第67回NHK紅白歌合戦の出場歌手とアナウンサーが本日午後0時半に発表されました。
先にアナウンサーについて触れます。
総合司会は武田真一アナウンサー。1990年入局は阿部渉アナらと同期、熊本県出身。『ニュース7』担当キャスターとして、NHKの中でも最高級の実力・人気を誇ります。
紅白歌合戦に直接関わるのは今回が初めてですが、前半と後半の間に挟み込まれる5分間のニュースを10年近く担当してます。オードリーの春日俊彰に「武田アナ頑張れ!」と呼びかけられたり(第60回)、映像が切り替わる間際に芸人のゲストが爪痕を残そうとする光景に微笑み(苦笑?)で返したり、ニュースの終わりには「それでは紅白歌合戦を、引き続きお楽しみください」と挨拶したり。近年はこういったやり取りも隠れた紅白歌合戦名物でした。
「情熱と真心を込めて務めたい」と穏やかなほほ笑みを浮かべ、大地震に見舞われたふるさとや東北地方などに思いを寄せ、「今年一年の最後にいい夢をみせてもらった。来年はもっといい年になるんじゃないかと、勇気や元気をお届けできる番組にしたい」「歌番組は全く初めて。普段はニュースを担当しているんですが、『紅白』は番組自体がニュースなんだと感じています。合間のニュースではなく、総合司会を担当させていただきます」というコメントを発表しています(記事(オリコン))。矢島チーフ・プロデューサーによると、起用理由は「紅白もあらためて生放送、ライブ感を大事にしたい」とのこと(記事)。既に発表されている両司会も初めての紅白司会(1人はソロとしてですが)、大変新鮮な顔ぶれですが、その分進行に不安もあります。ほぼ報道一筋で歌番組どころか芸能番組の司会自体が初めて、果たして大丈夫なのかとも思いますが、そこはNHKの中で最も人気と実力を兼ね備えたアナウンサー。期待して活躍を拝見したいところです。あと後継のニュース担当アナは誰になるのでしょうか。そちらも少し気になります。
ラジオ中継担当は二宮直輝アナウンサーと寺門亜衣子アナウンサー。双方とも初の紅白歌合戦、そして2008年入局の同期。同期のアナウンサーが揃ってラジオ中継を担当するのは第65回の青井実アナ・首藤奈知子アナ以来2年ぶり。その2年前も青井アナと橋本奈穂子アナが同期で、調べると意外とあるようです。二宮アナは『BSコンシェルジュ』担当、寺門アナは『ニュース シブ5時』キャスターを務めています。こちらもフレッシュな人選になりました。
今年もウラトークチャンネルはバナナマンがメイン進行を務めます。3年連続、すっかりお馴染みになりました。この2年は久保田祐佳アナが進行役でしたがあいにく今年は産休、というわけで今回選ばれたのは『うたコン』で司会を務めている橋本奈穂子アナウンサー。久保田アナはレポやラジオ実況も含めて計6回紅白に出演しましたが、橋本アナもラジオ実況(第62回・第63回)、ウラトーク(第64回)で計3回出演しています。前回はテリー伊藤を相手に非常にバランスの良い進行役を務めていましたが、相手が変わった今回はどうなるでしょうか。なお橋本アナは久保田アナの2年先輩、結婚は分かっている範囲内ではありますが、まだしていないようです。
さて出場歌手ですが、今年は初出場5組ずつ計10組、紅組白組23組ずつで計46組選出されました。本来なら紅組白組同数で選出されるのが当たり前のはずなのですが、色々あって同数選出は4年ぶりという形。前回は紅組25組白組26組なので、計5組カットされたという計算になります。表記は出場歌手(回数/初出場回/デビュー年/年齢)、初出場順で1組ずつ書いています。
・紅組出場歌手
髙橋真梨子(2年連続5回目(ソロ4回目)/第25回(ソロ第35回)/1973/67)
5回目の出場ですが、連続出場は今回が初。還暦を過ぎて常連になりつつあります。まあ本来なら30回出場でもおかしくないキャリアですし、良いのではないでしょうか。
石川さゆり(33年連続39回目/第28回/1973/58)
ベテラン勢がどんどんいなくなっていますが、この人は今回も安泰。出場回数は和田アキ子と並んで紅組史上最多という形。ただここ9年の選曲は2曲のみ、いなくなる前にそれ以外の曲も紅白で聴きたいところ。
