クリス・ハート(2年連続2回目/第64回/2013/30/アメリカ合衆国 サンフランシスコ出身)
「糸」(1992/中島みゆき/中島みゆき/初)
~人と人の絆を歌った、中島みゆきの名曲を熱唱~

 クリス・ハートの奥様は日本の方、まさに国際結婚ということで連続テレビ小説『マッサン』から亀山政春役の玉山鉄二、亀山エリー役のシャーロット・ケイト・フォックス、亀山早苗役の泉ピン子が登場。このドラマは母親が外国人の嫁を認めないという設定だそうで、ここでもピン子さんが大変嫌な感じで演じています。クリスさんも「お母さん僕も頑張って歌いますから」と話しますが、よく考えるとドラマとの関連性は特にありません。ですので「あんた関係なーで」という返答は至極真っ当です。
 バックに何もないセットで、中島みゆきの名曲を熱唱するステージでした。彼の声に聴き惚れるには十二分のステージだったように思います。声質もそうですが、高音の伸びが特に美しいです。(1分57秒)

 

(ウラトーク)
 ワイプ紹介あり、画面が映った瞬間みんなで手を振ります。またしても郷さんと日村さんがGo! Go! 連発、この紅白通して50回近く言ってます。本人も「今日は全部GoGoGoで通そうかな」とまで話してます。
 クリス・ハートの声に聴き惚れるウラトーク席。「女性の声みたいな感じですよね」と話す郷さん。久保田アナの情報によると、今回クリスさんの出場が決まったのは母親の誕生日だったそうです。およそ100ヶ国で放送されている紅白歌合戦、設楽さんは去年ラスベガスで紅白を見ていたようです。
「紅白を見たことがキッカケで日本のCDを探していたクリスさん。入手したCDには「糸」が収録されていて感銘を受けたそうです。」

 

(解説)
・泉ピン子はNHKだと『おしん』という代表作があり、連続テレビ小説や大河などドラマ出演も多いですが、紅白出演はこの時が初めてでした。元々は漫談家で、1977年には歌手として「哀恋蝶」がヒット。歌手としての紅白出場を狙っていたために過去何度も応援出演を断っていたという経緯があるようです。

・『マッサン』の主人公は玉山鉄二で、連続テレビ小説としては『走らんか!』の三国一夫以来19年ぶりの男性主演。シャーロット・ケイト・フォックスは連続テレビ小説史上初の外国籍ヒロインになりました。彼女は『マッサン』が初の日本制作ドラマ出演でしたが、その後の芸能活動もアメリカではなく日本がメインになっています。

・クリス・ハートはこの年カバー・オリジナル合わせて3枚のアルバムをリリース。「糸」はそのうちの1枚、カバーアルバム『Heart Song II』に収録されています。こちらも完全に日本メインの活動で、2017年には日本国籍も取得しています。

・中島みゆきの歌う「糸」は1992年のアルバム『EAST ASIA』収録、1998年にはシングル「命の別名」と両A面でドラマ『聖者の行進』主題歌として起用されます。2004年にBank BandがカバーしてCMに起用されて以降、国内外で40組近くのアーティストにカバーされています。2020年には曲をモチーフとした映画まで制作されました。

・直接共演はなかったですが、制作者の中島みゆきはこの年の紅白の出場歌手でもあります。出場歌手の持ち歌が同じ年に別アーティストのステージで歌われたのは史上初でした。

伍代夏子(9年連続21回目/第41回/1982/53/東京都出身)
「ひとり酒」(1994/たかたかし/水森英夫/4年ぶり3回目)
~V6が和装の華麗な踊りで紅組を応援!~
振付:夏まゆみ 踊り:V6

