ももいろクローバーZ(3年連続3回目/第63回/2010/18~21)
「My Dear Fellow with Mononofu JAPAN」(2014/前田たかひろ/しほり/初)
~田中将大投手が応援。内村光良振付「歌舞伎ダンス」にも注目!~

 ウラトーク席から中継。放送席にはT.M.Revolution(西川貴教)田中将大が座ってます。設楽さんが話すマー君との共通点はモノノフであるということ。ただ今回有安杏果がインフルエンザで欠席。「今回はももかのいないステージになってしまいごめんなさい。でもももかの分まで頑張って最高のパフォーマンスをお見せするゼーット!」というメッセージが二宮さんによって読み上げられます。マー君メインで曲紹介に入ります。”ももか!”と会場にいるモノノフの声援もありました。
 前日に『LIFE!』で内村光良扮する夏木京介氏から歌舞伎風の振り付けを教授されましたが、それをそのまま本番でも取り入れていました。さすがにメイクは歌舞伎風というわけにいかなかったようですが。階段上では5色の法被を着たダンサーが盛り上げます。サビで歌詞テロップがビジョンに表示されるのも良いですね。ラストサビではクリスマスイヴに行われた、さいたまスーパーアリーナで録音したモノノフの声援が会場にも流れていました。直筆メッセージが書かれた衣装といい、紅白に対する思いや意気込みを誰よりも直接的に感じます。
 しかし今回のステージに有安杏果はいません。4人の衣装には緑をあしらい、あーりんはももかの顔写真を掲げながら歌います。れにちゃんはラストのももかパートを急遽代わりに歌っていました。彼女の分も頑張るという気持ちが画面からもひしひしと伝わって感動はしましたが、あの全力で独特の声で歌う彼女がいないという事実はやはり大きいです。かなこさんの「次は5人で!」という言葉は間違いなく本心でしょう。”泣いてもいいんだよ”という言葉を心から贈りたい気分になってしまいました。(2分14秒)

 

(ウラトーク)
 ウラトーク中継、ももクロの曲紹介が終わるとすぐに二宮さんは退席。
 ももクロの衣装にはファンのメッセージがあしらわれていて、最後はファンがそれぞれのメンバーカラーに塗ってくれたのだとか。
 ももクロからの西川さんへのメッセージは「絶対に歌うな」ということで、本人たちからも本気で怒られたそうです。西川さんはメンバーの爪を緑に塗っているという情報も入れます。偶然ながら、マー君のマイクのカバーも緑色ということを設楽さんが指摘。
「二宮さん!田中さん!T.M.Revolutionさん!豪華です!」
「ヤンキースの田中将大選手がマウンドに向かう登場曲でも1曲です。」
「今回の衣装は、モノノフ(ファン)からの直筆メッセージが書かれたもの。その数、90276人分だそうです!」
「二宮さんはもう退場しました。設楽さんもサインしたそうです。」
「ももクロさんからは西川さんに「一緒に歌うな」指令!ちなみにももクロさんのマニキュアは緑色!」

 

(解説)
・田中将大投手はこの年ニューヨーク・ヤンキース移籍1年目。シーズン途中で右肘の故障する時期もありましたが、13勝5敗・防御率2.77は堂々の成績です。その後メジャーでも6年連続2桁勝利、7年間で通算78勝を挙げる活躍を見せています。

・その田中選手がメジャー1年目の登場曲として使ったのが「My Dear Fellow」でした。シングルとしては「泣いてもいいんだよ」のカップリング曲、正当な理由はありますが紅白歌合戦における選曲としてはやはり珍しい部類に入ります。メジャーリーグの世界でも1年目で自ら登場曲を持ってくる選手はやはり珍しいようで、現地でしっかり報道されていました。

・なお田中選手は前年に引き続き、この回で4回目の紅白出演。3年連続出場のももクロのメンバーを前に、自分の方が1回多く紅白出場していると自慢していたという裏話があるようです。

