特別2(全体42):氷川きよし(2年ぶり24回目)
・2000年デビュー 第51回(2000年)初出場
・1977年9月6日生 福岡県福岡市出身
・楽曲:「白雲の城」(2003/2/19 CDシングル)…8年ぶり3回目
詞:松井由利夫 曲:水森英夫
・歌唱前テロップ:感謝と決意を込めて
・歌唱中テロップ:感謝と決意を込めた復活の舞台
・演奏時間:3分9秒
2年ぶりの復帰、これまでの紅白(第72回・第51回・第59回・第73回)とWOWOWのライブ映像が振り返られた後に曲紹介。「活動休止中これまで支えてくれた皆さんの気持ちにも触れ、自分にとって演歌、そして氷川きよしという存在がかけがえのない大切なものだということに気付くことができました。復活後のコンサートでその思いはますます大きくなり確信となりました。今夜はこれまでの感謝とこれからも歌い続けるという決意を込めて精いっぱい「白雲の城」を届けたいと思います。」、伊藤さんがメッセージを朗読します。
活動休止直前は演歌以外にも様々なジャンルを歌っていましたが、振り返ると2022年まで演歌のシングルは必ず年1作以上ちゃんと発表していました。活動休止を経て辿り着いたのはやはり原点、「白雲の城」を選曲したのはその表れなのでしょう。紋付袴の衣装、体全体を大きく使って歌う姿と表情は真剣そのもの。満月やドライアイス・紙吹雪を含めて完全に一つの芸術作品になっていました。名ステージです。
歌い終わりのメッセージは「どうもありがとうございました。戻りました。これからもこの命ある限り歌っていきたいと思いますので、皆さん宜しくお願い致します」。活動休止前後は特別企画という形でしたが、次回はまたこれまでのように白組歌手としての出場をあらためて願います。
ウラトーク
郷ひろみ退席前に最後の質問、50年ぶりに乗った電車は座ったのだそう。あと乗車したのは小田急線、千歳船橋で降りたので地名だけで見ると千葉かと思ったのそうです。最後は「今から何に乗って帰られるんですか?」「電車でGO!!」で締めました。
氷川さんは赤木アナ曰く天然でおちゃめな方ということで、プロンプターで有吉さんが「氷川さんおかえりなさい」と表示されたところを自分が読んでいたというエピソードを披露。中岡さんは他局で共演した際、「僕が席コンコンとしてたら、水を用意してくださって」と優しい人柄を絶賛していました。
先ほど #紅白歌合戦 で氷川きよしが歌唱した楽曲『白雲の城』を収録した作品をご紹介✨🎤
デビュー25周年のデビュー記念日にリリースしたアルバム『氷川きよしベスト(スタンダード盤)』🙌🎉
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白20(全体43):THE ALFEE(41年ぶり2回目)
・1973年結成、1974年デビュー 第34回(1983年)初出場
・69歳~70歳・3人組 埼玉県・東京都出身
・楽曲:「星空のディスタンス」(1984/1/21 シングルレコード)
詞:高見沢俊彦 高橋 研 曲:高見沢俊彦
・歌唱前テロップ:41年ぶり紅白のステージ
・歌唱中テロップ:41年ぶりの紅白 代表曲を初披露
・演奏時間:2分39秒
デビュー50周年を迎えたTHE ALFEE、ライブバンドとしての多大な功績が映像で振り返られます。そこには第34回紅白歌合戦の映像も含まれていました。このステージを非常に楽しみにしているという有吉さん、高見沢さんには猿岩石の曲を書いてもらったこともあるそうです。秋元康からの依頼で書いたものの全部ボツ、好きなように書いたのが採用されたという話でした(ちなみにその時の曲は「ツキ」)。今回歌う曲は一発屋になるか10年続くか瀬戸際と言われた結果、50年続きましたという位置づけの曲なのだとか。
「星空のディスタンス」の発表は1984年、本来第35回で披露されているはずの曲ですが、2024年に見てもメインボーカルを務める桜井さんのキーは何ひとつ変わらずそのままの迫力です。40年間ずっと年中全国ツアーをやっているようなバンドなので衰えるはずは確かに無いのですが、そもそもそのテンションでずっと続いていることがとんでもなく偉大なことなのです。出来れば2番も聴きたかった所ですが、アウトロの演奏がじっくり聴けたのは間違いなく最高でした。
