~あまちゃん紅白編~

 天野アキが舞台袖に登場します。GMTのメンバーとしての自己紹介を披露後、岩手県北三陸市からの中継が入ります。

 北三陸駅からは北三陸鉄道・副駅長の吉田正義(荒川良々)が登場。地元の人々が手作りの団扇や垂れ幕を持参して、熱い応援を送っています。副駅長によると、大晦日の晩はこれといって特別なことはしないようです。松本潤からの呼びかけを無視して、今年B-1グランプリ5位(これは本当です)に選ばれたまめぶ汁を紹介。

 そのまま駅に入ると、「まめぶ大使」のタスキをかけたあんべちゃんこと安部小百合(片桐はいり)が登場してPR。「中さどうぞ、どうぞ」と言いながらスナック梨明日に入ると、そこは常連客でいっぱい。ママの天野春子(小泉今日子)を筆頭に駅長の大向大吉(杉本哲太)、観光協会長の菅原保(吹越満)、琥珀のベンさんこと小田勉(塩見三省)、副駅長に騒音ババァと呼ばれている海女仲間・今野弥生(渡辺えり)と同じく眼鏡会計ババァと呼ばれている長内かつ枝(木野花)にその夫、組合長をやっている長内六郎(でんでん)。そして足立ヒロシ(小池徹平)にミス北鉄の足立ユイ(橋本愛)。なんだかものすごいことになってきたので、ここからはセリフをそのまま文字に起こします。

吉田「春子さん、あんべちゃんとユイちゃんだけって言いましたよね?くれぐれも眼鏡会計ババァと騒音ババァはNGだからって!」
春子「しょうがないでしょー、こっちはこっちで忘年会やってんだからー!」
大吉「全員揃ったかー?」
六郎「夏ばっぱいねぇぞー!どこさ行ったべ?」
大吉「それでは恒例の、年越しゴーストバスターーーーズ!」
弥生「うるせぇ!(大吉の頭を引っ叩く)おらがヨイトマケ歌うべ!♪父ちゃんのためならエンヤコラ~」
かつ枝「始まっちまうべ!」
吉田「(大型テレビをつけて)もうやってる!」
全員「じぇじぇ!」
吉田「あんたら今紅白に出てる!」
全員「じぇじぇ!」

マツジュン「北三陸の皆さん聞こえますか~?映ってますよ~」
(春子、すかさずサングラスをかけて髪を整える)
あんべ「(まめぶ汁の紹介)」弥生「(ブティック今野の服の紹介)」吉田「欽ちゃんの!どーんといってみよう!」
(カメラ切り替わる)
勉さん「琥珀は8500万年前の樹液の塊で…」
六郎「うっせぇ勉!琥珀って勉!」吉田「ベートー勉!下がってろ」
(ここでヒロシがアップになる)
アキ「ストーブさんストーブさん!」ヒロシ「なんだい、アキちゃん?」
アキ「どいてください、ユイちゃんに被ってるから!」ヒロシ「あっ、ごめん…」
ユイ「皆さんこんばんは、ミス北鉄の足立ユイでーす。今日は親友のアキちゃんが紅白に出るということでみんなでテレビの前で応援してまーす!」
(ここで鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)がキャリーケースを持って店に入ってくる)
鈴鹿「天野さーん?」
ユイ「アキちゃーん、東北を代表して力いっぱい歌ってくださーい!」
鈴鹿「(横から出てきて)天野さん、テレビのリモコンどこ?ねぇ天野さん?」
アキ「邪魔だっつーの!大体なんで鈴鹿さんがおらの地元の忘年会さ出てんだ?」
鈴鹿「…あら、知らないわよ。あたしだって大晦日はウチでゆっくり忠臣蔵見たいわ…」
春子「(鈴鹿を押しのけて)アキ!あんたちゃんと頑張んなさいよ!音外したら許さないからね!返事は?(サングラスを取る)」
アキ「はいはい!」
春子「はいはいって、わかってんの?紅白よ!紅白歌合戦よ!(フェードアウト)」

……二宮「あの……一旦やめます。中継いったんやめます。」というわけで、アキちゃんには後ほどタップリ歌ってもらうということでこの時間をまとめました。

 

