見る限り不安もよぎりましたが、無事今年も連続出場。今年も前半トリでしょうか。

五木ひろし(1971年初出場、43年連続43回目)
 昨年はギターを弾きながらAKB48のメンバーをバックに。今年もその流れになる可能性高そうですが。

郷ひろみ(1973年初出場、4年連続26回目)
 大人の渋いステージ、とりわけアラフィフ辺りの世代からはまだまだ絶大な支持がありそうです。今年もカッコ良いステージを見せてくれそう。

細川たかし(1975年初出場、5年連続37回目)
 まだまだこの人の歌声は紅白から外せません。

SMAP(1991年初出場、9年連続21回目)
 言わずと知れた国民的グループ。今年のステージにもおおいに期待。

福山雅治(1993年初出場、5年連続6回目)
 今年もパシフィコ横浜からの中継が決定しました。恒例行事です。

TOKIO(1994年初出場、20年連続20回目)
 バンドとしてもジャニーズとしても、そしてグループとしても前人未到の連続出場記録になりつつあります。ついに20年連続出場。

T.M.Revolution(1997年初出場、8年ぶり4回目)
 今年は水樹奈々とのコラボ作品を2作発表。紅白でも披露してくれそうです。スキウタ投票で選出された第56回(2005年)以来8年ぶりの紅白出場。

氷川きよし(2000年初出場、14年連続14回目)
 演歌のプリンスもはや14年。時が経つのは早いものです。

ポルノグラフィティ(2000年初出場、10年連続12回目)
 今年はアップテンポの楽曲が予想されます。となると注目はむしろイントロか間奏でしょうか。

EXILE(2003年初出場、7年連続9回目)
 HIRO社長にとっては名実とともにラストステージになります。その意味ではこちらも注目のステージ。

ゆず(2003年初出場、2年ぶり5回目)
 3回連続でカムバックでの紅白出場。NHK合唱コンクール課題曲でしょうか、それとも連続テレビ小説『ごちそうさん』の主題歌でしょうか。

コブクロ(2005年初出場、2年連続8回目)
 安定感のある常連歌手として今年も君臨。

德永英明(2006年初出場、8年連続8回目)
 今年は何を歌ってくれるのでしょうか。気がつけばもう8年連続。

嵐(2009年初出場、5年連続5回目)
 今年も白組歌手&司会として活躍してくれそうです。

美輪明宏(2012年初出場、2年連続2回目)
 昨年の「ヨイトマケの歌」が大好評ということもあってか、まさかの2年連続出場。確かにこのジャンルを歌えるのはこの人しかいないわけですが。

関ジャニ∞(2012年初出場、2年連続2回目)
 お茶の間の人気度は嵐より上という話もあるとかないとか。もしかすると来年の白組司会はこの人たちになるのかもしれません。

ゴールデンボンバー(2012年初出場、2年連続2回目)
 堂々の人気で2年連続出場。氣志團「One Night Carnival」よろしく「女々しくて」2年連続もありそうですが、どうでしょうか。あと今年は歌以外の出番もあるのでしょうか。そちらにも注目。

三代目J Soul Brothers(2012年初出場、2年連続2回目)
 安定した高い人気で2年連続出場。もしかしたらEXILEと合同ステージでHIROを見送るという内容になるのかもしれませんが、どうでしょうか。

 

泉谷しげる(初出場)
 デビュー43年目のフォークシンガー。歯に衣着せぬ毒舌、そして最近は俳優としても著名な活躍をみせていますが紅白歌合戦は意外、でもないですが初出場。と言うよりこの人がまさか紅白歌合戦に出場するとは思わなかったというのが正直なところ。それを見越してのサプライズ枠と言えるのでしょうか。
 歌を通したチャリティー活動には以前からかなり積極的で、そういった面からの選出という背景もあるようです。果たしてどんなステージになるのでしょうか。型破りな内容に期待したいところですが、意外とノーマルな内容になるのかも。

サカナクション(初出場)
 2007年にアルバム『GO FUTURE』でデビュー、以来ロック界隈では独自の音楽性と映像技術などが常に注目されているバンドとして大きく名が知られています。SONGSやトップランナーなどNHKの番組にも縁深く、2010年以降はいつ出場しても全く不思議ではなかったものの今回ついに初出場、それも29日大阪、30日幕張でのフェス出演を控えてかなりタイトなスケジュールの中での出演になります。
 個人的に以前からフェスで、そして今年はワンマンライブにも足を運びましたが、映像などで”魅せる技術”というのは今回の紅白出場歌手の中でも随一の内容になるかと思います。間違いなく名ステージになるはずです。非常に期待したいです。

