第74回(2023年)NHK紅白歌合戦~その4~

紅11(全体20):milet x MAN WITH A MISSION(4年連続4回目)

・2019年デビュー 第71回(2020年)初出場
・生年月日非公表 東京都出身
・楽曲:「コイコガレ」(2023/4/17 配信
)
  詞・曲:梶浦由記
・歌唱中テロップ:「鬼滅の刃」エンディング主題歌
・演奏時間:1分29秒

 『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』VTRを経て、こちらも前置きトーク無しでそのまま直で101スタジオからパフォーマンス。アニメの映像をバックに歌うのはmilet、円形のステージで演奏するのはMAN WITH A MISSIONのメンバー。2ステージありますが実質1ステージの2曲メドレー、1コーラスでそのまま「絆ノ奇跡」に移行します。

ウラトーク

 引き続きゲストはBE:FIRSTのメンバー3人(SOTA, JUNON, LEO)。SOTAはパンサーさんがチェックしたくなるほど好きとのこと。その言葉に3人も感激、「なんか仕事あったら是非」と尾形さん。LEOも10年くらい前にロケでお会いして、尾形さんにサンキュー!をやってもらった思い出があると話します。「やってて良かった~」「全然やってない時あるから」と安堵しています。JUNONは本番について、前回は緊張したものの今回はリラックス・本領発揮出来たかなと話します。LEO「凄く盛り上がってくださって、そのおかげで自分たちもテレビに出てるとか紅白に出てるという気持ちよりもライブをしに来たという気持ちが強かったので」「いつものライブのテンションでやれたというのがすごく大きくて」「そこにいたファンの皆さんの感謝だな」「一緒に作り上げられて嬉しい」、これは今回の紅白歌合戦にあたって非常に大きな感想ではないかと個人的には思いました。

 

白10(全体21):MAN WITH A MISSION x milet(初出場)

・2010年デビュー 年齢出身地非公開
・楽曲:「絆ノ奇跡」(2023/4/10 配信)
  詞・曲:Jean-Ken Johnny
・歌唱中テロップ:「鬼滅の刃」オープニング主題歌
・演奏時間:1分29秒

 「みんなで一緒に歌おうぜ!」と観客を煽るメンバー、miletもドレスを脱ぎ、マンウィズの所に移動して近距離デュエット。大熱狂、かつ非常に絵になるステージはライブハウスに近い雰囲気。今回初出場とは言えキャリアは10年以上になるMAN WITH A MISSION、ライブ巧者と言うよりこれくらいはお手の物というパフォーマンスにも見えました。

ウラトーク

 大先輩がいる緊張については、それよりも挑戦した1年の集大成として頑張ろうという気持ちが強いと話しています。ステージについての点数はメンバー全員かなり良かったとのこと。奥のお客さんに届いているか不安になる時が多いので、今日みたいな手応えはなかなか得られないそうです。

 

白11(全体22):SEVENTEEN(初出場)

・2012年結成、2015年デビュー
・24~28歳・13人組(2名活動休止中) 韓国・中国・アメリカ出身
・楽曲:「舞い落ちる花びら(Fallin’ Flower)」(2020/4/1 シングル)
  詞:WOOZI / BUMZU / DINO
  曲:WOOZI / BUMZU / PARK KITAE (PRISMFILTER)

  日本語詞:HARU.ROBINSON
・歌テテロップ:初出場
・歌唱前/歌唱中テロップ:”一糸乱れぬパフォーマンス”に注目
・演奏時間:2分44秒

 浜辺さんのLE SSERAFIMと同様、ここは橋本さんがSEVENTEENの魅力についてプレゼン。フリップによると「カルグンム」。つまり韓国語で”一糸乱れぬ”という意味、自ら考えた振付で脅威のシンクロ率をアピールしています。「SEVENTEENらしい最高のパフォーマンスをお届け出来るように、頑張ります!」と話すのは、統括リーダーのエスクプスさんでしょうか。ゲスト審査員のコメントは彼らのファンでもある北口榛花(陸上世界選手権 女子やり投げ金メダリスト)「個性がすごく豊かでバラエティーも面白くて、遠征中にも見て元気を貰ってます」と更に魅力を解説。

 この曲はK-POPではなく日本リリースのオリジナル、3年前の日本メジャーデビュー曲です。見事に揃ったパフォーマンスは事前のプレゼン通りですが、しなやかな動きと楽曲が他のグループと異なる個性を見せています。似通った印象を避けるという意味では、ナイスな選曲だったと言えそうです。タイトル通りに舞い降る紙吹雪と、バックの綺麗な映像も彼らの美しさに拍車をかけていました。次に紅白で出られる時はまた違う魅力のSEVENTEENが見られる予感もあり、そういう意味では早くも2回目の出場が楽しみになります。