(ウラトーク)
 生ドラマというか寸劇というかミニコントを見て楽しむ中で、今回も美輪明宏がゲストに登場します。
 来年以降も出てくださいよという言葉に対して「生きていればの話」と返す美輪さん。今年は「不思議な年でしたよ」とも話しています。一年の活動を自らひと通り振り返って、「なんだか死んだ人の追悼会みたい」としみじみ。若者のTwitterでのつぶやきを見て「制作者側がユーザーより2, 3周遅れてるんじゃないか」とも分析。

 

(解説)
・出演者が多すぎるので、細かく解説すると本当にキリがありません。小泉さんや薬師丸さん辺りの出演は明かされていましたが、ここまでフルメンバー出演するとは想像していなかったので当時は大変に驚きました。もちろん、連続テレビ小説から10人以上ゲストで登場したのは史上初です。

・北三陸駅は三陸鉄道の久慈駅がモデルになっています。いかにも生中継であるかのように演出していますが、この部分は事前撮り。ただ駅舎内の喫茶りあすは別スタジオを使用していて、このパートは生中継でした。左上にある「LIVE!」の文字があるかどうかで、生か録画か判別することは出来ます。

・多くの出演者は紅白初出演ですが、小泉今日子小池徹平は過去に複数回歌手として出場しています。薬師丸ひろ子は審査員と中継ゲストで2度出演、翌年あらためて紅組歌手として初出場を果たす形になりました。あとは渡辺えりも、第50回(1999年)に白組司会・中村勘九郎の応援で飛び入り参加しています。

AAA(4年連続4回目/第61回/2005/25~31)
「恋音と雨空」(2013/岡村洋佑、日高光啓/岡村洋佑/初)
~歌に演技に大活躍 今年は初の紅組出場!~

 大野さんがちょっと確認ということで去年まで白組で出場していたことを引き合いに出し、「裏切りですね」とキツい一言。「ここ数年白組が優勢だったんでね、強力な助っ人として紅組の方に、トリプルのエーは紅組のエー」。綾瀬さんの言っている意味がイマイチ分からないのですが、女性メンバーの「そうです」という答えで話は進みます。どうやら2人は白組だったことにちょっとだけ不満があったようです。西島隆弘に尋ねると「多分いいんです」という一言。
 全体的に貴公子をイメージしたようなやや高級感のある衣装でパフォーマンス。紅組出場ということで、靴や裏地など部分部分に赤の色を取り入れる所が良いです。サビの歌い出しから1コーラスにラップを加えて、まだ続くかと思いきや残念ながらここで演奏が終了。なんだかこの後の続きが気になる切り方です。そのせいかどうかは分かりませんが、放送後のiTunesダウンロードの伸びは他の曲と比べてもすこぶる好調でした。(2分4秒)

 

(ウラトーク)
 「メロディーが今はね、モノクロになってるんですよ。昔みたいに色彩的でカラフルなメロディーがなくなっちゃったから。だから分かりやすいカラフルでメロディーで、分かりやすい言葉で何を言ってるかということは日常に結びついているかと言えば、ちゃんと受け取ってもらえるんですよね。だからやっぱり今の方たちはモノクロのメロディーに慣れてるから、新鮮だと思ったんじゃないですか。」前回の「ヨイトマケの唄」についてこう分析。今回は「愛の讃歌」のリクエストがTwitterでも多かったそうで、(続く)

 

(解説)
・紅組と白組双方から登場した歌手は和田アキ子(第56回(2005年)で白組)に小室哲哉(TM NETWORKglobeで出演)がいますが、男女混合グループでそっくりそのまま移籍するケースは史上初でした。私も当時出場歌手発表を見て、ビックリした記憶があります。

・「恋音と雨空」はイトーヨーカドーのCMソング、決して強いタイアップではありませんがAAAにとって最大のヒット曲になりました。歌詞が特に、ファン層の中心である若い女性の支持を多く受けたようです。Youtubeではリリース当初からフル解禁、現在は再生回数1億回を突破しています。

・日高光啓のソロプロジェクト・SKY-HIがこの年メジャーデビュー、西島隆弘もNissy名義のソロプロジェクトが始動します。音楽活動ではありませんが、伊藤千晃はつけまつ毛「CharmingKiss」のプロデュースを展開。それぞれのメンバーのソロ活動もこの年以降多くなり、結果それがグループの成長にも大きく繋がるようになります。

