氷川きよし(17年連続17回目/第51回/2000/39)
「白雲の城」(2003/松井由利夫/水森英夫/13年ぶり2回目)
~熊本城から生中継 復興を願う「白雲の城」~

 次のステージに入る前に、坂本冬美のステージで作詞作曲テロップ表記が誤っていたことの訂正が武田アナから入ります。ところで坂本九の映像は誰も指摘しなかったのでしょうか…。そこも個人的には少し気になります。

 4月に起こった熊本地震、全壊8000棟以上という大きな被害を受けました。同じ九州出身の氷川さんが、被害に遭った益城町を訪ねた映像が流れます。

”本当に 胸が痛みます”
”結構揺れました 怖かったです” 抱いているのは地震直後に産まれた赤ちゃん。
 熊本城も石垣が崩れるなどの大きな被害、復旧まで20年。地元の人たちの修復作業が進みます。
”少なくとも元の姿に早く復旧していきたいというふうな気持ちですね”
”ただそれだけで今 復旧作業やっております”(熊本市経済観光局・津曲俊博さん)
”20年 すぐですよ くよくよしてられないですよ”
”熊本城400年の歴史の中で何回被害にあってますか”
”そのたびに復元してきてます そういう歴史の城です”
”だから たった20年です”(熊本観光ボランティアガイド・三好泰子さん)

 熊本暮らし人まつり・水あかりでは、願いを込めて書き込んだ竹灯籠に明かりをともします。
 ””九州魂” 自分自身に負けんばい!!”と、氷川さんも灯籠にメッセージ。そこには、からしれんこんとめんたいのイラストも描かれています。

 熊本城をバックにした中継が歌前にも入ります。後ろには地元の人々が大勢集まっています。「負けんばい!」「くよくよせんばい!」という言葉に、自分自身がパワーを頂いたと話す氷川さん。一方NHKホールではくまモンが力強く復興をアピール。そして曲紹介するのは熊本出身の武田アナ。
「熊本は私のふるさとです。家族や親戚や友達がいます。育った家もあります。思い出の景色もあります。そんなふるさとが、震災で大変なことになってしまいました。今も先が見えない苦しい思いをしている人がいます。遠く離れていても、ふるさとの姿を心にやきつけ、思い続けていきます。がんばるばい、熊本。氷川きよしさんで「白雲の城」、お聞きください。」

 熊本出身の歌手は他にもいますが、よくよく考えるとこの人も福岡・同じ九州なので縁はあります。復興のメッセージが書かれた灯籠が無数に飾られる中でのステージ、バックには熊本城。被害に遭った全ての人たちに捧げるように歌う「白雲の城」は、間違いなく13年前以上の風格が備わっていました。体全体を使って熱唱する氷川さんの姿と表情は、ここ数年の紅白でもなかったもの。文句なしの名ステージ。今回の紅白における中継の多さは気になりますが、内容は全てクオリティ高いものに仕上がっています。(3分7秒)

 

(ウラトーク)
 源さんをスタッフが迎えに来ました。というわけでここで退席。「どのくらいの方が聞いたんですかね」「多分8人くらい?」「8人ありがとう!」バナナマンがいる限り源さんのウラトークも恒例になりそうです。源さんとバナナマンのつきあいは10年近く、こちらも乃木坂46同様身内同然といった勢いでしょうか。
 三好さんの言葉にバナナマンの2人も大きく感銘を受けたようでした。くまモンが登場するシーンでは、どのアクセントが正しいか少し考えていた模様。ステージはボケることなく、しみじみ。氷川さんの歌唱には「カッコいい!」と3人とも大絶賛。

 

(解説)
・この年4月14日と16日に起こった熊本地震の被害は非常に大きいものでした。崩落した阿蘇大橋は新阿蘇大橋として開通するまで5年かかり、南阿蘇鉄道高森線の復旧は2023年夏になる見込みとなっています。