・本番での言及はありませんでしたが、冒頭サビ直後の間奏の振付は上に書いた通りの紅白バージョンです。本来の振付はピッチングフォームがモチーフになっているようです。

・有安杏果はインフルエンザの為紅白の舞台に出られず欠席。4人の衣装に急遽緑を入れたのは、本来彼女が着る予定のドレスを切って縫いつけたものだったようです(デイリースポーツの記事より)。

・”with Mononofu JAPAN”のサブタイトルがつけられたファンの声援は、12月24日・25日に行われたコンサート「ももいろクリスマス2014 さいたまスーパーアリーナ大会~Shining Snow Story~」で録音されたもの。ライブでの音声が紅白のステージに流用される演出は史上初です。ちなみにこのももいろクリスマスはメジャーデビューしたばかりの2010年から2019年まで、毎年開催されていた恒例行事でした。

・当然翌年以降もしばらく出場すると思われましたが、CD売上がやや下降していたこともあってまさかの落選。さらに有安さん自身も2018年に卒業したので本当に4人になってしまいます。もっともライブでの人気は現在も絶大で、熱狂的なモノノフの応援も同様に変わりありません。

・2015年以降の大晦日は各アーティストを迎えたカウントダウンライブが恒例となり、2017年以降「ももいろ歌合戦」と名付けて開催されています。昨年も50組を超えるアーティストがジャンルを超えて集まりました。そろそろ本家とのコラボレーションも期待したくなる頃ですが、果たしてその日は来るでしょうか。

関ジャニ∞(3年連続3回目/第63回/2004/29~33)
「オモイダマ」(2014/松原さらり/南田健吾/初)
~デビュー10周年。夢に向かってがんばる人への青春応援歌!~

 歌前トークは10周年の挨拶と曲についての内容。今回は楽曲が楽曲なので、至ってマジメなコメントでした。
 7人のメンバーが熱唱しています。思いのほか音程が合ってないような気もしましたが、その分歌に対する思いが伝わるステージでもあったような印象もあります。管楽器隊と合唱もステージを盛り上げます、と言いたいところですが、演奏の音はあまりマイクが入っていないでしょうか(主音声よりウラトークの方がよく聴こえました)。良いステージ・良い曲ですが色々と難しい部分も感じさせた内容でもありました。ラストにある全員のソロパートもメンバーによってマイクの音量に差があり過ぎで、全体的に音響面で苦労していたような印象です。(3分4秒)

 

(ウラトーク)
 ゲスト2人を残してバナナマンがウラトーク席を離れます。副音声の司会がゲストを残していなくなる状況に、2人ともかなり困惑しています。
 マー君は高校時代のことを振り返ります。今でも思い出すことがあり、特に夏はそういうことが多いそうです。個人で特に応援されたという楽曲は、昨年日本シリーズの時に球場全体が歌った「あとひとつ」だそうです。なお西川さんは、会うたびに安田くんの股間を触るという、あえて言う必要のない余談を歌唱後に話していました。
「29人の高校生スペシャル管楽器隊、30人の高校生スペシャル合唱団の皆さんが、関ジャニ∞のステージを応援!!」
「今年で3回目の紅白出場となる関ジャニ∞。しっとりしたナンバーを歌うのは今回が初!」
「バナナマンさんトーク席から離れた!久保田アナと田中さんT.M.Revolutionさんの3人に!」

 

(解説)
・この曲はABC・朝日放送が中継する夏の高校野球応援ソング。このタイアップ曲が紅白で歌われたのは第61回(2010年)の「あとひとつ」以来2例目です。吹奏楽を演奏する高校生バックコーラスも、おそらくそのイメージでの起用だったと思われます。

・関ジャニ∞はこの年シングル発売が多く、「ひびき」「キング オブ 男!」「言ったじゃないか/CloveR」「がむしゃら行進曲」にエイトレンジャー名義の「ER2」、計6枚リリースしています。これだけ多くリリースしたのはこの年のみです。さらにアルバムも『関ジャニズム』が発売され、味の素スタジアムと長居陸上競技場で4日間開催された『十祭』に24時間テレビパーソナリティー、自主レーベル設立もあり。盛り沢山の1年でした。

