第68回(2017年)NHK紅白歌合戦~その5~

紅12(全体24):欅坂46(2年連続2回目)

・2015年結成、2016年デビュー 第67回(2016年)初出場
・16~22歳・21人組
・楽曲:「不協和音」(2017/4/5 シングル)
  詞:秋元 康 曲:バグベア
・歌唱前テロップ:総合司会・内村も大好き「不協和音」 鬼気迫るパフォーマンスを見逃すな!

・演奏時間:2分37秒

 後半戦スタートは内村さんが好きな曲。自分の舞台にも完コピして取り入れたほど。「一緒に踊らせてもらったら良かったのに」と二宮さんに言われていますが、「こんなオッサンが紛れ込んじゃダメだよ、晴れ舞台にね」「いつか一緒に踊るのは夢としてとっておきます」とここではとりあえずそうコメントします。

 体全体を使ったパフォーマンスはとにかく激しいの一言で、一心不乱という四字熟語がまさにピッタリ。特にセンター・平手友梨奈は壮絶で、歌い終わってアップになる顔の怖さはおそらく紅白だとちあきなおみ以来と評したくなるほど。Cメロで倒れる振付ではものすごく鈍い音が発生、これは結果的に全治1ヶ月の怪我・直後の日本武道館公演不参加という代償まで背負う形になりました。ただ、それだけこのステージに全力をかけていたことは見ていても非常によく分かります。今までのアイドルでこういうステージは過去の紅白でほとんど見たことがありません。はっきり言って、ものすごかったです。これでは内村さんの入る隙がないのも当然。もっともパフォーマンスが終わった後、「やっぱり一緒に踊りたかった…」と嘆いてはいました。

 

(楽屋トーク)
 直美さんが戻っていないので、「紅白歌合戦 本編みてね」と書かれた札が上がっていました。

 

(ウラトークチャンネル)
 後半戦始まって早々、「いらっしゃいませ!」の第一声とともに西川貴教が4年連続で登場。ワイプでも紹介されています。

 「内側のスタッフみたいな感じになってますけども」と喋り始めますが、欅坂46のステージが始まると早々にギアが入ります。「平手ちゃんの精神的なところが心配でございます」「乃木坂派のお2人としては?」と尋ねたりして完全にウラトーク席を仕切っている状況。欅の方は太田プロとナベプロ、土田晃之と澤部佑が見てあげていますが…。

 「あっという間でございます本当に」「二人セゾンとか、にこやかに歌ってた頃がもうはるか昔のようでございます」「嫌だなんて言うなよー」「強く言わなくてもいいじゃない」「時には流されることも大事だったりすることもあるよ、後々分かる」今回も西川さんは超がつくくらい舌好調。ステージに関しては3人とも凄いという言葉を連発。大絶賛でした。

 

(解説)
・内村さんが舞台で「不協和音」を披露したのは2017年5月の『東京2/3』。サビで40秒近く一心不乱に踊ったパフォーマンスが話題を呼びました。また自身の番組でも欅坂46推しをこの時期公言、紅白での共演もマスコミに期待されていました。

・その欅坂46はこの年「不協和音」「風に吹かれても」をリリース。他の各年末歌番組はほぼ「風に吹かれても」のパフォーマンスで、「不協和音」を披露したのは紅白だけです。

・「不協和音」のカップリングには「W-KEYAKIZAKAの詩」が収録、欅坂46とけやき坂46の初共演曲になりました。なお加入当初ひらがなけやきで始まった長濱ねるはこの年9月に欅坂46専任に変更、ほぼ同じタイミングで2期生が加入しています。

白12(全体25):関ジャニ∞(6年連続6回目)

・2002年結成、2004年デビュー 第63回(2012年)初出場
・32~36歳・7人組
・楽曲:「なぐりガキBEAT」(2017/1/25 シングル)
  詞・曲:NOMSON
・歌唱前テロップ:豪華出演者が続々登場 NHKホールをかけめぐる!
・演奏時間:2分38秒