・熊本城は2021年に長塀・天守閣の復旧工事が無事完了。6月からは特別公開も始まっています(8月以降コロナ禍で休業も、10月1日から再開)。現在は被害を受けた櫓群の解体復旧工事に入っています。

・くまモンは第64回(2013年)以来3年ぶりの出演。もうこの時期になると熊本を超えた日本中に親しまれる存在でした。

・氷川きよしのみならず、演歌歌手の中継出演はこれが史上初でした。「白雲の城」のモデルになっている場所は特に定まっていないですが、福岡県出身で九州にゆかりが深いことが中継に選ばれた大きな理由の一つだと思われます。

宇多田ヒカル(初出場/第67回/1998/33)
「花束を君に」(2016/宇多田ヒカル/宇多田ヒカル/初)
~「とと姉ちゃん」主題歌 ロンドンからの生中継~

 主題歌となった『とと姉ちゃん』ヒロインの高畑充希がこの曲に関する思い出と背景を語ります。共演者のクランクアップを見送るたびにこの曲の中で花束を渡していて、最後に自分が渡された時は感極まるものがあったこと、母親に向けて書いた曲であることを話していました。

 ロンドンにある中継地点は、「Addicted To You」のPVを少しだけ思い出させるような光景のスタジオ。レコーディング仕様のマイクに向けて歌う彼女の姿は、とても優しく温かく。でもどこか切ないと感じさせる部分もあります。緊張の色も少し見える部分が、余計に人間味を感じさせます。でもやはり紅白で宇多田ヒカルが歌う姿は、デビュー当時のことを考えるとやはり夢のように思えます。

宇「大変貴重な体験をさせて頂きました。ありがとうございました」
高「(少しの間)お久しぶりです、高畑です」
宇「あっ…お久しぶりです…」
高「すごく素敵でした」
宇「(少しの間)今年はご縁があってすごく嬉しかったです」
高「こちらこそありがとうございました」
有「宇多田ヒカルさん、どうもありがとうございました!」

 歌い終わった後の2人のやり取りは予定されていなかった場面だったのか、非常にぎこちなかったです。ただこれもあらためて見ると、今回の紅白を象徴している1シーンなのかもしれません。(4分8秒)

 

(ウラトーク)
 毎朝『とと姉ちゃん』を見ていた日村さん。別の仕事の時に『とと姉ちゃん』を撮ってる場面を見てテンションが上がったという話を、設楽さんが歌前に披露します。
 日村さんが歌うのを見て「とど姉ちゃん」と言う設楽さんでした。本当に『とと姉ちゃん』を楽しみに毎日見ていたことがよく分かる日村さんの語り。宇多田さんの歌のうまさを見て、そういう人生はどんなものだろうとしみじみ話す設楽さん。
 「あれ?」とつぶやいた橋本アナ、時計は11時25分。「もう寝なきゃってこと?」とボケつつも、あと20分で放送が終わることに3人ともあらためてビックリ。

 

(解説)
・高畑充希はこの年連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で主演。夏の『思い出のメロディー』で司会担当、歌の方でも実績があるのでこの年紅組司会でも全く違和感のない存在でした。

・歌手としては2008年前後に「みつき」名義で「大切なもの」「夏のモンタージュ」などをリリース、また出演したドラマ・映画のサントラで歌う場面も比較的多いです。前年には城田優と映画『シンデレラ』のエンドソング「夢はひそかに」をデュエットしています。

・宇多田ヒカルは1999年以降何度も出演交渉はありましたが、基本的にはレコーディング専念の為辞退という形でした。朝ドラ主題歌担当・現地のレコーディングスタジオからの中継とは言え、紅白出場が実現したことは非常に大きなトピックとなります。

・この年の宇多田ヒカルは約5年間の活動休止期間から復帰した年でした。配信シングル「花束を君に」「真夏の通り雨」が復帰作となっています。その2曲を収録したオリジナルアルバム『Fantôme』は各国で非常に高い売上を記録、作品も各所から好評価を得ました。