・ウラトークで田中選手の高校時代の話が少し出ましたが、その時から既に日本中に知れわたる大投手でした。駒大苫小牧高校時代は2年生の時にエースで甲子園優勝、翌年は決勝戦で引き分け再試合の末準優勝。高校野球からプロ野球、さらに大リーグに至るまで野球ファン以外にも知れ渡るエースとして君臨している選手は、長い球史を振り返ってもほとんど存在していません。

氷川きよし(15年連続15回目/第51回/2000/37/福岡県出身)
「ちょいときまぐれ渡り鳥」(2014/仁井谷俊也/宮下健治/初)
~人型ロボットや巨大ロボットアームで「股旅」の世界を表現~

 バナナマンHKT48のメンバー(指原莉乃宮脇咲良兒玉遥)が登場。やはり喋るのはバナナマンと指原さんだけで、あとの2人はマイクも持たせてもらえません。これから歌う2組については「マンションだったらマンション一棟分」「具体的に言うとダーッとなってスーッといってビャーッって感じ」、とにかくセットやドレスがデカいということです。相葉さんはゲスト審査員席にいる黒柳徹子にマイクを向けて、「どこにきよしって言おうか考えています、きよしー!」。相変わらずのフリーダムっぷりです。
 氷川さんの後ろにおかしなバックがつくのは昔からですが、今回ほどこれがクローズアップされた例もありません。登場したのはおかめとひょっとこが描かれた2体の巨大ロボットと、ひょっとこのお面を被ったダンサー。ロボットは人力のようで、なんだかガンダムを操作するアムロみたいな状況です。巨大な扇子は、どうやら工業用ロボットらしき物を使って動かしているような様子。
 1番終わって徹子さんがマイクで「きよしー!」と声援。そのまま徹子さんに向けているかのような台詞パートが面白かったです。氷川さんの股旅物といえば「箱根八里の半次郎」「大井追っかけ音次郎」がありますが、衣装が股旅姿というのは意外にも今回が初めて。なんか色々な要素を詰め込み過ぎてたような気もしましたが、まあ15回も出ているのでたまにはこんなステージがあってもいいのではないでしょうか。(2分37秒)

 

(ウラトーク)
 ウラトーク席に向かって手を振る設楽さんに久保田アナが反応。袖から舞台を見るシチュエーションに、「なんであの位置で?」とマー君がツッコミ。
 ステージに登場する2体のロボットに大笑いする一同。「これ大丈夫なんですか?」「機械をつけた人、ですよね?」「テーマはハイテク江戸ワールド、だそうです」「人の手も見えてる…」「扇子の下も大変なことに」「誰が考えたんですかこの演出。感心!」「スケルトニクス、という最新技術だそうです」
「「今年は水森さんと一緒に盛り上げられれば。一緒で心強い」と氷川さん。あとに続く水森さんにも注目ですね!」
「テーマは「ハイテク江戸ワールド」だそうです>>久保田アナ」
「すげー>>2人」

 

(解説)
・なぜかお色気全開のダンサー(第52回・2001年)、パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ(第53回・2002年)、ペンライトで人を作る(第64回・2013年)など後ろの演出の主張が強いステージが時折見られる氷川さんですが、この年と翌年は特にそれが際立っていました。

・近年の紅白歌合戦でたびたび見られるようになった黒柳さんですが、当時は案外長いブランクが存在していて、第40回(1989年)のゲスト出演以来25年ぶりの紅白でした。また司会・応援ゲストで多く出演しているものの、審査員を担当したのはこの時が初めてです。

・次のステージも含めた2曲はともに仁井谷俊也の作詞。作詞家としてはかなり遅咲きの部類で、初めて紅白で歌われた提供曲は第44回(1993年)長山洋子「蜩-ひぐらし-」、自身46歳の時でした。演歌の世界で本格的に台頭したのは50歳を超えてから、この年に「ちょいと気まぐれ渡り鳥」で初の日本作詩大賞を受賞したのは67歳でした。紅白での歌唱曲もこの年以降増えますがそれも束の間、2017年10月に69歳で亡くなります。

