紅白歌合戦歴代作曲家ランキング

 今年に入ってから、検索で2021年に逝去された作詞家・作曲家を振り返ります(紅白全歌唱曲リストつき)のアクセスが増加しています。このテーマについて扱った記事が他にないのが大きな理由でしょうか。そういえば紅白記事でこちらがたびたび作詞家・作曲家について書いている割に、インターネットや誌面を含めてそういった観点からまとめた記事をあまり見かけません。

 というわけで、今回紅白歌合戦歌唱曲の作曲家別ランキングをベスト30まで作成することにしました。なお作詞家についても作成しましたので、こちらも是非参照してください。

 集計ルールについては以下の通りです。

  • 紅白歌合戦の紅組・白組で歌われた楽曲については全て集計対象とする
  • それ以外については、本人歌唱メインのいわゆる「特別枠」は集計対象とする(例:ここ2回のさだまさしなど)
  • 企画コーナーで出場歌手がカバーした曲は含まない(例:第66回のアニメ紅白など)
  • ただ、企画コーナーでもゲスト歌手が歌った曲や本来の持ち歌は集計対象とする(例:第52回のミニモニ。、第60回のさくらまやなど)
  • 全員合唱曲も集計対象とする(例:第42回の「SMILE AGAIN」など)
  • 最新歌唱曲は新曲として歌われた楽曲を掲載、過去曲の初歌唱は含まない
  • 曲数は楽曲の数を指す、メドレーもそれぞれの曲で1と扱う(例:第71回の嵐は3曲それぞれ別集計)
  • ステージ数は紅白のステージ数、ただメドレーのうちの1つもそれに含める(例:第71回の郷ひろみは2曲で1ステージ、ただ第48回のメドレー内の1曲「よろしく哀愁」も1として集計)
  • 順位は曲数優先、同数の場合ステージ数が多い方を上位とする(記事最後にはステージ数の順位も掲載)
  • 主な楽曲のうち、太字はトリ歌唱曲下線は2回以上歌われた楽曲を示す

 データは出来る限り抜けがないように手持ちのExcelで集計していますが、それでも間違いはあるかもしれません。必ずしも正しいとは限らない、という点だけあらかじめご了承ください。

曲数順ランキング(1位~10位)

