白12(全体29):嵐(12年連続12回目)
・1999年結成・デビュー 第60回(2009年)初出場
・37~40歳・5人組
・タイトル:「嵐×紅白 2020スペシャルメドレー」
楽曲1:「カイト」(2020/7/29 シングル)…2年連続2回目
詞・曲:米津玄師
楽曲2:「君のうた」(2018/10/24 シングル)…2年ぶり2回目
詞:ASIL 曲:多田慎也/A. K. Janeway
楽曲3:「Happiness」(2007/9/5 シングル)…2年ぶり4回目
詞:Wonderland 曲:岡田実音
・歌唱前テロップ:2020年最後の夜を飾るSPメドレー
・歌唱中テロップ1:NHK2020ソング
・歌唱中テロップ2:未来への希望をこめて
・演奏時間:10分39秒
「2020年コロナ禍の日本」と題したVTRが流れます。東京五輪や甲子園などの夏のスポーツイベントは全て中止や延期、秋から少しずつ経済が動き出した矢先に再び感染拡大という内容でした。VTR終了後に内村さんが活動休止前の嵐をアナウンス。紅白でも2009年から連続出場、自身も司会で何度も助けられたというエピソードを話しながら曲紹介します。
まずは2020年の世相を題材にした大きな映像をバックに「カイト」を歌います。前回の紅白歌合戦、新しい国立競技場で初披露した時にこういった事態は想定外だったと思われます(中国で新しい病気が流行ってる、という報道自体は既にありましたが)。どちらにしても2020年に活動休止だったことは間違いありませんが…。映り込む「希望に満ちた一年に、なるはずだった。」の文字が、非常に重いです。
櫻井翔「小さなカイトにいま、時代の風が容赦なく吹きつけているかのようです。昨年1月に、活動をあと2年だけと発表し、夢を掲げて、懸命に走り続けた僕たちも、戸惑いと絶望に襲われました。」
大野智「大事な人を突然失って、呆然としたメンバーもいた。そんな僕らのそばで、消えずにいてくれたものがありました。沢山の熱い声援と、希望を語り続ける歌でした。嵐という、奇跡のような場所です。」
相葉雅紀「おかげで僕たちは、もっともっと深い悲しみに苦しんでいる人々に、思いを寄せる方へと、舵を切ることが出来るようになりました。」
二宮和也「叶わなかった夢も、嵐の21年の歴史の一部です。そこには、この時間で学んだ知恵や勇気、慰めや思いやり、全てしっかり記しておこうと思います。」
松本潤「あと2時間あまりで年が明けて、僕たちの嵐は一旦止みます。嵐が去った後に、虹のかかった美しい空が、どうか皆さんの前に広がりますよう。明けない夜はないと、信じて。」
ラストサビでは、事前に視聴者から寄せられた歌唱画像と歌声が一緒に流れます。心なしか、5人の目には涙が浮かんでいるように見えます。それらの映像は、最後に集結して2対の翼になります。フルコーラスよりも長い演奏時間、続く楽曲は2年前の大トリで歌った「君のうた」。
配信ライブの場所は非公開ですが、座席の形状を見る限り間違いなく本来有観客で開催する予定だった東京ドーム。途中からは後輩のジャニーズJr.も参加、過去の自分たちと同様に将来は彼らが紅白の主力を担うことになるのかもしれません。
「紅白をご覧の皆さま21年間大変お世話になりました、ですが、まだまだお世話になりますのでどうぞよろしくお願いします!」「皆さんどうぞご一緒に、日本全国ご唱和ください!」二宮さんと櫻井さんの号令のもと紅白ラストのパフォーマンスとして選ばれたのは「Happiness」。今後また復活して更新する可能性はありますが、とりあえず歌唱4回目は嵐の紅白ステージで最多となりました。10分台のステージは、長渕剛が第41回(1990年)で3曲15分歌った時以来の長さでしたが、大変爽やかであり、当面5人でのパフォーマンスを見られないことを考えると、非常に名残惜しい気持ちになる内容でした。
内村「嵐のみんな、ありがとうございました!ひとまず、ひとまずお疲れ様です!また5人揃った姿本当にみんな待ってるから!本当に会いたかったよ!直接会いたかった!」
嵐「ありがとうございました!ありがとうございます!内村さん!すみません!内村さんそして紅白スタッフの皆さん、本当にお世話になりました!ありがとうございました!皆さん良いお年をお迎えください!」
内村「名残惜しいけど、またね!ありがとう!」大野「ウッチャン、またね!」
…なお同日開催されたオンラインライブのセットリストを見る限り、この紅白中継は中盤よりやや後というくらいの時間帯。「カイト」はこの紅白のみ、「君のうた」「Happiness」はその後もう1度(おそらく)フルコーラス披露、最終的に23時頃まで配信。ラストで歌った曲は「Love so sweet」でした。
