第74回(2023年)NHK紅白歌合戦~その1~

 あけましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いします。

 第59回(2008年)以来、今回で16回目になる本編レビュー。ちょうどPerfumeの出場回数と同じですが、自分はともかく彼女たちがここまで連続出場するとはさすがに想像していませんでした。私としてはなんとか頑張って、第100回まで本編レビュー執筆は続けたいと考えていますが実際どうなるかは分かりません。

 というわけで、年始に大晦日放送されたばかりの紅白歌合戦本編をレビューします。NHKプラスで1月7日まで見ることが出来るので、そちらを見ながら、8日以降はアーカイブスとして当記事を是非楽しんでご覧ください。

 

オープニング

 今回の紅白歌合戦はNHKホールの空撮からスタート。有吉弘行橋本環奈浜辺美波によるナレーションで始まります。

「2023年大晦日。いよいよ紅白歌合戦が始まります!」

「今年のテーマはボーダレス・超えて繋がる大晦日!」

「まずは豪華出演者の皆さんとお送りするグランドオープニングで幕開けです!」

 fox capture planが担当したテーマソングに乗せて、まずはNiziUのメンバー4人が縄跳びダンス、ドアを開けるとそこはホールの中。石川さゆり郷ひろみの両ベテランがお出迎え、ダンサーが居眠りしているanoを起こすパフォーマンス。黒い衣装のMISAMOからStray Kids3名、SEVENTEEN6名。ニット帽を被ったあいみょんは今年もカジュアル、一旦戻って通路の上段にマイクスタンドと共に控えるのは鈴木雅之三山ひろしは金色のけん玉で大皿を決めポーズ。バンドですがMrs.GREEN APPLEの3人はちょっとかわいい振付で踊ってます。新しい学校のリーダーズの4名が「B」と書かれた丸いボードを持って登場、通路から審査員席の横に移動。「O」を持つ宮本浩次が加わって、ゲスト審査員8名と一緒に「BORDERLESS」。小道具を持ったPerfumeの3名が映った後、舞台下手側花道には演奏するfox capture planの3名にハマいくNewJeansYOSHIKIの特別出演陣が控えています。

 舞台上はゆずの2人・伊藤蘭YOASOBIの2人・郷ひろみ石川さゆりMISIA椎名林檎星野源藤井フミヤ大泉洋…など大物勢揃い。「さあいよいよ始まりました!紅白歌合戦!今年を司会を務めます大泉洋で…え?」慌てて高瀬耕造アナが止めに入る通り、今回の司会は大泉さんではありません。

 和装で揃えた司会陣3人はゴンドラに乗って上から登場。歴代の紅白史上には無い、新しいスタイルです。マイクを持ったままの大泉さんが「かっこいい!」と叫んでます。オープニングコールを経て、司会者4名が自己紹介。ここでも「いいぞ!」「頑張って!」「頑張れ!美波ちゃん!」と、うるさいぐらいに大泉さんが盛り上げてます。

ウラトーク

 今回MCを担当するのはパンサー、向井慧菅良太郎尾形貴弘の3人。進行役は『あさイチ』でお馴染み鈴木奈穂子アナウンサー。配信は本番3分前から始まりました。

 最初は見たままの感想をそのまま話してます。オープニングに魅了されてますが、「僕ら本気で走って行ったら、行ける所にはいるんですよ!」とも。芸人仲間の濱家さんはやや強めの反応。司会陣の登場は一同驚き。グランドオープニング後にあらためて自己紹介。ここまではまだ特筆すべき事項はありません。

 

紅1(全体1):新しい学校のリーダーズ(初出場)

・2015年結成、2016年デビュー
・21歳~25歳・4人組
・楽曲:「オトナブルー」(2020/5/1 配信)
  詞:新しい学校のリーダー達 曲:yonkey
・歌手テロップ:「首振りダンス」が今年の流行語に
・歌唱中テロップ:ボーダレスにみんなで「首振りダンス」
・演奏時間:2分14秒

 「大晦日をお過ごしの皆様、どうも個性や」「自由で」「はみ出していく!」「はみ出していく!」「新しい学校のリーダーズ」「です!」定型の挨拶後に話を振られるのはメインボーカルのSUZUKA「とても光栄の極みでございます」「画面の奥の皆様も、そしてここにいらっしゃる皆様、一緒に首振りダンスして頂きたいでございます、よろしくお願いいたします!」。今年のテーマを浜辺さんが紹介した後、3曲いっぺんに3人が曲紹介。

