第64回(2013年)NHK紅白歌合戦~その6~

紅17(全体34):DREAMS COME TRUE(3年ぶり15回目)

・1988年結成、1989年デビュー 第41回(1990年)初出場
・48~55歳・2人組 北海道・東京都出身
・楽曲:「さぁ 鐘を鳴らせ」(2013/7/10 シングル)
  詞:吉田美和 曲:中村正人/吉田美和
  合唱:岩手県立不来方高等学校音楽部、釜石高等学校音楽部、大船渡高等学校音楽部、宮城県気仙沼高等学校合唱部
・歌唱前テロップ:岩手 陸前高田市からの生中継

・演奏時間:
5分4秒

 陸前高田市からの中継。歌前のやり取りから始まります。挨拶の後に、中村正人が「綾瀬さん、さっき歌素晴らしかったですよ」と激励の一言をかけます。陸前高田の小学校では2回目のライブということで、「震災の年に夏に来て、皆さんの前でやらさして頂いて、もう一度こっちにね、戻って来たいって約束してましたんで今日は本当に戻れて嬉しいです!」と中村さんが答えます。

 体育館に「はばたけ高小の子」という文字が見えるので、舞台は陸前高田市の高田小学校です。浦嶋りんこFUZZY CONTROLといったおなじみのバックミュージシャンも一緒です。重厚感といいますか迫りくる迫力といいますか、何と言いますかこれもまた「歌力」をものすごく感じさせるパフォーマンス。メッセージ性が高いのは歌詞だけでなく、端々に放たれる吉田美和のアドリブも含みます。文字通りの名演でした。

 

(ウラトーク)
 あまちゃんコーナーの余韻が残る中で、ゲスト席にももいろクローバーZ百田夏菜子高城れにが登場。ステージは「金の衣装を着たんですけど金だけにとっても緊張しました」と百田さん早くも飛ばしてます。aikoさんの応援時はれにさんが衣装を上下逆に着たということですが、「でもそういうデザインだと思うよ」とコロッケさんちゃんとツッコミを入れます。そして彼女はその衣装のままここに来た模様。

 2回目でも相当緊張したようで「緊張のかたまり、記憶が飛ぶマモノがいました」という感想を持った2人。2014年は国立競技場のライブ開催が決定、今の時点でも信じられないという話。それでも「国立でさえも終わった後には通過点だったねと言えるくらいのステージをしたい」という力強い抱負を言えるのが百田さんです。そこでレディー・ガガに倣って?無重力で歌うとか工事中の国立でやるとか海中で歌うとか動物の上に乗るとか色々な案を持ちかけるテリーさん。それでもテリーさんはいつもハチャメチャな演出を成功させる、というわけで「今度私たちのライブも演出してください」と提案していました。

 

(解説)
・このステージの舞台になったのは陸前高田市立高田小学校の体育館。ここもまた校舎の1/4が浸水するなどの大きな被害を受けていますが、体育館と校庭は前年9月に復旧を果たします。2019年6月に海岸線から1.5km離れた海抜50mの高台上に新校舎が竣工、そのまま移転しました。

・「さぁ鐘を鳴らせ」は記念すべき50枚目のシングルとしてこの年7月にリリースされました。「朝がまた来る」「いつのまに」「何度でも」「その先へ」から受け継がれた、ドラマ『救命病棟24時』シリーズ最終主題歌でもあります。

・ドリカムの紅白出場は今のところこの回が最後になっています。2018年に連続テレビ小説『まんぷく』主題歌「あなたとトゥラッタッタ♪」を担当しましたが、その時も出場していません。なお1992年は『ひらり』で「晴れたらいいね」を担当、同じアーティストが朝ドラ主題歌を2度担当するのは史上初でした。

白17(全体35):関ジャニ∞(2年連続2回目)

