第74回(2023年)NHK紅白歌合戦審査関連発表

ゲスト審査員

 ゲスト審査員は前々回6名、前回10名と推移して今回は8名。この人数の体制は第68回(2017年)以来6年ぶりです。

北口榛花(陸上選手)

 今年のブタペスト世界陸上・女子やり投げ種目で金メダルを獲得。日本の陸上フィールド種目ではオリンピック・世界選手権通して史上初の快挙を達成しました。したがって紅白歌合戦を通しても、やり投げ種目でゲスト審査員は史上初・投擲種目を含めても室伏広治選手以来史上2人目の出演となります。

国枝慎吾(車いすテニス選手)

 車いすテニス選手として数々の記録を樹立、世界ランキング1位のまま今年1月に引退を表明しました。テニスからの紅白ゲスト審査員は松岡修造杉山愛以来史上3人目。国民栄誉賞受賞年の紅白ゲスト審査員は千代の富士貢高橋尚子森光子吉田沙保里伊調馨以来史上6人目。

堺 雅人(俳優)

 大河ドラマ『真田丸』放送前の第66回(2015年)以来、8年ぶり2回目のゲスト審査員。今年NHKドラマには出演していませんが、TBSテレビで放送された『VIVANT』が話題になりました。

俵 万智(歌人)

 ゲスト審査員は『サラダ記念日』がブームになった1987年・第38回、前年ベストセラーの『チョコレート革命』がNHKでドラマ化された1998年・第49回以来25年ぶり3回目。今年紫綬褒章を受章しています。

寺島しのぶ(俳優)

 今年放送された大河ドラマ『どうする家康』で語りを担当。同じく『龍馬伝』に出演した2010年・第61回以来ゲスト審査員は13年ぶり2回目。

寺田宜弘(芸術監督)

 ウクライナ国立バレエ芸術監督。11歳の時からウクライナ・ヨーロッパで活動しています。2021年以降現在も戦禍に見舞われているウクライナ、歴代の紅白ゲスト審査員を振り返っても特に意義のある出演ではないかと感じます。

バカリズム(タレント)

 ピン芸人だけでなく近年は脚本家としても活躍。日本テレビで放送された『ブラッシュアップライフ』では多くの賞を受賞しています。もうマルチタレントと言った方が正確ですが、一応ピン芸人のゲスト審査員出演は第69回・出川哲朗以来5年ぶりになります。

吉高由里子(俳優)

 来年の大河ドラマ『光る君へ』で主演・紫式部を演じます。ゲスト審査員は初ですが、連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインを演じた2014年・第65回に紅組司会を担当。紅白出演はそれ以来なので9年ぶり2回目です。

審査方法

ゲスト審査・会場審査

 今回も視聴者・会場・ゲストの3ポイント制で多い方が勝ちというルールです。ゲスト審査員は8名なので、例のごとく同数の場合はおそらくそのまま反映、したがって同時優勝という可能性もあると思われます。

 同時優勝、というより引き分けになった例は過去一度もありません。理論上投票の数だけで結果を決めていた年にそうなる可能性はありましたが、ボール投げで決めていた回は必ず総数は奇数でした。ただ72回もやっていて引き分けが1度もないというのも、よく考えると不思議なことです。そろそろこういうことが起こっても良いのではないかと思いますが、どうでしょうか。

視聴者審査

 視聴者審査も基本的にはほぼ前回と同じようです。オフィシャルサイトの説明を見てもよくわからない人は、前々回個人的に書いた記事も参照してください。

 

コメント

  1. 更新ありがとうございます。
    審査員に趣里が不在という事は、『ブギウギ』企画があるのか、テレビ70年企画に出演するのでしょう。
    また、WBC関連が軒並み裏番組に出演するとなると、番組内で取り上げるのか気になります。一応さだまさしがWBC関連の曲をリリースしているのですが。
    審査方法については、一人一票もしくは視聴者審査のみ(第71回)が最も公平であると考えますが、現状の方法であれば審査員の数は奇数であって欲しかったです。勝敗を気にしない人が多いとはいえ、引き分けで終われば後味が悪くなるのは間違いありません。

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