SKE48「あの頃の君を見つけた」が今週の1位。初動のCD売上が約23万枚で相変わらず売れていますが、得点に占める比率は90%超。CDリッピングでさえも19位なので、固定化は相変わらずということです。なお今週からラジオ・ルックアップ・Twitterの係数変更を発表(公式twitter)。特にここ最近のジャニーズで多かったルックアップの高さが是正されました。

 今週も新譜の上位ランクインは少なめです。21位にReoNa「生命線」、23位にKis-My-Ft2「SO BLUE」、24位にA.B.C-Z「夏と君のうた」、30位にUVERworld feat. 山田孝之/愛笑む「来鳥江」が初登場。CD売上メインの上位進出がいよいよ難しくなっていますね。ストリーミングがメインになる総合チャートの方が今のヒットをよく表しているのは確かですが、見ている方としてはもう少し上位に入れ替わりがあっても…という気持ちにもなります。

 ちなみに21位のReoNaはダウンロード1週目で1位ですが、なぜかストリーミング未解禁、Youtubeもshort ver.のみ公開。いずれ解禁されるとは思いますが、その意図がやや読みかねます。なおCDは「月姫-A piece of blue glass moon- THEME SONG E.P.」収録でアルバム扱い、したがってそちらのセールスも加算されていません。なんだか相当順位的に損しているように見えるのは私だけでしょうか…。一方23位に発売したキスマイはCD発売前ですが、LINE MUSICの先行ストリーミングの15位がかなり効いてます。ストリーミングで事前に相当聴いていてもファンは特典目当てにCD購入する可能性は極めて高く、その点では制作側でランキング対策がしっかり考えられていると言えそうです。ダウンロードは2位が藤井風「燃えよ」、3位が桑田佳祐「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」ですが、いずれも総合は68位・40位でストリーミング未加算。この2曲は来週以降その要素も加わると思いますが、全体に対するダウンロード比重の低下はやはり否めないです(今に始まった話ではありませんが…)。

1位 SKE48「あの頃の君を見つけた」


 YoutubeのMV公開は7月22日、CD発売と比べてかなり早くなっています。それで再生数25万というのはやや苦しいところですが…。

 世代交代がかなり進んで、今回のセンターは初選抜となる林美澪。昨年加入したばかりの10期・研究生、グループ最年少の2009年生まれでまだ中学1年生です。他のメンバーと比べても3つも年下で、彼女だけ特別若いという状況です。SKE48といえば松井珠理奈が「大声ダイヤモンド」で選抜されたのが11歳の時でしたが、オーディションの時点で類稀な魅力が出ていたのかもしれません。彼女には今後注目する必要がありそうです。

 楽曲そのものは48グループの伝統とも言える夏の爽やか系ソング。目新しさはありませんが王道のメロディーでとても聴きやすく、良い仕上がりです。個人的には好きですが、今の状況を脱却するには楽曲面でもっと相当攻めた方がいいのでは…という印象もありますね。特に以前のSKE48は他と比べてダンスフォーメーションが優れているという評価もあったので、尚更そう感じる部分もあります。秋元康氏ももう63歳、まだしばらくは大丈夫としても、そろそろ作詞・楽曲制作面では今後の方針も考えた方が良いのではないでしょうか。

14位 MAISONdes feat.和ぬか, asmi「ヨワネハキ」


 今週14位、最高位を更新してロングセラーコースに入りそうなこの曲について書いてみます。ストリーミングとYoutubeがポイントの大半を占めていますが、ダウンロードも伸びています。8月25日にTHE FIRST TAKEのパフォーマンスがありましたが、これをきっかけに更に伸びるパターンに入っていますね。Youtubeは5月19日から公開開始、現在の再生数は850万。

 この曲最大の長所はリズミカルに繰り出される一定のメロディーだと思います。リズムとメロディーは元来異なるものですが、これに関して言うと一体化してるようにも聴こえます。Aメロもサビも細かく言うとメロディーは違いますが、一定の規則性の範囲内に納まっている印象があります。その繰り返しがクセになって、一度ハマると何度も聴きたくなる魅力に繋がるのではないかと感じます。聴き心地の良いasmiさんの歌声も、それに拍車をかけています。

 今後のメディア展開次第で更に伸びる可能性も高そうですが、果たしてどうなるでしょうか。カギになるストリーミングの順位推移は32位→23位→16位、Youtubeが18位→7位→5位。注目です。

96位 LiSA「HADASHi NO STEP」


 本日配信開始、3日前にフルMV公開。96位のランクインですが、一足先に取り上げたいと思います。他が軒並みshort ver.やMV非公開という状況なので…。

 今作はTBS系ドラマ『プロミス・シンデレラ』主題歌。アニメではなくドラマのタイアップに起用されるのは昨年の「愛錠」以来2回目です。『鬼滅の刃』『ソードアート・オンライン』などアニメタイアップのイメージが強いですが、過去のシングルにはアニメと関係ない作品もいくつかあります。「best day, best way」はその典型例ですね。

 タイアップと関係あるかどうかは分かりませんが、楽曲も今までのイメージと少し変えています。田淵智也作曲はこれまでにも多くありますが、疾走感とは違うポップな路線はUNISON SQUARE GARDEN目線でも新鮮です。とは言え所々田淵さんのクセのあるメロディーが一瞬顔を覗かせていて、BPMを速くすると結局バリバリのLiSA路線にも聴こえるので、その意味ではとても微笑ましい気持ちになる曲でもあります。ダンサーが周りを固めて自らも踊るのは、ひと昔前だと大塚愛辺りが取り入れていたような。

 というわけで結論を言うと、これまでのイメージとは違いますがとても良い曲です。さすがに「紅蓮華」「炎」ほどは望まないですが、この曲も大ヒットして欲しいと心から思える出来でした。守りに入るのではなく、新しい挑戦が見えることが何よりも素晴らしいです。