天童よしみ(17年連続18回目/第44回/1970/59/大阪府出身)
「ふるさと銀河」(2013/水木れいじ/若草 恵/初)
~ふるさとのご当地キャラも応援!~

 ここ最近の紅白ではもう恒例になった楽屋ロビーからの中継。二宮和也綾瀬はるかが進行、関ジャニ∞の3人(横山裕・村上信五・渋谷すばる)も補佐としてついていますが、中継開始早々にふなっしーくまモンが大暴れしています。
 まずはくまモンが紹介されて熊本名物の果物を持ってきますが、ふなっしーに倒されます。ふなっしーは一応船橋の梨を喋りで紹介していますが、緊張のせいかいつも以上にテンションが高すぎでもう何がなんだか。二宮さんがかなり強い力を込めてふなっしーを押し倒します。関ジャニ∞の3人が関西出身の天童さんを紹介する場面でも、「つうてーんかーく!」と叫ぶふなっしーに邪魔されたりでまるで収拾がつきません。
 というわけで綾瀬さんが曲紹介しますが、こちらもこちらで曲名が一瞬出てきません。カンペ確認の上であらためて紹介。なんかすごくカオスな時間帯でした。この場を仕切る羽目になった二宮さんの負担は尋常ではなかったことでしょう。本当にお疲れさまです。

 ステージは楽屋ロビーの様子がそのままビジョンに映される形で、2013年のヒット演歌を熱唱。青く光るペンライトは1階席・2階席・3階席全員だけでなく、楽屋ロビーに登場する出演者にも配られます。やはりふなっしーは全くリズムを取る気のないマイペースで、横山さんが頭を抑えて動きを制していました。
 それにしても、ここまで他の紅組演歌歌手が本人より後ろの出演者が目立つステージばかりだった中で、まっさらなステージでの一人歌唱でも存在感を全く失わない天童よしみの歌力。やはり流石と言わざるを得ません。(2分27秒)

 

(ウラトーク)
 ふなっしーの体について解説する放送席。「結局新しいの治らなかったんですね」「綺麗になったんですけどまた壊れて、これ古い方じゃないですかね」と林先生。そして「天童さんもちょっとふなっしー入ってますよね」と、仲が良いことを差し引いてもテリーさんかなりの暴言。カオスな状況の中でも、「ふなっしーコメント合理的ですからね、すごいきちんとしている」と話すところに林先生の見識の深さを感じさせます。
 ペンライトについてその素晴らしさを力説するテリー伊藤。間奏でもワンショット映っています。そしてふなっしーの踊りについてダメ出しをするテリーさん、結局最後はその話題になってしまいました。

 

(解説)
・くまモンは熊本県PRマスコットキャラ。ゆるキャラグランプリ2011王者を獲得した後、一気に全国区の知名度を獲得。「くまモン体操」は早い段階で発表されましたが、この年は同じ熊本出身の森高千里と歌う「くまモンもん」もCDシングルとしてリリースされています。熊本県を訪れた天皇・皇后を出迎えて話題になったのもこの年でした。

・ふなっしーは2011年11月に活動開始、千葉県船橋市の非公認キャラクターとして人気になります。全国区になったきっかけは2013年「十六茶」のCMと、同時期の『スッキリ!!』出演でした。テリーさんも当時、その場に居合わせています。ちなみにこちらも11月にCDデビューを果たしたが、歌手としての紅白出場は残念ながら叶いませんでした。

・天童さんの歌唱曲は前年の「ソーラン祭り節」同様、若草恵の楽曲提供。作曲家としてより編曲家としての実績が名高く、これまで日本レコード大賞の編曲賞を3度受賞しています。平成以降は演歌がメインですが、それまでは「かもめはかもめ」「ヤマトナデシコ七変化」「夏のヒロイン」「あんたが大将」などポップスも多く手掛けていました。

Linked Horizon(初出場/第64回/2012/–)
「紅蓮の弓矢 [紅白スペシャルVer.]」(2013/Revo/Revo/初)
~「進撃の巨人」の世界がNHKホールに出現!?~

