JO1「REAL」が前作「Born To Be Wild」に続いて1位獲得。CD売上はさらに伸びて、28万から36万になりました。ポイント構成はCDセールスが3/4を占めていますが、ストリーミングも48位で決して少なくはありません。あとは今後どれだけ上位に残れるかという持続性でしょうか。

 2位のBE: FIRST「Shining One」はダウンロード1位・ストリーミング2位・Youtube1位。突然登場して凄まじい数字を記録しています。SKY-HI主催のオーディション「THE FIRST」から誕生した7人組ですが、想像以上の結果を残しています。Huluと『スッキリ』で放送していたので、リリース前から話題になっていたとは思いますが、それを加味しても相当な結果を残していると言って良さそうです。

 ちなみにSpotifyの再生数は現在JO1で63万、BE:FIRSTで53万。どちらも日本のトップ50には入っていません。また双方ともLINE MUSICキャンペーン実施中(BE:FIRSTはRakutenMusicもあり)。このキャンペーンがビルボードランキングに及ぼす影響は、思いのほか大きいです。アーティスト側だけでなく会員数を増やしたいLINE MUSICにもメリットがある施策なので今後も増えていくと思いますが、そろそろビルボード側もまたこれに合わせてどう数字に反映させるか考える必要が出てきそうです。

 back number「水平線」が4位、Official髭男dism「アポトーシス」が9位に浮上。長くTOP10入りしていた「怪物」「Dynamite」「夜に駆ける」がようやく10位を下回る形になりました。ロングセラーで安定している上位の顔ぶれも、これから少しずつ入れ替わっていきそうな気配です。

1位 JO1「REAL」


 相変わらず洗練されたダンス・ミュージックです。MVを見る限り、人数に比してサビの振付がかなり揃っています。もちろん撮り直しを重ねた結果の作品なのでこれをもって凄いとは言えませんが、実際のパフォーマンスがこれくらい揃っていたら相当な実力を持つグループと言い切って良いと思います。歌声も聴き心地が素晴らしく、楽曲のクオリティーも全体を通して高くカッコ良い曲に仕上がっています。

 ただ曲の部分部分で強いインパクトがないので、ファン以外に楽曲の印象が残るかと言われると疑問があります。もっとも僅かなインパクトを求めるために全体のクオリティーを下げるのは絶対に違うはずなので、ここはスタッフでも悩みどころになっているのではないかと推察します。そこを超えれば大ヒット曲となり、さらなるステップアップが望めそうですが…。

2位 BE:FIRST「Shining One」


 ヒットの要因は上に挙げた情報とキャンペーンによる部分も強いので、楽曲については先入観なしで考える必要があります。あとはMVから分かるメンバーの特性もポイントになりますね。

 まずメンバーは明らかにルックスではなくパフォーマンス主体で選んでいることが分かります。どうしてもボーイズグループのルックス基準として考えるのはジャニーズですが、メイクやファッションを抜きにすると極めてカッコ良いルックスという印象ではありません。そこがかえって好感を持てる部分になります。次に、出来上がった楽曲はやはり相当なリズム感を要する内容で、そこに激しい動きのダンスが全編にわたって繰り広げられています。SKY-HIといえばラップパートが印象的ですが、意外と楽曲はメロディーラインを重視して作られています。”Be The One”を一瞬リズムをずらして繰り返す部分からは、一聴のインパクトも考えられていることが分かります。一つ一つの構成をしっかり作っている上に全体を通しても違和感が無く、作品の出来としては極めて高い部類と考えて良さそうです。『スッキリ』などで逐次特集されていることもあって、ここに至るまで半年間苦労していたことがファン以外にも簡単に伝わっていることも心情的にプラスでしょうか。

 というわけで、結果に見合ったレベルの高いパフォーマンスを十二分に見せている楽曲であることは間違いありません。ただキャンペーンで数字を押し上げてる部分もあるので、その点の評価はまだ数週様子見する必要があります。したがって紅白歌合戦の出場予想を考える上でも、初週の数字で確実・有力とは当然ながら言えません。ただこの後の動き次第では、デビュー1年目で出場する可能性も見えてきます。

9位 Official髭男dism「アポトーシス」


 先週水曜日にアルバム『Editional』が発売、そのリード曲となっています。金曜日にはMステ特番でテレビ初披露がありました。もちろんアルバムランキングでは初登場1位になっています。

 6分半の演奏時間はこれまでの髭男で最も長いです。前作のリード曲「イエスタデイ」は1秒の隙も見当たらないくらいの名曲でしたが、この曲はそれと全く違う方向性で素晴らしい楽曲です。これだけ具体的な表現を用いながら感動させる歌詞は初めて見たような気がします。カッコつけて崩して歌おうという考えなど微塵もなく、多くの人に自分が伝えたい言葉を音に乗せて歌う姿は、歌い手の鑑とまで形容したくなります。メロディー自体も素晴らしいですが、この曲に関して言えば伝えるべき歌詞を最大限に盛り立てている作りになっているのが明瞭。本当に素晴らしい一曲です。もう完全に、21世紀のJ-POPの歴史に燦然と輝くアーティストになりました。2050年くらいでも今の松任谷由実・小田和正などのように、大御所ながら現役バリバリで大活躍していること間違いなしでしょう。