第66回(2015年)NHK紅白歌合戦~その5~

・『あさが来た』紅白特別編「加野屋の大みそか」

 加野屋ではあさ(波瑠)よの(風吹ジュン)新次郎(玉木宏)榮三郎(桐山照史)うめ(友近)が集まって団欒中。お世話になった人たちの名前を5人でどんどん挙げていきます。
 まずは八代目当主の榮三郎が、2015年にノーベル賞を受賞した大村智さんと梶田隆章さんの名前を挙げます。ただ時代背景が全く違うので、他の4人は彼らのことを知りません。よのは天国から見守ってくれる旦那・正吉(近藤正臣)の名前を挙げます。うめが大番頭・雁助(山内圭哉)の話をした直後、中番頭・亀助(三宅弘城)が加わります。この人はデレデレしながらふゆ(清原果耶)のかわいい所を話すばかり。一方新次郎は娘・千代(東出奈々)がお世話になったとのこと。そしてあさは、「その方は今、東京にいてはりますのや」と話します。思わず五代友厚(ディーン・フジオカ)の顔が浮かぶうめですが、彼ではなさそうです。「あのおふたり」と話す人物は、まつ毛がとれる動きで表現されています。右下のワイプではホールにいる司会者の表情、イノッチと有働さんが大笑いしています。
 ドラマパートは収録のようですが、楽屋ロビーからは生中継で『あさが来た』メンバーがステージに走る様子が映し出されます。先ほどの6人に、雁助もここから加わります。拍手するスタッフの中になぜか乃木坂46松村沙友理が紛れ込んでます。通り道で三代目J Soul Brothersのメンバーも出迎え、なぜか「わては亀屋の八代目どす!」と榮三郎が対抗。その後今度はふなっしーが体当たり、ついでにHIKAKINはじめしゃちょーも映り込みます。舞台に登場する直前ではAKB48(髙橋みなみ他主要メンバー8名)も出迎え、そのまま「365日の紙飛行機」のBGMが流れる中でステージに駆けつけます。「取れそうなまつ毛を抑えながら」(うめ)「毎朝毎朝よう見てくれはりまして、ほんまおおきにありがとうございます」(あさ)とご挨拶。この後のドラマの展開も少しだけ予告した後に曲紹介。大体4分半をこの寸劇に使う形でした。

 

(ウラトーク)
 台本は現在241ページ。642ページまでまだ先は長そうです。
 ここからはmiwa星野源がゲストとして登場。先ほどから出入りの激しい日村さんも復帰します。
 miwaさんは本当にヒム子のことが好きなようです。今回は歌詞にもある通り楽しもうと思って頑張ったものの、やはり相当緊張していたようです。ただウラトーク席を見えて癒されたのだとか。源さんは出る直前異常に緊張したものの、非常に楽しかったと振り返ります。紅白のステージは「気温がすごい暑い」「それに伴って出演者の皆さんの熱さみたいなのが伝わってきて、お客さんも一体感がある感じで、すごい楽しいですね」と話していました。朝ドラの芝居、源さんは三宅さんのことをみやけマンと呼んでいます。

 

(解説)
・『あさが来た』は2015年下半期の連続テレビ小説で、大阪放送局制作の作品でオリジナル脚本が作られるのは史上初でした。『あまちゃん』『花子とアン』は上半期の東京制作、番組の評判が悪くなければ『まれ』で作られていたことは容易に想像できます。もっとも『まれ』はインストゥルメンタルのテーマソングなので、どちらにしても制作が無かった可能性も考えられます。

・作品は明治期が舞台なので、ここに2015年の話題が入っても通じないのは無理もありません。ただノーベル賞を受賞した方々に対してはやや失礼な演出でした。大村氏は線虫の寄生による感染症の治療法発見で生理学・医学賞、梶田氏はニュートリノ振動の発見で物理学賞をそれぞれ受賞しています。