石川さゆり(33年連続39回目/第28回/1973/58)
「天城越え」(1986/吉岡 治/弦 哲也/2年ぶり10回目)
~これぞ日本文化の粋 「天城越え」スペシャルVer.~
文楽 人形遣い:吉田和生

 高畑さんと有村さんが握手を交わした後ろでは、紅組歌手の面々が勢揃いしています。大きな変化のあった紅白歌合戦ですが、紅白のトリならではと言えるこの光景はまだ変わることなさそうです。紅組トリの曲紹介をする有村さんの後ろに立つのは髙橋真梨子大竹しのぶの両ベテラン。その横には東京都庁から戻ってきた椎名林檎の姿も見えます。
 「天城越え」を歌うのは10回目、紅白史上初です。何度も歌っている楽曲ですが、文楽を混じえるのは今回が初(能楽は第61回でありました)。メインステージでは三味線を主体とした演奏で文楽が繰り広げられ、その音に乗せられてルーフステージで歌われる1番前半はほとんどアカペラに近いです。サビ以降は文楽の音が入るも従来通りのアレンジ、照明は真っ赤なレーザー光線が目立ちます。初めてと言えば、トリのステージがメインでなくルーフステージ・2階席の前で歌うのは今までないこと。そういえば2番サビで赤い紙吹雪が舞う演出も、よくよく考えると記憶にありません。
 大熱唱は至極当然いつも通り、極めて高いレベルの名ステージですが、2コーラス止まりなのもいつも通り。欲を言うとやはりここは史上初のフルコーラスにしてほしかったという思いが強いです。紅白最後の出場か、あるいは大トリで歌う時までとっておく形なのでしょうか。(3分48秒)

 

(ウラトーク)
 宇多田さんと高畑さんがトークしている間にさゆりさんがルーフステージにスタンバイ。小声で呟きます。その直後紅組トリということに気づき、時間の早さにビックリするバナナマンの2人。
 歌うさゆりさんとウラトーク席の距離は12mほど。「カッコ良い」「うわー」の声が連発。いつものサビラストは「越えたーー!!!」。紙吹雪の演出は、ウラトーク席の目の前からも舞っている様子。

 

(解説)
・「天城越え」のトリは第37回(1986年)・第53回(2002年)に続いて3回目。通算では10回目ですが、ほぼ全ステージが2コーラスの歌唱です。最初に歌った第37回のみ、1番→3番の構成でした。したがって”走り水 迷い恋”のくだりが紅白で歌われたのは、1回だけです。

・日本文楽が紅白に登場するのは、第31回(1980年)で「大阪しぐれ」を歌う都はるみの応援で出演した吉田簑助以来36年ぶり。ただステージの演出に深く関わるのは、この時が唯一です。

・この年でさゆりさんは7回目の紅組トリを務める形になります。13回の美空ひばりは別格ですが、当時和田アキ子と並ぶ歴代2位。島倉千代子の6回を抜く形になりました。

嵐(8年連続8回目/第60回/1999/33~36)
「嵐×紅白スペシャルメドレー」
「A・RA・SHI」(1999/J&T/馬飼野康二/2年ぶり3回目)
「Happiness」(2007/岡田実音/Wonderland/7年ぶり2回目)
「One Love」(2008/youth case/加藤裕介/初)
~2016年の歌いおさめ 究極のヒットメドレー~

 「歌の力って凄いな、と思います」伊調馨がコメントした後に、大トリの嵐のステージ。第58回以降の紅白歌合戦は紅組白組関わらず下手側での曲紹介が基本になりましたが、白組トリの時だけは昔と変わらず上手側、白組歌手がバックに居並ぶという光景になります。メンバー5人が来年に向けてのメッセージを残します。
櫻井「一年の締めくくりのとき。皆さん一緒にですね、笑顔で来年を迎えたいと思います」
二宮「どんなときも前を向いて歩いていけばきっと、光が差すと思います」
大野「皆さんの心に希望と夢のかけらが少しでも宿るよう、精いっぱい歌います」
松本「2017年が皆様にとって、夢がかなう素晴らしい1年になりますように」
相葉「皆さんの素晴らしい歌の力のおかげで、なんとかここまで司会を務めさせて頂くことができました。夢は、人が前を向いて生きるために絶対に欠かせないものです。僕たち5人、嵐5人。歌で届ける夢が皆さんの心に届いて明日の力になりますように」

