第71回(2020年)NHK紅白歌合戦~その1~

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 例年当サイトでは本番終了直後に録画した番組を見ながら本編レビューを書いてます。ただ今回からNHKプラスで容易に見られる状況になりましたので、多少早い更新が出来るようになりました。NHKプラスでは1月7日まで視聴可能、2020年はTVerなども利用できるようになって、ネットでもテレビを見やすくなりましたが、やはりNHKが一番優れているようです。

 書式は以下の通りです。Twitterや記事のリンクを載せることも考えましたが、あえて例年通り文章のみの書式でいきます。ステージ終了後の演者の表情などは、各自検索してチェックして下さい。なお11月更新分で、過去の本編レビュー同様解説も追加しました。

出場歌手(回数/初出場回/デビュー年/年齢) 「曲目」(発表年/作詞/作曲/歌唱回数) ~テロップに表記された紹介文(歌唱前)~ ~テロップに表記された紹介文(歌唱中)~ 振付、踊り他のクレジット

(ステージの内容解説・講評)(演奏時間)
(ウラトークチャンネルの内容)
(解説)

~オープニング~

 史上初の無観客開催となった今回の紅白歌合戦。2階ステージから進行する内村光良の後ろにある座席には、それぞれ色とりどりの小さな照明が設置されています。ホールのステージ、手前の階段上には紅組司会・二階堂ふみ。舞台奥での階段上は白組司会・大泉洋。内村さんメインで、視聴者にメッセージを贈りつつ開会宣言。オープニングのタイトルテロップには、風船のアニメーションが新たに加わっています。
 今回は恒例の出場歌手全員集合は無し。風船(シャボン玉?)の中に各出場歌手が写真もしくは動画で入っていて、それぞれ司会者が紹介する形。ただ紅組司会だから紅組歌手という感じでは必ずしもなく、例えば大泉さんがBABYMETALを紹介したりするなどややボーダーレス。特別出演のGReeeeNはお馴染みのロゴでまずは登場という形。最多出場の五木ひろしと特別出演の松任谷由実さだまさしは内村さんが直々に紹介します。Mr.Children福山雅治、福山さんの所では大泉さんとグータッチする演出あり。ひそかに大泉さんは得意のモノマネも披露。ラストは活動休止前最後の紅白となる。一旦全ての出場歌手紹介が終わると、無観客なので今回はSEで拍手が入ります。
 あらためて内村さん、二階堂さん、大泉さんにもうひとりの総合司会・桑子真帆アナウンサーが挨拶。大泉さんは「この大晦日に好きなだけ喋っていいという場を頂きまして」と有り得ないことを話しています。当然のようにスタッフから巻きの指示が入りました。
 今回はNHKホールだけでなく、101スタジオやオーケストラスタジオからも中継。それぞれ待機しているFoorin山内惠介が手を振って挨拶。そしてスタジオかどうかは分からないですが、スペシャルゲスト・北島三郎御大がリモートで登場。お馴染みの「まつり」がBGMとして流れます。出場歌手の皆さんに「思い切って魂のある心ある元気の出る歌をいっぱい、力いっぱい歌ってもらいたいと思います」、視聴者に「どうぞ楽しみに来年こそ本当に乗り越えて参りましょう!」と力強いメッセージを伝えたところで、いよいよステージ開始です。

 なおオープニング登場順は以下の通りでした。名前が読み上げられた歌手は下線表記しています。

1.二階堂ふみ紹介:NiziU(8人のみ)、SixTONESJUJUYOASOBI(写真)、東京事変(写真)
2.大泉洋紹介:BABYMETALmilet櫻坂46(8人のみ)、瑛人
3.二階堂ふみ紹介(写真のみ):松田聖子石川さゆりMISIALittle Glee Monster乃木坂46Foorin日向坂46PerfumeあいみょんSuperfly坂本冬美天童よしみ水森かおり
4.大泉洋紹介(写真のみ):氷川きよし星野源ゆずGENERATIONSOfficial髭男dismKing & PrinceHey! Say! JUMP純烈関ジャニ∞鈴木雅之山内惠介Kis-My-Ft2三山ひろし郷ひろみ
5.二階堂ふみ紹介:LiSA
6.両司会紹介:GReeeeN
7.内村光良紹介:五木ひろし松任谷由実さだまさし
8.二階堂ふみ紹介:Mr. Children
9.大泉洋紹介:福山雅治
10.内村光良紹介:

 

(ウラトーク)
 今回の担当は山里亮太渡辺直美。事前番組を担当した山里さんは、そこで得た情報もどんどん盛り込みます。
 大泉さんがモノマネしている所を見て、「あの人絶対今日すげぇふざけるよ」「大丈夫かな」。2人とも、オープニングから今回の紅白に大きな期待が膨らんでいます。司会者の挨拶で二階堂さんの姿からは頼もしさ、大泉さんには緊張を感じてる模様。
 サブちゃんの映像では「背景どこ、これ?」「まつり聴きたいねもう1回」「元気だね」「逆にパワー感じてる」「動くパワースポット」と話してます。

 

(解説)
・紅白歌合戦の無観客開催は71回目にして史上初となりました。第1回(1951年1月)~第3回(1953年1月)まではスタジオからの生放送でしたが、そこでも客席は用意されています。

・この年のコロナウイルス流行はエンタメ業界に大きな影響が起こり、2月中盤以降はほとんどのコンサート・イベントが中止に追い込まれました。テレビ番組も公開収録が難しくなり、例えば『うたコン』は感染者数が一時的に少なくなった10月~12月を除いて無観客での放送になっています。

・したがって出場歌手が集まるオープニング演出も無し、これもおそらく劇場開催になった第4回(1953年)以降初めてのことだと思います。少なくとも映像が残っている第14回(1963年)以降、出場歌手がオープニングに登場しない場面は一度もありません。

・リモートゲストで過去51回出場している北島三郎が登場するのはこの回ならではの試みですが、今後リモートでなくても同様のケースが出てくるかどうかは10年後に検証する形になりそうです。


1.(白組1):King&Prince(3年連続3回目/第69回/2018/21~25) 「I promise」(2020/KOMU/草川 瞬/GRP/草川 瞬/初) ~NHKホール”360°セット”で!~ ~NHKホール”360°囲まれたセット”で!~

 トップバッターですが、今回披露した「I promise」はどちらかと言うと美しいメロディーと歌声で聴かせるナンバー。階段から登場した5人は、ラストサビに入るとそれぞれ円状に立って向かい合わせに歌っていました。
 今回のセットはNHKホールの14列目くらいまで潰して、円型を基調にしている広々としたステージ。こういったフォーメーションは本来観客に向けて歌う点を考えるとあまり見られない形のはず。派手さはありませんが、1組目にして早くも2020年ならではの特色が出ているステージだったのではないかと感じる内容でした。(2分32秒)

 

(ウラトーク)
 普段天然なのにこういう時にカッコ良い平野さんがキーポイントと語ります。直美さんはときめいた声で岸くん、平野く~んと名前を呼びます。テロップに出る歌詞を歌うたびに適当に反応して会話しています。その一方で歌手として気合いが入っている所を、映像越しでもしっかり感じているようです。ラストの平野さんの”I promise…”には、「Yes, promise」「Me, too」と返してます。

 

(解説)
・ジャニーズ事務所所属の歌手が全体のトップバッターを務めるケースは関ジャニ∞Hey! Say! JUMPに続いて3年ぶり3回目ですが、その年の楽曲が選ばれるパターンは史上初。

・キンプリはこの年「Mazy Night」もありましたが、結果的には冬をテーマにした新曲を紅白で披露する形です。この曲は『セブン-イレブン』のクリスマスCMソングでした。

・「I promise」は12月16日にCDシングル発売、紅白までのスパンが非常に短いです。もっともそういったケースは過去にもあり、例えば2002年の第53回はEvery Little Thing「UNSPEAKABLE」とCHEMISTRY「My Gift to You」が12月18日にCD発売でした。


2.(紅組1):Foorin(2年連続2回目/第70回/2018/10~14) 「パプリカ」(2018/米津玄師/米津玄師/3年連続3回目) ~みんなで踊ろう「パプリカ」!101スタジオから!~ ~みんなで踊ろう!~

