演奏時間&構成表 2(第57回・2006年)
演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。
曲順 | 楽曲 | アーティスト | 演奏時間 構成 | フル再生時間 構成 |
14(白7) 白前半7 | Progress | スガシカオ | 3分11秒 1コーラス+サビ | 5分42秒 2コーラス+サビ |
15(紅7) 紅前半7 | 金木犀 | 伍代夏子 | 2分49秒 2コーラス | 4分53秒 3コーラス |
16(白8) 白前半8 | 愛しき日々 | 堀内孝雄 | 3分2秒 2コーラス+ラスト | 4分24秒 2コーラス半 |
17(紅8) 紅前半8 | 誓い | 平原綾香 | 2分54秒 1コーラス半+ラスト | 4分42秒 2コーラス半+ラスト |
18(白9) 白前半9 | さそり座の女2006 | 美川憲一 | 2分39秒 2コーラス | 3分15秒 2コーラス半 |
19(紅9) 紅前半9 | 恋愛写真 | 大塚 愛 | 2分38秒 冒頭+1コーラス+ラスト | 4分55秒 冒頭+2コーラス+ラスト |
20(紅10) 紅前半10 | 最北航路 | 香西かおり | 2分44秒 2コーラス | 4分59秒 3コーラス |
21(白10) 白前半10 | チャンピオーネ | ORANGE RANGE | 2分59秒 2コーラス | 4分52秒 2コーラス |
22(紅11) 紅前半11 | 花(すべての人の心に花を) | 夏川りみ | 3分32秒 2コーラス+サビ | 6分20秒 3コーラス+サビ |
23(白11) 白前半11 | イマジン | 布施 明 | 3分30秒 2コーラス | 3分7秒 2コーラス(原曲) |
24(紅12) 紅前半12 | バラ色の未来 | 森 昌子 | 2分26秒 1コーラス半 | 3分47秒 2コーラス+サビ |
25(白12) 白前半12 | 長崎は今日も雨だった | 前川 清 | 2分37秒 2コーラス | 4分5秒 3コーラス |
26(紅13) 紅前半13 | A Perfect Sky | BONNIE PINK | 2分28秒 冒頭+1コーラス半 | 4分8秒 冒頭+2コーラス半 |
27(白13) 白前半13 | ふるさと | ゴスペラーズ | 2分53秒 3コーラス+ラスト | 2分37秒 3コーラス |
28(紅14) 紅前半14 | 夫婦善哉 | 石川さゆり | 2分52秒 2コーラス | 4分1秒 3コーラス |
29(白14) 白前半14 | おふくろさん | 森 進一 | 3分33秒 冒頭+2コーラス | 3分40秒 3コーラス |
各ステージ・補足
スガシカオは『プロフェッショナル 仕事の流儀』のテーマソング「Progress」を歌唱。特段紹介はなかったですが、kokuaのメンバーもしっかり演奏に参加しています。1コーラス+ラストサビ、2回繰り返すサビは後半のみでした。
伍代夏子は5年ぶりの紅白復帰。特段CDセールスが高いわけではなかったですが、一応この年のヒット曲「金木犀」を歌います。1番と3番の2コーラス歌唱、和装の男女4名が踊りで彩りを添えるステージでした。
堀内孝雄は紅白で9年ぶりの「愛しき日々」、前回の歌唱も白組司会は中居正広でした。歌唱構成は第42回・第48回と同様、ややテンポをずらしての歌唱となっています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・堀内孝雄の軌跡)
平原綾香の「誓い」はトリノ五輪中継テーマソング、この大会で唯一・初のフィギュアスケート金メダルを獲得した荒川静香のゲスト出演がありました。スケールの大きいバラードを1コーラス半歌唱(2回あるラストサビは2回目のみ)、アウトロは短めのアレンジです。なお冬季五輪NHKテーマソングが紅白で歌われるのは、意外にもこれが初でした。
美川憲一の「さそり座の女」はオペラバージョン、この年からいよいよ舞台だけでなく編曲もエスカレートし始めます。ただ普通に2コーラスでは2分16秒(第42回歌唱時)という短さになってしまうので、この曲を選曲するなら確かにこれくらい色々アレンジした方が良いのかもしれません。エレキギターが終始響き渡る「さそり座の女」は、20世紀では考えられない光景でした。
大塚愛は2年連続バラード、この年は「恋愛写真」。冒頭とラストを合わせるとちょうど良い演奏時間ですが、1コーラスというのはやはり実際以上に短さを感じてしまいます。
香西かおりはヒットした新曲「最北航路」を披露。今回は和装姿のハロプロメンバー6名が後ろで踊ります。間奏短めの2コーラス、1番と3番の歌唱でした。
ORANGE RANGEはFIFAサッカーワールドカップ中継テーマソングの「チャンピオーネ」。沖縄のライブハウスから中継ステージでした。2番サビ前のCメロ以外はフルコーラスですが、間奏など歌以外のパートは相当カットされています。
夏川りみは「涙そうそう」ではなく、沖縄で長く愛されている「花(すべての人の心に花を)」を歌唱。ジェイク・シマブクロのウクレレ演奏があります。1番と3番の2コーラスに最後サビ付加あり、美しい声で聴かせるステージでした。
布施明は自身の持ち歌ではなく、ジョン・レノンが遺した永遠の名曲「イマジン」を英語で歌唱。2番は100人近くのゴスペルコーラスが加わる演出でした。フルコーラスに色々付加され、演奏時間は原曲よりも長め。ラストはロングトーンで締めています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・布施明の軌跡)
森昌子の紅白出場は5年ぶりですが、現役歌手としては21年ぶりの復帰でした。歌手復帰を飾ったヒット曲「バラ色の未来」を、12人のヴァイオリニストの演奏とともに披露。ただステージは2番がBメロ以降のみの1コーラス半、演奏時間も意外なほどの短さでした。
前川清は内山田洋追悼の意を込めて、クールファイブのメンバーを20年ぶりに再集結。紅白でクールファイブとして歌うのは24年ぶりでした。デビュー曲「長崎は今日も雨だった」を2コーラス、1番と3番の歌唱。アウトロが長くなったため、第51回より16秒も演奏時間が増加しています。今夜限りとのことでしたが、年が変わってこの方針はすぐ撤回。紅白にもその後2度登場します。(ステージレビュー→紅白歌合戦・前川清の軌跡)
BONNIE PINKはCMから大ヒットした「A Perfect Sky」を歌唱、冒頭のSEは映画『嫌われ松子の一生』主題歌として話題になった「LOVE IS BUBBLE」でした(18秒演奏)。冒頭・1番からCメロを経てラストサビの歌唱。
ゴスペラーズは童謡「ふるさと」、非常に意外な選曲でした。島健のピアノとともに、美しいハーモニーで聴かせるステージです。(ステージレビュー→紅白歌合戦・ゴスペラーズの軌跡)
石川さゆりは19年ぶりに紅白で歌う「夫婦善哉」、イントロで新たに入ったかこの紅白オリジナルの台詞が追加されています。歌は第38回と同じく1番と3番の2コーラスで、演奏時間も大きな変化はありません。なお「津軽海峡・冬景色」「天城越え」のどちらかを歌っていない紅白は、これが今のところ最後になっています。
森進一は2年連続「おふくろさん」、この年も冒頭パースつきの構成でした。前年に無かったイントロ演奏にトリ仕様のアレンジ、第45回や第56回と比べて演奏時間は大幅増加。素晴らしいステージでしたが、これが俗に言う「おふくろさん騒動」のきっかけになってしまいます。
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