本日出場歌手の発表がありました。表記は例年通り、あいうえお順ではなく出場歌手(回数/初出場回/デビュー年/年齢)、初出場順となっています。前回は紅白各21組と、特別出場6枠に企画2つ。今回は今のところ紅組20組、白組21組、企画1組が決まっている形となっています。
石川さゆり(37年連続43回目/第28回/1973/62)
紅組の様々な最多記録を更新中。順番通りだと今年はこれまた新記録となる12回目の「天城越え」ですが、果たして。
松田聖子(8年連続24回目/第31回/1980/58)
日本武道館でカウントダウンライブという情報は既に入っていますが、現状の情勢をみるにやや微妙になりつつあります。とりあえず紅白の席は確保。
坂本冬美(18年連続32回目/第39回/1987/53)
今年の紅組は多く入れ替えがありましたが、ここは安定。しかしアイウエオ順で冬美さんの名前が3番目に登場するのは、初めてのような気がします。
天童よしみ(24年連続25回目/第44回/1970/66)
同上。ちなみに紅組における66歳の出場は第55回の島倉千代子、第66回の高橋真梨子(彼女は第68回まで出場)といったくらいでかなり前例は少なめ。
水森かおり(18年連続18回目/第54回/1995/47)
18年連続の紅白出場、ご当地演歌プラス豪華演出で今回も安定。
Perfume(13年連続13回目/第59回/2002/31~32)
安定の13年連続。松田聖子を除くと、ついに紅組J-POP最古参にまで登り詰めました。
MISIA(3年連続5回目/第63回/1998/42)
前回はトリで大変印象的なステージを見せてくれました。
乃木坂46(6年連続6回目/第66回/2012/16~28)
グループ内で世代交代は進み始めていますが、人気は相変わらず高いです。
Superfly(4年連続5回目/第66回/2007/36)
今回は特段大ヒット曲がある印象ではないですが、実力が評価されてということでしょう。
Little Glee Monster(4年連続4回目/第68回/2014/19~22)
こちらも実力派ということで、外せないグループです。
あいみょん(2年ぶり2回目/第69回/2015/25)
1990年代や2000年代にはチラホラ見られた、J-POPにおける辞退も含めた飛び飛びの紅白出場ですが最近では珍しいですね。非常に嬉しい再出場です。
LiSA(2年連続2回目/第70回/2010/33)
『鬼滅の刃』人気は昨年を更に上回り社会現象になりました。今年の紅組では一番外せない存在です。
日向坂46(2年連続2回目/第70回/2018/16~24)
こちらも昨年を上回る人気で、当然の連続出場。
Foorin(2年連続2回目/第70回/2018/10~14)
2年連続ですが、第69回でも企画枠で歌っているので実質3年連続。曲もおそらく「パプリカ」でしょう。史上初となる、2年連続同じ曲でトップバッターもあるかもしれません。
東京事変(初出場/第71回/2004/44)
椎名林檎や亀田誠治を中心に2004年メジャーデビューしたバンド。2012年2月の日本武道館公演をもって活動終了しましたが、今年「再生」という名称で再結成。
椎名林檎は2014年から連続出場しているので、7年連続8回目の出場と置き換えることが出来ます。また2011年初出場の際には「カーネーション」だけでなく、東京事変のメンバーも集まって「女の子は誰でも」を演奏していたので、実質的には9年ぶり2回目の出場ですね。(追記:コメント欄で指摘ありました。第67回の「青春の瞬き」も東京事変の演奏なので4年ぶり3回目というのがより正確です)
櫻坂46(初出場/第71回/2016/15~25)
欅坂46から2020年10月14日に改名して結成されたグループ。初出場扱いですが、実質的には5年連続出場。12月9日にシングル「Nobody’s fault」リリースが決まっていて、先般のアンケートでもAKB48より順位が高かったので若干こちらの方が可能性高い…とは書きましたが、実際まさにその通りの結果になりました。