 歌い終わったキンプリの平野さんがそのまま101スタジオにいるFoorinを紹介。それを受けて住田萌乃が「一緒に踊ってくださいね~」と返してパフォーマンス開始。入口前の通路からスタジオに踊りながら入場、そこに設置されたビジョンには曲に合わせて歌うキンプリが映っています。2年前と同様、平野さんの動きがものすごく大きくて目立っています。その後も各所でパプリカダンスを踊る姿が映ります。司会者3人はやはり大泉さんが超インパクト。審査員席は室伏広治杉咲花、ウラトーク席の2人、さらにチコちゃん吉沢亮が映ります。楽屋ロビーにはNiziUの9人と瑛人、さらに後半はロビー・ホール・審査員席の映像が同時に映ります。ただやはりスタジオとのディレイは若干あるようで、0コンマ何秒単位ではありますが少し音と振付にズレがありました。ここは今後さらなる技術改善に期待といったところでしょうか。
 紅白での披露3回目、更に下半期辺りからはビルボードのHot100でも見られなくなったこともあって、演奏時間は過去2回と比べると短め。1コーラス半の構成でした。(2分14秒)

 

(ウラトーク)
 2年前と比べるとやはり大きくなったという印象がまずあって、「親戚ってこんな気持ちなのかな」と思わず呟きます。「20歳くらいかな」という伊達さんの声、というわけで今回ウラトーク席とゲスト審査員席は同じ場所にあることがここで判明します。映像を見て思わず「紫耀くんちょっと抑えて」。Foorinのメンバーは確かに事前番組で見る限りでも話の内容がしっかりしていて、「コメントの年齢は35歳くらい」と評しています。
 自らの姿が映った2人は大興奮、横に居た伊達さんが「踊ってねえじゃねえか」とツッコむ声が入りました。あとは映像を見てそれぞれ実況という展開。2人とも大変ステージを楽しんでいました。

 

(解説)
・「パプリカ」はビルボードで前年総合7位でしたが、この年もずっとランクインして年間40位を記録しています。ただ下半期辺りからはランキングで表れなくなりました。

・ユニットは2021年9月27日をもって活動終了しましたが、元々は「NHK2020応援ソングプロジェクト」という名目でした。もしかするとオリパラ延期がなければ、このユニットの解散も1年早くなっていたのかもしれません。

・メインボーカルの吉田日向は12歳から14歳、同じく住田萌乃は10歳から12歳に成長しています。3回出場した紅白歌合戦の映像を連続で見ると、よりメンバーの成長が実感出来るのではないでしょうか。顔よりもまず身長にそれを感じられるのが、彼らの若さです。

・メンバーは5人とも芸能活動は継続。吉田日向はスタダに移籍、Twitterを見てもすっかり美青年です。楢原嵩琉もTwitterあり。最年少の新津ちせは『カムカムエヴリバディ』で、川栄李奈が演じる雉真ひなたの幼少期を演じる予定になっています。5年後・10年後になるとまた状況が大きく変わりそうで、非常に楽しみです。


3.(白組2):山内惠介(6年連続6回目/第66回/2001/37) 「恋する街角」(2008/下地亜記子/水森英夫/初) ~紅白史上初!オーケストラスタジオから~ ~日本全国に歌でエールを!~ 指揮:藤野浩一 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

 今度は吉田日向を中心にFoorinの5人が曲紹介。2コーラス間奏無しで演奏は短めですが、これまでの変な演出が入るステージとは違って完璧に音楽で聴かせています。本来ならお客さんのコールがあって盛り上がる曲ですが、そこは視聴者のファンに委ねるとしまして。歌詞だけでなくメロディーにも親しみがあり、なおかつルックスだけでなく声も忘れかけていた乙女心をくすぐるかのような。山内惠介の良さがふんだんに出ていた素晴らしいステージでした。そしてこのオーケストラスタジオのステージ、客入り形式に戻っても毎年継続して欲しいと思う内容でもありました。(1分56秒)

 