 7人がいるNHKホール正面入口から中継が入ります。今回はそこからステージに向かいながら歌うという演出だそうです。というわけでイントロから、三山ひろしとけん玉軍団124人がテンション高く出迎えます。またイカ大王が紛れています。他にもサンシャイン池崎みやぞん黒沢かずことろサーモンブルゾンちえみ with Bといった具合にゲスト出演者も全員集合。登美丘高校ダンス部の面々や、この後のステージに登場するHey! Say!  JUMPの姿も見えます。間奏でホールに入ると、ゲスト審査員に手拍子したりウラトーク席で一緒に盛り上がったりしながらステージに登場。大変明るく賑やかなステージでした。506スタジオの演奏隊によるスペシャルアレンジの生演奏も、迫力があって非常に良かったです。関ジャニ∞も紅白6回目ですが、どの年も何かしら趣向を凝らしたステージになっていて本当に素晴らしいです。

 

(楽屋トーク)
 直美さんが戻ってきました。レディー・ガガの衣装のままです。更に自分のステージの前ですが、エレファントカシマシ宮本浩次がここで登場。

 

(ウラトーク)
 ゲストが出てくるたびに次々彼らの名前を挙げます。西川さんもサビに入ってから歌い始めます。ロビーからウラトーク席の所にメンバーが登場すると、全員がハイテンション。大きな歓声をあげます。ちなみにここでメンバーが通るとは、バナナマンの2人も思っていなかったそう。

 

(解説)
関ジャニ∞は第63回(2012年)以来5年ぶり2回目の後半トップバッターを務める形になりました。前年は全体のトップ、その前は前半トリなので、3年連続要所の曲順を任される形になっています。

・ここ数年の紅白でパフォーマンス中にロビーからステージへ移動する場面も時折見られるようになりましたが、結果的にこのステージはその最初になりました。

渋谷すばるが翌年7月にグループを抜けたため、7人での紅白はこれが最後になります。2019年以降はソロアーティストに移行、3年連続でオリジナルアルバムを発表しています。

白13(全体26):福山雅治(9年連続10回目)

・1990年デビュー 第44回(1993年)初出場
・1969年2月6日生 長崎県長崎市出身
・楽曲:「トモエ学園」(2017/12/1 配信)
  詞・曲:福山雅治
・歌唱前テロップ:黒柳徹子のエピソードから生まれた感動のバラード
・演奏時間:4分32秒

 「夢を歌おう」スペシャルプレゼンター・黒柳徹子が登場。自らが通ったトモエ学園でお世話になった先生がいたから今の黒柳徹子があると自ら早口で話した後に、パシフィコ横浜へ中継を繋ぎます。徹子さんがライブ会場にいる歌手に呼びかけるシーンは、なんだか『ザ・ベストテン』の追っかけ中継みたいです。

 福山さんが今回この曲を作った理由を話した後に、母校である長崎市立稲佐小学校を訪ねた映像を流します。将来の夢をテーマにした授業で、「自分らしく、自由に夢を持つことの大切さ」を子どもたちに特に伝えているようでした。映像が終わった後に、本番前の福山さんに再び中継を繋ぎます。小学校を訪問した際の感想は、「子どもたちから教えてもらったことが本当に沢山あって、あらためて大事なことを気づかせてくれた」ということ。「稲佐小の子どもたちに感謝の気持ちを伝えられるよう歌わせて頂ければ、そしてもちろんNHKホールにいらっしゃる徹子さんにも届けたいと思います」とコメントしてスタンバイに入ります。

 自らの経験をダイレクトに伝えるような歌詞が耳に残るバラードを演奏。聴かせるステージとはまさにこれを指すといった具合で、徹子さんも感動で目に涙を浮かべながら歌終わりにコメント。「窓ぎわのトットちゃんで一冊で書いたのを一曲で書いてくれた」という言葉が特に印象的でした。

 

(楽屋トーク)
 宮本さんのトークはやはり話の到達点が見えなくてハラハラ。ただ直美さんはマジメにしっかり聞いて、話を引き出しています。その後はブルゾンちえみ with オースティン・マホーン with Bが登場。オースティンが日本に来日するのは今回が8回目なのだそうです。

 