福田こうへい(初出場/第64回/2012/37/岩手県出身)
「南部蝉しぐれ」(2012/久仁京介/四方章人/初)
~家族の応援を受けて演歌の新星が熱唱!~

 初出場の福田こうへいをTOKIO城島茂が応援。NHKで『民謡魂 ふるさとの唄』司会をやっているということで、民謡歌手でもある福田こうへいをずっと応援しているという話。そして初出場歌手恒例ということで、客席から祖父母が応援に駆けつけました。相葉さんがリポートします。
「じぇじぇ、しばらくだったなぁ、岩手から皆さんの応援でここまで来ました。今日は岩手魂・東北魂に一生懸命歌って頂きたいと思います、ありがとうございました」それを受けて「魂を込めて一生懸命歌います!」と力強く応える福田さん。良い場面です。
 民謡で鍛えられた歌声が沁みわたるステージでした。バックの背景が昔と違って明るく豪華になったとしても、涙をこらえて歌う初出場歌手の素朴さは消えることありません。ただ2コーラスではなく1コーラス半にまとめられるのが昔との大きな違いでしょうか。確かに演歌も昔より1コーラスが長くなっている傾向にありますが…。
 歌い終わった後のお祖父さんのコメント「精一杯歌ってくれるから岩手も元気になります、ありがとうございました!」名シーンでした。ただ横にいたモノノフらしき方の扮装が無駄に目立っていたのは、少し気になるところです。(2分17秒)

 

(ウラトーク)
 東日本大震災の被災者のことを思って、大正大震災や第二次世界大戦から復興してきた歴史を少しでも思い出してほしいという意図で今回の歌を選曲したということだそうです。その後、歌前にワイプでウラトークチャンネルを宣伝。「いつ切り替えるか、今でしょ!でお願いしま~す」とここでもうまくブッコむ林先生。
 「いかにも素朴な感じでいいですね」「こういう歌はね、声が命ですからね」「一般の方はね、こういう正統派を待ってらっしゃる」というのが、ステージに対する美輪さんの感想。あとは美輪さんが今回着る衣装やカメラワーク・照明に対する注文の話を展開。林先生が去年の映像効果について話すと、美輪さん「いろんな背景があるとね、お客さんの想像力を邪魔するんですよ。だから無でね、まっくろけにしておくとお客様の方でそれぞれがね、自分の生活体験とか想像力で、背景とかね、そのシチュエーションを全部想像してくださる」。大変中身の濃い話が展開されていました。

 

(解説)
・城島さんが司会する『民謡魂 ふるさとの唄』はこの年からおよそ月1回のペースで放送開始。現在もこのペースで放送が続いています。なお紅白歌合戦で民謡が歌われたのは第54回(2003年)の伊藤多喜雄が最後、気がつけばかなり長い間選曲されなくなっています。

・福田こうへいは前年10月に「南部蝉しぐれ」でデビュー。2枚目のシングル「峠越え」は翌年のリリースなので、それだけ2013年は「南部蝉しぐれ」に賭けた一年だったとも言えます。

・父親は民謡歌手の福田岩月。曲紹介でも触れられていましたが、2005年に52歳の若さで亡くなりました。母親も民舞師範なので、その血が色濃く流れています。デビューのきっかけも、2012年6月の日本民謡フェスティバルグランプリ受賞でした。

 

藤あや子(3年連続19回目/第43回/1987/52/秋田県出身)
「紅い糸」(2013/小野 彩/小野 彩/5年ぶり2回目)
~テレビ初披露 壇蜜さんが日舞で応援~
振付:花柳輔蔵 踊り:壇蜜

 日本舞踊の師範でもある壇蜜が和服姿で応援。藤さん1人でも十分に妖艶なステージが、さらに妖艶に仕上がった内容でした。いわゆる”エロ”という感じでは当然ありませんが、やはり1枚着物を脱ぐ箇所や、後ろを向くと見えるうなじに表情・最後のポーズなど見ても、壇蜜さんの色気は相当なものであるとあらためて感じる内容でした。彼女だけでなく、赤で統一された照明とビジョンで表現される紅吹雪も大変良い味を出しています。藤さんの紅白ステージは地味に隠れた名ステージの宝庫だと思っていますが、今回の分もその一つにしっかりと加わりそうです。(2分31秒)

