『花子とアン』特別編
~大ブームを巻き起こした連続テレビ小説が帰ってくる!中園ミホ特別書き下ろし脚本の「おおみそか編」~

 後半オープニングは吉高由里子仲間由紀恵がステージに登場。おっとここでは村岡花子葉山蓮子と書いた方が良さそうですね。「ごきげんよう」とお互い挨拶して、蓮子さんがスペシャルドラマを紹介。美輪明宏の語りで『花子とアン』の映像が流れた後に、カフェー・ドミンゴから生中継でドラマが展開されます。
 物語は前半戦最後のダメよ~ダメダメを見終わった所からスタート。椅子に座って見ているのは幼馴染みの徳丸武(矢本悠馬)木場朝市(窪田正孝)、その母・木場リン(松本明子)。男2人はまだメインのステージに出てないのに「AKB最高じゃんねぇ」「まゆゆ、かわいいなぁ~」と微妙にコアな見方。後ろで立って見ているのは花子の兄・安東吉太郎(賀来賢人)。英治さんはE-girlsの方が好みだそうです。横にいる村岡郁弥(町田啓太)はそれについて「Fantasticですね!」と。「私というものがありながら!」と怒っているのが吉太郎の奥さん・安東亜矢子(高梨臨)「郁也さんのバカッチョ!」とキツいセリフを浴びせるのが安東かよ(黒木華)「朝市さんまでほんなこ、言って…」と動揺するのが安東もも(土屋太鳳)。ちなみにリン母さんによると、マツジュンは死んだ亭主によく似ているのだそうです。
 そんな状況なので、花子の夫である村岡英治(鈴木亮平)がみんなで花子を応援しようと提案。「はな、一生懸命やって勝つことの次にいいことは、一生懸命やって負けることだ!!」という朝市のセリフに当然ながら総ツッコミ。あまりにうるさいので原稿を書いている宇田川満代(山田真歩)がブチギレます。「ミミズの女王と友達になった憶えはないわ」と、花子に対してえらく嫌悪感を抱いてます。一方静かにお酒を飲んでいるのは宮本龍一(中島歩)嘉納伝助(吉田鋼太郎)。テレビに向かって蓮子に必死にアピールする2人。ワイプの蓮子さんがナイスな表情を見せています。
 大喧嘩を始めたところで花子の両親、安東吉平(伊原剛志)・安東ふじ(室井滋)がわざわざ故郷・甲府から上京してやってきました。「白組が勝っとるがんね」という母親のセリフから推測する限り、前回のあまちゃんと違って本当に生で寸劇を行っているようです。
 「お待ちになって」のセリフで登場したのは白鳥かをる子(近藤春菜)「はなさんの司会ぶりには感心いたしません。なんですか、あのアイーンのモノマネは。アゴをもっと突き出すべきです!」と酷評しております。司会をとって代わろうとして花子の所に向かおうとする白鳥さん、一同も止めようとして彼女を追います。なかなかのドタバタっぷりでした。

 舞台はNHKホールに戻ります。蓮子さんが花子さんにお手紙をしたためて来たということで、朗読。
「吉高由里子様 私たちはこのドラマで初めて出会いましたね。でも撮影が始まってしばらくするとロケの都合で会えなくなりました。そしてその後久しぶりにあった時、わたし驚いたんです。由里ちゃんが別人のようになっていたから。撮影が始まった頃の戸惑いがちな由里ちゃんではなく、堂々とした座長の由里ちゃんがそこにいました。主役は演じるだけでも大変ですよね。でも由里ちゃんは持ち前の明るさ、そしてさりげない優しさで私たちを引っ張ってってくれました。だから紅白もきっと由里ちゃんらしいかわいい座長を見せてくれると、楽しみにしています。はなちゃんは私たちみんなの希望の星です。私たちのはなちゃん、吉高由里子様へ」
 非常に良いシーンですが、ワイプで移動する白鳥かをる子を見てるとそんな気持ちが薄らいでしまいます。朗読を終えたところで「ちょっと、はなさん!」と叫ぶ声が放送に入ります。なんと先ほどまでドラマを演じていた仲間が全員NHKホールに駆けつけてきました。
 「メイク直す時間ないからそういうのホントに」「なんで?なんで?みんな暇なの?」「みんな家族といてよ、この日くらい」吉高さんには本当に知らされていなかったようで、動揺しまくっていました。でも緊張しまくりの台本通りの進行よりこっちの方が彼女らしくてとても良いです。”こぴっと やるじゃん がんばれし花子”と書かれた傘を父親が開けます。涙を流しながら今回の主題歌、「にじいろ」を紹介。