作曲家曲数ステージ数初歌唱曲最新歌唱曲主な楽曲
1.弦 哲也
(1947~)
7089川中美幸
「ふたり酒」
五木ひろし
「人生かくれんぼ」
第32回(1981年)
水森かおり
「瀬戸内 小豆島」
第71回(2020年)
川中美幸「ふたり酒」「あなたひとすじ」「二輪草」「貴船の宿」
五木ひろし「人生かくれんぼ」「おしどり」「べにばな」「雪燃えて」
石川さゆり「天城越え」「夫婦善哉」「ホテル港や」「飢餓海峡」
都はるみ「千年の古都」「古都逍遥」
小林幸子「冬化粧」「雨の屋台酒」
細川たかし「佐渡の恋唄」「恋の酒」「女のしぐれ」「櫻の花の散るごとく」
坂本冬美「風に立つ」
山本譲二「花も嵐も」「しあわせの青い鳥」
水森かおり「鳥取砂丘」「釧路湿原」「五能線」「熊野古道」「ひとり薩摩路」
丘みどり「佐渡の夕笛」「鳰の湖」「紙の鶴」
2.筒美京平
(1940~2020)
6475弘田三枝子
「渚のうわさ」
第18回(1967年)
TOKIO
「AMBITOUS JAPAN!」
第54回(2003年)
いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」「あなたならどうする」
尾崎紀世彦「また逢う日まで」
南 沙織「17才」「純潔」「色づく街」「夏の感情」
郷ひろみ「男の子女の子」「花とみつばち」「よろしく哀愁」
岩崎宏美「ロマンス」「ファンタジー」「シンデレラ・ハネムーン」
太田裕美「木綿のハンカチーフ」「九月の雨」「ドール」
近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」「ホレたぜ!乾杯」
小泉今日子「なんてったってアイドル」「夜明けのMEW」
少年隊「仮面舞踏会」「君だけに」「じれったいね」
TOKIO「AMBITIOUS JAPAN!」
3.吉田 正
(1921~1998)
5770轟夕起子
「腰抜け二挺拳銃」
宇都美清
「さすらいの旅路」
第2回(1952年)
フランク永井
「恋はお洒落に」
第31回(1980年)
宇都美清「さすらいの旅路」
三浦洸一「落葉しぐれ」「あゝダムの町」「街燈」
フランク永井「東京午前三時」「有楽町で逢いましょう」「おまえに」
藤本二三代「夢みる乙女」「好きな人」
橋 幸夫「潮来笠」「いつでも夢を」「あの娘と僕」「赤い夕陽の三度笠」
松尾和子「誰よりも君を愛す」「再会」
吉永小百合「寒い朝」「伊豆の踊り子」
三田 明「ごめんねチコちゃん」「恋人ジュリー」「薔薇の涙」
4.市川昭介
(1933~2006)
4451島倉千代子
「さよならとさよなら」
第13回(1962年)
長山洋子
「めぐり逢い」
第53回(2002年)
畠山みどり「出世街道」「浮世街道」
村田英雄「皆の衆」「夫婦春秋」「男吉良常」
都はるみ「涙の連絡船」「好きになった人」「大阪しぐれ」「夫婦坂」
水前寺清子「涙を抱いた渡り鳥」
美空ひばり「この道を行く」
大川栄策「さざんかの宿」「盛り場おんな酒」
五木ひろし「細雪」「浪花盃」
伍代夏子「忍ぶ雨」「恋挽歌」「雪中花」
5.遠藤 実
(1932~2008)
4256藤島桓夫
「お月さん今晩は」
第8回(1957年)
北山たけし
「希望の詩」
第59回(2008年)
島倉千代子「からたち日記」「襟裳岬」「武蔵野エレジー」
舟木一夫「高校三年生」「右衛門七討入り」
美空ひばり「哀愁出船」
千 昌夫「星影のワルツ」「君がすべてさ」「北国の春」
森 昌子「せんせい」「おかあさん」
渡 哲也「くちなしの花」
五木ひろし「灯りが欲しい」
小林幸子「雪椿」「福寿草」「越後絶唱」「大江戸喧嘩花」
6.馬飼野康二
(1948~)
3644西城秀樹
「傷だらけのローラ」
第25回(1974年)
Sexy Zone
「Real Sexy!」
第64回(2013年)
西城秀樹「傷だらけのローラ」「ブルースカイブルー」
和田アキ子「美しき誤解」「だってしょうがないじゃない」「古い日記」
河合奈保子「スマイル・フォー・ミー」「夏のヒロイン」
光GENJI「剣の舞」「CO CO RO」「勇気100%」
SMAP「Can’t Stop!! -LOVING-」「雪が降ってきた」「オリジナル スマイル」
「A・RA・SHI」「感謝カンゲキ雨嵐」
関ジャニ∞「浪花いろは節」「無責任ヒーロー」
Hey! Say! JUMP「Come On A My House」「Ultra Music Power」
7.浜 圭介
(1946~)
3545奥村チヨ
「終着駅」
第23回(1972年)
細川たかし
「ねぶた」
第62回(2011年)
堺 正章「街の灯り」「苺の季節」
三善英史「円山・花町・母の町」「細雪」
八代亜紀「舟唄「雨の慕情」「命火」
森 昌子「哀しみ本線日本海」「立待岬」「バラ色の未来」
細川たかし「望郷じょんから」「ねぶた」
ケー・ウンスク「すずめの涙」「酔いどれて」
前川 清「そして、神戸」「抱きしめて」
高山 厳「心凍らせて」
8.水森英夫
(1946~)
3542天童よしみ
「酒きずな」
第44回(1993年)
山内惠介
「唇スカーレット」
氷川きよし
「大丈夫」
第70回(2019年)
天童よしみ「酒きずな」「いのちの限り」
伍代夏子「ひとり酒」「鳴門海峡」「金木犀」「舟」
美川憲一「北国夜曲」「慕情」「納沙布みれん」
藤あや子「紅」「うたかたの恋」「ふたり花」
石原詢子「みれん酒」
氷川きよし「箱根八里の半次郎」「きよしのズンドコ節」「白雲の城」
石川さゆり「涙づつり」
山内惠介「スポットライト」「流転の波止場」「愛が信じられないなら」
9.つんく
(1968~)
3322シャ乱Q
「ズルい女」
第46回(1995年)
Berryz工房
「付き合ってるのに片思い」
℃-ute
「都会っ子 純情」
ハロー!プロジェクト
10周年記念
紅白スペシャル隊