風吹ジュンは第64回(2013年)ゲスト審査員だったので、前回とあまり間が空かない形の紅白出演になりました。大河ドラマ『八重の桜』では綾瀬さんの母親役でしたが、偶然にも2回続けて綾瀬さんの紅組司会を見届ける形となります。また三宅弘城は第56回(2005年)グループ魂のドラマーとして出演、同グループからは3人目の紅白ゲスト出演になっています。

・その他の俳優は、回想も含めて全て初の紅白出演。ちなみに桐山照史は2014年にCDデビューしたジャニーズWESTのメンバー、本体のグループよりもひと足早く紅白出演を実現させた形になります。

・スタジオは大阪放送局での事前収録です。少なくともLIVEの文字は右上に登場していません。また、過去2回になかった役名のテロップが新たに加わりました。俳優の名前は相変わらず分かりませんが、役さえ分かれば検索は容易です。ただ娘の千代は乳児期→幼少期→6歳→少女期→成年期で5人なのでやや調べるのが大変です(画像検索を見る限りでは東出奈々が濃厚、最終的には鈴木梨央→小芝風花に成長します)。

・有働アナのつけまつ毛が取れるハプニングは、10月28日放送『あさイチ』の朝ドラ受けで発生。シリアスなシーン直後のハプニングは、ドラマの出演者でもおおいに話題になったそうです。現在はフリーに転向した有働アナですが、つけまつ毛については未だにしばしばスポーツ紙やネットメディアにネタにされています。

NMB48(3年連続3回目/第64回/2011/16~26) 「365日の紙飛行機」(2015/秋元 康/角野寿和、青葉紘季/初)

 NMB48としてこの曲を歌う形ですが、本来収録されているのはAKB48のシングル「唇にBe My Baby」のカップリング。NMB48のステージでこの曲をテレビで歌うのはこれが初です。
 カラフルな衣装で登場するメンバーは24名。センターの山本彩はギターの弾き語りスタイル。最初は勿論さや姉のソロパート、その後それぞれ2人ずつ各パートを歌ってサビに入る構成でした。
 間奏に入ると、テレビでは『あさが来た』の名場面が流れます。ステージに切り替わるといつの間にか衣装が変わっていて、人数も56人に増えました。まるでマジックを見ているかのようです。ラストは『あさが来た』メンバーの7名もステージに加わりますが、全員さや姉と横並びになる形なので後ろのメンバーが隠れてしまいます。したがってほぼほぼさや姉 with NMB48と名付けたくなる内容で、正確には山本彩(初)と表記した方が良かったような気にもなりました。
 演奏時間約3分は、過去2度の出場どちらも1分台だったので格段の進歩。まさに朝ドラさまさま、さや姉さまさまといった所でしょうか。(2分58秒)

 

(ウラトーク)
 紅白で源さんと喋っていることが嘘のようだと話す設楽さん。源さんも舞台上で最初に出会った時(雑居ビルの控室で話したのが初対面だったそう)のことを思い出して感慨深くなったそうです。「ゴッドタンじゃないんだからねここ」と言った途端、源さんmiwaさん2人して出たいとリクエスト。「佐久間さんによろしくお伝え下さい」、2016年のゴッドタンは豪華になりそうです。
 NMB48は振付を替えて、全編に手話を取り入れたと久保田アナが情報を入れます。サイリウムを振る指示で、なぜかけん玉を持つ日村さん。三山ひろし程ではないものの、こちらもリズムに合わせて成功させる程度の腕はあるようです。
 目を離している隙に衣装も替わって人が増えて一同ビックリ。なお源さんは三宅さんについて「動き過ぎ」などと、終始ツッコミを入れていました。

 

(解説)
・「365日の紙飛行機」は12月発売にされたAKB48のシングル「唇にBe My Baby」カップリング曲でした。NMB48のシングルにはその後、「甘噛み姫」のカップリングで山本彩ソロのアコースティックバージョンが収録されています。

NMB48は当時正規メンバー53名、この年に加わったドラフト2期研究生を含めると60名。ほとんどのメンバーが紅白の舞台に立っています。兼任メンバーはこの年5月限りで解除、また主要メンバーでは山田菜々が4月に卒業しています。

