TOKIO(22年連続22回目/第45回/1994/37~45)
「AMBITIOUS JAPAN!」(2003/なかにし礼/筒美京平/2年ぶり3回目)

 有働アナと、TOKIOよりも衣装がやかましい村上信五(関ジャニ∞)が曲紹介を担当。その派手な衣装は、早々に国分さんにツッコミを入れられます。今回の歌前トークは珍しく城島リーダーにオチを求めることなく、至って普通です。ただリーダーの喋りは年々落語家みたいになってきてます。そろそろリアルに『芋たこなんきん』の父親役の髪型で紅白に出演する日も、近づいているのかもしれません。
 前回同様、今回も長瀬さんのMCからステージが始まります。ただ今回は「日本の皆さん是非一緒に歌ってください」という程度で、全員起立の呼びかけはありませんでした。紅白でこれを歌うのも3回目。いつも通りの安定したステージと思いきや、途中演奏の音声が一瞬途切れます。この時ばかりは長瀬さんも若干の苦笑いを浮かべていましたが、何事もなかったように成立させるのはやはりベテランの凄さでしょうか。それ以外は歌い終わった後に「火の用心」と言ったのが目立つ程度で、特筆すべき点は他にありません。やはり新曲の方が良かったべきでしょうか、それともこういったハプニングが起こった時に過去曲で良かったと考えるべきでしょうか。難しい所です。(2分40秒)

 

(ウラトーク)
 引き続きウラトークチャンネル出演のゲストは乃木坂46白石麻衣西野七瀬松村沙友理。ワイプで映像が流れます。バナナマンと一緒に、共演している番組と同じように決めポーズ。初出場のステージは「メチャクチャ緊張」「生駒ちゃんも感極まって泣いていました」「(終わった後)一安心してました」「楽屋でハイタッチ」「あっという間過ぎて」と様々な感想が出てきます。ステージからもウラトーク席の様子は見えていたらしいですが、西野さんは「お兄ちゃんたちは違う方見てました」と話してます。長いつきあいのあるバナナマンと「本当に良かった」という温かいトークを繰り広げていました。
 TOKIOのステージには日村さんが声援を送りまくっています。「つまりそれって?」「Be Ambitious!」と全員で大合唱。ステージ終わり頃には、待機している嵐がTOKIOを応援している様子も注目。

 

(解説)
・結局『芋たこなんきん』の花岡徳一役で歌うことはありませんでしたが、この年ハロウィンに放送されたMステではついに城島タモリでステージに立つ場面が発生。ちなみにスーパーライブで毎年やっているエンディングの扮装は、2001年から17年続きました(たまに披露しない年もあったようですが)。

・生放送なのでハプニングもたびたび起こる紅白歌合戦ですが、演奏の音全てが途切れる例はこの時が唯一です。ほんの一瞬だったので大事には至りませんでしたが、一歩間違えると完全に放送事故でした。

・タイアップになっている東海道新幹線はこの年最高速度が引き上げられ、東京~新大阪の最短所要時間が3分短縮されて2時間22分になりました。また、上野東京ラインが開通して品川駅まで常磐線の特急も直通開始、利便性がさらに向上します。

椎名林檎(2年連続3回目/第62回/1998/37)
「長く短い祭~ここは地獄か天国か篇~」
「神様、仏様」(2015/椎名林檎 向井秀徳/椎名林檎/初)
「長く短い祭」(2015/椎名林檎/椎名林檎/初)

 このステージの前に登場したのは有働アナ、徹子さんとその次のステージに登場するのメンバー。スターウォーズのコーナーを挟むために先立って登場した形のようです。
 嵐のメンバーにとって「ザッツ!日本!」とはどういう意味なのかを尋ねる徹子さん。大変優等生的な回答をする5人ですが、その内容より徹子さんの「おぉー!」の合いの手が気になって仕方がありません。しかも答えてもらうたびに声が大きくなり、嵐のメンバーも笑いが目立つようになります。直後の喋りもニッポンの声が裏返っていて、なかなか大変です。この後有働アナがあらためて林檎さんのステージ紹介。タイトルについて徹子さんのコメントは「面白い題名ですね」。ついでに言うと有働アナの衣装も、横を向くと今にもドレスの裾が肩から落ちそうで、ハラハラします。総合司会でこれだけセクシーアピールする人も、過去いなかったように思います。