絢香(2年ぶり7回目/第57回/2006/27/大阪府出身)
「にじいろ」(2014/絢香/絢香/初)
~紅組司会・吉高由里子主演「花子とアン」主題歌~

 吉高さんをはじめとするキャストに向けて、笑顔を向けながら熱唱する絢香さん。歌の冒頭、バックで流れる映像は勿論オープニングで流れていたものと同様です。間奏以降で流れるのは、やはりドラマの名場面。見ていて温かい気持ちになるステージでした。ラストははなさんと絢香さんが抱き合います。(3分10秒)

 「今年一番泣きましたね~武が歌ってましたよ~」井ノ原快彦が喋り有働由美子アナが進行。こんな部分までしっかり再現してくれるのが粋な計らいです。横に座っているのは、今回の脚本を書きおろしてくれたゲスト審査員の中園ミホ。吉高さんが泣いてくれたから頑張った甲斐があったということと、やはり紅白で脚本を書くのは普段とワケが違うことを話していました。
 前回のあまちゃんと比べて若干知名度が落ちる俳優が目立つのと、歌がメインになっていなかったのはこのドラマを見ていない人にとって大きな難点になったかもしれません。ただ毎朝見ていた人にとっては前回同様、今回も夢のステージそのものであったことは間違いなさそうです。なお応援で登場したキャストの大半は紅白初出演ですが、松本明子だけは第44回(1993年)、電波少年の企画で「蛍の光」合唱団に紛れ込んでいたことがありました。そう考えると今回名前のテロップなしとは言え正々堂々の出演、本人にとっては感慨深い部分があったかもしれません。

 

(ウラトーク)
 スペシャルドラマについて、吉高さんには内容を全く知らされていないそうで、最初からステージ上でビックリしていることを伝える久保田アナ。ドラマの稽古をしたのは吉高さんがリハーサルから帰った後で、絶対に彼女にバレないようにと徹底していたそうです。
 バナナマンの2人はドラマに見入っていましたが、さすがに近藤春菜が登場すると「客席爆笑だよ」「やっぱ、パワーがあるよね顔面にね」とツッコミが入ります。仲間さんの朗読シーンもワイプに注目、「イノシシみたいに突進して来てる」と呟く設楽さん。
 ステージを見てしみじみとファミリーの良さを感じると語るバナナマンの2人の横で、久保田アナが思いっきり泣いてます。いいなぁと言いつつも春菜さんについてはやはり笑いの対象で、「成人式の写真と同じだよ」というのは確かにその通りだと私も思いました。ホールを包む温かい雰囲気、その中で日村さんは「イカ大王もさすがにここには出てこないね」とコメント。
「後半は「花子とアン~おおみそか編」から!!目が離せませんよ!」
「バナナマンの二人も何が起こるか知りません。」
「え!? 来るの?あっ!来た!」
「「私の歌、というよりも花子の物語に寄り添う歌になっていったことがうれしい」と絢香さん。」
「久保田アナウンサーも号泣!」
「イカ大王もさすがにここには出てこないね…>>日村」

 