・山本さんの他にアップで映ったのは渡辺美優紀矢倉楓子白間美瑠須藤凛々花渋谷凪咲薮下柊。この6人がフォーメーションでも前方を占めています。特に渋谷さんはセンターの真後ろでツーショットが映るという、非常に美味しい立ち位置でした。

・この年のNMB48のシングルは「Don’t look back!」「ドリアン少年」「Must be now」。「ドリアン少年」のセンターは須藤さんで、タイトルにあるように当時から特異なキャラクターが注目されていましたが、さすがに2017年の総選挙で結婚発表するとは誰も予想できません。

・NMB48はこの年で紅白連続出場がストップします。1期は今年8月31日の白間美瑠をラストに全員卒業、2期~4期もそれぞれ2名ずつ残るのみです。構成メンバーも現在43名、2期加入後最も人数が少なくなっている状況になっています。約半数がここ2~3年での加入なので、ちょうど今が過渡期と言って良いのかもしれません。

三代目J Soul Brothers(4年連続4回目/第63回/2010/26~32) 「Summer Madness」(2015/STY/Afrojack, STY/初)

 ドームツアー120万人動員、レコード大賞受賞。観客の歓声もひときわ大きいです。綾瀬さんの「輝いてますね」の一言は彼らの人気・業績に向けてなのでしょうか、それとも衣装を指して言っているだけなのでしょうか。そしてランニングマンが話題になったというフリで彼女にそれをやらせるイノッチ。結果、「やらした僕が悪かったです、僕が悪いんです、すみません」。予想通りのお約束ですが、かわいかったのでそれはそれでアリです。よくよく考えると彼女も三十路のはずなのですが、10年近く前から続いている輝きは全く色褪せる気配がありません。
 宇宙をイメージしたような、大きなスクリーンに投影された映像をバックに、両サイドから今市隆二登坂広臣がそれぞれのソロパートを歌いながら入場。パフォーマーもNAOTOELLYが1人ずつ入ってきて岩田剛典山下健二郎は2人同時に登場。最後に真ん中に陣取る小林直己が加わって、サビパート以降は全員揃ってのステージ。1人ずつワンショットが入るカメラワーク、歌う姿に踊る姿はトップアーティストに相応しいオーラが備わっています。
 “summer madness…”と連呼する場面では、ランニングマンらしき電飾ギラギラのダンサー10人も登場して一緒に踊ります。したがってラジオ実況ではここぞとばかりに喋っていて、高山アナは中川アナにこの曲の振り付けまで教授。それにしてもステージを広く使った構成が本当に素晴らしいです。紅白のステージ単位で見ても、間違いなく4年連続で進化しています。
 歌い終わった後は、司会者の2人ともにあらためてこのポーズを憶えようということで見解一致。果たして2016年はこのダンスが流行るのでしょうか。ランニングマン含めて流行る時期が半年ズレてるような気もしますが…。(3分1秒)

 

(ウラトーク)
 キラキラした衣装を見て「ラスベガスみたい」「あー、ラスベガス行きてえなぁ」と呟く設楽さん。それにツッコミ入れる日村さんは、歌い始めにサイリウムではなくまたけん玉を渡されます。「本当は日村さん、4時間ずっとけん玉してるって言ってたのに…」と、冗談を真に受けていた久保田アナにもツッコミ。「これずーっとやってるとテンション上がるから」「夏の虫みたいじゃないですか、光でテンション上がる」と、源さんも設楽さんにツッコミを入れます。
 miwaさんは日村さんの良さを語ります。「面白い」「見た目もかわいい」こんなこと言われるとカッコつける日村さん。「三代目J Soul Brothersの前でカッコつけてどうするの」というツッコミが相方から入ります。
 レーザービーム演出に電飾の衣装など、ステージ演出は結局ベガスということで見解ほぼ一致。ちなみに放送作家・オークラの姪っ子がファンだそうですが、繋がりがないからサインも貰えないという話も展開していました。
 「生意気言うようだけど、貫禄出てきたね」「生意気だわ」続けてアーティストは何かのキッカケで貫禄が出たりするよねというマジメな話をする設楽さんですが、「今miwaちゃん見たけどかわいいよね」と突然脈絡なく話しだす日村さん。「近くで見つめてかわいいわね、気持ち悪い以外で何者でもない」源さんは基本日村さんにはいつも厳しいようです。