 累計2800万部の大ヒットを記録した『進撃の巨人』をアニメ映像で紹介。その後の曲紹介には和田アキ子が登場。自分に似たキャラクターがいるということでその絵が紹介されましたが、本当にソックリでした。本人も「裸じゃないですか!」「そっくりじゃないですか!」という具合で、なかなかにウケていた模様。
 女性ナレーションの声で始まるオープニング。「その日、人類は思い出した。奴らに支配されていた恐怖に。鳥かごの中に捕らわれていた屈辱。かくして黄昏に弓矢を放たれたのだ。」壇上には100人の合唱団。Revoの生歌唱、迫力タップリのダンサー・合唱団・バックバンドはどれも大迫力でした。そして一番後ろにはナレーション役の男性(Sascha、CDでもナレ担当)が生でセリフを雰囲気タップリに語ります。これが雰囲気を最大限に演出していて非常に素晴らしかったですね。Revoの歌声はそれほど凄いという感じでもなかったですが歌唱力がどうとかいう存在ではないので別に良いでしょう。とにかくテレビ・それも紅白でこの世界観を伝えたことに大変意義がある、そんなステージだったのではないかなと。ちなみにこのステージは歌詞テロップ無し、ただ後ろのビジョンではところどころ演出の一環として出てきています。(2分23秒)

 パフォーマンス後、ゲスト審査員の片岡愛之助にコメントを求めます。「こんな特等席で拝見させて頂くことないのでもう、圧倒されております」「今の合唱というのか…凄かったです」。そう喋っている横でが、ステージの余韻でウットリした表情を見せた直後左胸に手を当てています。これはいわゆる”心臓を捧げる”ポーズで、おそらく彼女は確実にこの作品を見ていていたものと思われます。

 

(ウラトーク)
 テリー伊藤は『進撃の巨人』も見ているそうです。「着想が良いですね」と評価をしています。アッコさんを見て、「乗馬するような格好してますね」と一言。
 バックの映像演出に興奮してます。「衣装テリーさんに似てますね」とまた結構な着眼。「巨大アッコさん出ても良かったですね、巨大ジャンボボックスみたいに」「(苦笑いしながら)ジャンボボックスっていつの時代ですか」。それにしてもテリーのミーハーっぷりは相当なもの、さすが日本を代表する演出家だけあります。

 

(解説)
・『進撃の巨人』はコミックが2009年から連載で2021年4月まで続き単行本売上1億部突破、アニメは2013年に第1期スタートで2021年現在第4期が放送中、実写映画は2015年前後編公開でハリウッドでも制作予定、スマホ・卓上その他で作品をモデルとするゲームも多数。2010年代を代表するメディア作品になりました。

・アッコさん激似の巨人はアニメ12話に登場したゲストキャラクターのようです。この紅白の前にも『アッコにおまかせ!』で取り上げられていて、翌年にはアッコさん自身がスマホゲームアプリのCMキャラクターとして起用されます。

・Linked HorizonはSound Horizonのタイアップ用の別名義。Revoさん個人から始まって2001年に初CDリリース、2004年にメジャーデビューを果たしました。Linked Horizonでの活動は2012年、最初はゲームソフト『ブレイブリーデフォルト』の音楽を担当。その次がアニメ版『進撃の巨人』でした。第2期・第3期も同様に担当しますが、第4期以降は別アーティストが担当。なお第3期以降はNHK総合でも放送されるようになります。

・コンサートやライブ開催の実績はありますが、テレビでのパフォーマンスはこの紅白が初、その後も2017年の『SONGS OF TOKYO』のみとなっています。したがってこの紅白出場は完全に青天の霹靂、誰もが予想できない人選でした。そして話題になったアニメとのコラボレーションはこれ以降、毎年のように紅白歌合戦で見られる光景になります。

・歌詞を間違えたケースや演奏のみのステージを除くと、歌詞テロップが終始全く表示されないのは第33回(1982年)で新設されて以来史上初めてのことでした。

・6代目の片岡愛之助はこの年『半沢直樹』の黒崎駿一役で大きな話題になりました。これをきっかけにドラマ・映画・CMの出演が一気に増加しています。なお上方歌舞伎からのゲスト審査員選出は15代目襲名当時の片岡仁左衛門以来16年ぶり。こちらは逆に襲名前の片岡孝夫時代に多くドラマ(特に時代劇)出演していました。