 初出場ですが海外のステージも豊富に経験しているので、堂々たるパフォーマンス。有吉さんに絡みに行くなどの強心臓はやはり流石でした。赤いセーラー服の衣装も印象的です。出場歌手の首振りダンスはNewJeansMrs.GREEN APPLEにアップショットあり、皆さんノリノリで踊りに興じている様子でした。

ウラトーク

 堂々としている4人に感心するパンサーの面々。有吉さんが一緒に首振りダンスをやっていることに大変大きな反応を示しています。「やっぱり国民的行事だから」「絶対やんない人だからね!」と驚いていました。向井さんはRINとNHKの食堂で一緒だったようですが、何を食べていたかは分からなかった模様。

 

白1(全体2):JO1(2年連続2回目)

・2019年結成、2020年デビュー 第73回(2022年)初出場
・21歳~28歳・11人組
・楽曲:「NEWSmile」(2023/7/3 配信)
  詞:SYOYA / JUNKI / SKY / SHO / SHOSEI
  曲:TSINGTAO / Samuel Kim / Rico Sato / Hiddie / Ryo Ito
・歌唱中テロップ:紅白出場者たちと届ける
・演奏時間:2分7秒

 ステージ最上段から登場、それぞれ各所に散らばって出場歌手と絡みまくるステージでした。同業者でありライバルとも言えるSEVENTEENBE:FIRSTとのショット、NiziUの目の前で縄跳びダンス、司会陣とハイタッチ、純烈と一緒にコール、星野源にピースをさせて有吉さんの肩に手を乗せ郷ひろみと腕組み、しまいには濱家さんに抱きつくアクションまで見せています。普段の音楽番組はクールなステージが多いですが、この紅白ではとにかく盛り上げ役に徹していました。コンサートでは決して珍しくないと思われますが、バラエティ番組も含めて考えるとこういう明るさも彼らの大きな個性ではないかと感じます。

ウラトーク

 JO1は一応事務所的にパンサーの後輩、なぜか尾形さんが「挨拶!」「ちっちゃい楽屋で俺らこうやってさ!」と怒ってます(もちろん冗談の範囲内)。メンバーが有吉さんと絡んでる映像に大笑い。視聴者と同じように楽しんでいます。

 

白2(全体3):鈴木雅之(4年連続6回目)

・1980年デビュー、1986年ソロデビュー 第42回(1991年)初出場
・1956年9月22日生 東京都大田区出身
・楽曲:「め組のひと」(1983/4/1 ラッツ&スター)…2年ぶり2回目
  詞:麻生麗二 曲:井上大輔
・歌唱中テロップ:有吉 橋本 浜辺も みんなで「めッ!」
・演奏時間:2分25秒

 河野純喜と親交のある鈴木さん、まずは「JO1!」とエールを贈ります。曲紹介の浜辺美波が決めポーズ、橋本環奈有吉弘行もノリノリで決めています。NewJeansのメンバーがややショット長め、大泉洋乃木坂46のメンバーも完璧に決めてます。鈴木さんに絡まれる司会陣は皆さん素晴らしいリアクション、終盤は審査員の元司会・吉高由里子もバッチリ「めッ!」のポーズ。言うことなしの盛り上がるステージでした。40年も愛されている曲だけあって、先ほどの2曲より出場歌手の皆さんも踊りやすそうな様子にも見えます。

ウラトーク

 1983年の曲、パンサーの面々も生まれていないようです。モノマネをしている菅さんにとっては「憧れの人だからなぁ」。もっともサングラスをかけた姿は「ジェネリック感が凄い」。JO1とともに、この後のゲスト出演を予告しています。

 一緒に踊る面々はスターだらけですが、MISIAさん林檎さん源さんフミヤさんの後だと「純烈弱いなぁ!」と思わず口走る尾形さん。当然ながら「お前が言うな!」「お前ほど弱い奴はいないよ!」と強いツッコミが入りました。

 

審査員紹介など

 ゲスト審査員紹介は高瀬耕造アナ進行で一気にテロップ処理。ここでコメントを求められたのは堺雅人(主演ドラマが大ブームに)吉高由里子(2024年 大河ドラマ主演)バカリズム(脚本を手がけたドラマが話題に)。堺さんはかなりテンション高め、首振りダンスで首が痛くなったと話しています。吉高さんは「今まで年末感が無かったんですけど、ここに座ってやっと年末なんだというこのお祭りがすごく刺激的で楽しみです」、字にすると若干意味が分かりません。バカリズムはポケビとブラビが楽しみ、前回(25年前)はバイト先で見てたと話していました。