JUJU(初出場/第71回/2004/44)
初出場ですがもうベテランです。最初のヒット「奇跡を望むなら…」が2006年、「やさしさで溢れるように」「明日がくるなら」の大ヒットが2009年。2014年の「ラストシーン」以降はNHKとの縁も深く、おそらくオファーも二度と三度ではなかったはずですが、今回ついに初出場。2018年からMCを担当している紀行番組『世界はほしいモノにあふれてる~旅するバイヤー極上リスト~』は三浦春馬とのコンビを組んでいました。おそらくそれが理由での初出場で、紅白では今回しか見られない可能性も高そうです。
BABYMETAL(初出場/第71回/2011/21~23)
アミューズのユニット、さくら学院の重音部から発足して今年で10周年。2013年メジャーデビュー、2014年アルバム『BABYMETAL』以降は海外での活躍が目立ちます。3人組ですが、2018年10月にYUIMETALが脱退してるので現在は2人組、ただサポートメンバーが必ず1人入るので3人でのステージ体制は継続しているようです。アルバムが大ヒットした2014年や2016年にはこちらでも出場歌手予想のリストに入れていましたが、今回に関しては完全に予想外でした。ただ12月23日に初のベスト『 10 BABYMETAL YEARS』リリースが決定しています。いずれにしても個人的には、非常に嬉しい気持ちです。
milet(初出場/第71回/2019/??)
2019年3月『inside you EP』でメジャーデビュー、以降「us」をはじめとして多数の曲がドラマ・アニメのタイアップに起用されています。現在は『七人の秘書』の「Who I Am」が公開後3日間でYoutube300万超の再生数。ソニーが誇る次世代の歌姫、といったところでしょうか。
NiziU(初出場/第71回/2020/15~19)
日韓合同オーディションプロジェクトNizi Projectで選出された日本人9名によって結成されたグループ。現在ミイヒが活動休止中なので本番では8人のステージになるでしょうか。メジャーデビューは12月2日の「Step and a step」ですが、プレデビューの「Make you happy」が既にYoutubeで軽く1億を超える再生数を記録しています。人気急上昇中ですが、爆発するのはむしろ12月以降になると思われます。
~主な不出場歌手(紅組編)~
松任谷由実
前回特別出場、あとでまた発表があるかもしれません。
竹内まりや
前回特別出場、あとでまた発表があるかもしれません。ちなみに来年全国ツアーが決定しました。
いきものがかり
夏の番組にも出ていて一応『100日で死ぬワニ』の主題歌も話題になっていたので「YELL」を歌ってトリも有り得る、と考えていましたが落選。確かに活動休止からの再開後の売上は確かに伸びていません。歌唱力も高いですが、さすがにMISIAやSuperflyと比べると酷な部分はあります。またソニーが占める枠も多く、結果的にはmiletを出すことを会社側が選んだという印象もあります。
島津亜矢
全ジャンル歌える対応力を考えると外せないところですが、確かに近年の紅白ではそれが活かされていなかった印象も強かったです。意外とオリジナルの曲がヒットしていないので、まあ非常に残念ではありますがおかしくはないでしょうか。
aiko
再出場後の連続出場は2回でストップ。新曲の「ハニーメモリー」は個人的に大好きなのですが。
AKB48
ネタ切れ感、止まらない人気低下、何より昨年のNGT48の不祥事。正直前回で落ちても不思議ではないくらいで…。
丘みどり
思惑通りに人気が伸びていない印象が昨年辺りから残っています。歌唱力は折り紙つきですが、仕方ないでしょう。
TWICE
NiziUに枠を譲った形。2枠あげてもいいと思うのですが…。
YOASOBI
現状紅組出場歌手の枠が1つ空いてます。交渉次第でここに加わる可能性もありそうです。既に内定記事で名前は出ていたのですが…。
鈴木愛理