 

(解説)
・この年は「Unfair World」で引き続き日本レコード大賞2年連続受賞、大活躍の一年でした。もっとも翌年に雑誌で買収疑惑が報じられた影響もあって、LDHがレコ大に関わるのもこの年が最後になります。

・全国ツアーはこの年全国6ヶ所のドームを回る極めて大規模な物でした。東京・名古屋・大阪・福岡・札幌の5大ドームに西武ドームやスタジアムモードのさいたまスーパーアリーナが1つのツアーに含まれる例は、他にあまりありません。

福山雅治(7年連続8回目/第44回/1990/46) 「デビュー25周年スペシャルメドレー」 「I am a HERO」(2015/福山雅治/福山雅治/初) 「虹」(2003/福山雅治/福山雅治/初) 「HELLO」(1995/福山雅治/福山雅治/初) 「桜坂」(2000/福山雅治/福山雅治/初)

 今回もパシフィコ横浜からの中継で、ステージ構成も例年と大きく変わりありません。ギターソロをカッコ良く決めた後、まずは挨拶代わりに2015年のヒット曲「I am a HERO」を披露。早くもここで紙テープ放射演出、ファンの皆さんは一斉にタオルを回してます。
 1コーラス歌唱後、続いて披露された曲は「虹」。ドラマ『WATER BOYS』主題歌として12年前に大ヒット、2003年オリコンCD売上年間2位獲得曲。サビを一節披露した後、今度は「HELLO」。ドラマ『最高の片想い』主題歌で、こちらも1995年オリコンCD売上年間3位。この年はもっともCDシングルが売れた年で、オリコン集計の累計枚数は187万枚。ちなみにこのシングル盤は、発売当時では珍しい12cmマキシシングルでした(8cmシングル、縦長のジャケットが主流だった時代です)。最後は「桜坂」。2000年に発表された自身の最大ヒット曲で、オリコンCD売上年間2位、売上は約230万枚を記録しました。この3曲を年間ランキングの順位で並べると2位・3位・2位、売上枚数は合わせて約500万枚。これらの3曲が全て紅白初披露というのも、よく考えると不思議な話です。紅白に断固として出ない一流ミュージシャンは多いので、そこまで珍しいケースではありませんが…。
 桜吹雪の映像に合わせて、観客席のサイリウムが左右に動いてます。美しいメロディーで歌われる美しい言葉、そこに作られる美しい風景。絵になるステージというのはまさにこういう内容を指すと言わんばかりの内容でした。ラジオ実況は”桜吹雪が舞うステージから、福山さんから歌のプレゼント”という表現で締めくくっています。
 今回のカメラワークは例年以上に俯瞰的なショットが多く、観客席の様子を映すシーンがかなり目立っていました。ライブ中継は6年連続ですが、会場の広さを感じさせるカメラワークは過去あまり記憶にありません。名曲メドレーという選曲もそうですが、個人的にはそちらにも少し新鮮味を感じました。いつまで紅白でこの中継を続けるかは分かりませんが、行けるなら大晦日ここから紅白を体験したいという気持ちにもなります。さすがに紅白ほどではないにしろ、こちらのチケット入手も決して簡単ではないと思いますが…。なおここ最近は23時開演が恒例だったのが今回は開演21時半、したがって紅白での出演時間も大きく変わる形になりました。(5分18秒)

 

(ウラトーク)
 miwaさんはここで退席。ウラトーク視聴者への挨拶では、ヒム子と共演できたのが嬉しいとあらためて話します。また来年もやれたらやろうと勝手に日村さんが約束。
 源さんは今年ここが歌い納め。テンションが上がって本番は憶えていないというトークをする最中に、また日村さんが席を離れます。その席に移った源さん、「日村さんの席、熱っ!」
 「HELLO」を歌う場面で「虹」の説明をする久保田アナ、源さんは『WATER BOYS』に出演していたと話します。この辺り、久保田アナの情報がやや混乱気味でした。
 「ここは歌うのありなんですか?」「飲み屋の上の方にあるテレビで見ながら歌ってるみたいな」そんなツッコミを入れる源さんも、「桜坂」の後半では久保田アナを交えて3人で歌います。なぜか設楽さんがモノマネ気味に歌うのは気になりましたが。