(ウラトーク)
 黒柳徹子が登場して、タモリと司会をやったのはいつだったとか「トモエ学園」の話とかする中で突如マッチのマネをする西川さん。一つギャグを拾ってくれるだけで「本当に安心してノビノビできますね、気持ちいい」と嬉しそうに話してます。母校を訪れた様子が流れる映像では、西川さんが「トモエ学園」のMVを解説。デビュー当時の写真を見て「全く体が出来てませんね」とも言っています。ちなみに自分の筋肉は、15年ずっとやっていて最近凄さがバレたという話のようです。そんな話を大声でしていたので、お客さんに睨まれました。

 「ましゃも来ればいいのにね、いつも中継ですけど」「会場の雰囲気で歌ってもらったりとかね、すごく思います」これにはバナナマンの2人も同調していました。静かなイントロの入り、突然「千の風になって」を歌う西川さん。その後も雰囲気のみでモノマネしながら歌ってます。ほどほどにウザいので、日村さんからは「嫌い」とハッキリ言われてしまいました。その後も歌詞のフレーズが出るたびに適当なこと言ってばかりで、なかなか酷いことになってます。終盤はNHKホールでの準備光景も伝えてます。「向こうの祭りの後はこっちの祭りだね」

 

(解説)
・「トモエ学園」は2017年12月に配信リリース、テレ朝で放送されたドラマ『トットちゃん!』主題歌でした。ちなみに主題歌は徹子さんが福山さんに書いて欲しいとのリクエストがあったそうです。

・トモエ学園は1933年に自由が丘で開校、リトミック教育を日本で初めて実践した学校と言われています。幼稚園の他に戦前は小学校もあり、徹子さんは小学校の卒業生でした。空襲で校舎が焼失したため戦後は幼稚園のみ再開、学長の死去により1963年に閉園します。

・一般的にトモエ学園の名前が知られるようになったのは、徹子さんが1981年に著してベストセラーになった『窓ぎわのトットちゃん』。ドラマ『トットちゃん』の原作になりましたが、映像化されたのはこの時が初でした。

・ウラトークで西川さんも解説していましたが、福山さんは「トモエ学園」MV制作にあたって長崎の稲佐小学校を訪れています。車のデザイナーになることが夢と話す小学生とのやり取りは、カメラワーク以外MVと全く共通でした。

紅13(全体27):坂本冬美(15年連続29回目)

・1987年デビュー 第39回(1988年)初出場
・1967年3月30日生 和歌山県西牟婁郡上富田町出身
・楽曲:「男の火祭り」(2013/10/2 シングル)…3年ぶり3回目
  詞:たかたかし 曲:杉本眞人 振付:西田一生
  踊り:秋田市竿燈会、五所川原立佞武多、東龍倶楽部、琉球國祭り太鼓、高円寺阿波おどり・江戸っ子連、よさこい紅白合同連・土佐KSZ
・歌唱前テロップ:日本全国の”祭り”がド派手に集結!Hey! Say! JUMP・三浦大知ら白組も!

・演奏時間:2分42秒

 応援に登場するのはHey! Say! JUMP三浦大知WANIMA山内惠介三山ひろしDJ KOOサンシャイン池崎といった面々。Hey! Say! JUMPは冬美さんの後ろに陣取ってよさこい鳴子を鳴らしたり団扇を振ったりしています。三浦さんは琉球太鼓を叩き、WANIMAは長崎・龍踊りを手伝っているようです。当然ながら三山さんとDJ KOOはセット出演、一方山内さんはサンシャイン池崎と一緒です。そしてイカ大王も後ろの方で地味に紛れています。

 ステージの賑やかさはまさしく紅白らしい演出といったところで、内村さんも大喜び。個人的にはギターが良い味を出している生演奏と、冬美さんの歌唱の素晴らしさ(特にラストの声の伸び)も忘れずピックアップしたいです。

 

(楽屋トーク)
 ブルゾンちえみ with Bと直美さんのトーク。マイペースに振る舞うオースティン・マホーンと、なぜか一番大物ぶるwith Bの2人。

 