 メドレーとは事前にアナウンスされていなかったので、「神様、仏様」向井秀徳が和装姿で登場したのにビックリ。ミュージシャンとしては元NUMBER GIRLで現・ZAZEN BOYS。紅白とは全く縁がなさそうなフィールドで活動しているので、当然Twitterの音楽ファンの間では感嘆の声で埋め尽くされました。暗がりの中で傘のような帽子を被りギターを弾きながら一節歌って、林檎嬢とすれ違って颯爽と去る形。したがって顔は影になっていてほぼ映っていません。なお本番後の集合写真も顔を帽子で隠すスタイル、徹底しています。
 その林檎嬢は傘をさしながら着物姿で登場。土下座のポーズから「長く短い祭」の演奏が始まります。ヘッドセットマイクを総社区した、ダンスを主体としたパフォーマンスもかなりのサプライズ。デュエットする浮雲は階段に座りながら歌うという、これまた他では滅多に見ることのないスタイル。ステージは”日本の夏祭り”をイメージしているようです。ビジョンには花火に提灯を一面にあしらい、ダンスステージですが演歌以上に「和」を感じさせます。2つのキーボードを後ろを向きながら弾くパフォーマンスも個性的でインパクト強いです。ラストは「紅組」「勝利」という縦書きの大きな文字がビジョンに表示されます。細部まで徹底して作り込まれたステージは、個人的には今回の紅白のベストアクトに挙げたい内容です。文句無しに素晴らしかったです。
 踊りで目立つ2人はAyaBambi、その振付はAyasato。阿波踊りの振付を担当したのはMIKIKOで踊りはELEVENPLAY。おそらく普段のツアーでもメンバーとして同行してるからだと思いますが、個人的にはNHK発案の演出でなくてもテロップに載せていいような気がします。踊りだけでなくバックバンドの方々も名前を載せてあげた方が、彼らの仲間やご家族の方にも優しい演出ではないかと思っているのですが、いかがでしょうか。(3分30秒)

 

(ウラトーク)
 昨年まで白組司会の嵐のメンバーは、「時間の流れが違う」という話をしていたと久保田アナが紹介。話題は次のステージでスタンバイしている椎名林檎に映ります。「林檎とかバナナとかってすごい果物的にもいい表現」と、なぜか自らのコンビ名も持ち上げる設楽さん。一応松村さんはさゆりんごと自称していますが、西野さんは「にしのいちご」、白石さんは「しらいしぶどう」と勝手に命名されています。
 林檎さんに関してはメンバーもファンだそう。普通に視聴者と同じように、ステージを楽しみます。花火が打ち上がる映像に全員が大興奮、”カッコ良い”という言葉を連発していました。なお浮雲さんに関しては「月亭可朝さんみたいな」と形容しています。設楽さんに触られて、西野さんは「たーまやー」と言わされています。
 曲後半、ウラトーク席の脇に通ったのは次のステージに出てくるスターウォーズのキャラクター。ダース・ベイダーが帝国軍を引き連れている様子に、ものすごくビックリしています。

 

(解説)
・向井秀徳はこの年「神様、仏様」にラップ担当として参加。事前アナウンスが全く無かったので、完全なるサプライズ出演でした。なおNUMBER GIRLは2019年に再結成、その前後から音楽ファン中心に再評価の声も高まっています。

・浮雲として歌うのは東京事変のギタリスト・長岡亮介。前半では星野源のステージにサポートメンバーとして出演しています。前回の林檎さんのステージでも触れましたが、実を言うとここ最近の紅白ではすっかり常連出演者と化しています。

・ウラトークで似ていると話題になった月亭可朝は、昭和40年代に活躍した落語家。1970年には「嘆きのボイン」が大ヒットしますが、歌詞の内容が内容なので紅白歌合戦には当然出場していません。

・数多くある椎名林檎の作品で、現在も一番多いYoutube再生回数を記録しているのはこの「長く短い祭」です。コカ・コーラのCMタイアップで当時多くオンエアされていました。

・バックで踊るELEVENPLAYも、この年の紅白歌合戦では星野源のステージとともに2ステージ出演。この年は双方の楽曲のMVに登場、楽曲と合わせて彼女たちの知名度も大きく上がった一年でした。

嵐(7年連続7回目/第60回/1999/32~35)
「New Year’s Eve Medley 2015」
「Sakura」(2015/eltvo/eltvo/初)
「愛を叫べ」(2015/100+/100+/初)