 

(ウラトーク)
 「(紅白歌合戦について)これぞ日本なんですよ、だから日本のね、デパートの食堂みたいなのは世界中どこにもありませんよ」「しかも全て最高の物が出てくるデパートの食堂ですからね」まだ話が続きそうな雰囲気でしたがここでステージの話、壇蜜の話に移ります。
 美輪さんの壇蜜評は「きれいじゃないですか」。その彼女が師範になったのは去年の4月だそう。「一般の方もね、なるべく日本舞踊はね、日常の基本としてお習いになってた方がいいです」これもまた美輪さんの至言。テリーさんは「文学の匂いがする、谷崎潤一郎とか」、林先生は「荷風とか谷崎とかの耽美派的な感じがしますね」とそれぞれ壇蜜を評価。

 

(解説)
・壇蜜さんは2012年からメディア露出が増加、時の人になりました。色気と知性を感じさせるキャラクターは長く支持されていて、現在でも当時ほどではないとはいえ、同時期にブレイクしたタレントと比較して目にする機会は多いです。

・壇蜜さんの紅白歌合戦は日舞とウラトークちゃんねるのゲスト出演でしたが、この年のFNS歌謡祭では歌も披露しています。もっともパフォーマンスは本人が自虐トークのネタにするような内容で、それ以降番組で歌うシーンは一切見せていません。

・そんな藤さんと壇蜜さんは同じ秋田県出身。もう少し細かく見ていくと、藤さんは角館で壇蜜さんは横手。海沿いではなく内陸という点で共通しています。もちろん、秋田美人という点でも同様です。

サカナクション(初出場/第64回/2007/30~33/北海道出身)
「ミュージック」(2013/山口一郎/山口一郎/初)
~革新的なライブパフォーマンスに注目!~

 NHKサッカーテーマ「Aoi」を担当しているということでサッカーの映像、そしてライブの映像(ここでオンエアされたのは「アイデンティティ」)が流れます。そして再び天野アキが登場。アキちゃんを演じ続ける中で、一瞬素の能年玲奈になった所が大変に良かったです。そして「おら海が好きだからな、サカナってつくのが好きなんだ、サカナうめぇぞ~」と随分適当な理由でサカナクションが好きなんだそうです。どうせならさかなクンも呼んで欲しかったと思ってる視聴者は多分私だけではないはず。そしてそのまま彼女が曲紹介。
 思いっきりAppleのマークが描かれたパソコンにヘッドフォンをつけて、5人がそれぞれ演奏・歌唱を行います。まずは階段ステージ最上段に横並びで立つ形。やや雑音が入り気味で、音声の調子があまり良くありません。途中で「消えた…触れた」と、一箇所なかなか派手な歌詞間違いをしています。
 画面がぼやけて暗くなり、黄緑のレーザービームが降り注ぐ中でボーカル・山口一郎が「紅白歌合戦!」と高らかに宣言。その後に映し出されたのは、メインステージ上で演奏する通常のバンドスタイルの5人。これは今年行われたサカナクションのライブツアーでもハイライトになった場面です。こと紅白においては階段から降りて移動した、というだけなんですが、ファンとしてはこういう演出が見られるだけでも嬉しいものです。ボーカルの山口さんは表情からして緊張しまくりといった様子でしたが、見事に歌い切りました。最高です。アキちゃんもパフォーマンス後、「大したもんだと思います」とコメントする大興奮でした。(2分34秒)

 

(ウラトーク)
 美輪さんも『あまちゃん』大好きで見ているそうです。オープニングテーマを聴いて絶対当たると思って、実際に当たったという話をしていました。
 そして次の紹介のために二宮和也が登場。綾瀬さんについて「全然空気が違いますよ」「僕ら的には魅力的」とコメントした後、当日の嵐のステージの見所を話します。残念ながらサカナクションについての言及はここでは全くありませんでした。

 

(解説)
・サカナクションは2007年結成。先鋭的なライブ演出や過去にない音をふんだんに使った楽曲が早いうちから話題になり、2010年の「アルクアラウンド」「アイデンティティ」の頃には既に音楽ファン以外でも広く知られる存在になっていました。

