歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第30回・1979年その2)

演奏時間&構成表 2(第30回・1979年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

曲順楽曲アーティスト演奏時間
構成
フル再生時間
構成
19(白10)YOUNG MAN
(Y.M.C.A.)
西城秀樹2分40秒
2コーラス+サビ
4分44秒
3コーラス+サビ2
20(紅10)魅せられてジュディ・オング2分23秒
1コーラス半
3分39秒
2コーラス半
21(白11)ゆきずり細川たかし2分29秒
2コーラス
4分5秒
3コーラス
22(紅11)ひとりぽっちで踊らせて研ナオコ2分20秒
1コーラス半
4分7秒
2コーラス
23(白12)旅人よ加山雄三2分40秒
1コーラス半
3分24秒
2コーラス
24(紅12)アメリカン・フィーリングサーカス2分2秒
1コーラス半
3分24秒
2コーラス半
25(白13)君は薔薇より美しい布施 明2分43秒
2コーラス
3分42秒
2コーラス+サビ
26(紅13)恋ごころ小柳ルミ子2分10秒
1コーラス半
4分5秒
2コーラス半
27(白14)カサブランカ・ダンディ沢田研二2分42秒
1コーラス半
4分30秒
2コーラス半
28(紅14)しなやかに歌って山口百恵2分38秒
冒頭+1コーラス+ラスト
4分50秒
冒頭+2コーラス半+ラスト
29(白15)雪の渡り鳥三波春夫2分9秒
2コーラス
3分34秒
3コーラス
30(紅15)涙を抱いた渡り鳥水前寺清子2分4秒
2コーラス
3分37秒
3コーラス
31(白16)知りたくないの菅原洋一2分23秒
1コーラス
2分48秒
1コーラス
32(紅16)世界は二人のために佐良直美2分16秒
3コーラス
3分51秒
4コーラス半
33(白17)東京午前三時フランク永井2分4秒
2コーラス
3分27秒
3コーラス
34(紅17)逢いたいなァあの人に島倉千代子2分5秒
2コーラス
3分23秒
3コーラス

各ステージ・補足

 西城秀樹はかの有名な「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」ですが、2コーラスにYMCAコールからラストサビの構成は実質3コーラス分の長さ。これを2分40秒にまとめるため、超高速テンポ演奏が発動しています。3コーラスある歌詞は、1番と3番の歌唱でした。(ステージレビュー→紅白名言集解説・20~紅白で初めてセットが動いたステージ~

 ジュディ・オングは日本レコード大賞受賞曲「魅せられて」を歌唱。ドライアイス演出に大きな羽根を広げる衣装パフォーマンス、後ろからの照明も大変な美しさでした。国民的大ヒット曲なので2コーラスといきたい所でしたが、1コーラス半でラストサビの歌詞は1番の繰り返しです。テンポも原曲より若干速めでした。

 細川たかしは1番と3番を歌唱。イントロやアウトロは相当カットされましたが、間奏は3番の前にある長い方が採用になりました。紅白では珍しいケースですが、これは北海道・旭川にあるスキー場からの中継を挟む演出が関係しています。

 第26回以降5年連続で紅組のゲストに登場のピアニスト・世良譲、この年は研ナオコの担当でした。歌い出しを間違えるナオコさんを、世良さんが手で制止する珍しいハプニングが発生しています。構成は間奏無しの1コーラス+サビ1回繰り返し。前年同様中島みゆきの提供曲ですが、カットはやはり多めです。

 加山雄三は1966年発表の名曲「旅人よ」を紅白初歌唱。間奏はカット無しですが、2番は中盤のBメロ以降のみでした。最後のハミングも1回分少なめです。なお最後にアグネス・ラムが登場するくだりは演奏時間に含めていません。(ステージレビュー→紅白歌合戦・加山雄三の軌跡

 サーカスはコマーシャルきっかけにヒットした「アメリカン・フィーリング」。間奏無しの1コーラス半、1番歌唱後に半音転調してサビ繰り返しでした。テンポは原曲より若干速めでこの構成、したがってヒット曲の割に演奏時間は短めです。(ステージレビュー→紅白名言集解説・32~決して昭和の紅白は男女不平等、というわけではない~

 布施明もCMタイアップ曲の「君は薔薇より美しい」、グラサンをかけての熱唱です。2番Aメロ前半をカットした2コーラス歌唱、テンポはなんと原曲より遅めです。なおこのステージの前後に桂三枝が応援ゲストとして出演、紅組応援から白組応援に寝返って衣装チェンジしています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・布施明の軌跡

 小柳ルミ子はバラードの「恋ごころ」を間奏無しの1コーラス半、ラストサビは2番の歌詞です。イントロは中継が入る関係でカット無しでした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・小柳ルミ子の軌跡

 両軍14組目は前回のトリ対決、まずは沢田研二が「カサブランカ・ダンディ」を歌唱。井上堯之バンドの生演奏で1コーラス半、2番のサビで締める構成は「危険なふたり」を歌った第24回に近い構成ですが、6年前ほどの違和感はありません。パフォーマンスもバッチリでイントロはカット無し、間奏もカットはあるもののツボを抑えていて演奏時間もしっかり確保。会心のステージでした。(ステージレビュー→紅白歌合戦・沢田研二の軌跡

 紅組の山口百恵は、三浦友和との交際宣言があった後の紅白でした。1コーラスが長く、2コーラスの前後にも歌パートが多い「しなやかに歌って」ですが、紅白歌合戦は冒頭+1コーラス+間奏、その後に転調してラストのサビ繰り返しという構成。原曲通りのテンポなのでこれだけで見ると短く見えますが、演奏時間・ステージはこちらも十分な長さが確保されている内容でした。

 両軍歌手のラインダンス・組体操の後は、ベテラン6組の初出場曲ステージ。トップを切る三波春夫は「雪の渡り鳥」を21年ぶりに紅白で歌います。1番と3番を歌唱、バックに花柳社中の踊りがついていました。(ステージレビュー→紅白歌合戦・三波春夫の軌跡

 水前寺清子は14年ぶりに「涙を抱いた渡り鳥」を紅白で歌唱。この年の紅組司会担当、紅組歌手ほぼ全員の応援をバックにした熱唱でした。1番と3番の歌唱は、初めて紅白に出場した第16回と同様です。2コーラスのみだと2分を切る演奏時間になるため、アウトロを少し伸び気味にしていました。

 菅原洋一の「知りたくないの」は第23回以来3回目。この回の歌唱は7年前よりもシンプルなアレンジでしたが、歌唱時間はほぼ同じでした。

 佐良直美の「世界は二人のために」は第24回以来3回目。構成は6年前と同様ですが、さすがに白組司会と結婚式を挙げる演出やウエディングマーチの挿入は無しでした。したがって演奏時間は前回歌唱時より16秒短くなっています。

 フランク永井は20回目の時に初出場の歌唱曲だったので、必然的に3年前と同じ曲になります。1番と2番を歌う構成も同様、当然演奏時間もほぼ同じです。(ステージレビュー→紅白歌合戦・フランク永井の軌跡

 島倉千代子もフランクさんと同じく、曲順も先攻と後攻が入れ替わっただけです。ただ演奏時間は3秒ほど短くなっていました。(ステージレビュー→紅白歌合戦・島倉千代子の軌跡

 

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