 雷のSEが鳴ると同時に会場が暗転。ダース・ベイダーが登場して、ゲスト審査員席の前に表れます。BGMはスターウォーズのテーマ。堺雅人がサイリウムをダースベイダーに向けて戦闘態勢に入りますが、ターゲットは羽生結弦のようです。大笑いしてますが、ほんの一瞬で役になりきります。
 ダースベイダーが退場後R2-D2C-3POがイノッチと綾瀬さんの元に登場。新しいジェダイがこの日本にいるようなので、彼らを探す?とR2-D2の言葉をC-3POが訳した後、今回の新作で加わったキャラクターBB-8も登場。ステージの映像にはダース・ベイダーの後を継ぐカイロ・レンの姿が映ります。早く新しいジェダイを探す必要があるようですが、そこでR2-D2が5人から強いフォースを感知します。どうやら新しいジェダイはのようです。というわけで新しくミックスされたスターウォーズのテーマをBGMにしたダンスを見せた後、そのまま自身のステージに入ります。

 今年の代表曲である「Sakura」をまずはカジュアルに歌い踊ります。春の桜をイメージした、和を意識した雰囲気が印象的です。もう1曲の「愛を叫べ」は教会でのウエディングを意識した映像演出。今回はプロジェクトマッピングなど映像に合わせた振付は存在せず、例年よりややノーマルな曲の繋ぎです。
 ラストサビ前の間奏で大量の桜吹雪が客席に舞い始めます。カメラが近いのでしょうか、吹き出し音が相当大きく響いています。メンバー5人は6年前の初出場の時と同様、ホール中を駆け回っています。なおニノさんが向かったウラトークチャンネルは映像配信中ですが、スタッフはその一瞬映りそうになる場面も一切逃さず、そこだけ配信を停止させていました。本当にディズニーとジャニーズは肖像権が厳しいです。
 さすがに前回のトリほどではないですが、今回もかなりの大団円感があったステージになりました。メドレーでも今回は古い曲が入らず全て新曲、現在進行形の人気を存分に見せつけたステージです。特に今回の紅白はここから2015年の曲がめっきり少なくなるので、そういう意味でも大変価値がある内容になりました。(SW:54秒、本編:5分6秒)

 

(ウラトーク)
 確かにスターウォーズのスタンバイはウラトーク席の目の前にいます。全員テンション非常に上がっていて大騒ぎ状態。「R2-D2、あれ開けると冷蔵庫になっている」とよく分からない嘘をつく設楽さん。BB-8登場時には「BBゴローさんの」と、一部の人しか分からないボケを放ってます。強いフォースを感じる、それも5人というくだりには、「私たち?私たち?あっ5人だ!」と松村さん筆頭に大騒ぎしています。
 ジェダイとなったステージの5人に「ついに嵐はこうなったかぁ」「嵐になりたかったな」「でも嵐になってたらこれ見れないんだから」バナナマンの2人は特に圧倒されていました。「Sakura」の演奏が入ると日村さんが合いの手を入れるものの、呼びかける名前と画面は何一つ一致していません。
 ニノが近くに来るということで一つずつ席を右に移動するウラトーク席の面々。その情報に半信半疑の状況ですが、本当に来たので大興奮していました。そしてどさくさに紛れて番組冒頭から見切れ出演しているYoutuber2名も乱入。一番近くに来てくれた久保田アナは、「NHKアナウンサーとしていたたまれない、嬉しいような申し訳ないような」と話しています。

 

(解説)
・この年12月18日にスターウォーズシリーズの第7作、『スターウォーズ・フォースの覚醒』が日本で公開開始されました。紅白歌合戦のゲスト出演は、エピソード3・シスの復讐が公開された2005年の第56回以来10年ぶり。ただこの時ダース・ベイダーの襲来は無く、R2-D2とC-3POがゲストに登場するだけの内容で、C-3POが喋る機会もありませんでした。

・嵐はこの年シングル3枚リリース、紅白で歌唱されなかった曲は「青空の下、キミのとなり」。例のごとく相葉さん主演のドラマ主題歌です。なお「愛を叫べ」はゼクシィCMソング、シングル表題曲では「To be free」以来5年ぶりのCMタイアップでした。