(ウラトーク)
VTRを見て色々呟きます。偶然映り込んだ看板を見て「ああ、GoToね…」と呟いた直後小声で大爆笑。「目が入ったこと全て口に出さない!」と注意が入りました。
「ちなみに場所は非公開という…」「それは読んじゃダメなの、直美ちゃん。あれはそうだから、触れないでねっていう指示。」今度は直美さんが少し怒られます。しみじみと、嵐のステージを適当に喋りながら見守ります。NHKホールでは、内村さんが1人で映像を見つめながら、足でリズムを取りながらゆっくり揺れる姿が映っているようです。それを見て山里さんが泣きそうになっています。
途中からチコちゃんが話に加わります。「カイト買うたなぁ…」。てっきり曲の方かと思ったら、凧のことを言っていたみたいです。その後も次々出てくる全く別のカイトの話題に、山里さんが必死に軌道修正を試みます。5さいなので、空気を読むことをまるで知りません。
二宮さんが喋っている時、「ニノと亀梨はおんなじ名前やで」。「今じゃないですってチコちゃん!」「今絶対雑学いらないじゃん!」と小声で全力ツッコミ。「チコちゃん、ボーッとしちゃってません?」と、核心を突く発言も飛び出します。
歌っている5人にも涙が浮かんでいることを指摘。ウラトークの2人がそれを見て感動する中で、「米津さんの歌はラルラリラが入るんやで」とチコちゃんだけは無駄に冷静。
映像を見て「カイトだ」「紙飛行機です。なんで飛ぶ物体に興味津々なんですか?」、「相葉くんは毎年蚊に刺されて大変ね」「あれはCMです」。期せずして即興漫才と化してます。でも最後なので、チコちゃんもさすがに少しは空気を読んで一旦静かにします。ファンの方には、副音声を切ってくださいとあらためてメッセージ。ですが「ファンの方最初から聴いてないでしょ」と思わずチコちゃんのツッコミ。「冷静に正解出さないでよ…」。
ラストに何がくるか2人とも期待します。「蛍の光じゃないの?」とまたチコちゃん小ボケ。「Happiness」のイントロが始まると2人とも大喜び。yeah yeah yeahは、ウラトークだけでなくチコちゃんもご唱和。「もっと大声で歌いたい」とは直美さんの本音。でもサビは小さい声ながらも、一緒に歌います。「最高。元気貰える…」「大野くんのダンスが好き」「相葉くんずるいよあんなさ、涙を飲み込んでる感じの顔で歌うの」「大野と同じサングラス持ってる」。1人だけ方向性おかしいですが、まあ世界中の皆さんが嵐のパフォーマンスに勇気づけられた、ということで。
(解説)
・嵐の東京ドームラストライブは活動休止の時点で計画されていましたが、生憎の理由で無観客となりました。放送当時は会場も非公開でしたが、後に公表される形になっています。当日の公演は2021年12月29日にDVD・ブルーレイで発売されました。
・国民的グループとなった第60回(2009年)以降の出演なので、基本的に紅白での出演時間は遅めでした。21時台のステージは、この年の他に第66回(2015年)があるのみです。
・配信コンサートは18時開始でしたが、この紅白の時間帯だけ生配信は中断という形になりました。個人視聴率は47.2%、これは第68回・安室奈美恵以来、特別枠を除くと第65回・松田聖子以来の高い数字です。
・嵐の東京ドーム公演は単独で88回、これは2位のKinKi Kids59回を大きく上回る1位です。なお紅白歌合戦が東京ドームから中継を行ったのも、今回が史上初になりました。
・櫻井さんと相葉さんはNHK東京2020オリパラ放送スペシャルナビゲーターとして活動、9月には2人揃って結婚発表しました。松本さんは2023年の大河ドラマ『どうする家康』で主演。二宮さんはこの11月で既に結婚していましたが年が明けて第一子誕生、YouTubeで「ジャにのちゃんねる」を開設。唯一大野さんは芸能活動休止中となりましたが、それゆえに彼が復帰した際のグループの動向が注目されます。
紅14(全体30):LiSA(2年連続2回目)
・2010年デビュー、2011年ソロデビュー 第70回(2019年)初出場
・1987年6月24日生 岐阜市関市出身
・タイトル:「アニメ「鬼滅の刃」紅白SPメドレー」
楽曲1:「紅蓮華」(2019/7/3 シングル)…2年連続2回目
詞:LiSA 曲:草野華余子
楽曲2:「炎」(2020/10/12 配信)
詞:梶浦由記/LiSA 曲:梶浦由記
・歌唱前テロップ:紅白だけの「鬼滅の刃」映像!