水樹奈々(5年連続5回目/第60回/2000/33/愛媛県出身)
T.M.Revolution(8年ぶり4回目/第48回/1996/43/滋賀県出身)
「-革命2013-紅白スペシャルコラボレーション」
 「Preserved Roses」(2013/Akio Inoue/Daisuke Asakura/初)
 「革命デュアリズム」(2013/Hibiki/上松範康/初)
~紅組vs白組 燃えるアニソンバトル!~

 『進撃の巨人』に続いては『革命機ヴァルヴレイヴ』でコラボした2組。TMR陣営が作った「Preserved Roses」サビと水樹陣営が作った「革命デュアリズム」1コーラスのメドレーでした。白い衣装から、曲が変わるタイミングで赤に衣装替え。奈々さんは回転してスカートの色を赤にしています。2人ともあまりにも声量あり過ぎで度肝を抜かれるステージでした。歌での紅白対決はどうやら、大変レベルの高い勝負の上での引き分けという結論で良さそうです。(2分16秒)

 

(ウラトーク)
 北島三郎木村拓哉(SMAP)有働由美子が放送席に座ります。やはり今回で卒業するサブちゃんの話題になりました。「聴く方ではなく今度は見る方の紅白になればすごく楽しいかなぁ」と話します。木村さんは、目の前のステージも刺激的だけどやはりどうしてもサブちゃんと話したいとコメントしています。

 

(解説)
・『革命機ヴァルヴレイヴ』は毎日放送を中心に深夜で放送されたアニメです。テレビよりもインターネット配信で見た人の方が多いかもしれません。この年2期にわたって24話放送、前編後編のオープニングテーマがそれぞれ「Preserved Roses」「革命デュアリズム」でした。

・歌詞テロップやアーティスト表記を見ても分かる通り、「Preserved Roses」がTMR主導で「革命デュアリズム」が水樹奈々主導、販売元もそれぞれエピックレコード、キングレコードと分かれています。レーベルや事務所の垣根を超えたコラボレーションのリリースはこれまでのデュエット曲でも決して例は多くなく、非常に画期的な組み合わせでした。なお作詞者テロップでAkio Inoue(井上秋緒)がAkiko Inoueと誤表記されるハプニングが発生しています。

・西川さんが毎年主催しているイナズマロックフェスは、2009年から毎年開催されています(昨年と今年は中止になりましたが)。奈々さんはこの年T.M.Revolutionのステージのゲストで出演、上記2曲とさらにTMさんの持ち歌「Lakers」もアンコールで一緒に歌っています。

SKE48(2年連続2回目/第63回/2009/15~27)
「賛成カワイイ!」(2013/秋元 康/Sungho/初)
~一糸乱れぬフォーメーションダンスを披露~

 再びウラトークチャンネル紹介、北島三郎木村拓哉(SMAP)がゲストとして座ってます。「本当にみなさんのおかげで50回、もう記録なもんですからなんかドキドキするのと嬉しいのと寂しいのと、それと若い人たちの素晴らしい歌の力、そういうのを今回感じますなぁ」と語る北島さん。「形式上は今回の紅白でっていう形になってますけど、僕の方から是非いつかカムバックをお願いします」と木村さんが返すと、「ちょっと寂しい気もしますけどでもね、これから未来に向かって進んでもらいたいから、木村くん、若い人たちを引っ張っていって頑張ってくださいよ」とサブちゃん。「来年はですね、紅白をじっと見て、頑張れ!って心の中で応援します」と話します。その後綾瀬さんと大野さんで2曲続けて曲紹介。他の4人と比べると、大野さんは綾瀬さんに対して無反応で実に淡々としています。
 SKE48のステージはNMB48とはまた少し違う終始明るく爽やかな雰囲気、ですが工夫あるダンスとシンクロ率高いフォーメーションは共通しています。間奏以降は大きな旗やカラフルなポンポンも登場するチアリーディングの振付を導入、短いながらも見所は多かったです。なお松井珠理奈は眼鏡をかけてのステージングで、年齢の関係で今回はSKE48のステージのみの出演でした。これはこれでなかなか良かったようにも思うので、今年はもしかしたらアイドルのメガネ姿が流行るかもしれません。(1分57秒)

 

(ウラトーク)
 キムタクは綾瀬さんについて「テンポが彼女のテンポになってますね」「要所要所に綾瀬さんらしさというのがあって、彼女のやる意味がすごくあって良い」と評しています。ただ次の準備もあるのでここでサブちゃんや有働アナとともに退席。
 退席後もゲストを振り返っているので、ステージについてはあまり語る時間がありませんでした。林先生は今も名古屋在住、ということくらいでしょうか。