水森かおり(12年連続12回目/第54回/1995/41/東京都出身)
「島根恋旅」(2014/仁井谷俊也/弦 哲也/初)
~桂由美デザイン・変幻自在の巨大ドレス~

 先ほどの扇子ロボットを裏返す形で登場した水森さんは、最初から真っ白で大きなドレス。普通に歌うかと思いきや、途中からスカートが動き出しました。中にダンサーが入っています。なんだか真島茂樹がプロデュースした時の美川憲一の衣装みたいです。
 真っ赤なドレスのダンサーが出てきたと思ったら、そのままスカートが広がって本人はまたまた上空に上がっていきます。3年連続でものすごい高所からの歌唱になりました。本人のドレスも白から赤に変わり、なんだか遠目からみると赤いダイオウイカのような衣装になっています。その場にいたオーディエンスは皆驚いていたのではないでしょうか。
 イントロ・間奏・アウトロに独自のアレンジが加わり、退場シーンをツッコまれる場面が入ったりで、いよいよ往年の小林幸子っぽくなってきました。1コーラス半ではなく2コーラスならもう1段階の進化を期待できるわけですが…。新曲で通すところも共通しています。次回目指すのは電飾装置でしょうか、それとも宙吊りでしょうか。期待は高まるばかりです。(2分36秒)

 

(ウラトーク)
 登場してすぐに「ホイップクリームみたいな」と呟く西川さん。「なにか起こりそうな気配しかないですよね」と気配を感じる西川さんですが、それでもスカートが人である仕掛けには3人ともビックリ。間奏では皆さん大絶叫。高さは7メートル近いという久保田アナの情報。こういう演出、「いずれやってみたいですよねせっかくですから」「(初出場が上から、今回がセリからなので)斜めから出るとか」と西川さん。人まで含めて衣装、あの後一旦倉庫に行かれるという情報も入りました。
「バナナマン日村さんも言ってましたが、水森さんご自身いわく、今年の衣装は「ピャー!」っとなるらしいです(笑)」
「なんか起こりそう!!」
「赤くなった!!!! 上がる上がる>>>田中投手」

 

(解説)
・初出場の第54回(2003年)で歌った「鳥取砂丘」以来、11年ぶりに山陰地方をテーマにした楽曲になりました。松江や出雲、津和野をテーマにした楽曲は過去いくつかありますが、島根全体をテーマにした曲はほとんどありません。少なくともこのテーマでヒットしたのは初です。

・中国地方は「安芸の宮島」も第60回(2009年)で歌っているので、3回目になります。この曲も上に挙げた作詞家・仁井谷俊也作品です。紅白出場以前には「尾道水道」も歌っているので、この地域の楽曲は他と比べてやや多いです。逆に関東地方はカップリング・アルバム曲のみで現状全くシングル化されていません。

・巨大衣装はこの年で3年連続、すっかり定着しました。ただ後年に起こった傾向を考えると、衣装よりも巨大リフトで高い所から歌うことが一番のコンセプトだったのかもしれません。

五木ひろし(44年連続44回目/第22回/1964/66/福井県出身)
「よこはま・たそがれ」(1971/山口洋子/平尾昌晃/43年ぶり2回目)
~9月に亡くなった作詞家・山口洋子さんに捧ぐ~

 先ほどのステージの興奮さめやらぬ中、一旦有働アナが間をとります。9月に亡くなった山口洋子氏を写真を使って振り返ります。曲紹介を担当するのは木村拓哉。阿久悠追悼や「千の風になって」など、木村さんはこういう役回りが過去にも度々あります。
 瞬く星をバックにして、天国の山口氏へ届くように熱唱。間奏から2番にかけて43年前にこの曲で初出場した映像、お互い若かった頃のツーショット写真が画面に映ります。その後は、過去の紅白であまり紅白で見たことのない左側から歌う姿を映すカメラワーク。
 2回目の間奏では、39年前に「千曲川」で初めてトリを飾った時の映像が流れました。「山口先生、ありがとうございました。」と最後に挨拶。言うことなしの名演です。(2分56秒)