変わっているとすれば加齢によるルックスと後ろにあるセットのクオリティーと、高見沢さんのメイクとギター。ペガサスのようなデザインで点滅するギターが似合うのは、世界広しと言えど高見沢さんただ一人だけのような気がします。今回の紅白、歴代でも特に後半は半端なく平均年齢が高い回ですが、その全てが若者も魅了させるようなパフォーマンスになっています。コメントを求められた25歳の堀米雄斗選手も紅白のステージを間近で見られることに、「スケボーやってて良かったです」とこんな形で感謝を述べていました。
ウラトーク
「6時間前に巻いたとは思えない」と開口一番高見沢さんについて話します。坂崎さんの裏情報、大晦日定番の過ごし方は「豚の角煮作りをします」とのこと。
アルフィーの曲は高くてカラオケでは歌えない、もう最初の入りから無理と話す中岡さん。1コーラス終了後の一言は「高っ!」。「無理してない」「憧れる」「アンバランスがバランス良くなってる」、しみじみとアルフィーの凄さを噛みしめるウラトーク席でした。
紅19(全体44):髙橋真梨子(7年ぶり6回目)
・1973年ペドロ&カプリシャスボーカルとしてデビュー、1978年ソロデビュー
・第25回(1974年)初出場、第35回(1984年)ソロ初出場
・1949年3月6日生 福岡県福岡市出身
・楽曲:「for you…」(1982/3/5 シングル)…7年ぶり3回目
詞:大津あきら 曲:鈴木キサブロー
・歌唱前テロップ:名曲「for you…」をあなたへ
・歌唱中テロップ:ひとりひとりの”あなた”へ 感謝を込めて
・演奏時間:4分15秒
有吉さんの母親が好きで聴いていた曲、こちらは同年代の森下洋子が「これからもぜひぜひ、100年くらいもっともっとみんなに勇気を与えて頂きたいと思います」とコメント。メッセージも多数、その中から64歳女性のメッセージが朗読されました。
御年75歳、これは紅組歴代最年長出場になります。全国ツアーも2024年~2025年がラスト、紅白歌合戦もこれが最後になる可能性あります。いわば半世紀を超える歌手活動の集大成、少なくともテレビで歌う機会はほとんど無いでしょう。何度もコンサートで歌われている名曲中の名曲ですが、今回ばかりは噛みしめて見守るステージに個人的にはなりました。
楽曲だけでなく、パフォーマンスそのものも加齢による衰えは全く無し。当たり前のようにこれを実現させることに、彼女の偉大さをあらためて感じます。
ウラトーク
有吉さん同様、コカドさんの母親もよく歌っていた曲だそうです。テレビで歌う髙橋さんより大きい声で歌ってたそうで、しっかり聴こうと話しています。中岡さんはベテランの声量にあらためて感心していました。
『虎に翼 紅白特別編』
米津さんのステージを前に、『虎に翼』のスピンオフが始まります。番組の説明と主題歌についての映像を挟んだ後にスタート。舞台は昭和12年の年の瀬、法学部の学生だった寅子たちにある不思議な出来事が起こるという内容のようです。米津さんの曲紹介は、スピンオフ前に済ます形となりました。なお今回は出演者クレジットが冒頭にあり。伊藤沙莉を筆頭に石田ゆり子、岡部たかし、仲野太賀、森田望智、上川周作、土居志央梨、桜井ユキ、平岩紙、ハ・ヨンス、小林涼子、安藤輪子、羽瀬川なぎ、岩田剛典、戸塚純貴、名村辰、松川尚瑠輝、三山凌輝、塚地武雅。かなりの大人数です。
猪爪家、大晦日は大掃除中。後ろを見ると寅子(伊藤沙莉)が帰って来て大驚きする父・直言(岡部たかし)。穏やかな年の瀬ということを話している父ですが、その言葉に寅子は傷ついているのではと推測する家族たち。自分も含めた女子部の友達は全員弁護士試験に不合格。母・はるも「優三さんを見れば分かるでしょ」と彼の存在を知らずに話して、泣く一幕も。
穏やかな年の瀬を迎える気にならず、世の中も憂う寅子と優三。全体的にスケールが大きい話になっています。寅子の方はよね(土居志央梨)さんに励まされる展開になりますが、その後彼女を建物内で探す展開に。女学生たちが結束する場面を見守る男性、よねさんと呼びかける声に立ち上がって反応、会釈。ありがとうございますと返すものの、一体誰なのか、「はて?」。その後音楽が鳴り始めます。
ウラトーク
視聴者として見ていたキャストや名台詞を楽しめることに、嬉しい気持ちになっています。結構ちゃんとした脚本に驚いてもいました。画面から現れる米津さんには一同大声をあげてビックリ。
特別3(全体45):米津玄師(6年ぶり2回目)
・2009年ハチとして動画投稿開始、2012年デビュー 第69回(2018年)初出場
・1991年3月10日生 徳島県徳島市出身