(ウラトーク)
 三浦大知先生を発見。ウラトーク席に手を振ってるシーンがワンショットで抜かれてしまいました。サンシャイン池崎もいるようです。イカ大王もいます。フジモンに似ている人もいるようです。後半はこちらでもみんなであっぱれあっぱれと歌っていました。

 

(解説)
・何年かに1回紅白で見られる全国のお祭りの共演も平成以降の流れで、初出は第44回(1993年)・初めて大トリでパフォーマンスされた時の北島三郎「まつり」でした。高円寺の阿波踊りはその時以来24年ぶりの出演です。竿燈会は意外と出演多く、この時点で紅白4回目でした。

・「男の火祭り」は過去2年連続で歌ったことがあるので、2013年の曲ですが早くも3回目の歌唱となりました。3年連続で「酒のやど」を歌った香西かおり以来のハイペースです。

・紅組の演歌ステージに白組歌手がバックで踊るのもすっかり恒例になりました。これは第59回(2008年)のTOKIOからずっと続いていた傾向ですが、前年にこういったステージがなかったので今回が2年ぶりの採用となりました。

楽屋ロビーから中継

 楽屋ロビーから中継。乃木坂46のメンバーが待機中。桑子真帆アナの呼びかけでANZEN漫才のみやぞんが登場。喋っている間に後ろを倉木麻衣が横切っています。AKB48のメンバーも入りはじめました。ついでにイカ大王も見切れます。

 みやぞんはギターを弾きながら、ホール内は迷子になることと8K動画の宣伝を歌います。「イッテQじゃないんだぞ」と最初に内村さんが呼びかけたオチは、「意外と歌はしっかりしてました」

 

(楽屋トーク)
 ブルゾンちえみ with Bと直美さんのトークがまだ続いてます。ちなみにブルゾンちえみのすっぴんはつぶやきシローみたいな顔になるらしいです。

 

(ウラトーク)
 乃木坂ちゃん発見。西川さんがバナナマンを冷やかします。内村さんとみやぞんのやり取りを見た感想は「日テレ感が凄い」

 

(解説)
・みやぞんもこの時期テレビ出演が増加、特に内村さんが司会している『世界の果てまでイッテQ!』で非常に目立っていました。一応ANZEN漫才のボケ担当ですが、相方のあらぽんはみやぞんと比べるとテレビで見る機会が非常に少ない印象です。

・ギターを弾く歌ネタが多いですが、意外にもコンビでCD発売や配信は行っていないようです。ただ歌唱力はやはり間違いなく、2019年にはなんと八代亜紀と「だいじょうぶ」をデュエットしています。

紅14(全体28):西野カナ(8年連続8回目)

・2008年デビュー 第61回(2010年)初出場
・1989年3月18日生 三重県松阪市出身
・楽曲:「パッ」(2017/5/3 シングル)
  詞:西野カナ 曲:Katsuhiko Yamamoto
・歌唱前テロップ:「パッ」と衣装の早替えに挑戦!気分はガールズパーティー!

・演奏時間:2分21秒

 今回はガーリッシュなダンサーがステージを賑わせます。1度目のサビで紙吹雪の特効演出、ラストサビで赤いドレスに早替え。こういったダンサーや早替えの演出もまた、紅白で年に1人はやるであろう恒例の内容。短い時間の中に、彼女らしさと紅白らしさがしっかり詰まっていました。そういえばこの系統のステージ、10年くらい前の紅組なら結構見かけることも多かった記憶ありますが、最近はすごく減ったような…。

 

(楽屋トーク)
 歌い終わったみやぞんがそのまま楽屋トークへ。緊張を早口でごまかしているかのような喋り。

 

(ウラトーク)
 西川さんはここで退席。次のご準備、ということで11時45分から放送されるBSプレミアムの番組を宣伝して、「パッ」を「三重の子!」と言いながら歌います。でもスタッフが待っているので、「来年は西川貴教で、あらためて活動が始まります。それでまた紅白で出られたら」と言い残して席を後にしました。

 気がつけば9時23分、時間が経つのは早いとともに、お腹がすいてきたと設楽さんが話します。ちなみに以前はみかんを置いていたようですが、食べると喋れなくなるので無くなったのだとか。

 