・2002年結成、2004年デビュー 第63回(2012年)初出場
・28~32歳・7人組
・タイトル:「紅白2度目! 呼ばれて飛び出てじぇじぇじぇじぇ!!」
 楽曲1:「へそ曲がり」(2013/4/24 シングル)
  詞・曲:TAKESHI
 楽曲2:「T.W.L」(2011/4/20 シングル)
  詞・曲:北川悠仁
・歌唱前テロップ:テレビの前のみなさんもタオルをスタンバイ!
・演奏時間:3分15秒

 歌前トークあり。今回のメドレーのタイトルは丸山隆平が考案。流行語が豊作の年で、本当は「呼ばれて飛び出てじぇじぇじぇじぇ、おもてなし、今でしょ!」にしたかったみたいです。ステージで使うタオルの準備を呼びかけてスタンバイ、司会や客席も準備万端です。

 「へそ曲がり」「T.W.L」のメドレー。関ジャニ∞にもメンバーカラーがあって、その7色で「へそ曲がり」の歌詞が表示される映像演出。「へそ曲がり」はサビのみでメインは「T.W.L」。タイトルを見ても分かる通りサビのタオル回しが恒例で、会場全員で白いタオルを回します。サビでは横山裕丸山隆平が司会者がいる舞台袖、渋谷すばる錦戸亮安田章大がゲスト審査員席、村上信五大倉忠義がウラトーク席に分かれてそれぞれ盛り上げます。ラストサビでは真ん中で渋谷すばるが歌う横で「J」「じぇ」「じぇ」「じぇ」「じぇ」「J」の書き初めを持参、それに合わせて♪じぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇ~と歌います。

 ラストは7人でTWLと人文字を決めるも、大倉さんの手が錦戸さんの頭に当たって「痛っ!」「大丈夫大丈夫?」というオチあり。見事なステージングでした。ジャニーズは口パクが多いと言われていますが関ジャニ∞に関してはほぼ生歌で、しかも渋谷さんを筆頭にみんな歌唱力高いというのも非常に好感を持てます。次回以降もしばらくは紅白でまだまだ見たいですね。

 

(ウラトーク)
 「たまにテレビとか見ていてもももクロ?と思ったら関ジャニ∞だったり」と勝手に親近感を湧いているももクロの2人。タオル回しでは、「当たったら危ないから短めに」と説明する橋本アナ。そして「へそ曲がり」でタオルを回すフライングをしそうになる百田さんは相変わらずの天然です。

 「T.W.L.」ではウラトーク席全員大興奮。「関ジャニ∞に挟まったから関ジャニ∞になったような気分」「タオルってこんなに綺麗だったんだね」とコロッケさんが感想を残します。

 

(解説)
・前年は2曲とも過去曲でしたが、この年は「へそ曲がり」が2013年リリースの曲でした。大倉さん主演のドラマ『お天気お姉さん』主題歌です。「T.W.L.」は2011年にゆずの北川悠仁が提供、こちらは映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』のOPテーマでした。

・ライブではお馴染みであるタオルを回す演出ですが、紅白歌合戦がこれが取り入れられたのはこの時が初めてでした。そのきっかけはレゲエで、某番組によると『横浜レゲエ祭 2003』が最初だったと言われているようです。ただその前にも既にいくつかのアーティストがやっていたという話もあります。ちなみにタオルを上に投げるパフォーマンスは矢沢永吉「止まらないHa~Ha」で相当前から定番になっています。

・この時に使われたタオルは柄なしの真っ白なものでした。ちなみに関ジャニ∞がコンサートが販売したタオルは、白地に虹色で描かれた『8EST』の柄が施されています。このベストアルバム『8EST』の発売は2012年10月だったので、前年の紅白初出場や選曲もこれに大きな影響を受けたと考えて良さそうです。

紅18(全体36):きゃりーぱみゅぱみゅ(2年連続2回目)