ウラトーク

 家族が見ているかなという話題、帰省の話題を経て来年の目標も話します。一番大事なのは「誰かに届けるんじゃなくて、一人に届けることを忘れずに」「音楽を真摯にやっていくこと」、あとはドーム公演の成功、さらなる挑戦をしていきたいということも話してます。もうそろそろ退席というタイミングで、SOTAが「ビートDEトーヒ」のヒップホップバージョンの振付をしたとの話題。ふざけてやったのにというクレームを入れますが、せっかくなので実演。笑い声もありますが、やはり格好良いとの感想が多くを占めていました。

 

紅12(全体23):水森かおり(21年連続21回目)

・1995年デビュー 第54回(2003年)初出場
・1973年8月31日生 東京都北区出身
・タイトル:「日向岬 ~紅白ドミノチャレンジSP~」
 楽曲:「日向岬」(2023/1/24 シングル)
  詞:かず 翼 曲:弦 哲也
・歌唱前テロップ:
・歌唱中テロップ:衣装の大仕掛けにも注目!
・演奏時間:2分18秒

 102スタジオから中継、水森さんもこちらで歌うようです。3万7千個のドミノを前に歌う光景は、全く歌番組には見えません。有吉さんも浜辺さんも大笑いしています。意気込みとしては相当な緊張でかつ動けない、ただとにかく大成功するように願っててくださいとのこと。なお最初のドミノを倒すのは堺雅人(宮崎県出身)「もう別世界ここ、このスタジオ!」「華やかな所から来たので、もう張り詰めた空気に震えそうです!」。見事な喋りとリアクション、そのうちドラマ以外のMC業も入りそうな勢いです。

 3秒前のカウントダウンから、堺さんが倒し始めると同時に演奏開始。ドミノから巻物が倒れて曲名テロップ表示、想像以上に独創的で良いアイデアです。次々と日向岬の景色が登場するドミノは大変鮮やかな光景ですが、水森さんの表情がワイプ扱いになるのはさすがにビックリ。前代未聞、というより昭和のアイドル水泳大会以来ではないかと思いました。

 1番歌唱後の間奏はやや長め。すべり台からボタンが押されるとなんとドミノ倒しで赤から白に衣装替えというテレビ史上初の光景。歌い終わってラストは「今年も1年 お疲れさまでした!!」と書かれた日向岬のパノラマ。結果思いのほか順調に事が進み、見事と言って良いくらいの大成功でした。

 堺さんは前半水森さんの歌が入らなかったと正直に話しますが、企画の成功には大興奮。有吉さんはドミノ好きなので、「毎年やりましょう!」と思わず。水森さんも「最高でした!」と笑顔で大喜び。実際本当に次回もやっていいのではないかとは個人的にも感じましたが、そうなるとスタッフの負担は更に増しそうです。あと歌ってる本人がワイプ扱いはいくらなんでも気の毒過ぎるので、そこは改善点になるでしょうか。

ウラトーク

 BE:FIRSTのメンバーに感心した後、入れ替わりで乃木坂46のメンバーが登場。井上和梅澤美波与田祐希田村真佑がここから加わります。

 まずは初センターの井上さんが今回の感想を話します。楽しむ部分もありましたが、緊張の方がやはり勝ったとのこと。本番が始まる前、梅澤さんと与田さんがお尻を叩いて気合いを入れてくれたらしいです。3期の梅澤さんと与田さんは、さすが経験者らしい頼もしさがトークに表れていました。田村さん曰く井上さんは緊張が顔に出ないタイプとのこと。

 本番はドミノ、赤から白に変わる衣装替えにビックリしています。これにはパンサーだけでなく、乃木坂のメンバーもリアクション大きめでした。

 

特別1(全体24):ハマいく(初出演)

・2022年結成、デビュー
・26歳~40歳・2人組 ドイツ・大阪府出身
・楽曲:「ビートDEトーヒ」(2022/11/20 配信)
  詞・曲:meiyo 振付:Sota (GANMI)
・歌唱前/歌唱中テロップ:有吉も大注目!濱家 生田のバズリダンス
・演奏時間:1分48秒

 VTRでの「ビートDEトーヒ」紹介後、歌前トークの時点で濱家さんは大緊張。「緊張するでしょう?」「いやいや、もう…。煽らないでください有吉さん」「テレビの前の皆さんも日本中の方見てますし、なんなら世界中の方が見てます。ちょっともう、メッセージ英語でどうぞ」と必要以上のプレッシャーにムチャぶりまで強いるドSっぷり。おそらく台本以上の仕事で、濱家さんは「I Love you…ちょっとやめてください!」。これにはさすがの生田さんも「いまちょっと体が冷えたんですけども…」と抱負を話す前に一言挟みます。親交が深い、というよりおそらく27時間テレビの縁もあってノブにも話を振ります。「皆さんどうかあったかい目で見てやってください。濱家今日朝から顔が真っ白です。茹でたイカぐらい白いんです!」とのことですが、なんだかんだで応援はしている様子。