「LALALA 幸せの歌」
第58回(2007年)
シャ乱Q「ズルい女」「いいわけ」「パワーソング」
モーニング娘。「抱いてHOLD ON ME!」「LOVEマシーン」
TOKIO「みんなでワーッハッハ!」
松浦亜弥「LOVE涙色」「Yeah! めっちゃホリディ」
えなりかずき「おいらに惚れちゃ怪我するぜ!」
五木ひろし「おふくろの子守歌」
藤本美貴「ロマンティック 浮かれモード」
10.船村 徹
(1932~2017)
3251春日八郎
「別れの一本杉」
第7回(1956年)
鳥羽一郎
「大阪湾」
第55回(2004年)
春日八郎「別れの一本杉」
村田英雄「王将」
島倉千代子「竜飛岬」「悲しみの宿」
ちあきなおみ「さだめ川」「酒場川」「紅とんぼ」
北島三郎「風雪ながれ旅」「北の大地」
細川たかし「矢切の渡し」「さだめ川」
鳥羽一郎「兄弟船」「演歌船」「師匠」「大阪湾」
大月みやこ「女の港」

曲数順ランキング(11位~20位)

作曲家曲数ステージ数初歌唱曲最新歌唱曲主な楽曲
11.三木たかし
(1945~2009)
3156森山良子
「禁じられた恋」
第20回(1969年)
五木ひろし
「凍て鶴」
第59回(2008年)
石川さゆり「津軽海峡・冬景色」「火の国へ」「風の盆恋歌」
川中美幸「遣らずの雨」
森 進一「北の螢」「悲しいけれど」
テレサ・テン「愛人」「時の流れに身をまかせ」
森 昌子「愛傷歌」
五木ひろし「追憶」「凍て鶴」
坂本冬美「夜桜お七」
鳥羽一郎「カサブランカ・グッバイ」
12.猪俣公章
(1938~1993)
3049水原 弘
「君こそわが命」
第18回(1967年)
伍代夏子
「恋ざんげ」
第44回(1993年)
水原 弘「君こそわが命」
森 進一「港町ブルース」「おふくろさん」「冬の旅」「女もよう」
美空ひばり「別れてもありがとう」
内山田洋とクール・ファイブ「噂の女」
都はるみ「港町」「おんなの海峡」
五木ひろし「千曲川」「愛の始発」
坂本冬美「祝い酒」「男の情話」「火の国の女」「あばれ太鼓」
伍代夏子「恋ざんげ」
13.平尾昌晃
(1937~2017)
3034平尾昌章
「ミヨちゃん」
第11回(1960年)
氷川きよし
「櫻」
第63回(2012年)
布施 明「恋」「愛の園」「愛は不死鳥」
梓みちよ「渚のセニョリーナ」「二人でお酒を」
五木ひろし「よこはま・たそがれ」「ふるさと」「夜空」
小柳ルミ子「わたしの城下町」「瀬戸の花嫁」「漁火恋唄」
平尾昌晃・畑中葉子「カナダからの手紙」
山川 豊「アメリカ橋」「逢えてよかった」
14.浜口庫之助
(1917~1990)
2630織井茂子
「母の春雷」
守屋 浩
「僕は泣いちっち」
初代コロムビア・ローズ
「新調深川節」
第11回(1960年)
島倉千代子
「人生いろいろ」
第39回(1988年)
守屋 浩「僕は泣いちっち」「月のエレジー」「がまの油売り」
西郷輝彦「星娘」「星のフラメンコ」「願い星 叶い星」
青江三奈「恍惚のブルース」
水原 弘「愛の渚」「へんな女」「こんど生れてくる時は」
島倉千代子「愛のさざなみ」「人生いろいろ」
にしきのあきら「もう恋なんか」「空に太陽がある限り」
15.いずみたく
(1930~1992)
2533佐川ミツオ
「太陽に向って」
第13回(1962年)
青い三角定規
「太陽がくれた季節」
第23回(1972年)
坂本 九「見上げてごらん夜の星を」「ともだち」
岸 洋子「夜明けのうた」「希望」
デューク・エイセス「君の故郷は」「いい湯だな」「筑波山麓合唱団」
佐良直美「世界は二人のために」「いいじゃないの幸せならば」
ピンキーとキラーズ「恋の季節」「星空のロマンス」
由紀さおり「夜明けのスキャット」
16.岡 千秋
(1950~)
2330西川峰子
「東京ラブコール」
第29回(1978年)
さくらまや
「大漁まつり」
第60回(2009年)
五木ひろし「ふたりの夜明け」「長良川艶歌」「酒 ひとり」
都はるみ「浪花恋しぐれ」
石川さゆり「波止場しぐれ」「うたかた」「北の女房」
松原のぶえ「演歌みち」「男なら」
中村美律子「河内おとこ節」「河内酒」「だんじり」
原田悠里「津軽の花」
17.古賀政男
(1904~1978)
2329鶴田六郎
「港の恋唄」
近江俊郎
「湯の町エレジー」
第1回(1951年)
五木ひろし
「浜昼顔」
第25回(1974年)
鶴田六郎「港の恋唄」
藤山一郎「東京ラプソディ」「丘を越えて」
霧島 昇「石狩エレジー」「白虎隊」
美空ひばり「柔」「悲しい酒」
村田英雄「人生劇場」「無法松の一生」
森 進一「影を慕いて」
三波春夫「東京五輪音頭」
18.小室哲哉
(1958~)
2324TM NETWORK
「COME ON EVERYBODY」
第39回(1988年)
乃木坂46
「Route 246」
第71回(2020年)
TRF「BOY MEETS GIRL」「Overnight Sensation」
安室奈美恵「Don’t wanna cry」「CAN YOU CELEBRATE?」
華原朋美「I’m proud」「Hate tell a lie」「daily news」
globe「Can’t Stop Fallin’in Love」「wanna Be A Dreammaker」
渡辺美里「My Revolution」
AAA「逢いたい理由」
19.都倉俊一
(1948~)
2220和田アキ子
「天使になれない」
西郷輝彦
「掠奪」
フォーリーブス
「地球はひとつ」
第22回(1971年)
ピンク・レディー
「2年目のジンクス」
第41回(1990年)
西郷輝彦「掠奪」「愛したいなら今」
山本リンダ「どうにもとまらない」「狙いうち」
山口百恵「ひと夏の経験」「夏ひらく青春」
ペドロ&カプリシャス「ジョニイへの伝言」
狩人「あずさ2号」
ピンク・レディー「ウォンテッド」「ペッパー警部」「UFO」「サウスポー」
20.中田ヤスタカ
(1980~)
2217Perfume
「ポリリズム」
第59回(2008年)
Perfume
「ポリゴンウェイヴ」
第72回(2021年)
Perfume「ポリリズム」「ねぇ」「FLASH」「TOKYO GIRL」
きゃりーぱみゅぱみゅ「つけまつける」「きらきらキラー」