 

(解説)
・曲については本文に書いた通りです。第44回(1993年)の初出場以降第60回(2009年)まで空き、それ以降の連続出場でも常に新曲がヒットしていたため、その間歌われていなかった代表曲はこのタイミングでようやく紅白初歌唱という形になりました。

・本文にも書いた通り、この年から21時半開演になって出演時間も早くなります。開演前出演は例年と同様でした。なお本編でも「I am a HERO」は披露されましたが、紅白で歌った過去曲3つは歌われていません。

・紅白に出場していない時期にヒットした曲は、他にも「IT’S ONLY LOVE」「Message」「Heart」「HEAVEN」「Squall」「泣いたりしないで」「東京」「milk tea」など多数あります。どこかのタイミングであらためて歌われても良さそうですが…。

水森かおり(13年連続13回目/第54回/1995/42) 「大和路の恋」(2015/仁井谷俊也/弦 哲也/初)

 前半終了時にステージ下からレポートした稲垣吾郎指原莉乃日村勇紀が登場。「衣装というか巨大な物体というか」「伝説のあの生き物と共演」「白組にはなんで巨大衣装ないんだろうね」あまり時間がなさそうなので、さっさと綾瀬さんが曲紹介に入ります。
 ここ数年は巨大ドレスが定番でしたが、今回の場合衣装のサイズはノーマル。デザインは金色を基調としていて、奈良というよりアラビアに近い内容です。ただそれ以上にインパクトが強いのは、平城京や大仏も描かれている奈良をイメージした特大LED映像。画質が年々進化していて、技術の進歩を強く感じさせます。
 1番を歌っている間に、赤い火の鳥がSEという名の音を立てて飛び回ります。画面正面に向かって姿が大きくなると、LEDセットが開いて大きな火の鳥セットが姿を見せます。上段ステージで歌っていたと思われた水森さんは、実はセットの上に乗りながらの歌唱です。第61回(2010年)で小林幸子が鶴に乗りながら歌っていましたが、それに限りなく近いイメージです。当時と比べると今回はクレーンが完全に見えているので、若干パワーダウンしているかもしれません。一方、映像は途中から地球を飛び出して宇宙空間に入りました。それに合わせて金色の紙吹雪が加わる光景は、ただただ美しかったです。
 声の調子があまり良くなさそうにも聴こえましたが、今回は例年以上に土台が不安定で狭いため仕方がありません。ちなみに上を見上げる形になった審査員はラジオ実況で、「首が痛そうです」と言われていました。(2分37秒)

 

(ウラトーク)
 日村が真ん中にいる立ち位置にツッコミ。「日村さんが総合司会みたいになってる」「鶴瓶さんがいた位置、みたいな」
 当然のことながら立体的に動くセットに放送席は大興奮。「本当に3Dみたいじゃないですか」「自前の3Dメガネ持ってくりゃ良かった」「キャプテンEOみたい」「衣装もマイケルっぽい」「マイケルの靴下みたい」「やばい優勝かもしれない」、2人とも名言連発状態です。
 なおMC席が映った際、指原さんと稲垣さんがステージに向かって手を振る横で日村さんが舞台横でキラキラの紙を拾う姿を設楽さんを発見。それを聴いた久保田アナと源さんはまた大笑い。

 

(解説)
・水森さんが奈良をテーマにしたご当地ソングを歌うのは初めてです。ただ紅白では第28回(1977年)の布施明「旅愁~斑鳩にて」、第53回(2002年)の田川寿美「女人高野」の例があり、意外と過去にも歌われています。