出場歌手として選ばれるかと思いましたが、おそらく鈴木雅之の相方のゲストボーカル扱いですね。第34回のシルヴィア、第43回のWANDSみたいな形でしょうか(例えが古いですが…)。
上沼恵美子
「時のしおり」で初出場も十分考えられましたが、まあ色々大変そうなのと、そこまでどうしても出さないといけないヒットかというのを総合的に勘案した結果なのかな、という気はします。ただ特別枠はあるかもしれません。
五木ひろし(50年連続50回目/第22回/1965/72)
ついに北島三郎の最多出場記録に並びました。当然50年連続出場は史上初。
郷ひろみ(11年連続33回目/第24回/1972/65)
こちらも外せない大ベテラン。
鈴木雅之(28年ぶり3回目/第42回/1980/64)
昨年「ラブ・ドラマティック」が話題になりましたが、今年は「DADDY! DADDY! DO!」が更に大ヒット。28年ぶりというのは近年稀に見るレベルのブランク。なお第47回にRATS&STARのメンバーとして出場しているので、実質的には24年ぶり4回目の出場。1980年代に出場していないのが、よく考えると不思議ではありますが。
福山雅治(12年連続13回目/第44回/1990/51)
例年パシフィコ横浜展示ホールからの中継ですが、今回は既に公演延期が発表されてます。NHKホールで歌う場合は第44回初出場の「MELODY」以来27年ぶりですが、果たして。
氷川きよし(21年連続21回目/第51回/2000/43)
ここはもう安定枠。ルックスはいまだに進化中という趣ではありますが。
ゆず(6年連続11回目/第54回/1997/43, 44)
今回はJ-POP中堅にかなりメスが入りましたが、彼らは無事残りました。
Mr.Children(12年ぶり2回目/第59回/1992/50~51)
まさかのカムバック。朝ドラ主題歌でも出場しなかったので、ビックリです。前回出場の第59回は北京五輪テーマソングの「GIFT」を熱唱しました。普通にヒットしている今年の曲でしょうか、あるいは「innocent world」辺りの往年の名曲でしょうか。
嵐(12年連続12回目/第60回/1999/37~40)
今回は東京ドームでラストライブも確定しています。
関ジャニ∞(9年連続9回目/第63回/2004/35~39)
安定枠。村上さんはこのまま「司会を目指すキャラクター」を貫いても面白いかもしれません。
山内惠介(6年連続6回目/第66回/2001/37)
男性若手~中堅演歌歌手に出て欲しい!というリクエストも多いですが、やはりまだこの人には敵わないということで。
星野 源(6年連続6回目/第66回/2002/39)
今年もおげんさんといっしょのコーナーは継続でしょうか。
三山ひろし(6年連続6回目/第66回/2009/40)
今年もけん玉だと思いますが、さすがに連続大皿は密も密なので新しい企画を練る必要があります。もしくはサラッと1コーラス半ないし2コーラスに落ちつかせるのでしょうか。
Hey! Say! JUMP(4年連続4回目/第68回/2007/27~30)
メディアでの活躍度、CDシングル売上の高さや人気を考えると確かに落とす理由はありません。
純烈(3年連続3回目/第69回/2010/34~49)
ここはまあ順当でしょうか。
King & Prince(3年連続3回目/第69回/2018/21~25)
まあここも順当だと思います。
Kis-My-Ft2(2年連続2回目/第70回/2011/29~35)
メディアでの活躍度、CDシングル売上の高さや人気を考えると確かに落とす理由はありません。
GENERATIONS(2年連続2回目/第70回/2012/24~29)
事務所としては三代目卒業で、その次の彼らを残すという選択でしょうか。なんだかんだでLDH系のユニットはいずれもYoutubeの再生回数は多いので、その代表として選んでいるという印象もあります。
Official髭男dism(2年連続2回目/第70回/2015/25~30)
ここは絶対外してはいけない所だったので、納得というより安堵。
SixTONES(初出場/第71回/2020/23~26)