・この時のウラトーク映像配信のスイッチングは神業で、二宮さんが入りそうになると「しばらくお待ちください」表示、フレームから外れるとすぐに配信再開という状況でした。細かい立ち位置や動きもリハーサルしたと思われますが、結果的に二宮さんが映る場面は一切無し。何もそこまで徹底しなくてもと感じたのは、私だけではなかったと思います。

AKB48(7年連続8回目/第58回/2006/16~27)
「AKB48 紅白2015 SP~10周年記念メドレー~」
「会いたかった」(2006/秋元 康/BOUNCEBACK/8年ぶり2回目)
「フライングゲット」(2011/秋元 康/すみだしんや/4年ぶり2回目)
「ヘビーローテーション」(2010/秋元 康/山崎 燿/2年ぶり3回目)
「恋するフォーチュンクッキー」(2013/秋元 康/伊藤心太郎/2年ぶり2回目)

 今回ステージが始まる前に舞台に立つのは高橋みなみ1人でした。なぜかマジックする機会が多かった2015年、その集大成にするという意気込みのもとステージに向かいます。その次のステージで登場するEXILEも5人で登場。こちらも3人のパフォーマー卒業を控えていているので、ATSUSHIが盛大に送り出したいと意気込みを語ります。
 大きな箱がステージにスタンバイされています。カーテンの中には誰もいないようですね。アシスタントが箱を1回転させるとメンバー登場。センターに立つことも多いお馴染みの面々14名がそこにいます。プリンセス天功のイリュージョン演出で、アシスタントは引田天功東京魔術団でした。
 「フライングゲット」のイントロが流れ、舞台後ろの扉が開いて表れたのはなんと前田敦子。たかみなの驚きの表情がアップで映し出されますが、他のメンバーにも当然知らされていないので、特に遠目で見る限り宮脇さん辺りは本当にビックリしてました。なんだかモノマネ番組のご本人登場みたいなシーンにも見えましたが、客席の沸き方は明らかにそれ以上でしょう。白い衣装のメンバー11名が途中から加わります。”Na Na Na”のパートで残った16名のメンバーは衣装早替え、11名のメンバーが手伝って一旦舞台にはけます。
 決めポーズの後に前田さんがたかみなの肩を叩き、審査員席の前でしゃがみながらスタンバイしている一人の女性に向けて指をさします。指を指した先に居るのは大島優子で、それを見た瞬間たかみなが肩を落として大きく泣き崩れます。お馴染みの掛け声とともに「ヘビーローテーション」。ステージに駆けつけて思わずハグする2人。この曲のセンターは本来大島さんと前田さんの担当ですが、やはりあえてでしょうか前田さんのポジションはたかみなが担当。左にたかみな右に大島。良い光景です。後ろのメンバーも気がつけば随分人数が多くなっています。ラストはたかみなを真ん中にOG2人が横を囲むフォーメーション。当然たかみなの目には大きな涙が溢れています。

 3曲終わって一旦MC。リハーサルでも本当に知らされてなかったので心からビックリしている面々。「10周年メドレーということで2人にも来ていただけて、自分も最後のステージなんですけども、こうしてみんなと迎えられてとても幸せです。それでは最後の曲です聴いてください、「恋するフォーチュンクッキー」!」
 「最後はみんなで踊りましょう!」という掛け声をかけるのは指原さん。またまた早替えがあります。高橋みなみがセンターで前田敦子と大島優子が加わる「恋するフォーチュンクッキー」は、間違いなくこの瞬間でしか見ることが出来ないステージです。階段上にもメンバー大集合で大人数のステージ。2015年のAKB48の集大成となる内容でした。

 サプライズで2人が出てくる可能性は他の年末番組のパフォーマンスを見る限り予測できる範囲内でしたが、登場の演出は予想をはるかに超える素晴らしいものでした。録画であらためて気づいた部分ですが、個人的にはスタンバイしてる大島さんに指をさしたり、「ヘビーローテーション」で自ら後ろに回る前田敦子に大いなる優しさを感じました。それと同時に、こういった人徳が備わっていることが過去に何度も総選挙1位になった要因の一つだとあらためて確信できました。
 ただひとつ心配なのはやはり残されたメンバー、特に次の総監督の横山由依。正直ここからAKB48を更に盛り上げるのは想像を絶するほどに大変で、過去の事例を考えてもAKB48が再びピークを迎える可能性は極めて低いです。場合によっては次の紅白に選ばれない可能性まで出てくるかもしれません。個人的には同じ誕生日のさや姉押しですが、いつもマジメなゆいはんもかなり好きなメンバーの一人なので、余計に頑張って欲しいと同時に、心配な気持ちも非常に強いです。(4分46秒)