 ここでの進行と曲紹介は先ほどと同様、紅組司会の有村さんが務めます。大トリと司会両方務めたのは第21回の美空ひばり以来ですが、その時の曲紹介は白組司会の宮田輝アナ。もっとも宮田輝アナは総合司会、あるいはNHKの顔としての存在感が強かったので違和感は全くなかったはずです。第49回(1998年)当時では、紅組司会が白組側に移動して白組歌手を曲紹介すること自体異例という演出でしたが、時代も変わりました。過去5回司会を務めた時の嵐は紅組歌手の曲紹介も多かったですが、これが大トリとなるとどうなんでしょうか。初司会にしては荷が重すぎる気もしましたが、有村さんの曲紹介は全くよどみなく、大変立派で素晴らしい内容でした。

 紅白では妖怪ウォッチのコラボでも歌われている「A・RA・SHI」ですが、嵐のステージ単体で考えると初出場の第60回以来2回目の歌唱。「Happiness」は7年前初出場時は客席に移動して初々しく歌っていましたが、今回はカメラに向かって盛り上げるという演出。
 今回は2曲が前置きに近く、実質的には「One Love」で大トリという形でした。パイプオルガンの演奏から入る編曲が非常に素晴らしいです。緑の木々に白い花、青い空。カラフルかつ非常に作り込まれたセットをバックに歌う嵐の5人がとても映えています。ラストサビではハート型の白い紙吹雪、出場歌手全員が集まって手を振ります。司会も頑張った相葉さんの目には大粒の涙。良かったのではないでしょうか。
 ただ8回目の出場にして嵐はついにその年のヒット曲が入らない形、ジャニーズ事務所全体で考えても新曲はSexy ZoneのみでジャニーズJr.の出演もなし。ジャニーズ事務所が今回の紅白で得たものは非常に大きいと思いますが、失ったものも案外少なくないような気はしないでもありません。(5分42秒)

 

(ウラトーク)
 「カッコ良い」という言葉が目立つ放送席、相葉さんへ労いの言葉もかけます。ステージが始まる直前の様子、客席に手を振ったりウォーミングアップのジャンプをしたりという様子も話します。「アスリートみたい」と話す橋本アナ。
 一緒に歌いながら盛り上がります。ただバナナマンは「Happiness」を歌ってる最中にメインステージへ向かうため退席。というわけでここからは放送作家のオークラさんにマイクが渡ります。ついでに今回橋本アナをずっとサポートしていた雨宮萌果アナウンサーも参加してもらう形に。
 「感動しました」と開口一番雨宮アナ。今日のバナナマンのテンションについてはオークラさん、「いつも通りじゃないですか」とのこと。
 目の前で舞うハート型の紙吹雪にはオークラさんもビックリ。噴出する機械が真横にあるので、思いっきりその音が入っています。手を振ってくれているバナナマンの位置の情報(画面右側、横にDJ KOOや土屋太鳳がいます)も入れて、ラストは「素晴らしい!」の一言で締めました。

 

(解説)
・嵐はデビュー15周年で初の紅白大トリになりました。細かいデータについては上に書いた通りです。今回初歌唱となる「One Love」は2008年発表で映画『花より男子F(ファイナル)』主題歌でした。

・作詞作曲に着目すると、J&Tはシンガーソングライター・菊池常利で、Sexy Zone・菊池風磨の父親です。岡田実音は楽曲提供よりもボイストレーナーとしての活動が著名で、作曲家としてはインディーズ時代のAKB48に多く提供しています。

