SCANDAL「eternal」


 結成15周年、ガールズバンドではほとんど前例のない活動期間を誇るSCANDALの新曲が3月3日に発売されました。今回の「eternal」は全体的に紗のかかったような楽曲と言いますか、特に中盤まで打ち込み音がかなりの割合を占めています。元々外部の要素を多く取り入れられるグループなのでそこまで違和感はありませんが、ここ最近はセルフプロデュース色が強くなり、バンドサウンドが強くなっている傾向もありました。正直最初に聴いた時は少しビックリしたという感想もあります。今回はシライシ紗トリさんのアレンジ&プロデュース、シングルのカップリングにはTOWA TEIさんのリミックスがついています。ベテランですが、想像以上に攻めた作品です。Youtubeのコメントを見ていると半数以上が海外なので、多少そちらへの意識もあるかもしれません。

 ただ聴きどころを一つ挙げるとしたら、私はアレンジよりHARUNAさんの歌声を推したいです。この楽曲特有の雰囲気が、綺麗な声質と言葉の美しさをより鮮明に映し出していることが理由です。そういう意味ではやはりアレンジが優れている、という結論になってしまうのかもしれませんが…。ただ10年前の彼女だとおそらく出せていない味なので、そういう意味では未だに制服バンドのイメージしか持っていない人にオススメしたいです。メチャクチャ魅力的なバンドになっているということは、あらためて強調したいところですよね。

King Gnu「泡」


 おそらくビルボードのランキングにも入るとは思いますが、ちょうど本日Youtube公開開始、ということで。配信も本日スタート、藤原竜也と竹内涼真が主演の映画『太陽は動かない』主題歌となっています。

 森山未来さんが海の生物と同化しているかのPV、規則性がまるで見えない歌の進行。映像・音楽ともに、どういう発想をすればこういう作品が出来上がるのか全く検討がつきません。少なくとも、人一倍努力すれば作ることが出来るとかいう類の物ではないですね。暇を持て余した天才の遊び、という印象もあります(勿論実際に暇を持て余している訳ないのですが)。

 ヒット曲の系譜から完全に外れに外れまくっているのですが、それ故に芸術性が上がりに上がりまくっている曲だと思います。「白日」などの多大なる実績が既にあるので、名前をもってそれなりの普遍性を示すことが出来るのも強いですね。2021年の今の世の中から見ると今までに聴いたことない、時代の先を行くような新鮮な作品ですが…。もしかすると2040年から見るとその時代の音楽の先駆けとして評価される作品になっているような。年数が経てば経つほど価値の上がる楽曲であることは間違いありません。本当に凄いです。確実に2021年の上位にランクインする楽曲と、言い切って良さそうです。