 

(ウラトーク)
 静かに聴き入っています。ただ完全沈黙という訳にもいかないので、久保田アナもうまく話を振ります。ここでは「心にしみる、重みを感じる」というマー君の感想を引き出していました。西川さんの喋りも完全に司会さながらといった状況になっています。次の出番のため西川さんとマー君はここで退席。
「「この曲が原点。五木ひろしがあるのは、山口洋子さんとの出会いがあったから。山口さんに感謝しながら歌います」(五木ひろし)」
「ウラトーク…聞き入っちゃってます」

 

(解説)
・山口洋子氏が作詞した楽曲は合計14曲紅白歌合戦で披露されています。そのうち五木さんの楽曲は6曲。「待っている女」「夜空」「ふるさと」など代表曲が並びます。それ以外には「一度だけなら」「噂の女」「うそ」「アメリカ橋」などが歌われました。『演歌の虫』で直木賞を受賞した1985年には、審査員として第36回の紅白歌合戦に出演しています。

・五木さんと山口氏の出会いは読売テレビ制作の『全日本歌謡選手権』。番組でグランドチャンピオンに輝いたのが「五木ひろし」誕生のきっかけですが、その足がかりを作ったのが番組の審査員でもあった山口氏でした。作詞とともにプロデューサーも担当、五木さんの現在までの活躍もこの人無しではあり得なかったと言えるほど重大な人物です。

・長くヒットを量産し続けていた関係で、「よこはま・たそがれ」を紅白で歌うのは43年ぶり。森進一が歌う「花と蝶」の41年ぶり、「港町ブルース」の42年ぶりを更に塗り替える当時最長ブランク記録となりました。

いきものがかり(7年連続7回目/第59回/2003/30~32/神奈川県出身)
「GOLDEN GIRL」(2014/吉岡聖恵/吉岡聖恵/初)
~紅白では初めてアップテンポの元気ソングを披露~

 『花子とアン』村岡花子(吉高由里子)『マッサン』亀山エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)『まれ』津村希(土屋太鳳)が勢揃い。朝ドラをするにあたって大事なことは3人とも「体力」。こういう風に1人ずつ聞くと、個人的にはつい一番最後の土屋さんにオチを期待してしまうのですが、さすがにそんな形にはなりません。その後、いきものがかりときゃりーぱみゅぱみゅを続けて曲紹介。きゃりーさんの曲紹介はすっかり名物コーナーと化しています。今回の吉高さんは採点にすると65点くらいでしょうか。
 アップテンポになるとダンサーが入るのは仕様でしょうか。振り付けといい衣装といい、なんだか往年のラッキィ池田とお茶の間ダンサーズみたいに思えて仕方ありませんでした。そんなステージの作り方も、ましてや曲もなんだかとても懐かしい紅白らしさという印象があります。昭和50年代後半は紅白に限らず、こんなステージが当たり前のように繰り広げられていました。
 歌声に関しては安定感の一言。まだ出場7回、メジャーデビューして10年に達していないのが信じられないほどでした。すっかりベテランの域に達しています。(2分24秒)

 

(ウラトーク)
 バナナマンが放送席に戻ってきました。早速水森かおりのステージが凄かったと話します。
 いきものがかりの結成日と嵐のデビュー日は11月3日、同じ日だという情報を入れる久保田アナ。吉岡さんはちょうど人生の半分がいきものがかりという話ですが、バナナマンは日村さんが20歳の時から人生の半分以上を過ごしているそうです。「本当に歌声大好き」と、日村さんがステージを堪能しています。
「田中投手、T.M.Revolutionさん退席です。ありがとうございました。」
「ボーカル・吉岡聖恵さんの作詞・曲の曲で紅白出場は初めて。「責任が全て自分に返ってくるので”ソワソワ”する」とのこと。」
「ほんとにこの歌声大好き>>日村」