・2010年歌手デビュー、2011年メジャーデビュー 第63回(2012年)初出場
・1993年1月29日生 東京都西東京市出身
・タイトル:「紅白2013きゃりーぱみゅぱみゅメドレー」
 楽曲1:「にんじゃりばんばん」(2013/3/20 シングル)
 楽曲2:「もったいないとらんど」(2013/11/6 シングル)
  詞・曲:Yasutaka Nakata (CAPSULE)
・歌唱前テロップ:紅白SP衣装で登場!衣装を脱いだら…
・演奏時間:2分39秒

 舞台袖に岡田准一が登場。もうすっかり俳優としての風格タップリ。「どちらも本当に素晴らしくて元気をいっぱいもらいますし、優しくなれたりいろんな感情をいただいてますね嬉しいです」そこで櫻井さんが「ぶっさん、ぶっさんじゃない岡田くんは…」と振って「バーンビ」と返します。木更津キャッツアイファンの皆さん大喜びの展開。そして大河ドラマ主演として先輩の綾瀬はるかから長丁場の撮影を乗り切るアドバイスということで話を求めますが、本人「どうですか?」と逆に聞き返します。ちなみに以前は「ちゃんと寝てください」というアドバイスを頂いたそうです。というわけで綾瀬さんの曲紹介。ここまで数多の場面でカミカミの司会っぷりでしたが、こういう時は案外噛まないものです。

 階段ステージ上で、大変高い着物姿で「にんじゃりばんばん」のサビを歌います。高いというのは衣装の費用ではなく、文字通りの背の高さ。2メートルは間違いなくあります。歌い終わって衣装を脱ぐと、その中では水色の服を着た黒人が肩車をしています。

 メインはこの後の「もったいないとらんど」の方で1コーラス。MVで表現しているユニークな世界観を、衣装からダンサーから忠実に表現していました。いくらなんでもこのスカートの形状はどうかと思うのですが、ちゃんとMVでもこの衣装なのですから仕方がありません。あれは苺のソフトクリームです。というわけで大変にメルヘンなステージを展開していました。

 

(ウラトーク)
 ももクロの2人はすっかりこの席を気に入ったみたいで「ずっといたい!」と連発。岡田准一については「彼は目がいいよ」という批評。ここでコロッケがラジオ中継席に向かうため退席。最後に德永英明のモノマネをして去っていきました。

 入れ替わりで登場したのは大久保佳代子「ビビって吐きそうです」「こんなに馬鹿騒ぎが目の当たりにできるのも幸せですね」と、こちらも紅白に興奮している状況。ステージは「後ろのダンサーさんが凄いんですよ!」と、同業者でもあるももクロの2人が絶賛してます。

 

(解説)
岡田准一と櫻井翔といえばTBS系のドラマ『木更津キャッツアイ』。2002年にドラマ化されて、以降2度にわたって映画化されるヒットシリーズになります。この作品もまた宮藤官九郎脚本の代表作です。当時数字して残った視聴率の割に後年までよく語られるのは、2000年の『池袋ウエストゲートパーク』とも共通しています。

・その岡田さんは2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』で主演・黒田官兵衛役を演じますが、意外にも事前に宣伝映像はありませんでした。ちなみにジャニーズのユニット所属で歌手ではなくゲスト審査員で紅白に登場したのは第55回(2004年)の滝沢秀明以来2人目、翌年の大河ドラマ主演という点でも共通しています。

・きゃりーぱみゅぱみゅは前年に続きこの年も好調で、紅白で歌われた曲以外にも「キミに100パーセント」「ふりそーでしょん」「インベーダーインベーダー」が大ヒットしています。「もったいないとらんど」は11月にリリースされた直近曲でした。

白18(全体37):五木ひろし(43年連続43回目)

・1964年デビュー、1971年再デビュー 第22回(1971年)初出場
・1948年3月14日生 福井県三方郡美浜町出身
・楽曲:「博多ア・ラ・モード」(2013/4/24 シングル)
  詞・曲:レーモンド松屋
  コーラス:HKT48 / AKB48 / SKE48 / NMB48
・歌唱前テロップ:博多のラブソングでAKB48とコラボ!
・演奏時間:2分56秒