(解説)
・『花子とアン』は2014年3月31日から9月27日まで放送された連続テレビ小説で、吉高さんが主演を務めました。『赤毛のアン』翻訳者の村岡花子がモデルになっています。『あまちゃん』ほどのブームまではいかなかったですが視聴率は高く、評判も上々の作品でした。

・吉高さんと仲間さんを除いた出演者は15名、『あまちゃん』よりは若干少ないですがそれでも異例の多さです。ほとんどが初出演ですが上に書いた通り、松本明子は『進め!電波少年』の企画でゲリラ的に出演しています。ちなみに室井滋も松本さんの産休中に同番組(正確には『進ぬ!電波少年』ですが)MC経験あり、偶然にも同じ番組のMCが違う番組で顔を揃える形になりました。

・前回の『あまちゃん』と比べると若手が目立つ作品で、その分後年さらに活躍の場を広げる俳優が目立ちます。土屋太鳳はこの年から3年連続紅白出演、鈴木亮平は大河ドラマ主演で3年後にゲスト審査員で再登場。窪田正孝も6年後の連続テレビ小説『エール』に出演、企画コーナーで紅白に出演しています。

・『花子とアン』は途中関東大震災の描写があり、町田啓太が演じる村岡郁弥は劇中で被災して亡くなっています。思わぬ復活に感激した視聴者も当時多くいて、SNSなどでも話題になりました。

・後半戦トップバッターとなった絢香は、対戦歌手がいない構成のステージになりました。前回北島三郎の「究極の大トリ」が発生しましたが、これ以降対戦相手を設けない柔軟な構成が紅白でもたびたび出てきます。

・やわらかな歌声を聴かせてくれた彼女は、この時お腹に新しい命を宿していました。翌年6月に第1子女児を出産、2019年にも第2子を出産して現在は2人の娘の母親となっています。

・近藤春菜の成人式の時の写真は各テレビ番組で幾度となくネタにされています。設楽さんが言うまでもなく、「白鳥かをる子 成人式」でgoogle検索すると、かなりの人数が放送時にブログのネタで取り上げていたことがよく分かります。

・『あさイチ』は2010年4月に放送開始、いわゆる「朝ドラ受け」がその年から始まったと思われますが、紅白で再現されるのは当然初めてです。この番組開始にあたって朝ドラを15分繰り上げましたが、2010年代以降の朝ドラが復調傾向に入ったのはこの放送時間の移動と朝ドラ受けによる部分も大きかったのかもしれません。

・紅白のために朝ドラを書き下ろすのは第36回(1985年)のジェームス三木、第64回(2013年)の宮藤官九郎以来中園さんで3人目、その全てがゲスト審査員でした。中園さんはNHKでその後『トットてれび』、さらに鈴木亮平を主演に迎えた大河ドラマ『西郷どん』を手掛けます。

May J.(初出場/第65回/2006/26/神奈川県出身)
「Let It Go~ありのままで~」(2014/Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez/高橋知伽江/Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez/初)
~今年、社会現象にもなった曲を熱唱!~
合唱:TSMスペシャルクワエア

 歌前にタモリ松田聖子が登場。お会いするのは2年ぶりだとか。31年ぶりの紅白について尋ねられて突然「♪そうですね~」と歌い出すタモさん。司会も審査員もやっていたものの紅白で歌ったことなかったから歌った、とのこと。史上初でしょうと話してますが、残念ながら西田敏行が既に達成しています。そしてこういう形なら森光子も黒柳徹子も既にやってます。初の大トリを務める松田聖子は、「緊張しています、頑張ります、皆さんのおかげです」とあらためて挨拶。その後曲紹介でもタモさんに話を振るマツジュン、なんだかミュージックステーションみたいな雰囲気になっています。
 さてステージですが、ものすごく大きなスカートで歌っています。これだけ直径が大きいのは紅白だと浜崎あゆみ、あるいは松山恵子以来になるでしょうか。サビ以降は女声合唱団も参加、両サイドの階段からステージにかけて合計100人近く配置されています。
 色々言われていますが、一般的に考えればまさしく熱唱の名ステージ。ラストのロングトーンは特に見事なものでした。問題はその後にもっと凄い人が同じ曲で出てきたことになりますが、それについては後述。(2分44秒)