 

(解説)
・朝ドラ3人揃い踏みは珍しい試みですが、過去の紅白でも1度だけあります。第37回(1986年)、その年に『はね駒』ヒロインを務めた斉藤由貴が歌う前に応援で登場した藤田弓子浅茅陽子沢口靖子は、それぞれ『あしたこそ』『雲のじゅうたん』『澪つくし』のヒロインでした。

・いきものがかりが紅白で歌う楽曲はバラードが大半だったので、アップテンポの選曲は7回目にして初になりました。ただ個人的にもっと意外だったことは、翌年以降いきものがかりが紅白で新しい曲を歌えていないことです。CDセールスはこの頃から低下傾向に入りましたが、それでもこの年発表の「熱情のスペクトラム」はアニメ『七つの大罪』タイアップで現在まで強い支持を受けています。

・7回目にして初という部分は曲調の他に、作詞作曲をボーカル・吉岡聖恵が担当したという点でも同様でした。あとはバックダンサーが入る演出も初です。ちなみに山下穂尊作詞作曲も「いつだって僕らは」「マイサンシャインストーリー」「心の花を咲かせよう」など多く名曲がありますが、残念ながら紅白で歌う機会はありませんでした。

きゃりーぱみゅぱみゅ(3年連続3回目/第63回/2011/21/東京都出身)
「きらきらキラー」(2014/中田ヤスタカ(CAPSULE)/中田ヤスタカ(CAPSULE)/初)
~今年の衣装とステージも大注目!~

 今回は羊の執事に連れられて登場。KILLERと書かれたヘアバンドに水色のウィッグ、ピンクのドレスはよく見ると「キ」と「ラ」の文字がふんだんに施されていて、かなり凝った衣装です。階段上からメインステージに降りて最後に元の場所に駆け戻って歌う構成、またもう一つ何か仕掛けがあると思いましたが、雷のSEが入る程度で案外何もなくあっさり終わってしまいました。過去2回と比べると持ち時間格段に短いです。確かに前年と比べて勢いは落ちていますが、それだけでこうも扱いが違うのかと…。(1分55秒)

 

(ウラトーク)
 ここでは「人形だよもう、かわいいねぇ~」との感想を残す日村さん。衣装は何週間もかけて作られたという久保田アナ情報。横にいるのは羊の執事、ということで日村さんが鳴き声のモノマネを披露した後にゲスト登場。日本エレキテル連合が、細貝さんと未亡人朱美ちゃんのままで加わります。
「衣装に注目を!よく見ると「キ」と「ラ」の文字の飾りつけで構成されているんです。」
「ウラトークには日本エレキテル連合が登場です!」

 

(解説)
・この年は「ゆめのはじまりんりん」「ファミリーパーティー」といったシングルをリリースしていましたが、昨年までと比べると勢いの低下がどうしても否めない印象があった年でした。翌年も「もんだいガール」がヒットしていますが、紅白出場は今のところこの年がラストです。

・リリースもこの年までオリジナルアルバムが年1枚で発表されましたが、以降は2018年の『じゃぱみゅ』のみ。ピーク期と比べるとかなり落ち着いたペースになりましたが、楽曲MVは現在もYoutube100万再生以上をしっかりキープしています。

TOKIO(21年連続21回目/第45回/1994/36~44)
「LOVE YOU ONLY」(1994/工藤哲雄/都志見隆/19年ぶり3回目)
~デビュー20周年。紅白初出場で歌ったデビュー曲を披露~