・火の鳥は手塚治虫が書いた漫画で有名ですが、その中には奈良時代をテーマにしたストーリーも存在しています。作品とは直接関係ありませんが、奈良県を走る近畿日本鉄道が2020年に新しく作った特急車両の愛称も「ひのとり」です。

・5年前の小林幸子と比べて、歌うスペースはこちらの方が狭く、高度も高くなっています。土台ではなくリフトで支えている状態なので、安定性もこちらの方がグラグラしています。安全面に配慮した仕掛けはドレスの中にあると思いますが、普通の歌手にはマネできる代物ではありません。

・ただ高所で歌うシーンは第33回(1982年)の郷ひろみが最初で、意外と歴史は古いです。第34回(1983年)で「ガラスの林檎」を歌った時の松田聖子は天井から吊るされた三日月のセットに座って脚を投げ出しながら歌う状況で、この時期の水森さんとは比べ物にならないほど大変な環境でした。

いきものがかり(8年連続8回目/第59回/2003/31~33) 「ありがとう」(2010/水野良樹/水野良樹/5年ぶり2回目)

 水木しげる先生が亡くなった2015年。5年前に放送された『ゲゲゲの女房』が映像で振り返られた後に、当時のヒロイン・松下奈緒が登場して思い出を語ります。水木先生への感謝の気持ちをあらためてコメントしていました。「もしかしたら水木しげるさん、会場にいらっしゃるかもしれない」と語る有働アナ、このステージでも総合司会が単独で曲紹介する形でした。
 イントロで目を瞑る吉岡さんも、当時のことを思い返していたのかもしれません。5年ぶりとなる紅白での歌唱、途中からドラマの名シーンが画面に流れます。金色をイメージした照明演出は王道。じっくり歌を聴かせるステージでした。見守る松下さんの目にも、涙が浮かんでいます。(2分55秒)

 

(ウラトーク)
 源さんは松下奈緒の弟役で『ゲゲゲの女房』に出演。本当に色々なことをやってます。そんな彼が個人的に一番やりたいことはスカイダイビングらしいです。
 日村さんが復帰。実は紙吹雪をウラトーク席メンバーに見せたいがために拾っていたのだそうです。ただ設楽さんは、それを手に取るや否やすぐ飛ばしちゃいました。
 水野さんが警備員に止められたという話から、セキュリティの厳しさについて話すウラトーク席。そしてこの曲も後半はみんなで口ずさむ形になりました。

 

(解説)
水木しげる先生が旅立ったのはこの年の11月30日でした。また、「ゲゲゲの鬼太郎」を歌った熊倉一雄も同年の10月12日に逝去されています。『ゲゲゲの鬼太郎』関係者にとっては、この年悲報が目立つ1年でした。

・松下さんは5年前に紅組司会担当、紅白歌合戦の出演もその時以来でした。連続テレビ小説にはその後2018年の『まんぷく』に、ヒロインの姉役で出演しています。

・いきものがかりはこの年以降、紅白では過去曲披露に回ります。同年リリースした主な楽曲は「あなた」「ラブとピース!」でした。シングルのオリコンCD週間トップ10入りも、この年が最後になります。

・8年連続出場で常連中の常連となったいきものがかりですが、ギターの水野良樹は毎年のように警備員に止められることが恒例となっています。この年はサポートメンバーと間違えられたらしいです(当時のTwitter)。ちなみに本人によると、計6回警備員に止められたとか…。

スペシャルコーナー「ザッツ・SHOWTIME~星に願いを~」

 このコーナーもまずは黒柳徹子が進行、松田聖子も一緒に登場します。第51回のショーコーナーではミニーマウスと一緒に「CONGA」を歌ってましたが、今回はステージを見守る形のようです。プレゼンターはミッキーマウス。徹子さんのリクエストに応えてミッキーは彼女とハグ。嵐がこうやって進行するシーンは、前回までの紅白を思い出させます。ミッキーマウスがスタンバイ後、聖子さんに尋ねた来年叶えたい夢は「色々ありますけど、叶えられるように頑張ります」