(解説)
・「パッ」という曲名は紅白史上でもトップクラスに短いタイトルです。ちなみに第37回(1986年)には田原俊彦が「あッ」という曲を歌唱していました。

・漢字一文字の曲は過去にも結構多く、北島三郎は「誠」「歩」「川」「山」「谷」「竹」「峠」と歌っています。したがって一番短いタイトルは第27回(1976年)で歌われた「歩」、発音は”ふ”のみです。

・この時期になると女性J-POPソロ歌手がほとんど紅白にいなくなります。2年前にギター女子がブームになっていたとは思えないほどの状況です。2000年代以降デビューでこの年出場した女性ソロはSuperflyと彼女のみ、同じような条件で10年前には10名以上いました。

・紅組歌手の早替え演出もこの時期少なくなっています。2年前のAKB48NMB48以来、J-POPソロでは第64回(2013年)のきゃりーぱみゅぱみゅ以来、さらにメドレーを挟まない形だと第62回(2011年)の浜崎あゆみ以来6年ぶり。

・西野カナの楽曲はアップテンポも多いですが、紅白ではバラードなど聴かせる楽曲が多く選曲される傾向があります。バックダンサーが入るステージは第63回(2012年)の「GO FOR IT!」以来、5年ぶり2回目でした。

白14(全体29):TOKIO(24年連続24回目)

・1990年結成、1994年デビュー 第45回(1994年)初出場
・39~47歳・5人組
・楽曲:「AMBITIOUS JAPAN!」(2003/10/1 シングル)…2年ぶり4回目
  詞:なかにし礼 曲:筒美京平
・歌唱前テロップ:TOKYO2020に向け 頑張るすべての人たちに贈る
・演奏時間:2分38秒

 陸上の桐生祥秀選手が登場。東京五輪のために頑張っている方々をメンバーがそれぞれ訪問。城島さんと国分さんは東京都江東区・オリンピックアクアティクス建設現場へ。国分さんはニノを二宮清純(スポーツジャーナリスト)さんと呼ぶ小ボケも軽快。山口さんは千葉県船橋市・世界最高水準のハンマー投げのハンマーを作っている工場へ。長瀬さんと松岡さんは月島にある、五輪に向けて100ヶ国語のメニューを作ったもんじゃ焼き屋へ。曲紹介時ではかなり短くまとめられたVTRでしたが、ステージの映像にうまく流用しています。桐生選手が抱負を述べるシーンも歌前にあり。あとステージに向かう前に国分さんが桐生選手みたいに走る小ボケ披露もありました。

 ステージはいつも通りです。弦楽器の音が普段より少し大きい、という程度でしょうか。それゆえに絶大なる安定感、穏やかな気持ちで見ることが出来る内容でした。あとは左上のテロップに”2020に向けて頑張る人たちへのエール”というメッセージが付加されています。

 

(楽屋トーク)
 渡辺直美とみやぞんのトーク中。みやぞんに関しては正直申し上げると、あまり拾い所なく…。

 

(ウラトーク)
 決まった時は7年後だったのが年が明けるともう2年後、時の経過の早さをしみじみと語ります。桐生選手に関しては「速い顔」だと。空気の抵抗を受けやすい日村さんに対して、彼は変顔をしても何かよけていっちゃうという話…。

 長瀬くん!山口くん!国分くん!…とバナナマンの2人は次々名前をコール。サビは2人して熱唱、今回も2人の”Be ambitious!”合唱が入りました。好き勝手な展開に塚原アナも大笑い。

 

(解説)
桐生祥秀選手はこの年男子100mで日本人初の9秒台のタイムを記録。前年のリオ五輪の4×100mリレー銀メダリストでもあります。

・オリンピックアクアティクスは東京アクアティクスセンターとして2020年2月に竣工。オリパラの競泳や飛込、アーティスティックスイミングはこの会場で行われました。

TOKIOは本来なら令和に入っても連続出場していたものと思われますが、翌年4月に山口達也が不祥事を起こしてそのまま脱退。以降音楽活動は休止中となります。長瀬智也も2021年3月に引退したので現在は3人でグループ継続。事務所もこのタイミングで株式会社TOKIOを設立する形になっています。