 

(ウラトーク)
 T.M.Revolution(西川貴教)田中将大がここからウラトーク席に加わります。まずはマー君の今年について、「良くも悪くも激動の一年だったと思います」と振り返ります。
 「邪魔しちゃダメよねやっぱいい歌だもんね」「邪魔しちゃダメよ西川さん」「それはもう難しいなあもう、やった方がいいのかなあ…出川さんみたい」完全なネタフリです。とりあえずは本番で無事に衣装の電気がついてホッとしたという自らのステージの話になりましたが、サビに入った途端大熱唱。全くステージの歌声が聴こえなくなってしまいました。
 ドレスのスカートは3m×5mというサイズだそうです。後輩が出てくれて嬉しいと話していますが、サビに入るとまた本意気で歌う西川さん。副音声では完全にT.M.Revolutionのステージと化してしまいました。明らかにおかしな光景ですが、久保田アナがしきりに「ありがとうございます」と言っているのもまたツボです。ということでスタッフのカンペ、「声のトーン落として」
「ウラトークには大物登場!誰でしょうか?
「田中将大投手とT.M.Revolutionさんが登場!
「今年だけで『Let It Go~ありのままで~』を100回以上歌唱!1日に最大で3回歌ったこともあるそうです!すごい!
「T.M.Revolutionさん熱唱!マー君は歌う!?」
「T.M.Revolutionさん歌いきってます!」

 

(解説)
・冒頭のタモさんの件については既に紅白名言集解説・52でかなり詳しく解説しているので、そちらを参照してください。ちなみに第34回(1983年)、「ガラスの林檎」を歌う聖子さんの曲紹介はタモさん担当、イントロで徹子さんの紹介が加わる形でした。

・May J.は元々声楽を学んでいたようで、AVEX ARTIST ACADEMYボーカルコース首席卒業という経歴も持っています。ただその高い歌唱力故でしょうか、オリジナルの曲がなかなかヒットしないのが難点でした。シングルはこの年ドラマ主題歌になった「本当の恋」がオリコン週間6位を獲得しますが、TOP10入りはこの曲だけです。

・一方カバーアルバムは前年の『Summer Ballad Covers』からヒットしていました。こちらがヒットした理由は『関ジャニの仕分け∞』のカラオケ対決による部分が大きいようです。音源に収録された楽曲以外でも歌唱した曲は数多く、バラエティ番組でおかしなカバーを披露させられる場面もよく見受けられました。

・そのイメージもあってか、「Let It Go~ありのままで~」を歌った際もSNS中心に当時散々バッシングされました。もっともこれは『アナと雪の女王』日本語版主題歌としてディズニーが堂々と公式の歌手として認定、実際には決して批判されるような事案ではありません。

・素晴らしいステージでしたが、その後もっと大々的にアナ雪のコーナーがあったので番組終了後はそちらが上書きされる状況。May J.さんにとってはやはり気の毒な部分がありました。NHK出演は翌年も多かったですが、今の所紅白出場はこの1回のみです。

SEKAI NO OWARI(初出場/第65回/2010/28~29)
「Dragon Night」(2014/Fukase/Fukase/初)
~NHKホールが”セカオワ”ワールドに染まる!~

 今度は薬師丸ひろ子が歌前に登場。前回に鈴鹿ひろ美として歌った時のことを振り返ります。曲紹介はファンタジーな世界感と共同生活を送っているということをやや強調した内容。
 右手に大きな旗を担ぎ、左手でトランシーバーのような小道具を装着したマイクを持って歌うという独特な歌唱スタイル。宇宙をイメージしたステージはレーザー光線がふんだんい使われていて、ペンライトも様々な色に制御されています。1コーラス半でやや短い構成ですが、存分に彼ららしさをみせつけていたステージでした。(2分14秒)