前回企画枠で出場しているので、実質的には2年連続2回目の出場。ちなみに森本慎太郎はスノープリンス合唱団で第60回これまた企画枠で出場してるので、3回目にしてようやく出場歌手として初出場という形になりますね。当時12歳だった彼も、もう23歳です。でもグループでは彼が最年少。これがジャニーズJr.の層の厚さといいますか…。
Snow Man(初出場/第71回/2020/17~28)
SixTONESと同じく、実質的には2年連続2回目の出場。グループの結成は2009年なので、その意味ではSixTONESの6年先輩。またこちらは滝沢秀明が直に関わっているグループとなっています。
瑛人(初出場/第71回/2019/23)
昨年4月配信リリースの「香水」が、TikTokきっかけに今年に入ってから大ヒット。チョコレートプラネットをはじめ、MVのパロディーがYoutubeにも相次いでアップされました。今年の社会現象の一人なので、当然の選出。
~主な不出場歌手(白組編)~
DA PUMP
確かによく考えると今年は「U.S.A.」どころか、昨年と比べても新しい曲は目立っていません。ただ三浦大知も不出場なのでライジング枠が一気に消滅、個人的にこれが一番の驚きでした。
三浦大知
高いクオリティのステージを考えると非常に意外ですが、よく考えると案外誰もが浮かぶ代表曲はなく、前回も前半での出演でした。ジャニーズの方が広く親しまれている、と判断したのかもしれません。
RADWIMPS
前回が『天気の子』効果による出場だったので、今回出ないのは自然な流れ。
King Gnu
いつぞやのインタビューで示唆した通りの結果になりました。
菅田将暉
「虹」でそのまま出場でも良かったと思うのですが、そういえば『ドラえもん』と紅白の縁が薄いことを忘れていました。
EXILE
三代目J Soul Brothers
GENERATIONSに枠を譲った形。EXILEはATSUSHIが卒業、もしかすると今後はもう紅白に出ないかもしれません。後進グループもいっぱいいるので…。
米津玄師
後日発表だったら嬉しいのですが。
宮本浩次
NHKには相当出てたので出場可能性も高いと思いましたが、やはりYoutubeの再生回数見る限りもうひと伸びといった所だったでしょうか。
DISH//
北村匠海が歌う「猫」が大変に高評判だったとは言え、実体の分かりにくさは正直感じました。あるいはもうざっくりジャニーズを優先させたので…という理由かもしれません(あくまで「優先」と表記します)。出場を望む声は大変多かったように思うのですが。
~企画枠~
GReeeeN(初出場/第71回/2006/??)
今年連続テレビ小説『エール』の主題歌「星影のエール」を担当しました。夏の歌番組でも出演を実現させたので、紅白でもという形になりますね。『エール』で企画が作られて、そのエンディングで歌われるという形なのかもしれないですし、GReeeeN単体で映像で色々紹介されてからステージ、という形かもしれません。いずれにしても楽しみです。
随分アイドル枠を優先させた、というのが正直な感想です。あとはCD売上やダウンロード・配信での再生回数だけでなく、アンケートやSNSなどによる人気をかなり重視して選んだという印象もあります。そうなると確かにジャニーズが7枠も占めるというのも納得できなくはありません。これだけ選ぶと、逆にジャニーズの何組かは相当ステージが軽く扱われる予感もして、そういう意味では微妙な部分もありますが…。つまり言うと、今回の紅白歌合戦は7枠あるジャニーズ事務所の歌手の使い方が、特に前半はかなり鍵を握る部分も多くなりそうです(正直前回はあまり成功したとは言い難い印象でした)。
絶対おかしいという落選はなく(できればYOASOBIは欲しいですが…)、良い意味でのサプライズもあってメンバーは悪くないと思います。可能ならば企画や出場歌手の追加はこれ以上1つか2つくらいで、最小限にして欲しいですね。
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