【今週の総合ソング・チャート“JAPAN HOT100”】
1位 BSS (SEVENTEEN)
2位 Official髭男dism
3位 NCT DREAM
4位 HKT48
5位 Vaundy
6位 米津玄師
7位 10-FEET
8位 Official髭男dism
9位 由薫
10位 Tani Yuukihttps://t.co/QKb8CmfLg2 pic.twitter.com/WhVArpHiAI— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) February 15, 2023
今週の初登場曲&注目曲
・1位 BSS (SEVENTEEN)「Fighting (feat. Lee Young Ji)」
→CD発売初週・セールス3位(6.6万枚) ダウンロード9位 ストリーミング13位 動画再生7位
・3位 NCT DREAM「Best Friend Ever」
→CD発売初週・セールス1位(34.8万枚)
・4位 HKT48「君はもっとできる」
→CD発売初週・セールス2位(17.8万枚)
・9位 由薫「星月夜」
→2/8(水)配信開始 ダウンロード1位 ラジオ4位 ストリーミング45位 ドラマ『星降る夜に』主題歌
・16位 ヨルシカ「アルジャーノン」
→1/31(火)配信開始 ダウンロード2位 ラジオ10位 ストリーミング41位 ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』主題歌
・21位 めいちゃん「スクワッド!」
→2/6(月)配信開始 ストリーミング7位
・39位 THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「NO GRAVITY」
→2/6(月)配信開始 ラジオ9位 アルバム『ROUND & ROUND』から先行配信
・43位 櫻坂46「桜月」
→2/8(水)配信開始 ダウンロード16位 ストリーミング44位
・70位 tonun「Friday night」
→2/15(水)配信開始 ラジオ1位
・71位 JO1「Romance」
→2/8(水)配信開始 ダウンロード10位
大幅ランクアップなど、注目のチャートアクションを見せたのは以下の曲です。
・75位 とた「紡ぐ」(先週97位)
→ラジオ2位 ダウンロード49位
今週のピックアップ曲
BSS (SEVENTEEN)「Fighting (feat. Lee Young Ji)」
K-POPでトップクラスの人気を誇るSEVENTEENは13人組ですが、BSSはその中の3人で結成されたグループ。人数が少ない分、かえってK-POP初心者にはこちらの方が入りやすいかもしれないと感じる部分もあります。楽曲はダイナミックなパフォーマンスとメロディアスな旋律が共存しているポップな内容。K-POPとしては勿論ですが、韓国語の歌詞以外ではスタンダードなJ-POPとしても十二分のクオリティーに仕上がっているように感じます。共演のイ・ヨンジは韓国を代表する女性ラッパー、こちらももしかすると今年日本でも、一気に知名度を上げることになるかもしれません。
HKT48「君はもっとできる」
長年グループを支え続けた、いやもしかすると元IZ*ONEと言った方が今は通りが良いでしょうか。今年4月1日を最後にグループから旅立つ矢吹奈子の卒業シングルです。
楽曲は48ソングの王道をいく純アイドルJ-POPという趣。今回も秋元康の卒業路線がしっかり量産されています。メンバーの楽しい笑顔が印象的なMV・J-POPの常道をいくようなメロディーはいずれも聴きやすく良質ですが、韓国で鍛えられたパフォーマンスがこちらにほぼ活かされていないのは勿体ない気がしないでもなく…。そういう意味では数年後、現在LE SSERAFIMで頑張っているSAKURAさんのような活躍を期待したいです。
由薫「星月夜」
今週の最注目作は、間違いなくこの曲ではないかと思います。ドラマ主題歌に起用された新人がヒットチャート上位にランクイン、という現象はひと昔前までだと決して珍しくなかったですが、最近ではやや少なくなったような気がします。
楽曲は幻想的な雰囲気を感じさせるバラード。ソプラノとアルトの中間という印象の声質、弦楽器的な歌唱ですがその中に若干ノイズを感じさせるような歌声と言っていいでしょうか。超王道よりも少しズラして作られた曲という感覚もあり、そのちょっとしたズレが聴いていて心地良いです。本人の歌唱も良いですが、どちらかと言うと編曲・プロデュース能力の高さに舌を巻く作品という印象が強いです。
ユニバーサルJから昨年メジャーデビュー、プロデュースはONE OK ROCKのギター担当・Toru。彼は同様にメジャーデビュー期のmiletを手掛けていて、もしかするとその流れの起用かもしれません。海外と比較した日本におけるヒット曲の流動性の無さについてのネット記事がつい先日話題になりましたが、この作品は新しい大ヒット曲・2023年のブレイクアーティストに成長するのでしょうか。今後のチャート推移に注目です。
櫻坂46「桜月」
ここ最近グループの中でも人気急上昇中の守屋麗奈が表題曲で初のセンターに抜擢。改名4年目を迎える櫻坂46の、勝負作になる可能性を秘めている楽曲です。
弦楽器を使う編曲とファッションに少しばかりの高級感あり、ただBメロの早口パートにかつての欅坂46らしさを感じる部分もあり。ただこの曲の肝はやはり美しいメロディーとドラマティックな楽曲構成だと思います。昨年の「五月雨よ」からもメロディーラインの良さは感じましたが、この曲はその路線を更に強調したような楽曲に聴こえます。
ラストサビの転調に、そもそも桜をテーマにした”桜ソング”をもっていく辺りがヒットを狙っている証。さすがに握手会やミーグリでCD売上を積むという時代はもう終わっていると思いますが、完成度の高い曲で再生数増加を狙うのは歌謡曲黎明の時代から連綿と続く原点の中の原点。ただ今のところ映像のあるYouTubeはともかくSpotifyは伸びていない模様で、なかなか大変な様子ではありますが…。
tonun「Friday night」
ラジオオンエア1位、今週はこのポイントだけで70位にランクイン。ユニバーサルミュージックから今作でメジャーデビュー、早々に各メディアから注目されているようです。
楽曲は所々聴こえるギター演奏とベースの刻むリズムが心地良い、グルーヴィーなシティポップといった趣です。2010年代以降に多くなった、”夜の首都高速が似合う曲”というイメージでしょうか。カッコ良さに癒しを混ぜたような歌声も心地良く、確かにセンスの塊という印象もあります。Spotifyなどストリーミングでも多く再生されるポテンシャルは十分ありますが、どうも日本はトップ50のプレイリストに入らないとなかなか再生されない傾向にあるようで…。逆に言うとそこにさえ入れば、自然にビルボードの上位も保証されるわけですが。
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