 曲が終わった後で、先ほどの曲紹介を噛まずに言えるかどうか大野さんに振ります。「もちろん言えますけど僕は白組なんで言う必要ないんです」と正当な理由で拒んでましたが、結局言わされた結果「きゃりーぱむぱむ」。やはりうまく言えなかった模様です。というわけで次の曲紹介は博多を舞台にした曲ということでHKT48の指原莉乃が登場。彼女の喋りも先ほどのやり取りに影響されてしまったのでしょうか、少し噛んでます。

 前回の「夜明けのブルース」に続き、今回も48グループの方々が応援。ここは場末のスナックですかナイトクラブですかそれともキャバクラですか。”♪ア・ラ・モード~”と入るコーラスは、正確にはカラオケの合いの手と言った方が正しいと思います。そして年齢と時間帯の関係で出られないHKT48のメンバーがバックの映像に出てきて、博多の名所を紹介。その代表と言わんばかりに指原莉乃は前に出てきてハートマークを作ってここぞというばかりにアピール、しまいには五木さんの横で本人より目立つ始末。いくらなんでもやり過ぎだろうと思ったのですが、五木さん本人は楽しそうに歌ってるので、まあいいんじゃないですか。

 

(ウラトーク)
 ウラトークチャンネルの様子がワイプに映ります。ステージはコラボの組み合わせに一同ビックリ。以降は「今年一年、自分で言うのもアレですけど凄かったですね」「有り得ないですよ」「女優さんもやってるし男もできた」「(今の状況が)怖いですよ、自分が分からない」「同年代の女性の励みになってたら嬉しい」「男性はそんなに手応えないかな」「(来年は)一個一個仕事やりつつ、あとは男ですね」「(好きな男性は)ガッチリした男性ホルモンを感じる人です、坂口憲二さんが見た目はドストライク」とほぼ大久保佳代子インタビューショーでした。

 

(解説)
・前年に続き48グループが50名近く出演しています。22時を過ぎているので、基本的には18歳以上のメンバーでまとめられています。HKT48は指原莉乃を含めて6名出演、ラストで前方にまとめられました。映像で出てくるメンバーはおそらく17歳以下の面々ですね。兒玉遥が当時17歳、宮脇咲良が15歳でした。

・HKT48は指原莉乃が当時最年長で、他に当時18歳以上だったメンバーは坂口理子多田愛佳中西智代梨山田麻莉奈草場愛がいます。ただ最後に揃った5名が本当にこの顔ぶれで間違いないかどうかという自信はありません。らぶたん(多田愛佳)は間違いないですが、他4名は正直…。

・今回の五木さんは2コーラスではなく1コーラス半の歌唱ですが、これは紅白だと3回目になります。過去第27回(1976年)の「愛の始発」、第53回(2002年)の「おふくろの子守歌」がこの構成でしたが、どちらもトリを務めたステージでした。

紅19(全体38):Perfume(6年連続6回目)

・1999年結成、2002年デビュー 第59回(2008年)初出場
・24~25歳・3人組 広島県出身
・楽曲:「Magic of Love」(2013/5/22 シングル)
  詞・曲:中田ヤスタカ
・歌唱前テロップ:海外でも人気 最新技術を駆使したパフォーマンス!
・演奏時間:2分21秒

 Perfumeと綾瀬はるかは両方とも広島出身。というわけで歌前に方言でトーク。「Perfumeのみんなは同じ広島出身なんやねー」「そうなんよー、近いけんねー」「ほんまやねー、びっくりしたねー」「共演できて嬉しいわー」「今年はねー、広島が大盛り上がりじゃったね」 「そうなんよ、野球も、サッカーも大盛り上がりでから」 「ほうじゃ嬉しいねぇ~、広島活躍してほしいわぁ~」。というわけで広島の方々に3人からメッセージ、「広島の皆さん見とる~?頑張るけん応援してねぇ~見とってねぇ~」。これまでの歌前トークの中で一番広島色が濃い内容でした。