 

(ウラトーク)
 ワイプでウラトーク席が映ります。「僕がメインで歌ってお送りしてますので、ひとり紅白です」セカオワは設楽さんの家族の子どもが好きなんだそう。
 ステージが進むにつれて、設楽さんが「ヘイ!」「ない!」「ドラゴンニャイト!」「タコちゃん!」と一緒に叫ぶウラトーク席。相当意味不明な状態になっています。その中でも久保田アナは衣装が紅白で初めて着る内容、DJ LOVEはインフルエンザで隔離されて2日前から合流したという情報を入れてます。
 ラストサビに入るともはや居酒屋状態。テンション高すぎで酷いことになっていました。
「歌声小さくと注意されたT.M.Revolutionさん。一人紅白中だそうです。」
「初出場のセカオワ紅白ステージは「宇宙」のイメージ!衣装もパイロットのイメージだそうです!」
「今度は設楽さんが上がりまくってます。」

 

(解説)
・セカオワは数年前からヒットはしていて、前年の「RPG」で初出場でも不思議ではないくらいでしたが、この年さらに大ヒットして初出場という形になりました。「スノーマジックファンタジー」で初のオリコンCD週間1位を獲得、「炎と森のカーニバル」も大ヒットしています。

・「Dragon Night」もリリース~紅白の時点で大ヒットしていましたが、「R.Y.U.S.E.I.」同様一般層に大きく広まって誰もが知っている曲に昇華したのは紅白終了後の翌年でした。ビルボードの年間順位も2014年が29位で2015年が5位、翌年の方が高くなっています。

・各曲フルコーラスMVがYoutubeにアップされているセカオワですが、この曲のみは英語詞版が翌年6月にようやくアップという形でかなり遅れました。

Perfume(7年連続7回目/第59回/2002/25~26/広島県出身)
「Cling Cling」(2014/中田ヤスタカ(CAPSULE)/中田ヤスタカ(CAPSULE)/初)
~今年のステージも、びっくりする仕掛けが!?~

 パシフィコ横浜でのライブ前に福山雅治と中継を繋ぐのもすっかり恒例となりました。『ガリレオ』で共演していたこともあって、吉高さんはフツーに「ましゃ~」と呼んでいてちょっと苦笑い。福山さんが話す吉高さんの司会っぷりは人柄もよく出ていて完璧とやや社交辞令的に話しますが、「何か起こったら福山さんも連帯責任でよろしくお願いしま~す」というコメントは普通の人には出せません。仲の良さがうかがえます。
 中継終了後、白鳥かをる子の格好をした近藤春菜がメガネを装着して再登場。「ちょっとちょっと由里子さん、福山さんのことましゃって呼ぶじゃんないよ」「あ、ちょっとラーメン頼んでませんよ」「角野卓造じゃねえよ!IN紅白」吉高さん素で大ウケしてます。彼女にとって代わろう、というわけではなくあくまでお友達ということで様子を見に来たと話す近藤さん。二宮「今日はアニメのキャラで来られたと」「シュレックじゃねえよ!IN紅白」「一緒に曲紹介しましょう、カンニングさん」「竹山じゃねえよ!」というわけで双方とも非常に親交の深いPerfumeのステージを2人で紹介。
 今回もライゾマティクス協賛のもとステージが作られています。舞台に吊るされているのではなく、浮いている照明が大きなポイントになっています。この物体はドローンというそうです。曲のMV同様チャイナドレスをイメージしたアジアンテイストの衣装。一応リップシンクのはずなんですが、どことなく息遣いを感じさせるステージだと思ったのは私だけではないはずです。7度目の紅白ですが、新鮮さと経験値の高さのバランスが非常に良いです。最後はそのドローンを持って挨拶、「良かった!」とあ~ちゃんも一安心。(2分32秒)