 大変爽やかな濱家さんの顔ですが歌は棒読み、その割にハモリパートが存在していてこちらはバッチリ。ショットが抜かれるたびに笑ってしまう有吉さん、完全に堪えきれない様子です。一方橋本さんと浜辺さんは曲に合わせて一緒にダンス、生田さんは歌にダンスにピアノにという具合でまさに八面六臂の大活躍でした。ピアノ演奏を手伝った後に「いくぜ紅白ー!」と急に大声で煽る濱家さん、もう少しで生田さんが笑って歌えなくなるようにも見えましたが…。2分に満たない短さですが、フルコーラスだと濱家さんがどこかで間違えそうな気がしてならないのでこれくらいが丁度良かったのかもしれません。横から聴こえる、ここ3年飽きるほど耳にした「ブラボー!」の声も今回ばかりは温かさと優しさに溢れていました。

ウラトーク

 今回の衣装は普段よりスカートの丈が短め、全身が見られるデザインになってます。ただVTRになるとさすがに反応、先輩の生田さんに注目します。

 乃木坂にいた時の生田さんは「絡み方が独特」「フレンドリー」(梅澤)。与田さんは濱家さんに激励されたようですが、本人はウラトーク席から見てもそれどころではない様子。ノブさんのコメントにウケていました。

 濱家さんの表情に「いい顔してる!」と一同爆笑。「声出てないなぁ」「ちょっと喉閉まってますねぇ」という具合で、笑われています。パンサーの3人もこの踊りはやったあるそう。有吉さんのショットが抜かれるたび大ウケ、ピアノの連弾も「簡単そうだなぁ!ハマの連弾!」と言いたい放題。ただ全体的にはこちらも大盛り上がり、パフォーマンス終了後に皆さん拍手していました。

 

白12(全体25):大泉 洋(初出場)

・1995年芸能界デビュー、2023年ソロ歌手デビュー
・1973年4月3日生 北海道江別市出身
・楽曲:「あの空に立つ塔のように」(2023/10/31 配信)
  詞:大泉 洋 / 月光テツヤ 曲:玉置浩二
・歌手テロップ:初出場
・歌唱前テロップ:玉置浩二プロデュース「あの空に立つ塔のように」
・歌唱中テロップ:玉置浩二プロデュース
・演奏時間:2分48秒

 新人であることを自らアピールする大泉さん。歌う前の気持ちとしては「紅白というのは日本中の皆さんが見ておりますので、皆さんへの恩返し、そして皆さんがあぁ、今年も楽しい一年だったなと思えるように一生懸命歌わせて頂きます!」。女優陣2人は終始大笑い、有吉さんは「新人っぽいですね」と流石の返し。一応リハーサルで言葉をまとめて来たようです。審査員コメント、寺島しのぶ(今年 女性としては異例の歌舞伎への挑戦)はここでしか聴けない生歌を楽しみにしていると話しています。

 「本日のスープ」やTEAM NACS公演で彼の歌唱力の高さは実証済み、普通にバラード歌手としてのステージを全うする内容でした。爽やかな表情は、気持ち良く歌っていることが伝わります。ヒットはともかく、パフォーマンスは前半大トリとして全く不足のない良い内容。曲だけでなく、ドライアイスや紙吹雪もそれらしさ全開の王道演出です。

 歌い終わって浜辺さんから「ブラボー!」の声、橋本さんの進行も見事ですが彼女の機転と勘の良さも今回の紅白で光る部分になっています。ラストは吉高由里子がコメント、「1年の締めくくりに向かってすごくボルテージが会場も上がってきていて、アーティストの皆さんからたくさんのエネルギーを頂いてます。後半戦も楽しみです」。こう見ると大河の主演を務める吉高さんはすっかり貫禄が備わった大女優になったように見えます。

 ニュースを前に舞台袖には後半戦トップバッターのMrs. GREEN APPLEの3人と藤井フミヤが登場。「一緒に緊張しよう」と有吉さんに話すフミヤさん、「大泉さんを笑ってる場合じゃない」と緊張が高まります。一方ミセスの大森さんは残り7秒の状態でコメント、「楽しみですね頑張りたいと思います」の一言でまとめました。

ウラトーク

 梅澤さんは「姫と王子に見えました」。与田さんは「もう1回聴きたいぐらい良かったです」。田村さんは「こっちまですごくニコニコして聴いちゃいました」。尾形さんは間奏のセリフに「よく言ったよね!」と感心。YOASOBIとのコラボを予告、2024年の抱負を話して4人は退席。他の3人のしっかりしたコメントに対して、与田さんは「みんなとたくさん写真を撮りたい」とユニークな内容でした。

 残りはパンサーの3人が大泉さんを褒め称えて終了。ウラトークも5分間中断します。尾形さんはこの後けん玉に参加、「決めたらいい年になると、決めなかったら来年という気持ちで」と相当なプレッシャーをかけています。

 

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