曲数順ランキング(21位~30位)

作曲家曲数ステージ数初歌唱曲最新歌唱曲主な楽曲
21.渡久地政信
(1916~1998)
2020津村 謙
「上海帰りのリル」
第2回(1952年)
青江三奈
「日本列島・みなと町」
第23回(1972年)
津村 謙「上海帰りのリル」「リルを探してくれないか」
大津美子「東京アンナ」
フランク永井「俺は淋しいんだ」
三浦洸一「踊子」
三沢あけみ「島のブルース」「アリューシャン小唄」
青江三奈「池袋の夜」「長崎未練」「長崎ブルース」
22.堀内孝雄
(1949~)
1921堀内孝雄
「ガキの頃のように」
第39回(1988年)
堀内孝雄
「河」
第54回(2003年)
堀内孝雄「恋唄綴り」「愛しき日々」「影法師」「竹とんぼ」
坂本冬美「恋は火の舞 剣の舞」
アリス「遠くで汽笛を聞きながら」「冬の稲妻」
五木ひろし「山河」
23.福山雅治
(1969~)
1915福山雅治
「MELODY」
第44回(1993年)
福山雅治
「零 -ZERO-」
「甲子園」
第69回(2018年)
福山雅治「道標」「家族になろうよ」「虹」「HELLO」「零 -ZERO-」
前川 清「ひまわり」
24.さだまさし
(1952~)
1823さだまさし
「関白宣言」
第30回(1979年)
さだまさし
「遙かなるクリスマス」
第55回(2004年)
さだまさし「奇跡~大きな愛のように~」「秋桜」「精霊流し」「案山子」
出場歌手全員「SMILE AGAIN」
小林幸子「約束」
25.古関裕而
(1909~1989)
1722藤山一郎
「長崎の鐘」
第1回(1951年)
奈良光枝
「晴着のかげに」
第9回(1958年)
藤山一郎「長崎の鐘」「ニコライの鐘」
岡本敦郎「あこがれの郵便馬車」「高原列車は行く」
織井茂子「君の名は」「黒百合の歌」
伊藤久男「君、いとしき人よ」「イヨマンテの夜」
『エール』出演者「福島行進曲」「栄冠は君に輝く」
26.宇崎竜童
(1946~)
1719ダウン・タウン・
ブギウギ・バンド