・この年は1月にシングル「ミュージック」をリリース、紅白歌合戦でも披露されたパフォーマンスもまた他に類を見ない演出。これは番組独自のものではなく、実際のワンマンライブやロックフェスで取り入れていた内容です。映像での紹介時に流れた「Aoi」はこの年のアルバム『sakanaction』に初収録、NHKサッカーテーマソングでお馴染みですがシングルカットはされていません。

・さかなクンみたいな曲紹介を披露したアキちゃんですが、さかなクンは本編の『あまちゃん』にも出演。劇中では子ども向け教育番組『見つけてこわそう』『じぇじぇじぇのギョギョギョ』でコンビを組み、アキちゃんの人気が出始めるきっかけになっていました。

・サカナクションはその後もJ-ROCK界で盤石の地位を築き、ロックフェスでは必ずヘッドライナーとして迎えられる待遇になっています。その反面かなりの寡作状態になったようで、この年まで6枚発表されたオリジナルアルバムは2019年の『834.194』まで6年待つ形になります。

miwa(初出場/第64回/2011/23/神奈川県出身)
「ヒカリヘ」(2012/miwa/miwa/初)
~今年 大学を卒業 小さな体からパワフルな歌声を!~

 二宮さんがウラトークチャンネルを紹介、ゲストに美輪明宏が座っています。美輪さんではなくmiwaさんです、ということで相葉さんが彼女に今の気持ちを聞きます。同じ呼び方でもどうやらアクセントが違うみたいです。そんなmiwaさんは、「初めての紅白なので本当にすごく緊張してるんですけど、今まで応援してくださった家族やファンの皆さまに感謝の気持ちを込めて一生懸命歌いたいと思います!」と初出場としてのコメントを残します。その後、美輪さんがmiwaさんに直々にメッセージを送ります。“Brava! Diva, miwa!” 思わず一同キョトンとなります。その意味を美輪さんが説明しようとしたところ、「それではお聞きください」と派手にぶった切る綾瀬さん。会場大爆笑、こんな芸当は彼女でなければ許されそうにありません。
 赤のスパンコール、紅白のために買いおろしたという白いギターを弾きながら熱唱。思いっきり総打ち込みの編曲なのでバックバンドの意味が問われる場面でもありますが、それは他の歌手にも言えることなのであまり気にしない方が良さそうです。ペンライト演出あり。非常に澄んだ通る声で美しく熱唱していました。1コーラス半とはいえイントロ・アウトロなしでやや短い演奏時間、ただ彼女なら今後何度も紅白に出場するはず。次回以降のステージもおおいに期待したいです。「miwaさんBrava! ありがとうございました!」と歌終わりにメッセージを贈る櫻井翔も流石の機転。(2分1秒)

 

(ウラトーク)
 とりあえず二宮さんはここで退席。そして、さすがにアレではあんまりなので、ここで先ほどのメッセージについてフォロー。ロンドンの雑誌で自分が特集を組まれた時の表紙に書かれていて、Brava!=女性に対するBravo!、Diva=女神という意味なのだそうです。

 

(解説)
・miwaは2010年「don’t cry anymore」でメジャーデビュー。ギターを弾きながら歌うスタイルは当初から一貫しますが、初期のサウンドはもう少し生音の割合が高め。「ヒカリヘ」は月9ドラマ『リッチマン×プアウーマン』主題歌としてヒットしましたが、打ち込みの多いサウンドも異彩を放っていてインパクト絶大でした。ちなみにこの年のシングル曲は「ミラクル」「Faraway」などがヒットしています。

・”Brava! Diva, miwa!”とメッセージを贈った美輪さんですが、これは自身が12月に発売したオリジナルアルバムのタイトルをそのまま流用しています。新曲だけでなくセルフカバーも収録、今回の紅白で歌う曲はその1曲目に収録されています。

・紅白史に残るアクシデントが起こった場面ですが、綾瀬さんの方には美輪さんの声がよく聴こえなかったようです。おそらくモニターあるいはADによる次の段取りだけでなく、時間が押しているという指示もあったと思われます。美輪さんの喋りは当然台本ではないはずなので、綾瀬さんにそれを対応させるというのは酷というものです。それもあってか、ウラトークに戻ってからの美輪さんの喋りは極めて穏やかで、不機嫌になった様子は全くなさそうでした。