 和服姿のV6が今回ステージのバックで応援。こういう機会はなかなかないと話す長野さんの後に三宅さんがコメント。「いやぁ、紅白ならではですね。あのやっぱり、伍代さんの後ろで踊らされてる…踊らさせて頂くということで本当に緊張してますけども…」ものすごい失言になってしまいました。緊張で噛んでしまったのかそれともこれが本心だったのかは不明です(おそらく前者のはず)。後ろにいるイノッチの、三宅さんに対するツッコミが相当早かったです。曲紹介は後の2ステージも含めた、3曲続けての内容でした。
 伍代さんは相変わらずの熱唱ですが、以前と比べると歌い方にタメが目立つ上に、音程のブレも大きいです。ですが観客も温かいもので、自然に手拍子が入っていました。過去2回歌った時は2コーラスでしたが、今回は1コーラス半の構成。(2分16秒)

 

(ウラトーク)
 郷さんは「みんなで一緒に歌えるような歌をこれからもずっと歌っていきたい」というメッセージを残して退席。そして日村さんもなぜか一旦席を外します。トイレに行くとか着替えるとか話していますが…。
 今度はmiwaがウラトーク席に登場。ステージは「死ぬほど緊張して、歌い終わってみたら頭が真っ白」という感想を残します。「マネージャーさんに撮ってもらったのをすぐチェックして、私ちゃんと歌ってたと思って」と語るほど記憶がなかったようです。その際に歌い終わった後のウラトークを見て嬉しかったとも話していました。ステージについてはV6の話題を少し語るくらいで終了。設楽さんと坂本さんが一緒に共演してる番組は「止まらない番組」と表現していました。ちなみにMステは副音声OKなのだそうです。
「郷さんウラトークから退席。ありがとうございました。日村さんも席をはずす???」
「「これまで歌ってきて、周りで男性の方が踊ることはありませんでした。今回初めてなので、とても楽しみです」(伍代夏子)」
「ウラトーク席にはmiwaさんが登場!赤い衣装に着替えてきてくれました。」

 

(解説)
V6は第46回(1995年)にTOKIOのバックダンサー、第50回(1999年)にスポーツヒーローショーの進行役として紅白出演はありますが、歌手としては初出場。当然演歌歌手の後ろで踊るのは紅白に限らず未経験だと思われます。三宅さんがああやって噛んでしまうのも、緊張と失敗してはいけないという責任感の表れだったのではないでしょうか。ちなみに三宅さんと伍代さんは、これがきっかけで新たな交流に発展したみたいです。

・伍代さんは4回AKB48をバックに歌っていますが、白組歌手バックはこの時が初です。男性の演者バックは第60回(2009年)・早乙女太一の例があります。ちなみに夏まゆみ振付は継続、この回で3年連続でした。

・ちなみに「止まらない番組」と表現した番組はフジテレビ平日午前の帯番組『ノンストップ!』、設楽さんは2012年からずっとMCを担当しています。坂本さんは金曜日レギュラーで、現在も毎週欠かさず出演中。

三代目J Soul Brothers(3年連続3回目/第63回/2010/25~31)
「R.Y.U.S.E.I.」(2014/STY/STY/Maozon/初)
~キレのいいダンスと甘い歌声~

 真っ黒なLED尽くめのダンサーが光ってるステージのパフォーマンスの後にイントロ、ここに櫻井さんが前日日本レコード大賞を受賞しましたというアナウンスがつけ加えられます。
 7人のメンバー・ダンサー・レーザー光線連発の照明がステージを更に盛り上げています。見応えのあるダンスステージ、曲の長さも間奏やアウトロをしっかり取った1コーラス半で、過去2回よりは確実に時間を取っていました。今の彼らの勢いを十二分に感じさせる内容です。そしてメンバーの多さはこれくらいでちょうどいい、と個人的に思ったステージでもありました。(3分5秒)

 

(ウラトーク)
 冒頭のダンスメンバーはSAMURIZE、紅白仕様のプログラムが組まれているようです。「ダンスチームの舞台を見るとキレキレ過ぎて凄いですね」と話す設楽さん。E-girlsも始まる前にダッシュのアップを何本もやって心拍数を上げるという久保田アナ情報、これにはmiwaさんも「ストイック!」とビックリ。
 そんなmiwaさんがステージ前にやることは食べること。なんとこの日は「3食分をいっぺんに食べました、お弁当3つ」という衝撃の情報。その方がステージで調子良くなるのだとか。内容もこの日はうなぎとすき焼きとおにぎりで、ものすごく高カロリーです。したがってツアーのたびに太るので、24日にツアー終了後は紅白に向けてちょっとダイエットしたそうです。歌手面接で嵐の松本さんから、体を横に揺らしながら歌うのにマイク位置ずれないから凄いよねと言われたとの久保田アナ情報も紹介されます。
「音に反応するLEDを身にまとったダンサー「SAMURIZE」とのコラボレーション!」
「ペンライトを振りまくるmiwaさんと設楽さん。」
「miwaさんは登場前にお弁当を3つ食べてステージに!うなぎ・すきやき・おにぎりのお弁当」