 

(ウラトーク)
 HIKAKINとはじめしゃちょーは本当に顔を見せに来ただけのようで、マイクもつけずにすぐ退席。そしてこれからというタイミングですが、次の出番があるので乃木坂46の3人は退席。「見たい!」「もう終わり?」同時にあっちゃん登場で、驚きながらの退席になりました。
 「じゃあ過去卒業したさ、野呂佳代とかも出てくるんじゃない?」「大島麻衣は?」「大堀恵は?」「重鎮は来ないよもう!」設楽さんだけでなく、しれっと「野呂さんは2010年に卒業されました」「大堀さんはお母さんになられて…」とプチ情報を入れる久保田アナもなかなか。ステージで号泣するたかみなを見て、なぜか久保田アナも一緒に号泣。
 「どこにいたんだろうな、NHKの」「偶然?」。サプライズ出演にあらためて驚いている2人ですが、「確かにこの流れで野呂佳代出て来たら…、想像しただけで笑っちゃう」「鍋でもひとりで食ってるのかな」、気がつけばまた野呂さんの話題になりました。ラストの恋チュンでは本当に日村さんが立ち上がって完璧に踊っています。なぜか最後は武藤敬司のポーズで締め、久保田アナにもその動きを伝授していました。

 

(解説)
・最初に登場したメンバーは峯岸みなみ渡辺麻友柏木由紀指原莉乃小嶋陽菜松井珠理奈山本彩横山由依北原里英宮澤佐江木﨑ゆりあ宮脇咲良入山杏奈加藤玲奈でした。これは「唇にBe My Baby」の選抜メンバーとほぼ一致します。

・よく見ると島崎遥香が最初のマジックで登場してませんが、11月以降左足の火傷や体調不良などで番組欠席が続く状況でした。マジックも無理をさせない形だったのかもしれません。ちなみに「ヘビーローテーション」以降は上記15名と同じ衣装で登場しています。

・「会いたかった」は初出場した第58回(2007年)以来8年ぶりの歌唱。ウラトークでネタにされた野呂佳代大島麻衣大堀恵も当時はれっきとしたメンバーなので、出演しています。ちなみに大島麻衣は2009年4月卒業なので、紅白出場はこの時のみでした。

・前田敦子は第62回以来4年ぶりの紅白出場。ソロ転向後も音楽活動は展開していて、シングルを4枚リリースしています。この時期になると完全に女優活動メインで、映画やドラマでも数作主演を務めています。

・大島優子の紅白出場は第64回以来2年ぶり。こちらはソロで音楽活動する意向は最初から無く、完全に女優業がメインとなります。主演は多くありませんが、映画やドラマで重要な役割を多くこなしていて近年も大活躍しています。元々加入前は子役でドラマに多く出ていたので、本業に復帰したというのが正確なのかもしれません。

・高橋みなみは2016年3月に卒業。その後ソロの音楽活動もありましたが、現在の活動はバラエティ番組のMCがメインです。

・横山由依はこの年12月8日からグループ総監督に就任。非常に難しい時期に舵取りを任される状況になりました。2019年3月まで務めた後は、向井地美音にバトンを渡しています。グループからは先日卒業することを発表、12月9日に卒業公演が行われる予定になっています。

・この年は「Green Flash」「僕たちは戦わない」「ハロウィン・ナイト」「唇にBe My Baby」の4枚がシングルとして発売されましたが、AKB48のステージとしては全く歌われていません。この時点でもCD100万枚売上は毎作品で記録していますが、一昨年をピークに楽曲の知名度は少しずつ落ち始めています。

高橋みなみの他に、渡辺美優紀宮澤佐江高城亜樹永尾まりや岩佐美咲などもグループ卒業に伴いこの年で紅白歌合戦ラスト出演となります。また90名近くがステージに立つのもこの回が最後。翌年以降は系列も含めてかなり人数が絞られるので、グループに所属していても紅白に出場するハードルは一気に高くなりました。なおこの年の大晦日時点でAKB48は132名所属、SKE・NMB・HKTと合わせた人数は300名近くにまで膨れ上がっています。