・同時に、ウラトークと表のやり取りでは翌年以降MCのウエイトが高くなります。翌年以降MC経験の豊富な芸人がメインになったのは、おそらくテリーさんの喋りの内容ではなくこの件を重く見た結果ではないかと推測されます。また、美輪さんはこの後も2回歌手として出演していますが、ウラトークのゲストには登場していません。

~歌がここにある 特別企画~

 今年のテーマは「歌がここにある」ということで再び嵐のメンバーと著名人の対談企画、今度はレッドソックスで抑え投手としてワールドシリーズに大きく貢献した上原浩治相葉雅紀の組み合わせ。地元のファンから”Koji On the Mound”という歌までプレゼントされたようですが、当の本人は「全く売れてないんだろうな」とコメント。ですが大活躍した1年ということで、「すごくうれしい」「自分でも本当に驚きの一年だった」という話でした。
 松本潤は体操世界選手権最年少金メダリストの白井健三に話をうかがいます。こちらはかなり前向きなハートの持ち主のようで、「試合で失敗したのはたまたまだと思います」「メンタル作りにも曲は重要だと思います」というコメントでした。17歳とは思えない大物っぷりです。

 

(ウラトーク)
 上原投手は大スターとは思えないくらいの普通の人で、いい監督になるんじゃないかなぁとテリーさんが話しています。美輪さんは上原にはブレがないと語り、ダルビッシュにムラがあるでしょと引き合いに出してます。なにげに美輪さん野球好きのようで、長嶋さんとも友人関係にあると話してます。それ以外でも大変広い分野に興味を持つことを心がけていて、「だからこうやって長生きできる」と話します。この姿勢に、林先生も感銘を受けたようです。

 

(解説)
・上原選手は読売ジャイアンツのエースとして活躍後、2009年にメジャーリーグ移籍。この年はレンジャーズからレッドソックスへ移籍して1年目、リリーフで73試合登板21セーブ・13ホールドを記録。チームはワールドシリーズ制覇、日本人初のワールドシリーズ胴上げ投手にもなりました。以降大リーグでは2017年まで、NPBも含めた現役生活は2019年まで続きます。

・白井選手はこの年初めて世界体操競技選手権で金メダル獲得。その後も2018年までに計11枚メダルを獲得しています。2016年のリオ五輪でも団体総合で金、跳馬で銅をそれぞれ獲得しました。競技生活は2021年6月に引退、このタイミングはもしコロナ禍が無ければ…という発想に個人的にはどうしても行き着いてしまいます。

 

ポルノグラフィティ(9年連続12回目/第51回/1999/39/広島県出身)
「青春花道」(2013/岡野昭仁/岡野昭仁/初)
~デビュー15年 原点回帰のアゲ曲!~

 胸に紺色の花をつけた正装で歌う2人。今回はバンドメンバーだけでなく管楽器隊も加わっています。3年ぶりにはっちゃけたポルノのステージでした。今年のMCは間奏「ハルイチです!新藤晴一です!森男です!」、歌終わり「上原投手、僕らもあなたのピッチングに勇気づけられました!そしてマーくんにもね!…ありがとうございました。」紅白で必ず何かの爪あとを残すポルノは今年も健在。次回も楽しみにしたいです。(2分7秒)

 

(ウラトーク)
 ポルノ絶賛の放送席。「デビューした時とあんまり印象が変わらない、ずっといい感じ」と林先生が話しています。そして美輪さんが最後に、今日の聴きどころを語って退席。

 

(解説)
・ポルノグラフィティはこの年辺りから新曲のヒットが長く続かなくなり、年末に出演する歌番組も「アポロ」「サウダージ」などの過去曲が多くなります。「瞬く星の下で」「青春花道」「東京デスティニー」と3曲シングル発売がありましたが、この年の年末で新しい曲を歌ったのは本当にこの時の紅白くらいでした。

・ドラマやCMのタイアップも多いポルノグラフィティですが、「青春花道」はノンタイアップ。シングルでは2010年の「君は100%」以来で、紅白歌唱曲も同様に3年ぶり2回目でした。

・間奏MCで呼びかけられた森男さんはベースのサポートメンバー・野崎森男。ポルノのサポートはTamaが脱退した2004年以降、2018年までの長期間担当していました。自らのバンド、あるいは他アーティストのサポートでも数多く参加しているミュージシャンです。