・なお「AMBITIOUS JAPAN!」は楽曲が発表された2003年11月から、長年東海道新幹線の車内チャイムとして使用されました。音楽活動休止後も継続されましたが、20周年を前にテーマソング変更。2023年7月からは、岩崎太整提供・UA歌唱の「会いにいこう」が使用されています。

欅坂46×内村光良 夢の共演

 ゲスト審査員の村田諒太にコメントを求めます。「記憶に逆に残りにくいですね、どんどんどんどん感動が来るんでね」「贅沢してますね」とのことでした。次のステージに入る前に「ジャストアモーメント」。再び三津谷氏が登場します。

 20分ほど前のこと。内村の光良氏が欅坂46氏と歌う夢を叶えられなかったのはいかがなものかというチェックが入りました。今回の紅白のテーマは「夢を歌おう」ですが、テーマを貫いていないのはまずいですね、ということです。両司会がそれに対して疑問の声を三津谷氏に投げ掛けますが、ここで例の曲のイントロが流れます。「そんなの、そんなの…三津谷は嫌だ!」

 「僕も嫌だ!」の号令に乗せて、内村×平手のダブルセンターで生ダンスを披露。突如内村さんと欅坂46「不協和音」生コラボが展開されます。内村さんの踊りは見事なものですが、平手友梨奈の表情は明らかに限界を超えています。思わず内村さんがダンス中に大丈夫かと声をかけます。決めポーズの彼女は完全に体が震えていて危ない状況。ただそれ以上に限界を超えていたのは鈴本美愉で、終盤完全に気を失っている状況で最後は倒れ込んでいます。後ろで渡辺梨加が何とか一生懸命支えていました。

 後の報道によると、志田愛佳も同様に軽い過呼吸で看護師に診てもらったとのこと。一応台本通り「夢が叶って良かったですね」とコメントする二宮さんに「他人事じゃねぇか」とツッコミを入れますが、内心穏やかではなさそうです。ゲスト審査員の吉岡里帆がものすごく心配そうな表情で見守っているのが印象的でした。ちなみに彼女は実際に欅坂46ファンだそうで、確かにこれを目の当たりにするとこういう表情になるのは無理もないこと…。

 

(ウラトーク)
 内村の「僕は嫌だ!」にはバナナマンの2人もビックリ。踊りの凄さにも感心していました。

 

(解説)
村田諒太選手はこの年WBA世界ミドル級王座獲得。日本人では竹原慎二以来22年ぶり2人目の快挙になりました。その後1度陥落しますが2019年に返り咲き。その後は防衛に成功しています。また、アマチュア時代の2012年はロンドン五輪金メダリストでもありました。

・この「不協和音」コラボは本番と衣装も変えて、メンバーも相当気合いが入っていたとのことですが、そもそも体力の消耗が激しい曲で、一部では魔曲とも呼ばれていました。紅白以外の番組で「風に吹かれても」中心の選曲になったのは、直近リリースということ以外にもこういった理由があったものと思われます。なお同じ曲を2度パフォーマンスするのは紅白史上初の出来事でした。

・ちなみに内村さんも数日前に左足を負傷していたようです(当時の記事)。既に53歳に達していたことを考えると、約40秒とは言えこれだけ激しいダンスを怪我をしていた中披露したのは大変驚異的と言えます。

・平手さんと鈴本さんは画面から見ても厳しい状態だったのがよく分かるほどですが、右後方にいた志田さんは一見特に問題なさそうだったので後の報道はやや意外でした。この年6月に握手会の平手さんのレーンで発煙筒が焚かれる事件が発生、その後彼女は負傷の繰り返しで脱退まで万全の状態をほとんど保てない形になってしまいます。また志田さんは翌年11月に卒業したので、結果的にこの回がラスト紅白になりました。

・このステージの反響は今回の紅白歌合戦の中で最も大きく、その中には彼女たちにとって厳しい意見・コメントも多々ありました。メンバーのバラエティ番組他における積極性が色々言われ始めたのもこの頃辺り。ただこれについては2期生加入・グループ改名後に大きく改善されています。

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