 

(解説)
・紅白のステージに立ったメンバーの人数は54名。当時は正式メンバー47名・研究生含めると67名という体制でした。20時台の出演のため、中学生以下のメンバーを外した形になっています。なおこの時点では6期生までが加入済、最年少メンバーは2000年3月生まれの江籠裕奈で当時13歳でした。

・松井珠理奈はこの時期目の不調のためコンタクト装着が出来ず、結果メガネ姿での出演になりました。4年連続出演していたAKB48のステージも今回は不参加という形になっています。

・この年までは他の48グループと兼任するケースは数名程度で多くありませんが、翌年4月にグループ大組閣で移籍兼任が多数発生します。なお卒業については翌年向田茉夏菅なな子木下有希子などが該当、木﨑ゆりあがAKB48に完全移籍します。

・木村さんの願い通り、サブちゃんは5年後に特別出演という形で紅白に復帰します。もっともその時はSMAP解散後、残念ながら直接共演という形にはなりませんでした。

森 進一(46年連続46回目/第19回/1966/66/鹿児島県出身)
「襟裳岬」(1974/岡本おさみ/吉田拓郎/3年ぶり4回目)
~紅白最多46回連続出場!~

 水色のスパンコールが光り輝いています。胸ポケットに入れた黒い喪章は「冬のリヴィエラ」を提供してくれた、前日に亡くなった大滝詠一氏を偲んでのこと。イントロといい間奏といいカットできる部分を全てカットした印象ですが、歌の部分だけはなんだかんだでカットされず維持はできていました。熱唱でしたが、やはり年々あっさりした内容になっている気はどうしてもします。そもそもSKE48から切れ目なしでイントロが始まる時点で…。でも彼のスピリット自体は息子にもしっかり受け継がれているので、それはそれで良いのかもしれません。(2分50秒)

 

(ウラトーク)
 曲の繋ぎに驚いているテリーさん。橋本アナは駆け足で舞台から退場するSKE48の様子も実況。そして森さんの歌声を聴いて色々としみじみと語るテリーさん。
 林先生から見る芸能界の話にも展開します。「普段からテレビに出てる人は凄いんですよ」「そのトップの人が当たり前のように競っている」「自分は足軽感覚」「人間的に魅力のある方が多い」と話していました。

 

(解説)
・前年「冬のリヴィエラ」を紅白で歌唱した森さんですが、それを作曲した大滝詠一は前日に急死。この日の昼に訃報が発表されて、音楽界に衝撃が走りました。紅白ではさすがに変更は難しかったですが、テレ東の『年忘れにっぽんの歌』で当日「冬のリヴィエラ」を歌唱しています。

・長男のTaka(森内貴寛)がボーカルを務めるバンド・ONE OK ROCKはこの年辺りになると大ヒットしてます。前年映画『るろうに剣心』主題歌の「The Beginning」、この年に「Deeper Deeper」「Be the light」などが発表になりました。三男のHiro(森内寛樹)がボーカルのMY FIRST STORYも、前年にCDデビューを果たしています。

坂本冬美(11年連続25回目/第39回/1987/46/和歌山県出身)
「男の火祭り」(2013/たかたかし/杉本眞人/初)
~TOKIO&関ジャニ大倉”あっぱれ”祭りを応援!~
振付:EBATO 踊り:TOKIO、P’z group 演奏:大倉忠義、鼓童

 ゲスト審査員の阿川佐和子にコメントを求めます。若いパワーとベテランの力と、綾瀬さんの絶妙の間について誉めていました。『八重の桜』で母親を演じた風吹ジュンはやはり、心配しながら見ているそうです。
 紅組のステージで男くさいというのも妙な感じがしますが、実際TOKIOが「あっぱれ」と書かれた大きなうちわを掲げたり関ジャニ∞大倉忠義鼓童が和太鼓を叩いたり、後ろで踊るP’z groupのメンバーがカッコ良かったりでものすごく男らしいステージでした。
 曲は一言でいうと”あっぱれ”ですね。これだけ連呼されると耳に残って大変に良いです。バックが目立つ構成でしたが黄色い着物を着た坂本冬美の存在感も実に確かで、文字通りあっぱれのステージでした。(2分40秒)