・歌唱中テロップ:「鬼滅の刃」大ヒット主題歌
・演奏時間:4分32秒
集英社・アニプレックス他協力のもと『鬼滅の刃』VTRが流れます。劇場版・無限列車編は興行収入歴代1位を記録しました。LiSAの映像はMVだけでなく、THE FIRST TAKEも使用されてます。歌前トークもあり、「すごく幸せな一年でした」とメッセージを残します。スタンバイ中のトーク、「おかげで三國志って映画のヒットが目立たないっていうね」というのは、その映画で主演した大泉さんの偽らざる本音だと思います。ちなみに二階堂さんはこのタイミングで衣装が替わってます。動物の絵が描かれた白色のドレスもまた、これまでにあまり見たことのないファッション。
「紅蓮華」は2年連続歌唱。歌い出しの声にものすごい気合いが入っています。昨年の時点で「知る人ぞ知る」という内村さんの認識は個人的に若干疑問を感じましたが、「日本中が待ち望んでいる」というのは明らかに間違いのない事実。赤を基調とした和服も、純粋にカッコ良いです。演奏だけでなく、鬼をモチーフにしたダンサーも迫力満点。
「炎」のイントロ、「胸を張って生きろ、心を燃やせ…」は無限列車編の主要キャラ・煉獄杏寿郎のセリフ。その映像がアップで映る間に、LiSAは黒いドレスに着替えてます。8本ある炎のセットも、力強いステージに大きなインパクトを与えています。2020年にお世話になった全ての人たちに向けてと言わんばかりの大熱唱は、伝わる物がものすごく大きかったです。
前日受賞した日本レコード大賞もそうですが、彼女がここまでの国民的歌手にまで到達した過程は決して一過性ではなく、10年近く着実に実績を積み上げてきた結果です。歌手になって良かった、とは本人も現在間違いなく感じていると思いますが、周りにいるスタッフもファンも視聴者もみんな彼女が歌手でいてくれて本当に良かったと同様に感じていることでしょう。堂々の4分半、活動休止ラストの嵐の直後のステージ。それに値する素晴らしい内容でした。
(ウラトーク)
すっかり見入ってしまって喋るシーンも無かったですが、杉咲さんと染谷さんはここで退席。先ほどから既に声が入っていますが、あらためてチコちゃんがウラトーク席に座ります。「何やらここで喋りすぎるとあまり良くないという噂が…」と話していますが、もう嵐のステージで十分喋りすぎてます。早速「指輪がマイクに当たらないかしら」「握り直す時に気をつけてくださいと音声さんが」という具合で、余計なことしか喋りません。一方山里さんも「すしのざんまいの社長が来た時に、フワちゃんが「全集中、エラ呼吸」って言ってました」と相当な余談を挟み込みます。
「炎」では『鬼滅の刃 無限列車編』の映像に魅了されます。チコちゃんはコミック全巻持っている10歳の子どもにラストシーンをネタバレされた模様。ブームになる前から鬼滅のファンだった椿鬼奴の話題も。「確実に椿鬼奴さん泣いてる」「奴さんは衣装を自分で作ってるからね」。
LiSAさんの気合は、ウラトークチャンネルでも相当伝わっている模様。「だんだん積み重なっていくんでしょうね」「山ちゃんだって、漫才しててさ、このネタはここか~みたいな日とかあるでしょ」「そういうことよ。いとしこいし先生は1000回やって初めて一つのネタが完成すると仰ってたからね」「チコちゃん、それ言ったらさっきの僕のわかりましたってすっごく浅くないですか?」最後は急に良い話を始めるチコちゃんでした。
(解説)
・『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』はVTR紹介でもあった通り、歴代1位の興行収入を記録しました。これは日本での記録ですが、なんと海外を含めても2020年の年間興行収入世界第1位という記録。これは日本映画界始まって以来初めてのことです。
・映画の主題歌「炎」も記録的なヒットになり、日本レコード大賞も受賞しました。なおソニー・ミュージックレーベルズ所属のアーティスト受賞は5年連続、これはレコ大が始まって以来の最長記録になっています。
・この年1月に声優の鈴木達央と結婚も発表、公私ともに充実した1年でした。もっとも鈴木さんは翌年8月に不倫報道が発生、これにより彼女も精神的疲労のため一時休養するという事態にもなりました。
白13(全体31):Official髭男dism(2年連続2回目)