 その後審査方法を説明、さらに橋本さんが視聴方法を、浜辺さんがウラトークを紹介。「サンキュー!!」と叫ぶ尾形さんにひたすら「サンキュー!!」で返す司会者3名、「サンキューと言うとサンキューと言っちゃう謎の習性を持ってるんで、あまり言わないでください」と止めます。今のくだりは菅さん的に合格、わざわざこのために小道具を持参している様子。当然「他局です」と有吉さんからのツッコミが入ります。

 さらに101スタジオからの中継も紹介、そのまま次のステージモードに移ります。Stray KidsPerfumeが観客と一緒に盛り上がってる様子。有吉さんに向かって「広島の誇りじゃわ~」と伝えるあ~ちゃんStray Kidsはリーダーのバンチャン「初めての紅白のステージなので、楽しみながら全力で頑張ります!よろしくお願いします!」と力強いコメントを残します。

ウラトーク

 ホールから呼ばれるので一同立ち上がって準備。「ここでリラックスしてる感じと一気に変わりますからね皆さん。引かないでね」と視聴者に報告。

 ホールとのやり取りが終わってすぐ「よし!仕事終わりました」「はい、オッケーオッケー!」「終わった終わった」。一応YouTubeでは流れていますが、あっという間にオフモードに切り替わる3人でした。

 

白3(全体4):Stray Kids(初出場)

・2017年結成、2018年デビュー
・22歳~26歳・8人組
・楽曲:「CASE 143 -Japanese ver.-」(2022/12/15 配信)
  詞:Bang Chan (3RACHA) / Changbin (3RACHA) / HAN (3RACHA) / KM-MARKIT
  曲:Bang Chan (3RACHA) / Changbin (3RACHA) / HAN (3RACHA) / Raphael (Producing Lab.) / Daviid (3SCAPE) / Yosia (3SCAPE)
・歌手テロップ:初出場 世界的人気を誇るK-POPグループ
・歌唱前テロップ:143はI(1) Love(4) you(3)の意味
・歌唱中テロップ:世界を魅了する”スキズ”初紅白!
・演奏時間:2分29秒

 演奏が始まってすぐ入る歓声、冒頭の”事件!””一件!”と完璧なくらいに揃う観客のコール。事前の練習があるとしても相当揃ってるので、実際にファンクラブから観客募集したことは容易に想像できます。パフォーマンスは抜群のアクションと歌唱力で見事な内容、世界で活躍しているのが大変納得出来るステージでした。

ウラトーク

 ウラトークのコメントを読み上げる鈴木アナ。有吉さんとの絡みが目立っている様子です。

 パフォーマンスは格好良いの一言で占められています。ただ向井さんは先ほどのやり取りがちゃんと会場でウケたのか気弱になっている様子でした。

 

紅2(全体5):Perfume(16年連続16回目)

・1999年結成、2002年デビュー 第59回(2008年)初出場
・34歳~35歳・3人組 広島県出身
・楽曲:「FAKE IT」(2010/11/10 シングル)
  詞・曲:中田ヤスタカ(CAPSULE)
・歌唱前テロップ:ファンと一つになるライブのテッパン曲
・歌唱中テロップ:ファンと一つに ライブのテッパン曲
・演奏時間:2分20秒

 ライブさながらのジャンプコールで始まるイントロ、円型のステージで踊る様子と衣装はMVに完全に寄せています。ただ普段の彼女たちのライブはサイリウム持参禁止なので、その点ではファン的な目線だと若干の違和感もあります。とは言え観客が入るスタジオでパフォーマンスするには、最適な選曲だったと言えるでしょうか。

 テレビサイズだと2分20秒でサビ+1コーラス、今回はスケジュール上の都合で早い順番ということもありますが、例年と比べると随分短いという印象はやはり強めでした。

ウラトーク

 尾形さんは彼女たちのファン。これに関する酷いエピソードがあったようですが、それを話そうとした所で新しい学校のリーダーズのメンバーがゲストに登場。

 しっかりこちらでも定型の挨拶。座りバージョンでの披露だったようです。トップバッターの感想は「何とも言えぬ気持ち」「清く正しい空気が素晴らしくて」「絶対緊張したらあかんと思って」。パンサーの3人は有吉さんとの絡みを絶賛していました。靴下に書かれた文字もしっかり伝えてます。

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