・楽曲:「さよーならまたいつか!」(2024/4/8 配信シングル)
詞・曲:米津玄師
振付:辻本知彦、yurinasia ダンサー:TEAM TSUJIMOTO
・歌唱前テロップ:100年の時を超える「虎に翼」コラボ
・歌唱中テロップ:100年の時を超える「虎に翼」SPコラボ
・演奏時間:3分26秒
芝居はそのまま続き、謎の男性は階段の上で突如歌い始めます。その曲は今回の連続テレビ小説『虎に翼』主題歌「さよーならまたいつか!」。まさか米津さんがこういった芝居に参加するとは思わなかったので驚いてしまいました。1コーラス終了後、階段を降りて2番では塚地さんを筆頭とする演者がやり取り。どんどん先を進んでいくとダンサーとキャスト大集合でダンス。なかなかの大団円、最後は寅子がピースして盛大な花火が打ち上がるのでありました。クールな米津さんのピースと笑顔も印象的です。
脚本の吉田恵里香に話をうかがいます。「米津さんと伊藤さん率いるキャストの皆さんスタッフの皆さんも思いを感じて胸が熱くなりました。作中でも出ているように、また来年より良い年になるように、皆さんで生きづらい人が少しでも少なく、省かれる方がいないような世界を一歩一歩作っていけたらいいなぁと思っております」。そして最後に伊藤さんの一言、「米津玄師さん、虎に翼スタッフ・キャストの皆さん、そして半年間見守ってくださった皆さん、ありがとうございました!」
ウラトーク
あー!、おー!、うわー!という具合で、見たままのリアクションがほとんどです。フィナーレのダンスや最後のポーズには特に大喜びでした。
紅白歌合戦ありがとうございました!向こう100年もよろしくお願いします。
【米津玄師】「さよーならまたいつか!」虎に翼SPコラボ【紅白】|NHK https://t.co/1X5V4pMEL5
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) December 31, 2024
紅20(全体46):石川さゆり(41年連続47回目)
・1973年デビュー 第28回(1977年)初出場
・1958年1月30日生 熊本県熊本市出身
・楽曲:「能登半島」(1977/5/10 シングルレコード)…21年ぶり2回目
詞:阿久 悠 曲:三木たかし
・歌唱中テロップ:復興への願い 能登の”あなた”へ
・演奏時間:3分16秒
「大晦日の今日、皆さんはいかがお過ごしですか?今年わたしは、能登半島を歌います。能登の皆さんに元気になって頂きたいんです。復興への道のり、まだまだ遠いと思います。皆さんの元気な笑顔と、そして平凡な日常が一日も早く戻りますように。心を込めて歌います。「能登半島」」
照明のみの超シンプルな演出で2コーラス、さゆりさんのステージ歴代でも特に楽曲そのものに焦点を当てた内容でした。歌声にも表情にも被災地への想いが伝わってきて、涙無しに見ることが出来ません。「皆さん元気でいてください!」、歌い終わりの言葉は心から出てきたもの。私も能登の皆さんが少しでも早く元の日常を過ごせるようになることを、心から祈ります。そして石川県を訪れる際には出来る限り、名所を訪れたり土産を買うなどで少しでも貢献するつもりです。
ウラトーク
「あると思った。「さよーならまたいつか!」歌った時に。なんかがあると思ってたんや…」、ドラマの最終回を見た中岡さんが呟いてます。余韻に浸っていますが、さゆりさんが喋り始めるとその言葉を聴き入っています。ステージは赤木アナが視聴者からのメッセージを読み上げていました。一方中岡さんの裏情報ですが…さすがにさゆりさんは「ちょっとビビってしまい…すみませんでした」と突撃取材は出来なかったようです。
紅白で「能登半島」歌う石川さゆりさん「今歌わずして、いつ歌う」 https://t.co/wKOrxmgkYP
出場者の中で最多の47回目の出場を数える石川さゆりさんは、2007年以降、「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」を交互に歌ってきたが、今年は「能登半島」を03年以来21年ぶりに歌唱する。
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) December 31, 2024
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