 

(解説)
・「R.Y.U.S.E.I.」は前日に日本レコード大賞を受賞。既に十分ヒットはしていましたが、ランニングマンなど世間により浸透したのはこのレコ大受賞だったという認識です。ちなみに当時司会を務めていたのは、紅白ではゲスト審査員で参加している仲間由紀恵でした。

・この年の三代目J Soul Brothersのシングルは春夏秋冬のテーマが設けられていて、それぞれ「S.A.K.U.R.A.」「R.Y.U.S.E.I.」「C.O.S.M.O.S.~秋桜~」「O.R.I.O.N.」というタイトルがつけられています。前年まではバラードがやや目立っていましたが、この年からEDMダンスの色が一気に濃くなりました。

・miwaさんが12月に開催した全国ツアーは東名阪アリーナ会場を回る内容で、初のアリーナツアーになりました。ちなみに私も当時大阪城ホール公演に足を運びました。紅白に向けてダイエットしたという話をしていましたが、その間にMステスーパーライブとCOUNTDOWN JAPANのステージに出演しています。

西野カナ(5年連続5回目/第61回/2008/25/三重県出身)
「Darling」(2014/西野カナ/Takashi Yamaguchi/初)
~等身大の歌詞の世界が、若い女性に大人気~

 終始階段上のステージでの歌唱、綺麗な花の映像が大型LEDに映し出されています。カントリー風のアレンジが話題になった曲ですが、バンドメンバーもそのイメージで固めています。
 ほのぼのした気持ちになる歌で良いステージですが、声の調子は高音部が普段より若干良くない印象も受けました。前年同様ワンフレーズの歌詞間違いもあり、今回は歌った瞬間すぐ気づいたようで何とも言えない表情を浮かべてます。2014年を代表するヒット曲ですが、パフォーマンスに関して言うとやや不本意な内容だったかもしれません。(2分13秒)

 

(ウラトークチャンネル)
 miwaさんにとってカナさんは同じレコード会社の先輩。名刺代わりにアルバムを交換するのだそうです。ステージについてはお姫様みたいと話しています。
 設楽さんは今回のために、紅白で歌われる曲を発表後車でずっと聴いていたそう。この曲について「こういう女の子がいたらいいな、をくすぐるんだよね」という所がズルいと話していました。
「今年のステージは、バンジョーやカホンなどの生バンドと一緒に。西野さんいわく「ゆかいな音楽隊」編成だそうです。」
「この歌、キュンキュンしますよね>>miwaさん」

 

(解説)
・「Darling」はフジテレビ朝の情報番組・めざましテレビの火曜日テーマソングに起用されました。この番組のテーマソングが紅白で披露されるのは、第47回(1996年)・森高千里「ララサンシャイン」以来18年ぶりです。

・事前に曲紹介をまとめた3曲続けてのステージは平成以降の紅白だと珍しく、第36回(1985年)で4つ続けた時(松田聖子安全地帯原田知世沢田研二)以来だと思われます。この年は前年までと比べても、こういった曲紹介をまとめるケースがよく見られました。

香西かおり(3年連続18回目/第42回/1981/51/大阪府出身)
「酒のやど」(2012/池田充男/森山慎也/3年連続3回目)
~KABA.ちゃん・IKKO・クリス松村の”桃組”がステージをプロデュース~
振付:パパイヤ鈴木 踊り:KABA.ちゃん、IKKO、クリス松村、ヒム子、ふなっしー、白組有志