EXILE(9年連続11回目/第54回/2001/24~40)
「EXILE紅白スペシャル2015」
「24karats GOLD SOUL」(2015/STY/STY/初)
「Rising Sun」(2011/ATSUSHI/Didrik Thott/Sebastian Thott/Johan Becker/Sharon Vaughn/3年ぶり3回目)

 こちらはアップテンポの「24karats GOLD SOUL」でカッコ良く始まります。一瞬で空気をガラリと変えるパフォーマンスはやはり経験豊富。ボーカルもいつも以上に気合いが入っていて、特に歌い終わりのATSUSHIの表情には熱いものを感じました。「Rising Sun」は3年ぶりの歌唱。イントロで天に向かって指をさす振付は以前だとHIRO社長の指がアップになっていましたが、今回はMATSUこと松本利夫のショットになっています。
 Cメロの途中からはEXILEと兼任していない三代目J Soul BrothersGENERATIONSE-girlsのメンバーもダンスに加わります。双方ともデビュー前からバックで踊っている曲なので振付も完璧。LDHの団結力をあらためて感じさせる、こちらも素晴らしい内容でした。
 ただこのステージは全体的にマイクの入りが悪い印象で、歌声が若干聴きづらかったです。その音響の悪さはステージ後半だけでなく、その後の進行でもマイクOFFという形で出てしまいました。(4分48秒)

 

(ウラトーク)
 ステージを堪能するウラトーク席。もう34組目ですよと久保田アナが案内した所で、警備員に退場させられたはずの西川貴教が「Rising Sun」を歌いながら帰還。「警備の方をまいてきました!」と颯爽と宣言。話はバナナマンがいない間にMCを代わってもらったという話題になり、「本編出過ぎでしょ!」「警備員巻くのにNHKグルっとしたんで、その間にいろんなモニターで映るんですよ!」と日村さんに直接クレームを入れます。
 西川さんはなぜかサビを”オヌンヌン”と歌っています。あまりの意味不明さに、一同完全に呆れ気味。しまいには裏を取って大熱唱しています。

 

(解説)
・加入初期から所属しているパフォーマー、松本利夫USAMAKIDAIはこの日をもって勇退します。パフォーマンスのラストは紅白ではなく、TBSで放送された『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ』でした。勇退日が12月31日なので年を越す直前のパフォーマンス、したがって前年同様エンディングは不参加です。

・LDHグループが全員参加するエンディングですが、三代目J Soul Brothersのボーカルを務める登坂広臣今市隆二はこの後の全員合唱に回った為ダンスは不参加でした。一方E-girlsAmi鷲尾伶菜など、ボーカルを務めることが多いメンバーも含めて全員こちらに参加しています。

・この時期辺りからATSUSHIのソロ活動が多くなりますが、翌年10月から2018年2月まで海外留学に入ります。したがってこの2年間はEXILEとしての紅白出場もありませんでした。

・同時に2009年加入メンバーを中心に翌年からEXILE THE SECONDを本格始動、TAKAHIROもソロやACE OF SPADESの活動を展開。またこの時期からEXILE TRIBE単位で『HiGH & LOW』シリーズを制作、ドラマや映画にも大きく力を入れるようになります。

特別企画「花は咲く」(2012/岩井俊二/菅野よう子/4年連続4回目)

 このコーナーの進行は櫻井翔。まずは羽生結弦選手の活躍の軌跡が映像で流れます。仙台出身の羽生選手は16歳の時に東日本大震災を経験、そこからの復興を支援する「花は咲く」は、自らが滑るエキシビションの音楽に選んでいます。映像が再生している間にステージにも登場。「故郷から応援してくださってる方沢山いらっしゃるので、その方の応援を必死に受け止めて頑張っています」と、世界で戦う時の思いをコメント。
 ピアノ演奏はYOSHIKI。X JAPANのワールドツアーは石巻から開始したとイノッチが説明。やはり曲紹介の際、2年前に泣きながら歌った綾瀬さんがいじられています。YOSHIKIのピアノは透明で舞台中央。メーカーのKAWAIよりYOSHIKIの文字が大きく描かれている特注モデルです。
 立ち位置は中央に赤い衣装の近藤真彦と白いドレスの松田聖子。前列の扱い良い位置にいるのはSMAPNOKKOレベッカで、その後ろにV6のメンバー。本来真ん中にいることが多い和田アキ子は上手側の一番端。いきものがかり吉岡聖恵と男性2人で立ち位置が大きく離れています。吉岡さんとアッコさんが挟む位置には、三代目J Soul Brothers登坂広臣今市隆二がいます。マッチの後ろに森進一、ピアノの真後ろにゆずの2人、X JAPANは5人全員が参加しています。