「港のヨーコ・
ヨコハマ・ヨコスカ」
和田アキ子
「もっと自由に」
第26回(1975年)
ジェロ
「海雪」
第59回(2008年)
山口百恵「横須賀ストーリー」「プレイバックPart2」
高田みづえ「硝子坂」
田原俊彦「あッ」
藤あや子「曼珠沙華」
ジェロ「海雪」
27.鈴木 淳
(1934~2021)
1718伊東ゆかり
「小指の想い出」
第18回(1967年)
五木ひろし
「逢えて…横浜」
第54回(2003年)
小川知子「初恋のひと」「思いがけない別れ」
ちあきなおみ「四つのお願い」「私という女」
八代亜紀「なみだ恋」「ともしび」「港町純情」
石川さゆり「なみだの宿」
田川寿美「女…ひとり旅」「みれん海峡」「哀愁港」
28.森田公一
(1940~)
1624天地真理
「ひとりじゃないの」
第23回(1972年)
和田アキ子
「もう一度ふたりで歌いたい」
第37回(1986年)
天地真理「ひとりじゃないの」「恋する夏の日」
桜田淳子「黄色いリボン」「はじめての出来事」「夏にご用心」
森田公一とトップギャラン「青春時代」
水前寺清子「あさくさ物語」
和田アキ子「もう一度ふたりで歌いたい」「あの鐘を鳴らすのはあなた」
29.井上大輔
(1941~2000)
1621ジャッキー吉川と
ブルー・コメッツ

「青い瞳」
第17回(1966年)
吉田栄作
「もしも君じゃなきゃ」
第42回(1991年)
ジャッキー吉川と
ブルー・コメッツ

「青い瞳」「ブルー・シャトウ」
小柳ルミ子「逢いたくて北国へ」
シブがき隊「100%…SOかもね!」「挑発∞」
郷ひろみ「2億4千万の瞳」
鈴木雅之「ランナウェイ」「め組のひと」
30.吉 幾三
(1952~)
1620千 昌夫
「津軽平野」
第35回(1984年)
吉 幾三
「出逢いの唄」
第52回(2001年)
千 昌夫「津軽平野」「あんた」
吉 幾三「雪國」「海峡」「酒よ」「酔歌」「娘に…」
山川 豊「途中下車」
美川憲一「おだまり」

解説

 ここ数年で1位は弦哲也になりました。平成演歌のヒットメーカーで、なんと第41回(1990年)から第71回(2020年)まで31年連続紅白に新曲を送り込む形となっています。特に水森かおりについては、「鳥取砂丘」から「瀬戸内 小豆島」まで18年連続という形になりました。ただ近年は水森さんと丘みどり以外、演歌枠減少の兼ね合いもあって見る機会は少なくなっています。

 2位は筒美京平30組以上の歌手によって歌われている作曲家は現在もこの人だけです。昭和の紅白ではこちらも第20回(1969年)以降、第39回(1988年)まで最低1曲は必ず紅白に新曲を送り込んできました。一方トリは近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」の1回のみ、歌唱回数が多いのはTOKIO「AMBITIOUS JAPAN!」の4回。この2つは振り返るとかなり意外なデータと言えるかもしれません。

 3位の吉田正はビクター専属で、提供した歌手のレーベルは全て同じです。トリは少ないですが、「いつでも夢を」など繰り返し歌われる楽曲は多いです。4位は市川昭介都はるみの師匠で演歌への提供数が非常に多いですが、意外に繰り返し歌われている楽曲は少ないです。市川さんは逝去時にも振り返られた形跡がほとんどなく、業績に対して扱いが悪いという印象は正直あります。

 5位の遠藤実は第8回から第59回まで51年、新曲提供のスパンとしては史上最長の記録になっています。6位は馬飼野康二、Mark DavisやJimmy Johnson名義を含めるともうこれだけの作品数になっています。2010年代前半は「A・RA・SHI」「勇気100%」「NYC」など、ジャニーズ所属歌手のメドレーでかなりの曲数を重ねる形になりました。演歌の名曲が多い浜圭介が7位、8位の水森英夫は21世紀以降氷川きよし山内惠介への提供が非常に多くなっています。そしてつんくがなんと9位。ハロプロ勢のメドレーで相当数稼いだ結果ですが、それ以外への提供もいくつかあるのは大きなポイントです。