 デビュー20周年を迎えたTOKIO。「やっぱりリーダーがいたからここまでやって来れたんじゃないかな、と」と話す長瀬さんの一言をきっかけに、約束通り城島リーダーにコメントを振られます。羊だけに…何もありませんでした。新しいパターンです。V6関ジャニ∞も一緒に応援。イノッチが喋ると松岡さんが「目をあけていこう」「あいてるよ」、テンポの良いやり取り。関ジャニ∞も村上さんが「夏さんざん歌ってらっしゃいましたからねぇ」という具合で、一歩間違えると悪口になりそうな言葉の使い方です。
「皆さんホントにありがとうございます!こんなグループですが、皆さんのおかげで20年間やっていくことができました!えー、今日ここで20年に1度のお願いがあります皆さんに。ここにいる皆さん全員、お立ち願いたい!バナナマンのお2人も、審査員の皆さんも、そして関ジャニ∞・嵐・V6!Youたちこっち来ちゃいなよ!来ちゃいなよ!OK、みんな一緒に歌おうぜ!「LOVE YOU ONLY」!」
 長瀬さんのMCでNHKホールが完全に一体化します。今年夏フェス各所で非常に大きな盛り上がりを見せたというこの「LOVE YOU ONLY」ですが、紅白でもそれを見事過ぎるくらいに体現していました。マイクを向けた時にオーディエンスの声がここまではっきりと入るのは初めてだと思います。ノリや手の動きなどその辺りは事前および本番でもスタッフの指導があったと思いますが、声の大きさは本番にならないとどうなるか分かりません。かつて紅白では観客のノリが悪すぎる場面も多々あったので、それを思うと隔世の感といいますか何と言いますか。本当に感動しました。このステージで今回の紅白が完全に良い流れになったと確信できた内容だったように思います。文句なしに2010年代の紅白を代表する神ステージでした。(2分29秒)

 

(ウラトーク)
 ワイプでしっかり「いいじゃないの~」「ダメよダメダメ」を披露。細貝さんは「興奮して耳毛抜き忘れた」と話しています。森さんの控室に行ってとりあえず謝って、でも全然いいよと許してくれて一緒に写真を撮ったのだそうです。
 長瀬さんのMCで突然名指しされてビックリするバナナマン。ウラトーク席もライブさながらにスタンディングで盛り上がってます。客席同様にこちらでも大合唱。全員テンション最高潮、特に細貝さんは過去に見たことないほどの高さでした。
「「LOVE YOU ONLY」について、「20周年の今年はめちゃくちゃ歌った!とにかく歌った!」と松岡昌宏さん。」
「みんなで歌おう!」
「細貝さんが耳毛のせいでイヤホンが入らないトラブル!」
「NHKホールがオールスタンディング!」

 

(解説)
・この年は北海道のJOIN ALIVEと幕張・大阪のSUMMER SONICに出演。ジャニーズ事務所所属のアーティストで夏フェスに出た前例が過去全く無かったので、非常に大きな話題になりました。現地のファンにも大変に好評で、ラストで歌った「LOVE YOU ONLY」はもちろん大合唱でした。

・紅白歌合戦の会場の盛り上がりは第43回(1992年)のチェッカーズ解散をピークに低下傾向に入り、第51回(2000年)では観客席にマイクを向けても誰も歌わないという事例さえ発生しています。ようやく第60回(2009年)のアリスで客席を立たせて演奏、この年辺りから制作側も観客席と作り上げる認識が大きくなり始めたのではないかと思われます。

・一番分かりやすいのがペンライトを持ってもらう演出ではないかと思います。第51回で客席ペンライトを使用したのはオープニングとSMAPのステージのみでした。第62回(2011年)までは多くても5組でしたが、光の色が制御できるようになったこともあって、第65回では客席が映る範囲で13組のステージで使用しています。それだけ観客にもステージに参加して番組を盛り上げようという方向性に舵を切ったということです。

・第71回では無観客となり、その後も当面こういった演出は難しそうな雰囲気ですが、2010年代の音楽シーンの一コマとして語り継ぎたいステージではないかと思っています。

・ちなみに「LOVE YOU ONLY」は1994年初出場の時に歌った曲で、紅白では当時以来20年ぶりと書きたいところですが、実は翌年「風になって~紅白バージョン~」でもメドレーの1曲としてサビだけ歌っています。デビューしたばかりのV6も当時バックダンサーで参加していました。