・嵐の楽曲提供が多いyouth caseは作詞・作曲双方で顔を見る機会が多いです。最近は乃木坂46への提供が増えました。加藤裕介はジャニーズ・ハロプロ・女性声優関連で非常に見る機会の多い作曲家で、他の代表作は「恋のつぼみ」「禁断のレジスタンス」「ラピスラズリ」などがあります。

・トリで複数曲披露するのは第60回(2009年)のDREAMS COME TRUEが初です。メドレーとはっきりタイトルに記されたのは翌年のSMAPから。そして今回はトリ史上初めて3曲披露される形になりました。現在でも大トリでは唯一の記録になっています。

・なおこの年リリースされたシングルは「復活LOVE」「I seek/Daylight」「Power of the Paradise」でした。第71回(2020年)まで12年連続出場になりましたが、出場年に発表した曲を紅白で歌わなかったのはこの年のみです。

 

・エンディング

 舞台上に集まる出場歌手の面々。後ろでは松田聖子天童よしみと、その向こうにいるYOSHIKIに握手しています。
 会場投票はペンライトを掲げてどちらかの色に光らせる形。票数を数えるのは麻布大学野鳥研究部。今回はボール審査形式、箱の前にくまモン渡辺直美が立っています。ふるさと審査員は全員でボール1個分のようです。例年通り全ステージのハイライトが流れた後に結果発表が始まります。ワイプが流れるのもいつも通り。山本彩が一つずつ全部に笑顔を見せるなどのリアクションをしています。

 結局タモリマツコ・デラックスは姿を現しませんでしたが、とりあえず挨拶。直後いよいよ結果発表。
 視聴者審査は大差で2527724 vs 4203679)。会場審査もやっぱり870 vs 1274)。くまモンがテンション高く白のカゴにボールを2個ずつ、計4個入れます。ちなみに白のカゴを持っているのは直美さん。両司会にボールの入ったカゴが渡されます。1個ずつ投げて最後まで投げた方が勝利。
 過去の紅白でも、大体会場審査や視聴者審査で有利な方が最終的には勝ちを納めるものです。ですのでどう考えても白組圧勝かと思いきや、両者なかなか投げ終わりません。ボールを投げるタイミングと武田アナが読み上げるタイミングがずれてきました(まあこれは2つ目の時点でそうなんですが)。そうこうしているうちに相葉さんの表情が険しくなり、投げるボールが無くなってしまいました。笑顔で投げる有村さんの方はまだ残ってます。というわけで合計すると9 vs 6、2年連続紅組勝利。会場どよめき。”ウッソー!”との声まで挙がります。白組歌手だけでなく、当の紅組歌手までもが驚きのリアクション。草刈正雄から渡される優勝旗を受け取った有村さんは、「えっ?どういうこと?」「ビックリしました。てっきり白組が勝つかと思っていたので」ということで完全に事態が把握出来ていない様子。なお今回はゲスト審査員10人が1人1個、ふるさと審査員は6人で1個という配分だったようです。

 ラストは平尾昌晃先生の指揮で「蛍の光」。横にいるDJ KOOが派手な服装と美味しい位置で目立ちまくってます。ジャニーズ事務所の方々は多くが東京ドームに移動していますが、KinKi Kidsの2人は残ってくれています。バナナマンの2人は全力で歌ってます。RADIO FISHの一般公募ダンサーも後ろに残っています。乃木坂46橋本奈々未はここでもクローズアップされています。AKB48メンバーの立ち位置はここでも順位ごとに決まっているのでしょうか(前列2人が今回の1位・2位でした)。全員が歌い終わって、いつもならここでゆく年くる年になりますが、なぜか尺が30秒余っています。

マツコ「結局何も見れなかったね、でも楽しかったね」
タモリ「楽しかったよ」
マツコ「お父さんほら、(警備員に)色々お世話になりました、ありがとうございます」
タモリ「いい記念だよ、絶対経験できないよ」
タモリ「これ帰る途中で年が明けるな」
マツコ「家でゆっくり年越ししたかった…」