 三木たかしトリで歌われた楽曲数でいうと作曲家別1位です。近年も「津軽海峡・冬景色」「夜桜お七」でかなりのステージ数を重ねています。猪俣公章も「おふくろさん」「千曲川」で2回トリ歌唱有り、この2人は早逝があらためて惜しまれる存在でした。平尾昌晃は最初の曲が自身歌唱の「ミヨちゃん」、これは作詞も含めて紅白初のシンガーソングライター形式で歌われた歌唱曲でした。またトリ歌唱曲無しでは史上1位の楽曲数となっています。

 いずみたくは歌謡界での活動期間は長くないものの繰り返し歌われる曲が多く、「見上げてごらん夜の星を」は複数回紅白でカバーされています。浜口庫之助は自ら作詞もする作曲家のはしりで、作詞家としても20曲カウントされています。古賀政男は歌謡作曲家のパイオニアで、初期の紅白での歌唱曲がやはり多いです。小室哲哉は1990年代後半中心にブームを作りました。岡千秋は演歌中心、都倉俊一は1970年代のヒットメーカー、そして中田ヤスタカPerfumeきゃりーぱみゅぱみゅだけで20位にランクインする形になっています。

 自ら作曲しながら何年も連続で出場する歌手はやはり上位に入るケースが多く、堀内孝雄福山雅治さだまさし吉幾三が30位以内にランクイン。4人とも自身以外への楽曲提供がある、という部分が共通しています。逝去された作曲家でも新たに歌われるケースはあり、古関裕而は企画コーナーで2曲、井上大輔鈴木雅之のステージで2曲増える形になりました。

ステージ数ランキング(1位~30位)

