第74回NHK紅白歌合戦各ステージ・ティーザー再生数比較

　第71回・2020年から紅白歌合戦はNHKプラスでも視聴出来るようになりました。それと同時に、TwitterやYouTubeでティーザーも配信されるようになりました。

　近年はこれらから視聴データなどを分析するサイトもあり、私よりもはるかに深く詳しい考察がなされています。したがってこの記事がどれだけ有用なのかは分からないですが、これも毎回の恒例行事として書いていくこととします。

　配信は1月7日までなので、ティーザーもおそらくNHKプラスでの配信終了後に非公開となります。今回も個人的都合により、5日のアップとさせて頂きます。

Youtubeハイライト動画再生数比較

　まずはNHK MUSICで公開されているYouTubeのまとめです。数字は1月5日17時00分現在のもので、再生数は下3桁切り捨て、高評価数は上2桁のみ切り捨てで集計しています。再生回数順に並べた表は、以下の通りになりました。なお今回も、前回(1/5 19:00)・前々回(1/6 19:30)の再生数を併記しています。

X（旧Twitter）ハイライト動画インプレッション数比較

　同様にTwitterでの反響数も、動画再生数・リツイート数・いいね！の数でまとめています。数字は1月5日17時00分現在、RT・いいね！は下3桁（1000以下は下2桁）切り捨てで集計しています。RTといいねは、放送直後アップ分と1月3日引用分の合算としました。前回(1/5 19:20)・前々回(1/6 18:30)の再生数も併記していますが、算出方法が大きく異なるため参考程度としてください。

Youtube・Twitter再生数合計

　以上2メディアの再生数を合わせた順位は以下の通りです。なお今回2曲アップされたアーティストもいますが、これについては多い方の数のみ計上することとします。

総評

　YouTubeの再生数はやはりYOASOBI完全無双状態です。過去3回の最多は第72回・まふまふの約450万ですが、その倍近くを記録する大記録となっています。高評価数15万も新記録、ただこちらはまふまふの14万と大差ありません。同じく2位のAdoも2年前の新記録を上回るペース、ただ100万再生数の動画数の推移を見る限り（3→3→10→13）全体の再生数がそもそも増加傾向にあります。

　X (旧Twitter）のティーザー動画は前半のステージが有利、そのため1番再生数が多いのは白組トップバッターかつファンの熱狂度が高いJO1でした。それ以外も全体的に、前半出演の出場歌手の方が目立っています。双方で一番最初にティーザーが公開された新しい学校のリーダーズは、やはり他のアーティストより上位にいきやすい環境だったかと思われます。特別枠はポケットビスケッツ＆ブラックビスケッツやYOSHIKI率いるバンドがやはり強め、一方NewJeansは事前の高い期待度の割に高い順位でない印象でした。

　YouTubeの再生数に比した高評価数はやはりダンス系が強め、MISAMOやStray Kidsで顕著に出ています。すとぷりも多いです。JO1やBE:FIRSTのメンバーが出演していた坂本冬美でも顕著に出ていました。その逆が三山ひろし、これはけん玉失敗の検証で動画だけ見るという視聴者がかなり多かったことが推察できます。XのRP数・いいね数も同様ですが、思いのほかキタニタツヤやMrs. GREEN APPLEも高い数字をしっかり叩き出している様子です。

　低い数字はやはり演歌系が多いですが、カバーを歌ったJUJUや新曲のゆずも思いのほか数字が伸びていません。あとは星野源やSuperflyの伸びも以前と比べるとかなりもう一つという印象、意外なところでは若手の緑黄色社会もやや再生数少ない状況です。大抜擢の大泉洋も、歌手としては大きな数字を持っていない様子です。またベテランだから数字が伸びないとは限らなく、例えば伊藤蘭や寺尾聰はターゲットの年代を考えると特にYouTubeでかなりの上位に食い込んでいる印象です。

　当然再生数や視聴率だけでステージの良し悪しを判断することは不可能ですが、今後の出場歌手選出や選曲に与える影響はデータとして出す以上ゼロではないような気がします。最終的にどう生かされるかは、また今年の12月の選出を確認する必要がありそうです。