 結局タモさんとマツコさんは何も見れなかったものの、なんだかんだで楽しんだ模様です。おそらくこんな終わり方する紅白歌合戦は、前代未聞ではないでしょうか。何十年先に過去の紅白が振り返られる際に、「こんな紅白もありました」という形で取り上げられそうな気がします。
 なお8K映像の方では再びNHKホールにカメラが戻り、両司会の挨拶が終わったところまで放映されました。その内容はとりたてて特筆すべき事項がないと言うより、あまりの審査結果に動揺しまくった状況で何も思い出せないというのが正直なところですが…。

 

(ウラトーク)
 会場審査ですが、「ライトがついたり消えたりしちゃってて…」という具合でお客さんは戸惑っている様子。「野鳥の会の皆さんが…」「野鳥の会じゃないですよ、麻布大学野鳥研究部の人たちです。雨宮さん、嘘は言っちゃいけませんよ」結構マジなトーンで橋本アナが後輩の雨宮アナに注意します。
 ハイライトでは、PUFFYのステージが流れた瞬間に西川さんのことを思い出していました。「もうちょっと喋ってくださいバナナマンさんの代理なんですから」とオークラさんにも注意。そんな形で振られて、今回の紅白歌合戦の感想をあらためて話します。また、未だに解決していないタモさん・マツコさんの話題もありました。
 結果発表されたところで、審査方法をあらためて説明する橋本アナ。雨宮アナは驚いていましたが、進行する橋本アナはあくまで冷静を装っています。ちなみに雨宮アナがここにいるのは、1月からバナナマンと番組をやるため。というわけで『バナナ♪ゼロミュージック』を宣伝。最後は橋本アナ他3人が挨拶して締めます…「まだあるよ、まだあるよ」の声が後ろから。タモさんとマツコの中継が入ることで、大混乱したまま無理矢理もう一度締めました。

 

(解説)
・ジャニーズ勢は東京ドームに移動していますが、大トリのKinKi Kidsは最後まで残りました。キンキは翌日18時から京セラドーム大阪公演なので東京ドームはVTR出演のみ、嵐も相葉さんは不参加だったようです。また三代目J Soul Brothersピコ太郎は一足先に赤坂TBSに移動、ピコ太郎は午前1時までスペシャルMCを務めたそうです。RADWIMPSTHE YELLOW MONKEYもCDJ出演のため不参加、特にラッドはこの時間ライブ中でした。

・人数が溢れ気味の紅組は、乃木坂46のメンバーが審査員席エリアに立つ形になっています。欅坂46のメンバーは白組側後方で、ほとんど映っていません。E-girlsはおそらく全員参加で、カラフルな衣装が目立っています。

・例年上手側に立つことが多い審査員は、席が移動したこともあって下手側。上手側はバナナマンDJ KOO土屋太鳳菅原小春箕輪はるか吉田沙保里といったゲスト勢で占めています。

・この年は3年ぶりにボール審査採用でしたが、事前のアナウンスが全く無かったので放送後多数のクレームが入りました。視聴者投票で白組票が多かったにも関わらず紅組優勝という結果に、納得いかなかった視聴者は、嵐のファン中心にやはり多かったようです。

・視聴者・会場投票の合計数がそのまま審査結果になる形式は第56回(2005年)が初めてで、その後も第57回(2006年)・第64回(2013年)以外はこの方法でした。第55回(2004年)以前は原則ボール投げ・ゲスト審査員が1人1票という形です。視聴者審査の導入は第53回(2002年)のBSデジタルハイビジョン投票が最初でした。

・視聴者投票の結果と実際の勝敗が食い違った事例は第55回(2004年)以来です。当時は紅組優勝でしたが、視聴者投票は26929 vs 42108で白組の圧勝でした。

・「蛍の光」を担当する平尾昌晃はこの年がラスト出演、翌年7月21日に逝去します。2014年以降は体調不良に悩まされることが多く、それ以前と比べると明らかに痩せた姿を見せる形になっています。

・「蛍の光」とエンディングテロップは放送終了30秒前に合わせた形になっています。テープ放射も30秒早めでした。