 曲数だとメドレーの多い歌手が上位に入りがちで、違和感を憶えた人もいたかもしれません。というわけでステージ数のランキングも同様に作りました。

作曲家ステージ数曲数最新歌唱曲過去曲として歌唱された曲
1.弦 哲也
(1947~)
8970水森かおり
「瀬戸内 小豆島」
石川さゆり
「天城越え」
第71回(2020年)
石川さゆり「天城越え」「夫婦善哉」
島津亜矢「感謝状~母へのメッセージ~」
川中美幸「二輪草」「ふたり酒」
坂本冬美「風に立つ」
2.筒美京平
(1940~2020)
7564郷ひろみ
「男の子女の子」
「よろしく哀愁」
第71回(2020年)
いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」
尾崎紀世彦「また逢う日まで」
南 沙織「色づく街」
少年隊「仮面舞踏会」
小泉今日子「なんてったってアイドル」(AKB48/リア・ディゾン/中川翔子
近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」
TOKIO「AMBITOUS JAPAN!」
郷ひろみ「男の子女の子」「よろしく哀愁」
3.吉田 正
(1921~1998)
7057山内惠介
「有楽町で逢いましょう」
第72回(2021年)
宇都美清「さすらいの旅路」
フランク永井「有楽町で逢いましょう」「おまえに」「東京午前三時」「公園の手品師」
橋幸夫「いつでも夢を」「潮来笠」「沓掛時次郎」「木曾ぶし三度笠」「俺ら次郎長」
松尾和子、和田弘とマヒナスターズ「誰よりも君を愛す」
4.遠藤 実
(1932~2008)
5642千 昌夫
「北国の春」
第62回(2011年)
島倉千代子「からたち日記」「襟裳岬」
千 昌夫「北国の春」
渡 哲也「くちなしの花」(牧村三枝子
舟木一夫「高校三年生」
森 昌子「せんせい」
小林幸子「雪椿」
5.三木たかし
(1945~2009)
5631坂本冬美
「夜桜お七」
石川さゆり
「津軽海峡・冬景色」
第72回(2021年)
石川さゆり「津軽海峡・冬景色」「風の盆恋歌」「能登半島」
テレサ・テン「時の流れに身をまかせ」(德永英明
川中美幸「遣らずの雨」
森 進一「北の螢」
坂本冬美「夜桜お七」
天童よしみ「終りなき旅」
6.市川昭介
(1933~2006)
5144伍代夏子
「忍ぶ雨」
第60回(2009年)
都はるみ「涙の連絡船」「好きになった人」「アンコ椿は恋の花」
村田英雄「皆の衆」「夫婦春秋」
水前寺清子「涙を抱いた渡り鳥」
伍代夏子「忍ぶ雨」
7.船村 徹
(1932~2017)
5132福田こうへい
「王将」
第68回(2017年)
春日八郎「別れの一本杉」
村田英雄「王将」(福田こうへい
ちあきなおみ「さだめ川」(細川たかし
北島三郎「なみだ船」「風雪ながれ旅」
鳥羽一郎「兄弟船」「海の匂いのお母さん」
大月みやこ「女の港」
8.猪俣公章
(1938~1993)
4930坂本冬美
「祝い酒」
第70回(2019年)
水原 弘「君こそわが命」
内山田洋とクール・ファイブ「噂の女」
森 進一「おふくろさん」「さらば友よ」「冬の旅」「それは恋」「港町ブルース」
都はるみ「おんなの海峡」
五木ひろし「千曲川」
坂本冬美「祝い酒」「あばれ太鼓」
伍代夏子「恋ざんげ」
9.浜 圭介
(1946~)
4535細川たかし
「望郷じょんから」
第72回(2021年)
八代亜紀「舟唄」
前川 清「そして、神戸」
細川たかし「望郷じょんから」
森 昌子「哀しみ本線日本海」
10.馬飼野康二
(1948~)
4436Hey! Say! JUMP
「Ultra Music Power」
第71回(2020年)
西城秀樹「傷だらけのローラ」「ブルースカイブルー」
和田アキ子「古い日記」
光GENJI「勇気100%」(NYC
SMAP「オリジナル スマイル」
「A・RA・SHI」「感謝カンゲキ雨嵐」
関ジャニ∞「浪花いろは節」「無責任ヒーロー」
Hey! Say! JUMP「Come On A My House」「Ultra Music Power」
11.水森英夫
(1946~)
4235山内惠介
「恋する街角」
第71回(2020年)
氷川きよし「きよしのズンドコ節」「白雲の城」
伍代夏子「ひとり酒」「金木犀」
山内惠介「恋する街角」
12.平尾昌晃
(1937~2017)
3430五木ひろし
「夜空」
第68回(2017年)
五木ひろし「ふるさと」「よこはま・たそがれ」「夜空」
水谷 豊「カリフォルニア・コネクション」
13.いずみたく
(1930~1992)
3325ゆず
「見上げてごらん夜の星を
~ぼくらのうた~」
第67回(2016年)
坂本 九「見上げてごらん夜の星を」(デューク・エイセス、平井 堅、ゆず
岸 洋子「夜明けのうた」
デューク・エイセス「いい湯だな」「女ひとり」「筑波山麓合唱団」
佐良直美「世界は二人のために」「いいじゃないの幸せならば」
少年隊「太陽のあいつ」
ザ・ドリフターズ「ドリフのビバノン音頭」
熊倉一雄「ゲゲゲの鬼太郎」
由紀さおり「夜明けのスキャット」
14.浜口庫之助
(1917~1990)
3026前川 清
「夜霧よ今夜も有難う」
第56回(2005年)
西郷輝彦「星のフラメンコ」
青江三奈「恍惚のブルース」
島倉千代子「人生いろいろ」
前川 清「夜霧よ今夜も有難う」
15.岡 千秋
(1950~)
3023中村美律子
「河内おとこ節」
第60回(2009年)
中村美律子「河内おとこ節」
16.中村八大
(1931~1992)
3015Hey! Say! JUMP
「上を向いて歩こう」
第70回(1993年)
梓みちよ「こんにちは赤ちゃん」
北島三郎「帰ろかな」
坂本 九「上を向いて歩こう」(全員、南こうせつ他計4組)
ウルフルズ&Re:Japan「明日があるさ」
17.古賀政男
(1904~1978)
2923伍代夏子
「東京五輪音頭」
第66回(2015年)
鶴田六郎「港の恋唄」
藤山一郎「東京ラプソディ」(神戸一郎)「丘を越えて」
村田英雄「人生劇場」「無法松の一生」
島倉千代子「りんどう峠」
森 進一「影を慕いて」
三波春夫「東京五輪音頭」(福田こうへい伍代夏子
18.小室哲哉
(1958~)
2423乃木坂46
「Route 246」
第71回(2020年)
渡辺美里「My Revolution」
19.森田公一
(1940~)
2416和田アキ子
「あの鐘を鳴らすのはあなた」
第62回(2011年)
河島英五「時代おくれ」
和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」「もう一度ふたりで歌いたい」
20.さだまさし
(1952~)
2318さだまさし
「道化師のソネット」
第72回(2021年)
さだまさし「風に立つライオン」「秋桜」「主人公」「精霊流し」「案山子」
「奇跡~大きな愛のように~」「無縁坂」「広島の空」「Birthday」「道化師のソネット」
21.つんく
(1968~)
2233Berryz工房
「付き合ってるのに片思い」
℃-ute
「都会っ子 純情」
ハロー!プロジェクト
10周年記念
紅白スペシャル隊