松田聖子(4年連続20回目/第31回/1980/54)
2年連続過去曲で大トリですが、今年はYOSHIKI提供の新曲がヒット。堂々の出場と言って問題ないでしょう。
坂本冬美(14年連続28回目/第39回/1987/49)
今年の楽曲は民放ドラマの主題歌になってます。視聴率は高くなかったですが…。
香西かおり(2年ぶり19回目/第42回/1981/53)
伍代夏子と藤あや子がいなくなった代わり?に復帰。特別ヒットしてた印象はないのですが、少なくともこの2人より新曲はヒットしています。とりあえず「無言坂」「酒のやど」以外の曲をまずは希望したいです。
天童よしみ(20年連続21回目/第44回/1970/62)
歌唱力はまだまだ健在、外せない存在ですが…。
島津亜矢(2年連続3回目/第52回/1986/45)
昨年のステージの評判の高さと、あとはやはり熊本出身ということでしょうか。今年も期待したいです。
水森かおり(14年連続14回目/第54回/1995/43)
ご当地ソングの女王、そして近年は豪華な舞台装置でもお馴染み。外せない存在で14年連続。
AI(11年ぶり2回目/第56回/2000/35)
ここ数年の活躍を考えると実に妥当な復帰。「Story」で初出場した2005年、第56回以来なのでかなり久々。個人的にも嬉しい選出です。
絢香(2年ぶり8回目/第57回/2006/29)
デビュー10周年ということで復帰。返り咲きは第62回・第65回に続けて3度目。意外な復帰という印象もありますが、この人の実力ならヒットなしで出場でも問題ないと個人的には思ってます。
AKB48(8年連続9回目/第58回/2006/12~28)
この大晦日で島崎遥香が卒業する形になるようです。他にも卒業発表メンバーが多数出てきて、大変です。というわけで?今回は300人近くいるメンバーから紅白版AKBを48人選出するようです。逆に言うと選ばれなかった人は出られないらしいです。ポジティブな文面ですが、やっている内容は恐ろしいくらいに残酷です。いいんでしょうか。というよりこのために会見に登場したメンバー自身が戦々恐々のようでしたが。
いきものがかり(9年連続9回目/第59回/2003/32~34)
メジャーデビュー10周年。新曲のヒットは出なくなりつつありますが、まだまだ紅白には出場して欲しい存在。
Perfume(9年連続9回目/第59回/2002/27~28)
気がつけばついに9年連続出場。ですがこちらはまだまだヒットしていて旬な存在。
西野カナ(7年連続7回目/第61回/2008/27)
この人も7年連続で長いですが、まだトップの座を譲りそうにない気配。
椎名林檎(3年連続4回目/第62回/1998/38)
今年はリオデジャネイロ五輪の閉会式でも活躍。むこう4年は欠かせないアーティストになることでしょう。
miwa(4年連続4回目/第64回/2007/26)
今年はNHK合唱コンクール課題曲を担当。ですので当然の出場です。
E-girls(4年連続4回目/第64回/2011/18~29)
こちらも波乱なく4年連続の出場。
乃木坂46(2年連続2回目/第66回/2012/17~24)
当然ながら2年連続出場。ちなみに橋本奈々未にとっては最後の紅白になります。
大竹しのぶ(初出場/第67回/1976/59)
1973年にドラマ『ボクは女学生』でデビュー。NHKは連続テレビ小説『水色の時』ヒロインが初出演。その後は長きにわたって女優として第一線で活躍しています。歌手としては1976年の「みかん」でデビュー。近年だと2014年に発売された、山崎まさよしとのコラボ「黄昏のビギン」や、アルバム『なかにし礼と12人の女優たち』などでの歌唱が話題になっています。今年は中島みゆきの名曲のカバーが話題になったでしょうか。意外との声が非常に多いですが、歌謡曲ファンにとって彼女の活躍は結構お馴染み。むしろ昨年や一昨年辺りに選出されても不思議ではなかった存在であります。
紅白歌合戦の出演は第26回(1975年)と第62回(2011年)にゲスト審査員、第50回では飛び入りで白組司会・中村勘九郎の応援ゲスト。審査員だと第26回では勝敗について聞かれて「どっちでもいい」、第62回では「コード踏んでたでしょ?」と田中将大にツッコミを入れたり真横で木村拓哉が歌ってくれたり。なかなか強い印象を残していますが、歌手としてはどうでしょうか。楽しみにしたいです。
市川由紀乃(初出場/第67回/1993/40)
女性演歌歌手では久しぶりの初出場。作曲家・市川昭介の門下生として1993年にデビューするものの、ヒットがなかなか出ず2002年に活動休止。2006年に復帰して、コツコツと実績を積み重ねてきました。昨年の「命咲かせて」がロングセラー、そして今年の「心かさねて」もヒットしてようやく紅白歌合戦出場の夢が実現したという形。苦節24年、特に一度挫折して復帰したという苦労がある人はやはり無条件に応援したくなります。初めての紅白のステージ、必ずチェックしておきたい名場面になることでしょう。期待したいです。
PUFFY(初出場/第67回/1996/41, 43)
1996年に奥田民生作曲&プロデュース、井上陽水作詞の「アジアの純真」でデビュー。いきなりの大ヒットで紅白歌合戦からもオファーがかかりましたが、先に仕事が決まっていたtvkの番組を優先するために辞退したという経緯があります。それに加えて年末に吉村由美が骨折するというアクシデントもありました。自然体なスタイルが瞬く間に支持を集め、一躍1990年代後半の人気者に成長。また2000年代に入ってからはアメリカでも活躍、現地でアニメ化されるなどの旋風を巻き起こしています。
今年は日本のアーティストが国際的に活躍した場面が目立つ年でもありました。デビュー20周年の他に、その元祖的存在として彼女たちが選ばれた側面もあるかもしれません。いずれにしても、本来なら20年前に紅白歌合戦出場して然るべきアーティスト。このステージもまた、楽しみにしたいところです。
宇多田ヒカル(初出場/第67回/1998/33)
もはや説明不要と言っても過言ではない国民的アーティスト。1998年「Automatic」でいきなり大ヒット、翌年のアルバム『First Love』のオリコンCD売上765万枚はおそらく永遠に破られない不滅の記録として語り継がれる形になるでしょう。今年は”人間活動”という名の活動休止から6年ぶりの復帰、アルバム『Fantome』もまた今年を代表する名作になりました。NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主題歌を手掛けています。
事前報道では収録での出場も噂されていましたが、チーフプロデューサー、スタッフ公式Twitterともに生歌での披露を名言しています。中継になるかNHKホールになるかはまだこれからのようです。いずれにしても、今年の紅白の中で一番の目玉と言い切って良いのではないでしょうか。
欅坂46(初出場/第67回/2016/15~21)
2015年結成、今年4月にデビューした「サイレントマジョリティー」が過去の48・46系にないほどの大ヒット・好評判になりました。続いて発表されたシングル曲も同様で、今年のヒット曲界隈を語る上で欠かせない存在に。過去48・46系でデビュー1年目に紅白初出場を果たした例はないのですが、その前例を打ち破る形になりました。「サイレントマジョリティー」のセンターを務める平手友梨奈はまだ15歳。前半、オープニングのトップバッターを任される可能性が非常に高そうです。
・主な不出場歌手(紅組編)
和田アキ子
ついに連続出場が30年でストップ。今回出場できれば紅組歌手史上初の40回目だったのですが、残念ながら叶わず。もっとも前回も綾瀬はるかのバーターという声もあり、扱いもここ2年で露骨に悪くなっていたので致し方ないところでもあります。なお本人のコメントは”正直悔しい気持ちもあります”とのこと。
小林幸子
前回は特別出演でニコニコ動画とのコラボ、大喝采を浴びました。ただやはり今回はないのでしょうか。連続出場が途切れた時は落選でしたが、実質的には卒業扱いと言って良いのかもしれません。
伍代夏子
連続出場は10年でストップ。ここ数年のヒットを考えると、ようやくという印象もあります。
藤あや子
連続出場は5年で再びストップ。こちらもここ数年ヒットが途切れてきたとともに、加齢による衰えも出始めてきました。正直これも仕方がないかなという印象です。
今井美樹
2年連続出場はやはりなかったという形。次の紅白出場は2026年でしょうか。
SKE48, NMB48, HKT48
48系は完全にAKB48に集約されました。ただ投票結果次第では選ばれたメンバー全員がそれぞれの地方ユニットメンバーになる可能性もあります。ファンの皆さん頑張りましょう。
レベッカ
実質昨年は特別出演に近い部分もあったので、仕方ないでしょうか。
Superfly
非常に残念ですが、喉の不調による治療期間に入っています。ですので辞退に近いですね。来年また復帰してくれることを祈りたいです。
μ’s
実質解散状態なので、まあ当然出場もなし。
大原櫻子
2年連続出場はならず。確かに昨年と比べて今年はあまり目立った印象がないので、致し方ないところ。
BABYMETAL
今年は国際的にも完全に大ヒットした1年なので、彼女たちがいないのは非常に残念です。スケジュール・演出・多くいるアミューズ枠など理由は様々考えられますが…。
安室奈美恵
まだ特別出演の可能性は残っていますが、テレビで歌うのはここ10年くらいずっと消極的なので、果たして。
Little Glee Monster
実力は確かですが、ヒットとなると本当にあと一歩といったところ。来年に期待。
水前寺清子
特別ゲストという形で呼んでもいい方ではあると思いますが、どうでしょうか。熊本のためにも。
・白組出場歌手
五木ひろし(46年連続46回目/第22回/1965/68)
森進一(出場回数・連続出場)と美輪明宏(年齢)と和田アキ子(初出場の回)がいなくなったことで、名実ともにこの人が紅白最古参になりました。1972年以前の東京宝塚劇場の紅白で歌ったことがあるのもこの人だけ。戦前生まれが出場歌手に一人もいない紅白も史上初です。あと5回出場できれば北島三郎の出場回数も抜くわけですが、そんなレジェンド級なのにまだまだ現役感バリバリ。さすがにここ2年は古い曲に落ち着いていますが、今年はどうでしょうか。
郷ひろみ(7年連続29回目/第24回/1972/61)
この人も還暦を超えているとは思えない若さが依然として健在。文句なしの大御所です。
X JAPAN(2年連続7回目/第42回/1985/47~51)
正直申し上げますと、今回の出場歌手で一番意外だったのは彼らが2年連続出場することでした。昨年のステージも大変素晴らしかったですが、今年はどうなるでしょうか。あとアルバムはいつ発売されるのでしょうか。
福山雅治(8年連続9回目/第44回/1990/47)
今年も恒例のパシフィコ横浜から中継。7年連続中継出演というのも、今後破られそうにない記録です。
TOKIO(23年連続23回目/第45回/1994/38~46)
初出場から23年連続出場は白組歴代6位タイ、もちろんJ-POPでは過去にない記録(達成者は森進一、五木ひろし、細川たかし、三波春夫、フランク永井、北島三郎)。というわけで、紅組白組含めて今後連続出場を目指すJ-POPの方々はこの人たちが目標になるわけです。さてTOKIOはいつまで紅白出場できるのでしょうか。
氷川きよし(17年連続17回目/第51回/2000/39)
で、30年後今の五木ひろしのポジションに納まるのはこの人だと予想されますが、果たして。
ゆず(2年連続7回目/第54回/1997/39, 40)
隔年出場が定着している彼らの紅白、2年連続出場は第55回以来12年ぶり。
嵐(8年連続8回目/第60回/1999/33~36)
今年は相葉さんが白組司会。ステージだけでなくどこでどういう形で彼を支えるかにも注目。
AAA(7年連続7回目/第61回/2005/28~34)
紅組→白組→紅組→白組。一応白組としては5回目の出場になります。
関ジャニ∞(5年連続5回目/第63回/2004/31~35)
今年も番組内各所で活躍してくれそうです。
三代目J Soul Brothers(5年連続5回目/第63回/2010/27~33)
作品では”三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE”表記ですが、紅白では”三代目J Soul Brothers”表記。EXILEがいなくなったことで、LDHメンバーは彼らとE-girlsの2組だけに。
Sexy Zone(4年連続4回目/第64回/2011/16~22)
紅白だけでなく、ユニットとしてデビューしているグループ単位で見てもジャニーズ唯一の若手と化してます。
福田こうへい(2年ぶり3回目/第64回/2012/40)
色々あって昨年の紅白は出場できなかったですが、ヒットを残して無事復帰。
V6(3年連続3回目/第65回/1995/36~45)
イノッチは司会から外れましたが、一応歌手としては3年連続出場。また要所でイノッチが曲紹介を担当しそうな…。嵐のステージ辺りで。
SEKAI NO OWARI(3年連続3回目/第65回/2010/30~31)
昨年や一昨年ほどのヒットではなくなりましたが、作品の評価は相変わらず高いです。堂々の3年連続。
山内惠介(2年連続2回目/第66回/2001/33)
2年連続で確かなヒット。当分の間は男性演歌歌手の常連になるでしょうか。
星野 源(2年連続2回目/第66回/2002/35)
おそらく今回発表された46組の中で一番最初に決まった歌手なのではないでしょうか。CDショップ大賞・真田丸・逃げ恋・LIFE!。これだけキーワードの多い出場歌手も滅多にいないと思われます。
三山ひろし(2年連続2回目/第66回/2009/36)
この人も連続ヒットで、常連への足固め。今年は本番でもけん玉を披露してくれるでしょうか。
THE YELLOW MONKEY(初出場/第67回/1991/49~53)
1990年代を代表するロックバンドがついに紅白初出場。「太陽が燃えている」「JAM」「BURN」など多くのヒット曲を残して2001年に惜しまれつつ解散するも、今年復活。16年ぶりの全国ツアーに新曲も発表。活動的な復帰イヤーラストを飾るのがこの紅白歌合戦。年が明けて2017年、COUNTDOWN JAPANの25時からのステージ出演も既に決定、まさに年を跨ぐ活躍という形になりそうです。そういえば今年は申年ですね。名ステージになることは間違いなし、見逃せない場面になるでしょう。
KinKi Kids(初出場/第67回/1997/37)
同じ苗字の2人で、ジャニーズ事務所以来一緒に活動することが多かったですがKinKi Kidsとしての結成は1993年。CDデビューは1997年「硝子の少年」、それ以来20年目となる今年に至るまでずっとヒットし続けています。第43回(1992年)に”KANZAI BOYA”という名でSMAPのバックダンサー、第47回(1996年)は堂本光一主演のドラマ主題歌でヒットした近藤真彦のステージで「ミッドナイト・シャッフル」のサビを歌唱、第50回(1999年)ではスポーツヒーローショーの進行役で登場時に「フラワー」を歌うという形で計3度紅白に出場していますが歌手としては今回が初めて。1997年当時はジャニーズ事務所の枠が2つでSMAPとTOKIOで完全固定されていました。本人たちにとってもファンにとっても待望の初出場、期待したいです。
RADWIMPS(初出場/第67回/2003/31)
2001年結成・2003年CDデビュー・2006年メジャーデビュー。メジャーデビューするや否やすぐに大ヒット、特に野田洋次郎が書く歌詞は多くの若者に支持されました。今年は記録的大ヒットとなった新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』で音楽担当、「前前前世」はこれまでの彼ら以上に広く世間に知れ渡った大ヒット曲になっています。幕張メッセでのCOUNTDOWN JAPAN出演は23時25分、したがって前半の登場が濃厚でしょうか。アニメ枠との声も一部であるようですが、それは少し違うような…。
桐谷健太(初出場/第67回/2013/36)
俳優としての活躍が近年目覚ましい彼ですが、歌の方でも昨年からauのコマーシャルで流れている「海の声」が大ヒット。浦島太郎の姿で歌う彼もまた、お茶の間に広く知られる存在になりました。果たしてCMで共演している桃太郎(松田翔太)と金太郎(濱田岳)も出てくるのでしょうか。かぐや姫は紅組司会を務めていますが。なお曲目も「海の声~みんなの海の声バージョン」で決定、エピソードとともに一緒に歌いたいという人をこれから募集するようです。
RADIO FISH(初出場/第67回/2015/28~34)
オリエンタルラジオの2人が中心となって結成されたユニット。2014年末のお笑い番組でのパフォーマンス以来直々登場しては話題を振りまき、一気に爆発したのが今年。配信を中心に「PERFECT HUMAN」が大ヒットして、ついには紅白出場にまで漕ぎつけた形になりました。ここ最近はピコ太郎の出現で眠れない夜もあったそうですが(記者会見より)、各所で再三再四宣言してきた紅白出場が実現できて何よりといったところ。なおオリラジは第60回(2009年)にザ!!トラベラーズの一員として登場しましたがその時はほとんど活躍できず。そういう意味でも大きな晴れ舞台になりそうです。なおこちらも曲目は「PERFECT HUMAN」で決定、本番で一緒に踊りたいという人をこれから募集して、オーディションをするらしいです。
・主な不出場歌手(白組編)
森 進一
昨年のステージ限りで紅白を辞退。今回は49年ぶりにこの人がいない紅白になります。
細川たかし
こちらも出場歌手発表直前に卒業を発表。昨年のあのステージが紅白ラストと考えると、少々心のこりな部分もあります。
近藤真彦
昨年のトリですが今回は未出場。トリで復活して翌年出ないパターンは白組歌手だと初(紅組は髙橋真梨子がいます)。
SMAP
果たして大晦日までに出場に漕ぎつけることが出来るのでしょうか。
EXILE
いつの間にかATSUSHIが海外留学、2018年まで活動は制限されるということです。そう考えると今年と来年は出場なしということでしょうか。
德永英明
10年連続で出場はストップ。カバーアルバム発表終了とともに紅白出場も終えた形。
T.M.Revolution
今年はゴールデンボンバーがいない代わりに、元嫁がいます。果たしてウラトーク出演はあるのでしょうか。
美輪明宏
4年連続で紅白を去る形に。まあ4回も出てくれただけでありがたい話です。
ゴールデンボンバー
残念ながら5年連続「女々しくて」は実現せず。
BUMP OF CHICKEN
やはり2年連続というわけにはいかなかったようで。
ゲスの極み乙女。
わけあって活動休止中。もっともそこまでいってなくても落選だったと思いますが。
back number
ヒットとしての数字は十二分に残していて支持も強いだけに、非常に残念な結果に。もっともよりヒットしていた先輩バンドが存在することを考えると、仕方のないことなのかもしれません。
Mr.Children
朝ドラ主題歌で特別出演になるかどうか、といったところ。
初出場の記者会見の様子はこちらの記事(ナタリー)を参照してください。
今回の選考基準はチーフ・プロデューサーの矢島良曰く”今年の活躍””世論の支持””番組の企画・演出に合致するか”の3点。特に今年の活躍が大きいようで、女性演歌の選出はそれがはっきりと表れていました(CPが話したベテラン落選理由はこちら)。色々意見はあるかと思いますが、個人的にはここ数年の中で一番納得度の高いメンバーになっています。それは発表されたメンバーが1990年代活躍組・アラサー~アラフォーにとって思い入れの強いアーティストが多いことに起因しているからかもしれません。
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