・2012年結成、2015年デビュー 第70回(2019年)初出場
・26~31歳・4人組
・楽曲:「I LOVE…」(2020/1/15 配信)
詞・曲:藤原 聡
・歌唱前テロップ:ストリーミング2億超え大ヒット
・歌唱中テロップ:今年話題の大ヒットラブソング
・演奏時間:4分9秒
大泉さんの年代にも響く歌、腰が低くてヒゲは生やしていないメンバー。ただトークはそこそこにすぐ101スタジオでのパフォーマンスに入ります。前回の初出場は普段使うピアノでもなく歌割りのカットも多く正直消化不良感もありましたが、今回はしっかりとしたグランドピアノにツアーメンバーも従えての演奏。1番と2番の間奏以外はほぼフルコーラスで演奏時間は4分台、2020年の音楽シーンに欠かせないアーティストに相応しい待遇とそれに値するパフォーマンスを見せてくれました。前回に引き続きラスト藤原くんはイヤホンを外し、そのまま挨拶。その姿も本当に美しかったです。
ちなみにこの年末彼らは他の歌番組出演は無し。この紅白のステージだけに照準を合わせていたとしたら、これだけ素晴らしい話はなかなかないように思います。
(ウラトーク)
このウラトークのスタジオは普段チコちゃんが収録している現場。山里さんが座っている所に、普段は岡村さんがいるようです。「Official髭男dism。山下真司さんが間違ってOffice髭男って言ってました」と突然の暴露トーク。「あの人はちょっとバカですからね」「言い方気をつけてチコちゃん。純粋なんです」ただの悪口を電波に垂れ流しています。
藤原さんの衣装を見て「ボタンいっぱいついてる」、結構衣装に注目することが多いチコちゃん。「私今日普段着でごめんなさい」「シノラーに作ってもらえば良かった」。実際はボタンを大きめのスパンコールに見立てた衣装のようです。
「ピアノは昔全部、鍵盤は黒だったのよ」「諸説あるんだけど、貴族が、フランスの。象牙を使ったのよ。それをみんなやりた~いと言って、みんなマネしてやったっていう説があります」チコちゃん普通に、番組でやった雑学を披露。ウラトーク席の2人も感心しています。高いキーの音程、女性の直美さんでも高くてなかなか大変のようです。チコちゃんは「何とでもなるから」とのことですが。番組では奥田民生さんに曲を作ってもらったことがあるそうです。
(解説)
・Official髭男dismは「I LOVE…」を筆頭にこの年もヒット曲連発、堂々の2年連続紅白出場になりました。ただ紅白以外の年末番組はこの年の時点で不出演、今考えるとこれが翌年の不出場への布石だったのかもしれません。
・「Cry Baby」など2021年も大ヒットは継続しましたが、ツアー中という関係もあって年末番組は他も含めて不出演でした。ネットでは音響のトラブルが話題になっていましたが、あらためて聴くと歌声がやや籠もり気味に聴こえます。イヤモニはラストだけでなく、それ以外でもピアノを弾きながら時々外す場面が見られるような状況でした。
・中継を多くしたこともあるでしょうか、この年音響の苦情はかなり多く、嵐のステージでも「君のうた」の途中で明らかに聴こえ方が変わった場面がありました。雑音を拾う場面も例年より多かった気がします。現場でも特にウラトークと同席になった審査員ルームはかなり酷い状況だったようです。これは本編レビュー後のまとめでも改善して欲しいことの第1項目として書きました。
・振り返ると紅白歌合戦はバンド系の出演がヒット度と比較して非常に少ないですが、生演奏や音響という点で他より難があるのかもしれません。近年は歌番組でもこの傾向が顕著になっている気がします。ただコロナ禍前はロックフェスなど現場の数は他ジャンルより充実、そう考えるとテレビに出演せず大ヒットするバンドは今後さらに増えていくのかもしれません。
白14(全体32):三山ひろし(6年連続6回目)
・2009年デビュー 第66回(2015年)初出場
・1980年9月17日生 高知県南国市出身
・タイトル:「北のおんな町 ~第4回 けん玉世界記録への道~」
楽曲:「北のおんな町」(2020/1/8 シングル)
詞:喜多條忠 曲:中村典正
けん玉:けん玉ヒーローズ2020、けん玉ちばちゃん、ず~まだんけ
・歌唱前テロップ:大泉 洋も挑戦!125人連続成功なるか!