 

(ウラトーク)
 「こういう曲はお祭りですね!」と橋本アナ。そして山口達也がカッコいいという話題になります。舞台上だけでなく、袖にいる嵐にも注目してます。冬美さんについては口元を絶賛するテリーさん。

 

(解説)
・阿川佐和子は第53回(2002年)以来11年ぶりの出演。エッセイ『聞く力』は2012年~2013年にかけて年間トップレベルの売上を記録。前回の紅白でのコメントは「おお牧場はみどり」について周りのゲスト審査員を少し巻き込んでいましたが、これについては今回も同様だったようです。

・女性歌手が男歌を歌うケースは決して珍しくはありません。ただかつて紅組司会を務めた水前寺清子が第33回(1982年)で「大勝負」を披露した時に、”男”を”女”に変えて歌ったケースもありました。

TOKIOはこれで5年連続紅組のステージで応援出演、関ジャニ∞の大倉さんは2年連続で太鼓演奏を披露する形になりました。

~歌がここにある 特別企画~

 前半ラストのステージを前に再び嵐のメンバーと著名人の対談企画、今度はダイオウイカの撮影に成功した海洋生物学者の窪寺恒己櫻井翔の組み合わせ。調査には地元の漁師の協力が不可欠、そんな彼らと心を通じさせるにはカラオケが一番良いという窪寺さんの話でした。
 大野智は宇宙飛行士の若田光一に話をうかがいます。直接の対話ではなく若田さんが宇宙から対話。こちらも各国の歌を通してチームワークが作られ、「歌は平常心を取り戻させてくれるような心の太陽みたいな存在」という一言を残してくれました。櫻井さんが企画を総括し、そのまま次のステージの曲紹介にスムーズに入ります。

 

(ウラトーク)
 映像を見て、視聴者と同様に素直に反応。

 

(解説)
・ダイオウイカの動画撮影成功は、1月13日に放送されたNHKスペシャルで大々的に特集されました。ちなみにこれが元になって登場したコントキャラクターがイカ大王です。

・若田さんはこの年11月に宇宙に旅立ち、約半年滞在しました。映像を含めた宇宙飛行士の紅白ゲスト出演は野口聡一星出彰彦に続いて3人目です。現在は日本の宇宙航空研究開発機構・JAXAの特別参与になられています。

 

 

コブクロ(2年連続8回目/第56回/1999/36/大阪府・宮崎県出身)
「今、咲き誇る花たちよ」(2013/小渕健太郎/小渕健太郎/初)
~NHKソチ五輪放送テーマソングを披露!~

 情熱大陸を思い出させるようなイントロですが、これが2014年になるとソチ五輪中継でガンガン流されるわけです。後ろのビジョンや間奏では、その五輪での活躍が期待される日本人選手の映像が流されます。冬をイメージした照明と映像で魅せてくれました。気がつけば前半大トリはここ数年椎名林檎絢香→コブクロという流れ。すっかりJ-POP歌手のテリトリーになりました。(3分25秒)

 

(ウラトーク)
 ソチ五輪の注目、テリーさんは主に高梨沙羅と浅田真央に注目しているそう。やはりフィギュアスケート中心になりますね。というわけで林先生とともに、ひと足早い五輪展望を繰り広げます。なお林先生は長野五輪の時に、ノルウェーの選手に対抗して食べ過ぎて授業できなくなりそうになったというプチエピソードも披露していました。

 

(解説)
・ロシアで行われたソチ五輪で日本は金1・銀4・銅3のメダルを獲得。羽生結弦選手が男子フィギュアで日本人初の金メダル受賞者になりました。映像で大きく取り上げられた浅田真央選手は女子シングル6位、スキージャンプの高梨沙羅選手やモーグルの上村愛子選手は惜しくも4位でした。

・冬季五輪のNHKテーマソングが紅白で歌われたのは3回目ですが、開催前年に披露されたのはこれが唯一です。翌年2月にシングルで発売されますが、この時点で12月発売のアルバム『One Song From Two Hearts』で既に収録済みでした。

・当然翌年も2年連続でこの曲、あるいは「陽だまりの道」辺りを紅白で歌うことになると思われましたが、まさかの落選。現在のところ紅白歌合戦出場はこの年が最後になっています。J-POPで3年続いた前半大トリは、3組とも翌年の出演無しという結果になっています。

