水樹奈々が第1子出産「これからママとして奮闘の日々が始まります」(ナタリー)

 3月16日に第1子誕生という知らせが飛び込みました。本当におめでとうございます。芸能生活を20年を超えた所で迎えた本当に嬉しいニュース。活動再開後の音楽活動にも大きく期待したいです。

 というわけで、今回は2009年の紅白歌合戦、水樹奈々さんの初出場をプレイバック。


 愛媛県の新居浜市で1980年に生まれた奈々さん。父親は彼女を演歌歌手にするのが夢だったそうで、大変厳しい指導を受けたそうです。幼少時から地元ののど自慢に数多く出場、彼女が持つ極めて高い歌唱力はここから生まれます。やがて芸能事務所に所属しながら堀越高等学校に進学しますが、その過程で大変な苦労があったようです。この辺りは、2011年に発売された自叙伝『深愛』に詳しく描かれているようです。声優としては1997年、歌手としては2000年12月6日に「想い」でデビュー。その時点ではまだ決して知名度の高い存在ではなく、オリコンでも当時は100位以内にランクインしていません。

・知名度を上げたきっかけは?

 彼女を知るタイミングは、人によって大きく変わると思います。アニメファンの場合は2001年のシスター・プリンセスシリーズ、あるいはNARUTOの日向ヒナタ役辺りからでしょうか。メインの役が入りつつある2002年、遅くともメインが多くなった2005年には大半のアニメファンに知られていたと思われます。ちなみに声優・主題歌ともに長く代表作となったリリカルなのはシリーズは2004年から始まっています。

 一方歌の方では、「LOVE&HISTORY」「POWER GATE」が初めてオリコンTOP50入りしたのが2002年5月。次の「suddenly~巡り合えて~」「Brilliant Star」で20位入り、初のTOP10入りは2004年の「innocent starter」。そして翌年の「ETERNAL BLAZE」で2位に躍り出て以降は、現在まで連続TOP10入りを果たしています。

 私の場合、音楽やアニメを全然追っていなかった2002年~2004年時点で彼女は全然知らなかったクチです。2005年にブログを書き始めてオリコンランキングを毎週チェックした際に、「ETERNAL BLAZE」で彼女の名前を知る形でした。中高生の頃にオリコンランキングを追っていた際に、林原めぐみ・椎名へきる・國府田マリ子といった声優兼アーティストの存在は認識していましたが、ゴールデンの音楽番組出演はほとんど無く。上位にランクインしてもすぐに順位が降下していた印象が強かったです。アニメにあまり興味のなかった当時の自分にはイメージし辛かった面がありました。なお日本武道館の単独公演は2005年1月に実現しているので、やはり音楽・アニメどちらかをしっかり追う人にとっては2003年~2004年時点で知っていて当然というクラスにはなっていたかと思います。

 ちなみに「ETERNAL BLAZE」の発売週はちょうどリリースの空白にあたった時期。当時やや人気に翳りが見え始めたハロプロの即席ユニット・DEF.DIVA「好きすぎて バカみたい」がその週の1位を取りましたが、当時の1位売上週間最低記録を更新する状況でした。それでも声優でオリコン2位というのは過去にない快挙で、このヒットを元にHEY! HEY! HEY!に初出演も果たします。持ち前の高い実力に実績が加われば鬼に金棒、この後は年々高い人気を獲得するようになります。そういえば2006年の涼宮ハルヒシリーズやその次の年の『らき☆すた』など、オリコン上位にアニメ関連のCDが目立つようになったのもこの時期からでしたね。

・「深愛」について

 2009年1月21日に発売されたCDシングル「深愛」、これは奈々さんの誕生日にあたります。多くのエピソードがある楽曲ですが、ファンなら間違いなく知っていると思われるのでここでは省きます。当時そういった前情報無しで文字に記して残した感想は、「ハープとピアノで聴かせるイントロからAメロに流れる構成はほぼ完璧」「まさに「歌姫」と呼ぶにふさわしいほどの熱唱」「アニソンもここまで進化したかというよりは、完全にアニソンの枠を超越」。一応『WHITE ALBUM』というアニメ主題歌で、そのイメージで書き下ろされた楽曲ということではありますが。ちなみにNHKのMUSIC JAPANに初出演したのがこの曲のパフォーマンスで、そのまま4月からナレーション担当に一気に昇格します。結果的に見ると、この「深愛」でNHKからも実力・活躍が認められたという形になりました。

・初出場した紅白歌合戦の時の役割

 この時期の紅白歌合戦は”紅白応援隊”たるものが設けられていました。関根麻里さんやテリー伊藤さんの担当が既に発表されていましたが、その後にデジタルコンテンツ向けの担当に特化された紅白デジタル応援隊として起用。そのまま出場歌手としても選ばれる形になりました。もっとも当時は、先に応援隊として選ばれたことで歌手として選ばれないかとも思いましたが…。

 歌前に登場した際は、今回取り上げた名言集の通りに話します。前の年に亡くなった父親の夢を叶える形で歌われた「深愛」は、大変に感動的なステージでした。応援隊として3人で本番の紅白で一緒に出てきたシーンは、意外にも奈々さんの曲紹介のみでしたが…。ただデビュー前から憧れの存在であった坂本冬美さんのステージでは、歌前に登場してそのまま「また君に恋してる」をうっとり聴いていました。ちなみに自分のステージ以外での活躍は、AKB48のメンバーと一緒にプリキュアのコスプレで歌う次の年がより顕著でした。

・紅白とアニメ~その後

 この10年で、紅白とアニメがより密接な関係になったのはご存知の通り。話題作と映像でコラボレーションするのはいまや当たり前のような光景になりました。2015年には『ラブライブ!』から生まれた声優ユニット・μ’sが初出場、2018年は姉妹グループAqoursの特別出演もありました。またアニソンをメインにした歌手としてはLiSAがここ2年で、完全に国民的な存在となっています。紅白の中でいうと明らかに発展したジャンルになっていますが、やはりそこに至るまでの奈々様の役割は果てしなく大きいと言えるのではないでしょうか。6年連続出場は紛れもなく快記録ですが、また何かのタイミングで久々に紅白復帰して欲しい今日この頃です。