Spotifyバイラルチャートの解説とランクイン曲レビュー

 1月22日のMステでSpotifyバイラルチャートが紹介されたということです。本放送を見ていないので直接確認はしていないのですが、ここで一つ疑問。

 バイラルチャート、とは?

 とりあえず日本版バイラルチャートを貼り付けてみました。1/23 20:30現在のフォロワーは66, 987。私もとりあえずはフォローしてみました。海外のバイラルチャートがSpotifyで初めて発表されたのは2014年7月。その時に紹介された記事がここにあります。ちなみに日本版がいつから作られたのかは分かりません。

 この記事からそのまま文章を引用しますと、

”純粋にファンが聴いて共感給した音楽のデータを示す指標”

”成功する楽曲の多くは映画他のイベントきっかけもしくは人気アーティストの高い期待値”

 この2つがバイラルチャートで最も肝になる部分ではないかと思いました。

 つまり言うと、曲をバズらせるためにバイラルチャート入りを目指して、それをストリーミング再生数増加やCD売上へのきっかけにする、という位置づけなのかなと思いました。

 一方私たちリスナーにとっては、新しい音楽を見つける一つのキッカケとしてバイラルチャートが有効な選択肢の一つになる、ということは間違いなさそうです。

 つまり、バイラルチャートはネクストブレイクの宝庫というわけです。

 日本版のバイラルトップ50は毎日更新、説明文には「日本のSNSで今一番話題の曲」とあります。ビルボードのHot100でも急上昇中のAdo「うっせえわ」が今のところ1位のようですね。これはビルボードランキングの記事でも一度感想を書きました。というわけで、まずは2位の曲を取り上げてみましょう。

 SugLawd Familiar (OHZKEY×Vanity.K)の「Longiness」という曲です。Youtubeでは2020年8月10日配信開始、再生回数は88万回。アーティスト名と曲名でタイトルを入れると、1番目は勿論このPVですが、3番目にヒットした動画が”TikTokでよく使われるラップ10選”でした。

 昨年・一昨年、個人的にアーティスト順で100万再生の曲をひたすら検索して、それらの数は1年ごとに600以上あるのですが、このヒップホップのジャンルも随分多いんですね。200~300万くらいが多数ですが、中には1000万超えもあります。勿論この人目当て、というリスナーもいるとは思いますが、多くは検索したところトラックが気に入ってTikTokで使う、という感じなのかなと思います(すみません、TikTokを使わない人なので完全なる憶測です)。普段聴かないジャンルではありますが、使われる音の使い方がカッコ良いという感覚はよく分かります。ラップのリリックは”スケスケまくりのImitation”が耳に残る印象でしょうか。

 ちなみにこの2人は沖縄の高校生なのだとか。だとするとこのリズム感は、凄いと言いますか、天性の才能があるような気もしますね。この10年くらいで日本のHIP HOPは随分クローズドなジャンルになった印象もありますが、彼らがそれを打破する可能性は十分にありそうです。

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