・歌がここにある 特別企画 綾瀬はるか「花は咲く」を歌う
「花は咲く」(2012/岩井俊二/菅野よう子/2年連続2回目)
~復興の願いを込めて 綾瀬はるかと紅白歌手が歌う~

 有働アナによる中間投票の呼びかけの後に、真っ白な衣装を着た綾瀬はるかが『八重の桜』の舞台になった会津に感謝を述べて、会津若松を再訪した時の映像を紹介。そこには原発事故の影響で住めなくなった大熊町の人々が避難生活を送っていたということで、中学生に将来の夢などの話を訪ねていました。色々苦しいことがありつつも、彼らはみな前向きな夢を持っているようです。
 NHKホールに戻ると紅白出場歌手が全員集合、その真ん中に立つ綾瀬はるかの目には涙が溢れます。思わず詰まって喋ることができなくなる場面も数度。それは彼女のここまでの司会っぷりで何度も見せた素直な気持ちの象徴とも言えるでしょうか。
 満開の桜のセットをバックに全員合唱。涙を流しながらも、舞台前方真ん中で中心になって歌う綾瀬さんはソロでも見事な歌唱でした。歌い終わった後に見せた自然な笑顔は、この上なく美しい表情でした。(2分36秒)

 中間審査の投票は209239vs266887で白組優勢。今回から総投票数の合計ではなくボールでの審査に戻ったということで、まずは白の方にボールが1個加えられます。白のカゴにボールを入れるのは、オープニングから何度となく登場している天野アキ。そして進行を務める有働由美子アナの横には鉄拳の姿。「こんな紅白はイヤだ!!」とネタを始めようとしますが、有働アナから「ニュースが始まってしまいます、ごめんなさい」と無情な一言。それでも「ネタやろうと思ったらカットになった…」と1枚目にそれを予期した絵を用意する辺りは流石でした。

 

(ウラトーク)
 しみじみとテリーさんが綾瀬はるかの魅力を語ります。福島については林先生も「まだまだ(震災前には)全然戻っていない」「そういうことも少し考えるようになったのが今年の変化の一つ」と話しています。そして綾瀬さんが泣いている姿を見て頑張れと声援を贈る橋本アナ、じっと見守る2人。「花は咲く」のステージでは、「行政の人に届いてほしい」と話しています。
 前半終了のタイミングで林先生は退席。橋本アナとテリーさんに感謝を述べます。こちらも鉄拳の話を始めたタイミングでニュースに映る形になりました。

 

(解説)
・綾瀬さんのすぐ後ろにいるのは白組司会のに、ゆず和田アキ子SMAPといった面々。事務所の先輩であるアッコさんは声を挙げて「頑張れ」と綾瀬さんを応援、また引きのショットで泉谷しげるがもらい泣きしているような手の動きも見えました。

・その他このステージに参加しているのは前列に北島三郎石川さゆりmiwa、端の方で森進一T.M.Revolution水樹奈々天童よしみ五木ひろし細川たかしきゃりーぱみゅぱみゅ氷川きよし郷ひろみ。2列目以降はPerfume関ジャニ∞TOKIOが真ん中で更に後ろにゴールデンボンバーAAA。他に引きの絵で坂本冬美德永英明いきものがかりE-girls藤あや子ポルノグラフィティサカナクション福田こうへいが確認できます。AKB48大島優子高橋みなみ指原莉乃渡辺麻友が前列でそれ以外は画面真ん中から左にかけて1列で配置されてます。

・福島第一原発の被害については、ここに書くまでもないほどの重大さでした。大熊町・双葉町をはじめとする周辺地域の住民はこれによって長期間の避難生活を余儀なくなされます。2019年以降少しずつ避難指示が解除されますが、ほとんどの住民はまだ元々暮らしていた地元に戻っていないようです。国勢調査によると、大熊町の人口は2010年の1.1万人から750人にまで減少しています。

・鉄拳が芸人としてブレイクしたのは2000年頃。その後人気が落ちて芸人廃業も検討していたようですが、2012年にパラパラ漫画家として再ブレイクを果たします。ここではネタを披露しようとするもさせてもらえない芸人扱いでしたが、この紅白で彼が本領を発揮するのは後半になってから。