 ここからの2組は関ジャニ∞もバックで参加するステージ。メンバー7人は特に問題ないようですが、一緒に登場するという桃組の方々はロビーで揉めているようです。というわけでその様子を中継。KABA.ちゃんIKKOクリス松村が揉めてます。災難に巻き込まれているのは二宮さん。やはりIKKOさんが喋ると収拾がつきにくくなります。さりげなく上島竜兵の全員ジャンプのお家芸をパクる場面もありました。イカ大王が見切れ、ふなっしーまで登場して、なぜか気持ち悪い格好をしたヒム子(日村勇紀)まで登場します。というわけで2年連続楽屋ロビー中継で災難に巻き込まれた二宮さんの感想は、「なんか全体的に桃組デカいです。以上です」。
 「凄いことになってる…」という歌前の声が微妙にマイクに入った香西さん。イカ大王が後ろでさりげなく(いや全然さりげなくないですが一応)見送る中、関ジャニ∞の案内でステージに出来上がった酒場は見るからにその手のバー。先客として客席に座っているのはクリス・ハートゴールデンボンバー郷ひろみふなっしーとスタンバイしている細川たかし。極めてカオスな客層です。
 かつて第48回(1997年)で山川豊が「酒場のろくでなし」を歌った際、吉幾三がベロンベロンで登場したことがあります。当時紅組司会の和田アキ子はその直後に「あんな酒場行きたくないですねぇ」という感想を漏らしましたが、それがそのまま当てはまります。そしてドサクサ紛れに丸山さんが女装させられてしまいました。
 香西さんはよくこんなバックで歌えるよなぁという感想でした。本当に紅白のステージでは報われない扱いにされることが多いです。(2分12秒)

 

(ウラトーク)
 皆さんお腹をへこませてワイプに備えますが、バストアップのショットなので意味がなかったようです。赤いニットを着たmiwaさんがかわいいです。
 クリスさんを「木彫りの人形みたい」、さらに「IKKOさんもすごくデカくなってるなぁ」「ニノってやっぱちっちゃいんだなと思う、つかこの3人がデカいんだ」と言いたい放題の設楽さん。ヒム子登場時miwaさんが好反応、彼女はヒム子のことが大好きだそうです。「今日はお台場や神谷町や色んな所から」と久保田アナ。日村さんについて相方は「どんな出演アーティストよりも一番今のところ出てるよステージに」、それを聴いてmiwaさんが大笑いしてます。
 「お店みたいな感じなの?ゲイバーみたいな感じなの?」「盛り場…」「何なんだこれ」。久保田アナはメイクルームで赤黒緑のマジックが置かれているのを発見していて、「こういうことだったのか」と話してます。miwaさんはお笑い好きで、神谷町方面の番組を年始の楽しみと話しています。バナナマンのライブにも足を運んでいるようです。そして変装させられた丸山さんにツッコミと笑い。
「でた!桃組!やべえ木彫りの人形みたいだな>>設楽」
「香西かおりさんと関ジャニ∞さんは初共演!もちろん桃組のみなさんとも!
ヒム子かわいい!!!>>miwaさん」

 

(解説)
・クリス松村は2年ぶり3回目、IKKOは5年ぶり4回目の紅白出演、KABA.ちゃんは初出演でした。1996年に小室哲哉プロデュースの3人組ダンスグループdosがヒットしましたが(「Baby baby baby」が代表曲)、彼は2人いたダンサーのうちの1人でした。「世界に一つだけの花」の振付師としても著名ですが、意外に紅白で振付を担当したことは一度もありません。

・ヒム子はテレビ東京のバラエティ番組『ゴッドタン』でお馴染みのキャラクター。『ゴッドタン』は深夜の放送ですが、もう15年近く続いている長寿番組になっています。それにしても『妖怪ウォッチ』といいヒム子といい、この年の紅白前半は他の年に全く見られないほどテレ東色が強いです。

・紅組歌手と白組歌手が正規のステージで共演する演出は、上にも書いた第48回(1997年)の山川豊のステージが最初です。それまでは紅組は紅組歌手、白組は白組歌手の応援とはっきり分けられていました。