”Wish”メドレー 星に願いを~夢はひそかに 「星に願いを」(1940/島村葉二、Ned Washington/Leigh Harline/4年ぶり5回目) 「夢はひそかに」(1950/漣 健児、Mark David/Al Hoffman/Jarry Livingston/Mark David/Al Hoffman/Jarry Livingston/初)

 ミッキーマウスのセンターでダンスステージ、演奏が始まってすぐ階段上に綾瀬はるか井ノ原快彦の両司会が登場。「星に願いを」をデュエットします。紅組・白組の司会がデュエットを披露するのは第32回・第33回の黒柳徹子山川静夫以来33年ぶり。階段を降りるとV6の5人のメンバーが待っています。
 イノッチが加わって6人で、「夢はひそかに」をミッキーマウスとダンス。『シンデレラ』の劇中歌を、ちょうど実写版が2015年に公開になったタイミングで披露します。したがってこの曲が紅白で歌われるのは史上初。
 階段上では綾瀬さんが待機、そこにPerfumeの3人とミニーマウスデイジーダックが加わります。この組み合わせは「ビビディ・バビディ・ブー」を歌った3年前と同様。綾瀬さんが紅白で唄うシーンは2年前の「花は咲く」が記憶に新しいですが、踊りながら歌うシーンは初めてです。舞台の経験もないので、本当に初めてなのかもしれません。また、過去の紅組司会でもあまり見た記憶がありません(森光子都はるみと日本調の踊りでデュエットしたことはありますが)。
 彼女たちが階段を降りると、チップとデールグーフィープルートが舞台に加わります。逆にV6が階段上に移動、曲も「星に願いを」に戻ります。ラストは歌手が全員ステージ中央に、階段上には3匹の子ぶたピノキオ7人の子びとスティッチダッフィーなど人気のキャラクターなどが集合して、大団円のエンディングを迎えました。
 今回はあくまで曲は2つに絞り、その分クオリティを上げたような内容です。舞浜にあるディズニーリゾートではこれよりも更に凝ったステージを毎日やっているので、これくらいの舞台は慣れたものです。何回も紅白歌合戦でディズニー企画を展開していますが、外れがないというのも普段の実績を考えれば当然です。さすがに次回も、ということはないとしても、近いうちにまた見られることは間違いないと考えて良さそうです。(3分11秒)

 

(ウラトーク)
 源さんはここで退席。白組応援をお願いするメッセージを最後に残します。
 ディズニー登場に湧く放送席。「黒柳さんもディズニーっぽい」との久保田アナのコメントは、メンバー3人とも同意見。
 源さんと入れ替えで登場したのは乃木坂46白石麻衣、西野七瀬、松村沙友理。サイリウムをみんなで振ります。設楽さんは3本、そして日村さんにはまたけん玉が渡されたようです。
 メンバーの豪華さに全員大興奮のようでした。3匹の子ぶたが登場した途端日村さんをディズニーのキャラ呼ばわり、乃木坂のメンバーも同じノリで限りなく『乃木坂工事中』に近い状況です。しまいには「4匹目のブタ!」と自称していました。

 

(解説)
・お馴染みディズニーのショーコーナー、ミッキーマウスの登場は3年ぶり6回目。初めて紅白歌合戦にディズニーを迎えたのは第45回(1994年)、当時の持ち時間は2分余りで出場歌手との共演もありませんでした。回を重ねるごとに、ディズニーの扱いも少しずつ大きくなっています。

・「星に願いを」が紅白歌合戦で初めて歌われたのは第39回(1988年)、これはディズニー企画ではありません。ジャズグループのタイム・ファイブが1ステージ通して、全編英語詞アカペラで歌うステージでした。日本語詞が歌われたのは第49回(1998年)の西田ひかるのメドレーステージが初です。

・「夢はひそかに」は上記に書いた通り、この年公開された実写映画『シンデレラ』のエンドソングでした。日本では吹き替えを担当した高畑充希城田優のデュエットで歌われています。もっともその時に使われた日本語訳は、紅白で歌われた漣健児訳詞の物とは違う内容です。こちらの歌詞ではMay J.安倍なつみがアルバムでカバーしています。

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