 前回同様今回もライゾマティクス協賛のもとプロジェクションマッピングが展開されますが、衣装だけでなく体全体に施されているというのは凄かったですね。ダンスや表情は勿論のことそちらの方の動きからも目を離せないステージで、何と言いますか彼女たちの成長と同様紅白での演出も着実に成長していることを感じました。2回や3回くらいならよくある話ですが彼女たちはもう6年連続。この出場回数でこういう感想が出てくるというのはなかなかありません。次回の紅白も非常に楽しみです。

 

(ウラトーク)
 ももクロから見たPerfumeは「カッコいい」「優しいお姉ちゃんみたいな感じです」「女の子の憧れ」。プロジェクションマッピングの演出には「すげぇ!」「おぉ!」とナイスリアクション。そして大久保さんは舞台に向かうため、色々と心配と期待をされつつ一旦退席。

 ももクロの年明けは、朝にUstreamをやった後一旦休みに入るそう。れにさんは近所のスーパーで干し芋の詰め放題に行くという話をしていました。

 

(解説)
・この年のシングルリリースは「未来のミュージアム」「Magic of Love」「Sweet Refrain」。紅白で選曲されたこの曲はピュレグミのCMソング、またライブDVD『Perfume WORLD TOUR 1st』との同時リリースでした。

・全体としてはライブに力を入れた1年で、7月にドイツ・イギリス・フランスを回る海外ツアーを実施しています。初の対バンライブ開催もありました。また10月にアルバム『LEVEL 3』が発売されましたが、それを受けた全国ツアーは初の2大ドームツアーになっています。

・前年から始まった映像制作会社・ライゾマティクスとPerfumeの関係はこの後どんどん強くなり、コンサートでも欠かせない存在になっています。この年の紅白歌合戦でも特に反響が大きかったステージですが、翌年以降もパワーアップを続けるのが彼女たちのチームの凄さです。

白19(全体39):ゆず(2年ぶり5回目)

・1997年デビュー 第54回(2003年)初出場
・36~37歳・2人組 神奈川県横浜市出身
・楽曲:「雨のち晴レルヤ」(2013/11/13 シングル)
  詞:北川悠仁 曲:北川悠仁/佐藤和哉
・歌唱前テロップ:「ごちそうさん」の主題歌を披露!
・演奏時間:2分28秒

 現在放送中の連続テレビ小説『ごちそうさん』の映像が流れます。舞台袖には西門め以子役のと西門悠太郎役の東出昌大が共演。杏さんによると、ドラマに出てくる料理は「味もお伝えしたいなというくらい本当に美味しい」んだそうです。東出さんはこれから歌う曲について、「大阪局のエレベーターの中にずっとかかってて、毎朝聴くこの曲を聴くたびにこのドラマに出演させてもらえる感謝の念と、今日一日頑張らないとという明るい気持ちが出てくる」と話します。最後は2人声を揃えて曲紹介。

 バックバンドというより楽団という言葉が似合う和風な雰囲気。トランペットとバイオリンの演奏を担当する女性が良い味を出しています。ゆずの2人は相変わらずの歌のうまさで、岩沢さんのキーの高さもこれまた相変わらず異常です。間奏から落ちサビにかけて後ろのビジョンにはドラマの名場面が流れます。素晴らしい内容ですが、こちらも構成上の所以もあってか後半の中ではやや短いステージにも思えました。

 

(ウラトーク)
 百田さんがお雑煮にかつお節をかけるかどうかを質問。テリーさんと百田さんはかける、れにさんはかけないそうです。一方海苔はどうかというテリーさんからの逆質問は、ももクロ2人もないそうです。そこから3人の雑煮、さらにおせち料理の話に展開。ある意味実にウラトークチャンネルらしい、ステージとは何一つ関係ない話が展開されていました。いや『ごちそうさん』の主題歌なので一応全く関係ない話でもありません。