・3年連続同じ曲歌唱は「北国の春」「涙そうそう」「千の風になって」「さそり座の女」「河内おとこ節」「勇気100%」に続く事例で7曲目です。ちなみにこの年は「女々しくて」も同様に3年連続歌唱でした。

細川たかし(6年連続38回目/第26回/1975/64/北海道出身)
「応援歌、いきます」(1991/糸井重里/岩崎元是/23年ぶり2回目)
~KABA.ちゃん・IKKO・クリス松村の”桃組”がステージをプロデュース~

 生ビール(※食品サンプル)が入った中ジョッキを持ちながら赤いスパンコールで歌唱。ビジョンに流れるくす玉には「白組優勝」と書かれています。「中村くんよォ」を「丸山くんよォ」と変えて歌った直後に「大丈夫かオイ」とツッコミ。そして関ジャニ∞一行とともに審査員席に向かって、皆さんと乾杯。ステージ上でもみんな白いハッピを着て生ビールを持って踊ってます。舞台裏からステージに入る通路にはまたイカ大王が映り込んでいます。
 そして2回目は山中教授と乾杯。ラストは「今年の紅白は白組の勝利!かんぱーい!全国のテレビをご覧の皆様、来年もいい年になりますよう乾杯しましょう!会場の皆さまもご一緒に、かんぱーい!」こんなバックばかり目立つ演出でも、しっかりステージを自分色に染め上げた細川さん。なんだかんだで彼の凄さが大変目立つステージでした。(2分21秒)

 

(ウラトーク)
 ステージを素直に楽しむ面々。”生ビールがあるじゃないか”とウラトークのみんなも歌います。「日村さん一番かわいい」とmiwaさん。ラストはみんなで乾杯!そしてヒム子はカメラが映っていない範囲でお会計~を披露していたようです。
「関ジャニの動きに細川さんは期待しているそうです(笑)」
「日村さんすげーいい位置>>設楽」

 

(解説)
・「応援歌、いきます」はキリンビールのCMで1991年に多く見られました。23年前の紅白でも白組歌手が中ジョッキを持ちながら登場する演出が取り入れられています。その時は食品サンプルではなくビールもしくは麦茶がしっかり入っていて、ステージ終わりに一気飲みする歌手も複数見られました。

・この曲を作詞した糸井重里は有名なコピーライター。意外と作詞も多く手掛けていて、「TOKIO」「春咲小紅」「TVの国からキラキラ」「パパの歌」といったヒット曲も複数あります。

・歌の途中からはダンサーも加わります。特にテロップ表記はありませんでしたが、おそらく福田こうへいのステージにも登場していたP’z groupの一員と思われます。モヒカン頭のメガネをかけた男性は福田さんのステージでイカ大王の後ろにいて、その姿が結構目立っていました。この年は藤あや子のステージ含めて合計3ステージの振付担当、例年にも増してパパイヤ鈴木が大忙しです。

德永英明(9年連続9回目/第57回/1986/53/福岡県出身)
「花は咲く」(2012/岩井俊二/菅野よう子/3年連続3回目)
~東日本大震災復興支援ソングを、思いを込めて~

 ソチ五輪で日本男子初の金メダルを獲得した羽生結弦選手の映像が流れます。仙台出身の彼は16歳の時に東日本大震災を経験、金メダルが直接復興の手助けにならないことに無力感を感じていますという会見のコメントを紹介。12月のNHK杯で選んだ曲が「花は咲く」という所で映像が終わります。病気療養中の羽生選手による来シーズンに向けてのメッセージは以下の通り。「今年一年沢山のことを経験させて頂き、最後まで滑りきることが出来ました。壁を乗り越えた先には次の壁があると思います。でも僕はまたそれを乗り越えていきたいと思います。」
 德永さんのステージは、羽生選手を映像をバックにしていることを除いていつも通りの熱唱でした。相変わらずこの人の紅白のステージは非常にシンプルな作りになっています。それが歌で魅せることが出来る歌手の証でしょうか。(2分34秒)

 