 

(ウラトーク)
 福山さんのシーンでは日村さんがモノマネしますが、マー君がやったことになってしまって本人困っています。春菜さんのギャグはシュレックやマイケル・ムーアが来ることを放送席では予測、前者は大当たりでした。
 ステージはドローンについて久保田アナが解説。無線Wi-Fiで動くヘリコプターみたいなもので、ウラトーク席の面々の感心。相当操作が難しいそうで、リハーサルでも何度もテストを重ねたのだとか。
 レーザー光線について「これ、体に当たったら死んじゃうのかな」と話す設楽さんの発言に総ツッコミ。西川さんは当然として、なぜかマー君にこのステージみたいな演出も提案しています。盛り上がったウラトーク席ですが、「未来だね~」と日浦さんが口にした途端急に誰も喋らなくなります。設楽さんが繰り返しても同様で、どうやらこの一言には不思議な効力があるようです…。
「でた!」
「浮遊しているのは「ドローン」とよばれる無人航空機に仕込まれた照明。Perfumeのダンスとシンクロしています!」
「ドローンにウラトーク席もびっくり!中」
「未来だね~>>日村」

 

(解説)
・福山さんと吉高さんは2013年に『ガリレオ』で共演、事務所もアミューズで共通しています。ちなみにその年、アミューズのイベント・BBQ in つま恋における福山さんのステージで吉高さんがゲスト出演しましたが、彼女はステージから見た多くの観客の様子を「シラスみたい」と表現していました。

・あ~ちゃんと近藤春菜は自他共に認める大親友で、現在もたびたびその仲の良さが話題になっています。吉高さんも双方と親交の深い大親友同士で、彼女が主演を務めたドラマ『東京タラレバ娘』の主題歌はPerfumeの「TOKYO GIRL」でした。

・いわゆる「角野卓造じゃねぇよ!」という持ちネタは、当の角野さんも公認どころか便乗しているほど有名なギャグとして定着しています。ちなみにシュレックは当然として角野さんも竹山さんも、応援や審査員などで紅白歌合戦に出演したことはありません。

・今では一般にもすっかり定着した感のあるドローンですが、この紅白歌合戦で導入された当時は目新しい言葉・技術の一つでした。軍事用としては古くからありましたが、商用化が世界で進み始めたのはちょうどこの時期だったと記憶しています。

ゴールデンボンバー(3年連続3回目/第63回/2009/29~34)
「女々しくて」(2009/鬼龍院翔/鬼龍院翔/3年連続3回目)
~3年連続「女々しくて」。今年はどんなステージを披露するのか!?~

 「いつ出れなくなるかビクビクしてたんですけども、奇跡ですね、本当にありがとうございます!」「マジメに、新年迎えられたようなめでたい、ハッピーになれる、安心してください」そんな言葉を歌前に鬼龍院翔が残します。その言葉に「信頼」という文字は存在しません。曲紹介に至るまでのやり取りによると、嵐のメンバーでリハーサルを拝見したのは櫻井さんだけのようです。
 いつもどおり1コーラス歌いますが、ゲスト審査員席や司会者が踊る様子を映している間に樽美酒研二が舞台からいなくなります。どこに行ったのでしょうか。サビが終わると、なぜかLEDに映し出されるのは牧場の映像。羊の大群の中に、白ブリーフ一丁で走る樽美酒さんが映し出されます。
 鬼龍院翔が実況してる間に、セットを突き破って樽美酒さんが舞台に再登場。そして毛刈り歴50年という山崎龍一さん(74)が現れて、なんとバリカンで直々に樽美酒さんの髪の毛を剃っています。4年前、大河ドラマ『龍馬伝』で主演した福山雅治が共演者の香川照之にハサミを入れてもらったシーンがありました。当時本編レビューで”今後もかなりの確率で有り得ない、文字通り前代未聞の名場面”と書きましたが、まさかこんなに早く実現してしまうとは想像もせず。ただ当時とは全く違うテイストで、こちらは名場面というより迷場面といった方が適切かと思われます。
 というわけで最後は来年の年賀状が描かれた顔出しパネルが登場。樽美酒さんのた「はげましておめでとうございます~」で締めるオチでした。司会者の皆さんもビックリです。前回のこともあるので本人かどうかも一応確認していますが、今回は間違いなく影武者ではなく本人のようでした。(2分17秒)