・歌唱中テロップ:けん玉世界記録に挑戦!
・演奏時間:2分19秒(けん玉終了まで2分34秒)
すっかり紅白名物と化したけん玉チャレンジ。第69回でギネス世界記録を達成しましたが、更なる記録更新を目指した前回は失敗。そんなVTRを経た後の内村さん、「名前ね、けん玉ひろしでいいんじゃないかなって思うんですけど」というのはおそらく台本以上の本音でしょう。今回もGENERATIONSの数原龍友、DJ KOOがゲストで参加。トップバッターは大泉さん。けん玉とマイクを間違える小ネタを披露しますが、マスクのせいでどちらにしても喋りはよく聞こえません。今回の挑戦者は、三山さん以外全員マスクを着用しているようです。客席では今回も、桑子アナウンサーと公式認定員が見守ります。
大泉さんは一発で成功してガッツポーズ。2番手の数原さん、3番手のDJ KOOも順調に進みます。今回三山さんはルーフステージでの歌唱、NHKホールのメインステージと階段は挑戦者で埋まっています。やはり前回より、各人とのソーシャルディスタンスがしっかり保たれているようです。
最初で何度か失敗することを見越した結果でしょうか、演奏終了のタイミングではまだ114人目。118人目以降は客席通路に移り、122人目以降はルーフステージ。ワイプを見る限り失敗した様子はありません、ラストの三山さんも決めてガッツポーズ、結果は…大成功!良かったです。一同大喜び、内村さんも皆さんにエールを贈ります。ただ「歌全然聴けなかったけど!」は、内村さんのみならず視聴者ほぼ全員の本音だったようにも感じます。
なお挑戦中映るモニターには、「一同:(けん玉のリアクション)※以下、成功する・しないで①~③のパターンあり」と表示されていました。
(ウラトーク)
けん玉ひろしに一同大ウケ。大泉さんには押してるから早く決めて欲しいと願います。DJ KOOが失敗するとチコちゃんは予想。なおギネスの先生は「昔英語教えてくれた先生」「ビックリしました」、「♪せーかいはせーまいー」。
ウラトーク席もけん玉に注目、歌にも表情をメインに少しだけ触れます。「三山さんもこれ、歌を売る気あるのかしらね、これ?」「気づくとこの曲が頭に残っているんですよ」「サブリミナルだー」。気がつけば終盤、手に汗握る状態となっています。成功した瞬間、ウラトーク席も大喜びでした。
(解説)
・けん玉とマイクを間違える小ボケを披露した大泉さんですが、過去第47回(1996年)でRATS & STARの田代まさしがマイクとこけしを間違える似たような小ボケを披露しています。当時の田代さんはバラエティ番組で顔を見ない日はない位の活躍、見るたびに何かしらの細かいネタを見せていました。
・本来ならもう少しゲストが呼ばれそうなコーナーですが、今回は5年連続のDJ KOOのみでした。ちなみにけん玉得意の芸能人は他に鈴木福、福士誠治、ペナルティのワッキーなど意外と多くいるようです。
・すっかり目立たない形となった歌唱曲ですが、実は前年逝去された中村典正氏の遺作という形になっています。三山さんの師匠であるとともに養父でもあり、2012年に結婚した女性は彼の次女でもあります。三山さん以外にも鳥羽一郎「男の港」や藤あや子「むらさき雨情」などの実績あり、もう少し取り上げられてもいいのではないかと思うのですが…。ちなみに中村典正の妻・松前ひろ子は北島三郎の従兄でもあるようです。