(ウラトーク)
 残念ながらmiwaさんはここで退席。「この後も見てちょうだい~お会計~」とヒム子のマネをして去っていきました。
 羽生選手を心配するウラトーク席。ステージについては「徳永さんの歌声はいいですね~」としみじみ、落ち着いて堪能していました。
「miwaさんウラトークから退席。ありがとうございました。」
「「花は咲く」は羽生結弦選手の名場面VTRとともにお送りします。」

 

(解説)
・羽生選手はソチ五輪に世界選手権を制覇する充実した年明けでしたが、2014年後半は他国選手との衝突事故や腹痛といった不運に見舞われます。この日は前日に手術を受けて病院から紅白を見る形になりました。それでもNHK杯優勝、全日本選手権3連覇を達成しています。

・「花は咲く」も企画コーナーを含めて3年連続紅白で披露される形になりました。嵐が歌う「ふるさと」もそうですが、複数年にわたって紅白で歌われるケースがこれまでと比べて本当に多くなっています。

・德永さんが歌う「花は咲く」はこの年のシングル「さよならの向う側」カップリングに収録。これはタイトルが示す通り山口百恵のカバー曲で、両曲とも年明け1月に発売された『VOCALIST 6』に収録されています。

天童よしみ(18年連続19回目/第44回/1970/60/大阪府出身)
「やっぱ好きやねん」(1986/鹿紋太郎/鹿紋太郎/初)
~天国のやしきたかじんさんへ贈る熱唱~

 21年前に初出場した時に号泣して喜んでくれた、と亡くなったやしきたかじんの思い出を天童さんが歌う前に語ります。生前NHK嫌いで知られていた人なので、写真など故人を偲ぶ映像は全くありませんでした。大変シンプルな演出ですが、だからこそ胸に響くものを見る方に感じさせる部分があったように思います。
 涙を浮かべながら歌う姿に、大いなる感動を憶えるステージでした。昔から歌唱力の高さに定評のある天童さんですが、このステージはそういった物をはるかに超越した内容でした。間奏で巻き起こった自然な拍手が、それを物語っています。(3分13秒)

 

(ウラトーク)
 ウラトーク席にAKB48高橋みなみ島崎遥香生駒里奈。前回までは指原さんと峯岸さんがメインだったので、3人はウラトークゲスト初登場です。
 たかみな卒業発表、ぱるるの顔が世界50位になったこと、そして生駒さんが所属している乃木坂46について語ります。乃木坂については「みんなで一緒に集まって多分過ごしてるんじゃないかな」「テレビに映ったらメールしてくると思います」と話します。このステージでは基本的に48グループの話を展開していました。
「ウラトークにはAKB48から高橋さん、島崎さん、生駒さんが来てくれました」
「「俺の歌を紅白で歌ってくれることが、俺の夢やけどな」と、天童さんに語っていたというたかじんさん。その夢が実現します。」

 

(解説)
・関西のカリスマ的存在だったやしきたかじんはこの年1月3日に64歳で亡くなります。「やっぱ好きやねん」「なめとんか」「東京」などが代表曲でしたが、関西ローカル的にはやはり喋りのイメージの方が圧倒的に強い人でした。非常にポリシーの強い人物で、NHK出演は活動初期を除き、紅白に限らず未出演を最後まで貫きました。

・たかじんさんのNHK嫌いは有名ですが、NHKが彼を嫌っていたわけではさすがになく、紅白より前の『わが心の大阪メロディー』でも追悼コーナーがしっかり設けられています。この時も同様に天童さんが「やっぱ好きやねん」を披露しました。

・「やっぱ好きやねん」は1986年9月に発売。オリコンでは最高60位ですが、そのデータをはるかに超えた知名度を持つ楽曲です。「天城越え」「時代おくれ」など、この時期はこういう特質を持つ名曲が本当に多いです。JR大阪環状線の発車メロディーがこの年から駅ごとに新しく導入されましたが、大阪駅で流れるのはこの曲です。

・天童さんが歌う「やっぱ好きやねん」は、2018年発売のカバーアルバム『VOICE』に収録されています。紅白で披露した時点では未音源化という状況でした。