「LALALA 幸せの歌」
第58回(2007年)
モーニング娘。「LOVEマシーン」
後藤真希「手を握って歩きたい」
22.古関裕而
(1909~1989)
2217『エール』出演者
「福島行進曲」「長崎の鐘」
「栄冠は君に輝く」
第71回(2020年)
藤山一郎「長崎の鐘」
織井茂子「君の名は」
伊藤久男「イヨマンテの夜」「サロマ湖の歌」「メコンの舟唄」
『エール』出演者「福島行進曲」「長崎の鐘」「栄冠は君に輝く」
23.堀内孝雄
(1949~)
2119五木ひろし
「山河」
第71回(2020年)
堀内孝雄「愛しき日々」「遠くで汽笛を聞きながら」「カラスの女房」
アリス「冬の稲妻」「ジョニーの子守唄」「狂った果実」
五木ひろし「山河」
24.井上大輔
(1941~2000)
2116鈴木雅之
「ランナウェイ」
「め組のひと」
第72回(2021年)
郷ひろみ「2億4千万の瞳」
鈴木雅之「ランナウェイ」「め組のひと」
25.谷村新司
(1948~)
2113水森かおり
「いい日旅立ち」
第72回(2021年)
谷村新司「昴」「群青」「陽はまた昇る」「いい日旅立ち」「チャンピオン」
26.都倉俊一
(1948~)
2022髙橋真梨子
「五番街のマリーへ」
第66回(2015年)
山本リンダ「どうにもとまらない」「狙いうち」
ピンク・レディー「ペッパー警部」「UFO」「サウスポー」
「S・O・S」「渚のシンドバッド」「ウォンテッド」
髙橋真梨子「五番街のマリーへ」
27.渡久地政信
(1916~1998)
2020青江三奈
「長崎ブルース」
第24回(1973年)
青江三奈「長崎ブルース」
28.吉 幾三
(1952~)
2016吉 幾三
「出逢いの唄」
第52回(2001年)
吉 幾三「雪國」「酒よ」「津軽平野」
29.原 譲二
(1936~)
2012北島三郎
「まつり」
第69回(2018年)
北島三郎「まつり」「年輪」「山」
30.宇崎竜童
(1946~)
1917藤あや子
「曼珠沙華」
第66回(2015年)
藤あや子「曼珠沙華」

解説

 上位3名は変化無しですが、4位以下は順位がガラリと変わります。「津軽海峡・冬景色」「夜桜お七」のカウント数が多い三木たかし(11位→5位)、同様に「風雪ながれ旅」「兄弟船」の船村徹(10位→6位)、「おふくろさん」「祝い酒」の猪俣公章(12位→8位)、「あの鐘を鳴らすのはあなた」の森田公一(28位→19位)などが大きくランクを上げています。逆に順位を落としているのはメドレーが多いつんく(9位→21位)、さらに中田ヤスタカ福山雅治も30位圏外になっています。ピンク・レディーでメドレーが多い都倉俊一が19位→26位、2回歌唱曲が全く無い渡久地政信が21位→28位でこちらも下げ幅がやや大きいです。

 30位圏外から最も特筆すべきはやはり中村八大で、ステージ数が曲数の倍を数えています。「上を向いて歩こう」「帰ろかな」の力は、やはり21世紀になっても絶大のようです。「昴」を5回歌っている谷村新司、「まつり」を何度も歌っているサブちゃんこと原譲二も圏外からランクインとなりました。

 今後の注目はやはり連続出場する歌手をプロデュースしている、あるいは自ら出場している福山雅治中田ヤスタカ辺りだと思いますが、作詞家ランキングでもこれは同様の状況です。というわけでそちらの方もいずれ作る予定にしていますので、楽しみにしてください。

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