Sexy Zone(初出場)
 2011年にシングルデビュー、その時点から紅白出場でもおかしくはなかったのですがNYCに枠を譲る形となり、今回入れ替えであらためて紅白出場という形になりました。
 昨年は『忍たま乱太郎』のテーマソングも担当していてNHKにも縁があり、またジャニーズの中では最後発のユニット、加えて歌謡曲風味の楽曲がやや多い分他の若手ジャニーズグループよりも親しみやすい印象があります。初出場らしいフレッシュさを最も期待できる出場歌手とも言えるでしょうか。

Linked Horizon(初出場)
 Sound HorizonのRevoが主宰するユニット。このLinked Horizonは他作品とコラボする時の名義で今年はアニメ『進撃の巨人』の主題歌を担当、アニメとともにOP・EDテーマソングが収録されているシングル『自由への進撃』もCD売上累積20万枚超の大ヒットを記録しました。
 Sound Horizonは同人音楽サークルからのスタートで、そこからメジャーデビュー。2006年以降は常時週間TOP10入りしていますがテレビ出演はインタビューでも非常に稀で、ましてやテレビでステージを見せたことは今までになく、それこそ今回の紅白歌合戦が初めて。コンサートツアーの方はこの2年なかったですが基本的には毎年行われていますのでその意味では問題ありませんが、いくらヒットしているとは言えこの紅白の出場はまさに青天の霹靂。楽曲自体は本当に細部まですごく作り込まれていて、それこそSound Horizonというジャンルが形成されていると言ってもいいほど。個人的には今年の紅白歌合戦の目玉と言い切って良いと思います。どんなステージを見せてくれるのか、非常に楽しみです。

福田こうへい(初出場)
 昨年10月に「南部蝉しぐれ」でデビューを果たした岩手県出身の民謡歌手。これが今年演歌チャートで1位獲得、カラオケランキングでも上位に常にランクインというヒットを記録しました。
 演歌の中で異例の大ヒット、というほどではないようにも感じますが初出場というには十分で、選出にはやはり岩手県出身というのも大きかったように思います。もちろん歌のうまさは折り紙つき。おおいに期待したいステージになります。

クリス・ハート(初出場)
 今年5月に木山裕策のカバー「home」でデビューした29歳の歌手。6月に発売された『Heart Song』が話題になり、iTunesやレンタル市場でも好評を集めました。今年10月には松田聖子とのデュエット「夢をさめて」を発表、紅白でもこの曲が披露されることになりそうです。
 知名度はまだそこまで高いというわけでは正直ないと思います。だからこそ彼の素敵な歌声を知ってもらうこと、それが個人的にも楽しみになります。

--それ以外のポイント及び雑感(白組編)--

・昨年の出場者で今年名前がなかったのは舘ひろしNYCFUNKY MONKEY BABYSHY斉藤和義ナオト・インティライミ。いずれもリリース実績なしだったり解散だったり1回限りの出場が予想される内容だったりといったところですが、ナオトさんの不出場だけはかなり意外でした。落選の可能性もありますが、案外大晦日は海外に放浪していて出演できないので辞退という可能性も彼なら十分ありそうな気がしてます。

SEKAI NO OWARIは内定報道まで出ましたが不出場、正直意外でした。『あまちゃん』で幾度となく「いつでも夢を」が歌われた橋幸夫は出場すると思いましたが残念ながら落選。サザンオールスターズは出場するとしたらやはり特別枠のような気がします。ソナーポケットも残念ながら不出場。

・なんだかんだで概ね予想リストの範囲内でしたがそれでも泉谷しげるLinked Horizonは完全に自分の予想の外でした。まあ個人的にはこういう誰も予想できそうにないサプライズも1組くらいはいてほしいと思ってるので嬉しい誤算、ということにしてください。

 紅組は人数が更に多くなり、白組は個性の強過ぎる方が集まり過ぎていてなんだかものすごくカオス度の高い顔ぶれのような気がしてならないですが、どうでしょうか。

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