 下手側は黒柳徹子の後ろにいるピエロ顔のDJ LOVE(SEKAI NO OWARI)が大変目立っています。セカオワの他にはゲスの極み乙女。天童よしみ水森かおり藤あや子伍代夏子の顔が見えます。その更に後ろにμ’sのメンバーが並んでいます。羽生選手も一緒に歌っていて、イノッチと櫻井さんの間の立ち位置にいます。上手側の後列にいるのは坂本冬美AAA郷ひろみ細川たかし。細川さんはあまり口が動いていなくて、ノリ気でない様子です。氷川きよしは一列に並んでいるAKB48の後ろに。

 階段上はいつも通り乃木坂46AKB48NMB48といった大人数グループと、今回は島津亜矢山内惠介三山ひろし星野源大原櫻子miwaもこの位置。大原さんは普段見られない着物姿です。乃木坂46は生駒里奈白石麻衣西野七瀬橋本奈々未といった主要メンバーが前方にいますが、前にいる背の高い出場歌手に隠れています。全体的に階段上にいるメンバーの方が、顔もはっきり映っていました。

 全員合唱はじっくり見れば見るほどに面白い部分が毎年出てくるので、今後もあらためて恒例にして頂ければと思います。ただ「花は咲く」はもう4年連続なので、個人的には次回以降も拘る必要はないようにも感じます。ただ被災地の爪あとは特に海岸部だとまだまだ残っていて、何より被害にあった方々の心からはいつまでも消えることはありません。そうなるとまだしばらく、紅白で取り上げる必要もあるような気がします。(2分53秒)

 

(ウラトーク)
 「AKBのサプライズは正直こっそり泣きました」という西川さん。たかみなとのつき合いが長い彼にとってはやはり思い入れが強く、彼女がいかに頑張って来たかを熱弁しています。「カンペが出ております、次の曲は静かめで」とありましたが、曲が始まる直前までその話題で盛り上がっていました。たださすがに西川さんは、途中から震災について真剣に話す形になっています。サビではウラトーク席の4人も全員で歌唱。ちなみに一番声が出ていたのは久保田アナでした。

 歌い終わった直後にウラトークチャンネルの様子が映ります。あらためて”ミスター・ウラトーク”と呼ばれている西川貴教を紹介。ここまでの紅白の総括と、今後は自身の大熱唱のポイントあるんじゃないかなと期待を持たせるウラトーク席。これを聴いたイノッチの感想はズバリ「心配だなぁ」の一言でした。

 

(解説)
・羽生選手はこの年オータムクラシックで、世界初の4回転ループを成功させました。マルセイユで開催されたグランプリファイナルでは、史上初の4連覇達成となります。その後も常に国際大会では3位以上をキープ、世界トップクラスの現役フィギュアスケーターとして君臨しています。

・「花は咲く」は2014年のエキシビジョンで採用、この年は東日本大震災鎮魂歌「天と地のレクイエム」が採用されました。「花は咲く」はその後2020年にもエキシビションで使用しています。

・YOSHIKIが全員合唱で演奏を担当するのは、第43回(1992年)の「TEARS~大地を濡らして~」以来23年ぶり。当時はホールに備え付けられているパイプオルガンの演奏でした。

・階段上に立っているアイドルメンバーはAKB48が10人、NMB48が11人、乃木坂46が18人。22時を過ぎたので宮脇咲良薮下柊星野みなみ齋藤飛鳥など18歳以下のメンバーは出演していません。下段にいた面々はAKB48高橋みなみ渡辺麻友横山由依指原莉乃NMB48山本彩渡辺美優紀矢倉楓子渋谷凪咲須藤凛々花乃木坂46生駒里奈白石麻衣西野七瀬橋本奈々未でした。

・西川貴教は『堂本兄弟』以降高橋みなみとは深い信頼関係で結ばれます。一時期は熱愛報道まであったほどでした。なおたかみなはこの年西川さん主催のイナズマロックフェスに出演して、「HOT LIMIT」の衣装で一緒に歌うというステージを展開。年末にはFNS歌謡祭でも披露していました。