 

(解説)
・連続テレビ小説『ごちそうさん』で夫婦を演じた杏と東出昌大は、2015年の元旦に結婚して3人のお子さんに恵まれます。その後に関しては2020年に色々報じられていますので、各自調べてください。

・デビュー当時はネオ・フォークとも言われたゆずの音楽ですが、この年から打ち込み音なども入ってサウンド面が大きく変化しました。1月に発売された「REASON」では前山田健一が制作チームに加わっています。

・この年はNコン課題曲「友~旅立ちの時~」も担当していました。Nコンと連続テレビ小説を同じ年に担当した例は他にありません。

紅20(全体40):水森かおり(11年連続11回目)

・1995年デビュー 第54回(2003年)初出場
・1973年8月31日生 東京都北区出身
・楽曲:「伊勢めぐり」(2013/4/3 シングル)
  詞:田久保真見 曲:弦 哲也
  振付:夏まゆみ 踊り:TGDフェアリーズ
・歌唱前テロップ:去年を超える衝撃の衣装!? デザインは桂由美さん
・演奏時間:2分38秒

 稲垣吾郎が登場して、綾瀬さんの激励にやってきたゲスト、大久保佳代子林修先生を紹介。大久保が喋ってるところで「林修」と間違えてテロップが表示されるハプニングあり。「もし本当に限界であればいつでもバトンタッチできるんですけど」と話す大久保さんですが、これは稲垣が「日本中が(綾瀬さんの司会を)求めてます」とフォロー。林先生は「ステージで素敵な花を咲かせているなぁと、ただ見ていてちょっとドキドキするところもまたいいですね」。ちょっと時間があるので再び大久保さんにフリます。今度は綾瀬さんではなく総合司会の有働由美子アナに「オープニングのあの衣装なんですかアレ?あの金ピカの、セクシー爆発なやつは!」と毒づきますが、ここでちょうど時間が来たようです。

 早くも紅白名物呼ばわりされてしまった巨大衣装は、黄緑を基調とした大きなスカート。モデルはキュウリでしょうかそれともヘチマでしょうか、なんだかちょっとトロピカルな感じもします。1回目のサビでおそらく中に仕組まれてるリフトが上がって、非常に高い所からの歌唱になりました。1コーラス半の構成ですが、2番のBメロではさらに孔雀の羽根のような仕掛けが広がります。鮮やかです。ダンサーも良い感じに彩りを添えていましたが、今回の衣装のどこに伊勢と関係があるのか全く分かりません。もう少し海か鳥居あたりをイメージした方が良かったのではないでしょうか。ただ生で見た時の迫力は凄いものがあるだろうと思います。

 

(ウラトーク)
 衣装のテーマは「森の精」のようです。途中リフトで動くシーンではやはりウラトーク席が沸きます。高い所はももクロメンバーも怖くて緊張するのだとか。2階席が見えるアングルでの歌唱だそうです。凄いなぁと興奮しきりのウラトーク席でした。

 

(解説)
・大久保さんはオリコンが行ったアンケートで、2013年ブレイク芸人ランキングの1位に選ばれました。元々めちゃイケのレギュラーをOL兼業でやっていましたが、2000年代中盤以降徐々に露出が増えていった結果この時期ピークを迎える形になりました。ちなみに『あまちゃん』にも端役で出演しています。

・三重県出身の紅白出場歌手は近年でも西野カナ平井堅など多くいますが、この地域をテーマにしたご当地ソングは意外と少なく、紅白では過去第52回(2001年)の鳥羽一郎「志摩半島」があるのみでした。伊勢をテーマにした歌謡曲自体北島三郎「伊勢の女」以外ほぼなく、日本を代表する観光地にしては異例とも言える少なさです。

・前年は2コーラス歌唱でしたが、この年は3年ぶりに1コーラス半構成に戻ります。間奏がパフォーマンスに使われだしたこともあって、これ以降2コーラスを歌い切った年は1度もありません。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました