第67回(2016年)NHK紅白歌合戦~その8~

紅20(全体41):松田聖子(4年連続20回目)

・1980年デビュー 第31回(1980年)初出場
・1962年3月10日生 福岡県久留米市出身
・楽曲:「薔薇のように咲いて 桜のように散って」(2016/9/21 シングル)
  詞・曲:YOSHIKI
・歌唱前テロップ:YOSHIKIと聖子 夢の初共演

・演奏時間:4分20秒

 相葉さんも進行を間違えたり噛んだりで大変ですが、有村さんもYOSHIKIの名前を噛んでしまう進行で負けていません。というわけでここでは歌う前に作曲したYOSHIKIがコメント。「日本という言葉を意識して、メロディーも詞もそういう感じで」作ったと話します。また、前回の紅白で2人が再会したことがきっかけでこの曲が生まれたというエピソードも有村さんが紹介。

 メインステージでYOSHIKIがピアノ演奏、聖子さんはルーフステージで舞台に向けて熱唱。滞在していた香港でハプニングがあったためリハにYOSHIKIが間に合わず、その結果ほとんどぶっつけ本番のステージだったようですが、やはりそこはお互いプロ。全くそんなことを感じさせない、息が合ったステージを見せています。美しいメロディー・丁寧な歌唱・奏でられる澄み切ったピアノの音・無数のペンライト。フルコーラスで、とても美しいステージを展開していました。歌終わりに聖子さんも感謝の挨拶。

 

(ウラトーク)
 ワイプでウラトークチャンネルが映ります。ゲストの星野源がバナナマンの2人と一緒に手を振ります。「第3のバナナマンでーす」と挨拶した後に本物の?第3のバナナマン・オークラさんの話を展開。

 聖子さんの位置、YOSHIKIと向かい合わせのステージで静かに興奮するウラトーク席。オープニングのプラカード担当が聖子さんと源さんだったということで、「白組の松田聖子だよ!」と急に言い出す日村さん。直後にも聖子さんのオーラが凄いという話から「黙って立ってるだけ。黙って立ってるわけじゃねぇ、歌ってるわ」と天然発言を連発しています。

 YOSHIKIもオーラがすごいという話、飛行機トラブルの為帰国がギリギリで急遽今朝リハーサルとしたという話もしていました。2番から客席のペンライトがついて綺麗だという光景。「オークラさんもすごい綺麗です」と、設楽さんの真後ろで両手にペンライトを持つ放送作家・オークラさんの話を振る源さん。曲の中盤~後半はほとんどオークラさんの話に時間を費やしていました。高価なプレゼントを源さんがゲスト出演するたびにしているそうです。設楽さんによると、大豆に目を描いて頭がファッとなってて丸メガネかけてアゴにヒゲを生やせばオークラさんになるみたいです。

 

(解説)
・YOSHIKIが紅白のステージで別アーティストの演奏を担当するのは、第48回(1997年)の西城秀樹のステージ以来19年ぶり。この時も自ら楽曲提供した「moment」の演奏でしたが、楽器は電子キーボードでした。

・2階席の松田聖子と1階席のYOSHIKIは終始向かい合う演出でした。最初から最後まで観客に背を向ける形で歌ったのは、この時の松田聖子が初めてです。

・聖子さんは第64回(2013年)にクリス・ハートとのデュエットで「夢がさめて」を披露していますが、ソロ・NHKホールの紅白でその年の曲を披露するのはなんと第47回(1996年)、「あなたに逢いたくて ~Missing You~」以来20年ぶりでした。

・「薔薇のように咲いて 桜のように散って」は2010年代の聖子さん最大のヒット曲になりました。TBS系ドラマ『せいせいするほど、愛してる』主題歌、オリコン週間TOP10入りはこちらも16年ぶりで久々です。

企画3(全体42):「シン・ゴジラ」がついにNHKホールに…

 このタイミングで、ゴジラがNHKホールに到達したようです。ご丁寧に真っ赤なライトと演奏まで用意されます。「ここは戦いましょう」という有村さんの一方的な進行で、渋谷紅白迎撃作戦開始。

 総合司会の武田アナが現地からレポート(当然録画だと思われます)。ゴジラがNHKホールの目の前にまで近づいています。良質な歌が効果的ということで、勢いのある歌がいいのではと有村さんが提案。そこで名乗りを上げるのはピコ太郎

 ルーフステージに立つピコ太郎が、50人の混声合唱団を従えて「歓喜の歌」を混じえた「ペンパイナッポーアッポーペン」を披露します。ゲスト審査員が大ウケあるいは驚いている表情も映ります。前日はレコ大で世界的なトランペット奏者も加えたオーケストラバージョンも披露していて、どんどんバリエーションが増えています。そのうちPPAPだけで一枚のアルバムが出来そうです。

 なお今回の紅白でPPAPの披露は3回目。同じ曲を1回の紅白で3回も披露というのも過去にない記録。出場歌手として選ばれるよりも使いやすい、というと語弊はありますが確実に活躍しているような気がします。第九を他の曲に混じえるアレンジは過去の紅白でも「スーダラ伝説」(第41回・植木等)、「蛍の光」(第41回・第42回)などであったりはしますが。

 「効いたかな?」とかわいく決めた結果は、意外に?なかなか効果があったようです。「一気に畳み掛けてください!」と武田アナがリポートします。両司会のやりとりの末、確認のため中継を戻すと、なぜか急にPPAPを披露する武田アナの姿。“I have a microphone, I have Godzilla, Godzilla microphone!”(ゴジラマイク!)、なんてことをやったせいでゴジラの口から光が発生。

 どうやらゴジラを怒らせてしまったようです。大変まずい展開になりました。慌てる2人にステージ上のYOSHIKIが声をかけます。「相葉さん、有村さん。僕たちが止めます…」

 

(ウラトーク)
 ゴジラの来襲にウラトーク席も混乱。武田アナのリポートには後輩の橋本アナ、思わず「何言ってるの武田さん」と口走ります。
 ピコ太郎のステージは、第九のコラボに「カッコ良い!」の声。ピコ太郎の歌が効いたという流れ、ただ源さんは「どちらかと言うと第九だったんじゃないか」と冷静に分析。なおこのセクション、先輩にも関わらず橋本アナは素で呆れたり文句を言う場面続出でした。

 

(解説)
・この年の年末に様々なタイプの「PPAP」を披露しましたが、「歓喜の歌」を絡めるパターンはおそらくこれが唯一ではないかと思われます。紅白歌合戦ではたびたび「歓喜の歌」が使われていて、オープニングで使われたりエンディングの「蛍の光」アウトロに入れたりするなど、枚挙に暇がありません。

・武田真一アナのPPAPは、当然視聴者の度肝を抜く形になりました。普段担当していたニュース番組では考えられない光景なので、余計にその驚きが増幅される形になっています。ちなみに武田アナが犁な音楽はロックらしく、NHK FMの『今日は一日”クイーン”三昧』では進行役を務めていました。

・ちなみに武田アナは1999年からNHKニュースのキャスターを担当、一時期沖縄局異動もありましたがほぼ一貫して東京アナウンス室所属でした。2021年度からは久々の異動で大阪放送局所属、ただ全国各地『列島ニュース』で目にすることが出来るという点は現在も変わりありません。

白20(全体43):X JAPAN(2年連続7回目)

・1982年結成、1985年デビュー、1989年メジャーデビュー 第42回(1991年)初出場
・47~51歳・5人組
・楽曲:「紅」(1989/4/21 アルバム『BLUE BLOOD』)…24年ぶり2回目
  詞・曲:YOSHIKI
・演奏時間:4分5秒

 ピアノ演奏にヴァイオリンも加わる荘厳なオープニングの後に放たれるToshIの叫びは、「ゴジラを倒すぜー!!」。まさかの展開です。

 生演奏のバンド、8K映像で見た音圧は明らかにX JAPANがトップでした。本当にこれで良かったのかどうかは分かりませんが、確かにこれでゴジラを倒すとなると納得度は結構高いような気がします。紅白に連続出場するだけでなく、よくこんな役回りまで引き受けたものだと感心してしまいました。次回の紅白も期待したいです。ところでアルバムはいつ出るのでしょうか。

 

(ウラトーク)
 「ゴジラを倒すぜー!!」に大ウケするウラトーク席。イヤホンを外して聴くバナナマン、日村さんはいまだにサビを原曲キーで歌えるようです。設楽さんは何度も「凄くない?」連発していました。

 

(解説)
・紅白で「紅」を演奏するのは第43回(1992年)以来24年ぶり。その年8月に新しいベーシスト・HEATHが加入、さらに海外進出を意識してXからX JAPANへの改名を発表しました。

・「紅」はメジャーデビュー前から演奏されています。最初にCD収録されたのは1988年発売のアルバム『Vanishing Vision』で、「KURENAI」というタイトルの英語詞ヴァージョンでした。日本語詞は翌年のメジャー1stアルバム『BLUE BLOOD』に初収録、これが後にシングルカットされます。

・インディーズ時代には『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』のヘビメタコーナーに出演していた経歴あり、元々ロックバンドでありながらテレビ出演は親和的です。1980年代後半~1990年代はアーティスト側の方針で紅白に出場しない大物アーティストが続出しましたが、彼らとDREAMS COME TRUE、1992年以降の米米CLUBは数少ない例外でした。

・新しいアルバム発売の話は2012年に一旦出て、2015年8月にリリース予定というアナウンスもありましたが、今の今まで新しいオリジナルアルバムは発売されていません。なお翌年3月にドキュメンタリー映画『We Are X』が公開、その作品のサントラCDは発売されています。

突然届いたビデオレター

 X JAPANのステージによって、ゴジラは凍結。無事、歌がゴジラを封じて作戦は成功。良かったです。矢口官房副長官・巨大不明生物特設災害対策本部事務局長兼務進行のもと巨災対メンバー勢揃いで記者会見が開かれ、それを報告。大谷選手も「止まって良かったです」とコメント。そして映像の衣装のまま武田アナがホールに帰還。間近で見たゴジラはすごい迫力と匂いがキツい、PPAPについては後悔していないようです。「これも報道の使命ですから」というのは、少し違うような気もしますが。

 なんてことを話してたら、ゴジラが凍結したはずなのにまた緊急の警報。ビートルズの映像が流れます。そういえば初来日はちょうど50年前のことでした。なんとポール・マッカートニーが紅白にメッセージを残してくれたようです。

”やあ 皆さん ポール・マッカートニーです”
”紅白歌合戦をご覧の皆さんにとって”
”来年が良い年になることを心から祈っています”
”今夜 出演されているアーティストの皆さんも”
”すばらしい時間を 楽しんでください”
”そして 輝かしい新年を迎えてください”
”実は2017年 日本に行く予定です”
”その時に会いましょう!”

 真っ赤なセーターを来たポールさんが、植物の後ろから出てきてメッセージを話してまた隠れるという映像でした。ということで、2017年は来日の予定があるそうです。ライブでしょうか、それとも相撲でも見に行くのでしょうか。ついでに言うとX JAPANのアルバムはいつ出るのでしょうか。

 さすがにこのメッセージについては前情報もなかったのでビックリしました。「ただでさえバタバタしてるんだから」という相葉さんの一言は偽らざる本音でしょう。それにしても一体何が本当で何か嘘なのか、だんだんよく分からなくなってきました。

 

(ウラトーク)
 「Xのおかげだよね」「完全にそうです」「まさかだったね」今回の紅白は盛り沢山、その流れで源さんは「さっきのタモリさんのフリージャズも最高だった」とコメントします。なお武田アナについては「ちょっとビックリしました」「明日からどう声かけようかと」というのが後輩の声。

 ポール・マッカートニーの映像には、一同ビックリ。花の後ろに隠れるポールについて「かわいい」との感想を残していました。

 

(解説)
・ポール・マッカートニーは1960年代~1970年代に世界で社会現象を起こしたビートルズのベーシストです。解散度ウイングスを経て、長らくソロ活動を続けています。なお翌年の来日公演は4月25日に日本武道館、27日・29日・30日に東京ドームで開催されました。

・海外の大物ミュージシャンからビデオメッセージが送られたのは第40回(1989年)のオリビア・ニュートン・ジョンが最初で、意外と昔です。

・ちなみに紅白でもビートルズがパフォーマンスされた例はいくつかあり、第17回(1966年)では立川澄人が「イエスタデイ」、中尾ミエが「蜜の味」をカバーしています。第33回(1982年)には全編日本語詞を用意して、紅組白組のアイドル歌手がメドレーを披露するショーコーナーもありました。

紅21(全体44):髙橋真梨子(2年連続5回目(ソロ4回目))

・1973年ペドロ&カプリシャスボーカルとしてデビュー、1978年ソロデビュー
・第25回(1974年)初出場、第35回(1984年)ソロ初出場
・1949年3月6日生 福岡県福岡市出身
・楽曲:「ごめんね…」(1996/6/21 シングル)
  詞:髙橋真梨子 曲:水島康宏
・歌唱前テロップ:芸能生活50年 最大のヒット曲「ごめんね…」

・演奏時間:3分48秒

 「今まで辛いことや苦しいこともあったと思うけれど、今となっては全てが幸せな思い出になっていて、苦労などはほとんど思い出せない。歌えることとは、それほど私にとって幸せなことなのです。場所がどこであれ、私はただ、歌うことだけをしてきました。そして私はこれからも変わることなくこうしていくことでしょう。それが私のやり方なのです」、このメッセージを有村さんが読み上げた後に、ステージに入ります。自身最大のヒット曲かつ素晴らしい名曲ですが、こんなバタバタした展開の後だと前回の紅白で和田アキ子が歌った「笑って許して」みたいな状況にも見えます。ペドロ&カプリシャスのボーカルとして出場した時を含めると5回目の紅白ですが、平成の持ち歌を歌うのは今回が初。

 20年前と比べるとさすがに若干声量が落ちていますが、それでもやはり流石の熱唱。普段のホールのコンサートをそのまま持ってきたようなステージで、思わず聴き入ってしまいます。そういえば、よくよく考えると和田アキ子も島倉千代子もこの年齢まで紅白に出場したことはありません。この人はまだまだ現役バリバリ。今後も末永く紅白で歌う姿を見たいです。秋本治先生も歌終わりに、「とても綺麗な歌声で感動しました」と簡潔にコメント。

 

(ウラトーク)
 歌前トークは、出場歌手はなかなか他の人のステージが見れないという話題。ステージはこれまた聴き入る内容。「本当に紅白っていいなぁ」としみじみ。『うたコン』に何度か出ている源さんも、紅白は特別という話をしていました。この場で『バナナ♪ゼロミュージック』出演交渉も。

 2番になってからは日村さんとケンドーコバヤシの誕生日会に源さんが行った話。集まった面々はネゴシックスとかバイキング・小峠英二とか芸人だらけ。ハリウッドザコシショウのファミコンものまねをずっと見ていたそうです。あとはお互い適当にグダグダと展開。一緒に旅行行きたいと言いつつも忙しい、体調不良でもないと休めないという話でした。

 

(解説)
・「ごめんね…」は1996年発表、NTVの『火曜サスペンス劇場』主題歌としてロングセラーを記録しました。オリコンでは最高18位で47週TOP100にランクイン、当時のJ-POPでは極めて珍しかった順位推移です。

・髙橋さんのヒット曲は1980年代よりも1990年代の方が多く、「はがゆい唇」「Sincerely」「遥かな人へ」「フレンズ」などがヒットしています。ただ紅白で歌われたのはこの時の「ごめんね…」のみでした。なお「遥かな人へ」は1994年リレハンメル冬季五輪NHK中継テーマソングです。

・ステージ終了後にコメントした秋本治氏といえば『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。1976年から2016年まで全く休載無しで1960話・単行本にすると200巻描き続けました。この後はグランドチャンプで『BLACK TIGER』が2023年5月まで連載されています。

まだ会場に入れないお二人

 ゴジラの方は解決しましたが、ふるさと審査員問題はまだ解決していません。そんな2人はロビーの椅子に座ってます。

タモリ「なんか疲れたね」
マツコ「お父さん、もう…いいや私もう」
タモリ「どうしたんだ、お前?」
マツコ「もう見なくていいよ、お父さん」
タモリ「あー、もうお前あれだよ、11時過ぎたよ」
マツコ「帰ろう、もう」
タモリ「帰ろうか。さっきなんかゴジラ…」
マツコ「ゴジラいなかったさっき、何だったの?」
タモリ「見れなかったよなぁ」
マツコ「見れなかった、もうゴジラ~」
タモリ「ポール牧からのメッセージ…」
マツコ「ポール牧じゃない、お父さん。ポール・マッカートニーだって。ポール牧さんもうメッセージできないから、もう」
タモリ「帰ろうかもう、入れないしさぁ」
マツコ「だってあの人たちが入るなって言うんだもん」
タモリ「方向も全くわからない、少しなんか漏れ聞こえてくるだけ」
マツコ「ごめんねー、って言ってた」
タモリ「誰が?」
マツコ「分からない、ごめんねって」
タモリ「謝ってたの?」
マツコ「謝ってた」
マツコ「アメ横でカニ買って帰ろうよ!」
タモリ「あ、そうだ。タラバ買おうよ」
マツコ「タラバ今年高い」
タモリ「高いんだよなぁタラバなぁ」
マツコ「タラバが今年捕れないんだって」
タモリ「正月はタラバ食べないとさ、気分出ないじゃないお前と、カッと…松葉ガニ細いからさあ」
マツコ「だってお父さん、そう言いながら、なんであんなにバカみたいにカニばっかり食べてるのよお正月」
タモリ「だって正月はカニだろ」
マツコ「今年は4本足食べさせてよ。お父さんいつも7本食べてる」
タモリ「行こうか、もう」

 マツコさんはもう嫌気が指してきたようです。ゴジラも見れなかったようで不満顔。ポール・マッカートニーをポール牧と間違えるタモさん、「ごめんね…」をネタにするマツコさん。で、タラバガニの話。一体これは何の時間なんでしょうか…。

 

(ウラトーク)
 源さんは年明けにも早速仕事、バナナマンもお台場方面でアンガールズの田中さんと仕事するという話。映像は「2人って全然ちゃんと見ないんだ」「2人だからもつよね」「パイプオルガンは入れたけど客席には入れないw」さすがにタラバガニの話には呆れつつツッコミ入れるという展開。

 

(解説)
・ポール牧は2005年に亡くなられています。コント・ラッキー7の時代には3回紅白の応援に登場していますが、ほとんど見せ場無しでした。解散後は1990年代に指パッチンでテレビ出演が増加しますが、その時の紅白には出演していません。

・アメ横は上野~御徒町にかけて広がっているアメヤ横丁商店街を指しています。2013年の連続テレビ小説『あまちゃん』でも取り上げられました。

白21(全体45):THE YELLOW MONKEY(初出場)

・1988年結成、1992年メジャーデビュー
・49~53歳・4人組
・楽曲:「JAM」(1996/2/29 シングル)
  詞・曲:吉井和哉
・歌唱前テロップ:再集結してテレビ初披露 希望を歌う名曲「JAM」
・演奏時間:4分43秒

 イエモンの曲を昔からよく聴いている櫻井翔がここで登場。吉井さんは、紅白出場の夢が叶いましたと歌前にメッセージを残します。その後櫻井さんがイエモンの魅力と「JAM」の楽曲の内容を分かりやすく話します。どちらが司会なのか分かりません。たださりげなく櫻井さんが相葉さんの背中に触れてエールを贈っていた光景は、あらためて特筆したい所です。

 おそらくヒット当時だと前半か良くても後半2番手辺りで、CD音源という形で演奏も結構カットされて披露する形になったかと思われます。ところが期待されて満を持して20年経ってようやく立った紅白では生演奏・フルコーラス(アウトロなどはカットされていますが)・トリ2つ前。今回の紅白でも特に素晴らしいステージになりました。そう考えると、世の中は本当に何が起こるか分からないとしみじみ感じます。NHKが意図した結果なのかどうかは分かりませんが、なんだか今回の紅白歌合戦を象徴している楽曲のように聴こえたのは私だけでしょうか。だとするとものすごい選曲だと思うのですが…。

 

(ウラトーク)
 「JAM」はX-GUNの西尾さんがカラオケでよく歌ってたという話。相方の嵯峨根さんはもう寝てるんじゃないかとも話していました。「全ての西尾さんに捧げます」と、歌が始まる直前までX-GUNの話に終始していました。

 本物を前に、X-GUNの西尾さんをイメージして日村さんが歌うという展開。大きな声で熱唱する日村さん、源さんが思わず心配して後ろを見る、その光景を橋本アナが笑いながら実況しています。

 「紅白の衣装をラメのスパンコールの紋付きにしてイエローモンツキーにしようかと思ったけど却下された」というエピソードで、吉井さんの人となりも話していました。

 

(解説)
THE YELLOW MONKEYは1992年~2001年までメジャーレーベルで活動、新曲をリリースし続けました。ブレイクしたのは1995年「追憶のマーメイド」「太陽が燃えている」で、90年代後半は複数回紅白出場でも不思議ではなかったほどヒットしています。

・活動休止を経て再始動したのが2016年。新曲発売に全国ツアー開催もあり、非常に本格的な形での再結成でした。紅白出場はこの年のみですが決してメモリアルな再集結ではなく、翌年以降も現在までバンド活動は続いています。

・「JAM」は1996年2月にリリースされたシングル表題曲です。両A面シングルで、もう1曲の「Tactics」はアニメ『るろうに剣心』EDテーマでした。「JAM」のタイアップは『ポップジャム』のEDテーマなので、実質的にはノンタイアップです。

・紅白出演後は幕張に移動して、午前1時からEARTH STAGEの大トリで出演。ただこの時声の調子が限界を超えていて、途中15分中断してセトリを短縮して何とか乗り切ったという形だったようです。

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