 

(ウラトーク)
 「西川さんに是非歌っていただきたい気持ちと、さっきから「静かに」とカンペが出ているこのバランスはどうなんでしょうか」という提案をする久保田アナ。前回は西川さんの歌唱で話題になり、本人もその時は様子見でセーブしていたと話していますが、「丁寧なフリだな~」という言葉の通り明らかに前フリ以外以外の何物でもありません。
 というわけで歌い出しから早速大熱唱。「いきなりかい!」と日村さんも見事なツッコミ。気がつけば席からも立ち上がり、「お客さんがこっち見てる」「あなた何やってるの」「やめなさい」「違うだろ」とずっと日村さんをツッコミを入れてます。こんな時に二宮和也が到着するので、ステージ同様こっちでも情報が錯綜する大混乱状態。
 毛刈りに一同がビックリしている間も、西川さんは立ち上がって歌ってます。こちらも凄いことになっていました。なんだか次回もウラトーク要員として出場歌手に名を連ねることになりそうな雰囲気です。
「「新しい自分を見せられるようなステージ」と語った彼らに、いったい何が起こるのか?キーワードは「ひつじ」?」
「今年は縁起よく、お行儀よく、「大人になったな」とみなさんが間違いなく笑顔になれるステージを目指しているそうですが・・。」
「スタッフから「静かに」カンペが出ているウラトーク席 西川さんの熱唱は聞けるのか!?」
「ウラトーク フルで歌っています」
「そんな中、嵐の二宮さんも参上!と思ったら…」

 

(解説)
・前年もウラトークでサビを大声で歌っていた西川さんですが、一応大先輩のテリー伊藤もいるので多少は気を遣っていた様子でした。この時の西川さんは止め役も実質いないのでフルスロットルの大暴走、SNSでも話題沸騰でニュース記事にもなっています。

樽美酒さんのブログ記事によると、映像の撮影は1週間前の午前6時、マザー牧場で撮影されたものだそうです。なお毛刈りの山崎龍一さんについては、ググってもこれと言った情報はありません。毛刈りの際に使われたマットに「戸越」という文字があったので、本当は東京都の戸越地区にある床屋の店主なのかもしれません。いずれにしてもおそらく一般人なので、これ以上踏み込むのは難しいと思います。

・紅白で毛刈りのパフォーマンスを披露したのは当然これが初です。ただ髭剃りは例があるようで、第21回(1970年)で佐川満男が歌う前に、マントで顔を隠す後ろでトレードマークの髭を全て剃り落としたことがありました。ただこれも実際は既に剃った後で最初の状態が付け髭だったという可能性も否定できないので、確定ではありません。

・顔出しパネルの登場も実は初めてではなく、第23回(1972年)で当時紅組司会の佐良直美が曲紹介する時に1回使用しています。第31回(1980年)でも白組応援で使用した事例がありました。

・ちなみに「女々しくて」以外が売れていないわけでは決してなく、前年は「Dance My Generation」がオリコンCDランキング週間1位獲得、この年も「ローラの傷だらけ」がしっかりヒットしています。とは言えネタに走るとすればやはり「女々しくて」が一番しっくり来るのも確かで、複雑な所ではあります。鬼龍院さんもこの選曲については当時かなり苦慮していました。