(ウラトーク)
 オーケストラスタジオの演奏に圧倒されます。一旦ワックスで固めた前髪に注目しますが、そこはあまり深掘りせず歌声を褒めて、所定の場所で惠ちゃんコール。でも山里さんは「街角の時の手は何の意味なんだろ」とツッコミ。衣装のデザインにも少しツッコミを入れてます。

 

(解説)
・「恋する街角」は2008年10月発売のシングル、オリコンCDランキングで初めてTOP50入りを記録した曲です。全く予想できなかった選曲ですが、全国の地域を歌うことで聴く人を勇気づけてもらえるようにという意図があったようです。

・原曲は札幌・名古屋・大阪・博多を歌っていますが、やはり時間の都合で札幌と博多だけになってしまいました。「港町ブルース」などもそうですが、全国各地を歌うご当地ソングはどうしても省かれる地域が出てしまいます。第26回(1975年)で歌われた「中の島ブルース」は、テンポを速めて間奏を圧縮して何とか3コーラスフルで歌い切る形になりました。

・このステージで指揮を担当した藤野浩一は、1980年代に中森明菜コンサートの音楽監督を務めています。『レッツゴーヤング』『愉快にオンステージ』『歌謡チャリティーコンサート』などNHKの番組にも多く関わっています。ちなみにこの年は指揮だけでなく、音楽アレンジも担当。紅白のテロップで登場するのは今回が初ですが、それ以前にも番組には何度も関わっているようです(1996年~1997年のオープニング担当の記載あり)。


4.(紅組2):milet(初出場/第71回/2019/非公表) 「inside you」(2019/milet/Toru/milet/初) ~内村イチ押し!実力派シンガー~ ~内村イチ押し!実力派シンガー~

 ルーフステージにいるmiletに二階堂さんが呼びかけます。「とっても緊張していますが、大晦日ということで大変な思いをされた方にも笑顔で年越しして頂けるよう、精一杯心を込めて歌わせていただきます」とメッセージを残して歌に入ります。彼女の歌声は内村さんも大ファン、強く推薦しています。
 イントロ無しで英語の歌詞から入ります。少しハスキーさの入った歌声と、カナダへの留学経験を活かした英語の発音の流暢さがやはり特徴的。実力の高さが非常に伝わるパフォーマンスです。
 ルーフステージということで広いステージを活かした、という状況ではなかったですが、彼女くらいの歌唱力があればそれにちょっとした照明演出があれば十分といったところ。暗転した中で緑色のレーザービームを入れる演出は雰囲気バッチリでした。さすがにLiSAみたいに来年というのは難しいかもしれませんが、いずれは後半3分~4分のステージを紅白で味わえるクラスに登り詰めて欲しいです。(2分3秒)

 

(ウラトーク)
 早くも巻きの指示がかかっていることを発見。「絶対大泉さんのせいでしょ」。パフォーマンスはやはり英語に注目、この辺りはアメリカでの活動経験も豊富な直美さんが特に感じている模様。緊張する、とはシブヤノオトでも話していたようですが。
 色々喋っていますが、サンドウィッチマンの伊達さんからうるさいから静かにしろとのクレームが入りました。「室伏さんがうるさいと言っている」と言われると、さすがに少しは…いやむしろ喋りの量が逆に多くなったような…。

 

(解説)
・デビュー2年目で初出場を果たしたmilet、「inside you」は2019年3月に発表されたメジャーデビュー曲です。ドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』のOPテーマでしたが、主演を務めた竹内結子がこの年に亡くなったのは非常にショッキングなニュースでした。

・デビュー以来ドラマ・映画・アニメなどタイアップが非常に多く、シングルの表題曲は全て何かしら大きなタイアップがあります。この年発表作だと「Prover」がアニメ『Fate/Grand Order-絶対魔獣戦線バビロニア-』、「Who I Am」もドラマ『七人の秘書』主題歌でした。

・2021年には東京五輪閉会式でもスカパラの演奏で「愛の讃歌」をパフォーマンス、紅白も2年連続の出場が決定しました。来年以降もさらなる活躍が見られることは、間違いなさそうです。

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