特別4(全体47):玉置浩二(4年ぶり3回目)
・1982年デビュー、1987年ソロデビュー
・第36回(1985年)初出場、第47回(1996年)ソロ初出場
・1958年9月13日生 北海道旭川市出身
・楽曲:「悲しみにさよなら」(1985/6/25 シングルレコード)…39年ぶり2回目
詞:松井五郎 曲:玉置浩二
指揮:大友直人 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
・歌唱前テロップ:オーケストラと届ける「悲しみにさよなら」
・歌唱中テロップ:愛と平和の願いを込めて
・演奏時間:4分35秒
今年10年目を迎えたオーケストラとの全国ツアーで掲げたテーマは”愛と平和”。鎮魂の祈りを捧げ、歌うことの意味を見つめ直したというメッセージを込めた映像が流れます。コメントを求めるのは広島県出身の森下洋子、玉置さんが歌ってくれることに胸がいっぱいで感謝していますということを仰っています。
平和を祈るステージということで、スタジオに設けられたステージの周りには無数の灯籠が設けられています。ロックからクラシックと化した名曲、歌う玉置さんの姿はもはや17~18世紀のヨーロッパの作曲家を見ているかのようです。2番サビを”愛を世界の平和のために”と、平和を願う歌詞に変えていました。あまりにも荘厳で厳かな雰囲気、ここまでの紅白歌合戦の流れにおいてはかなり異質なステージ。番組終盤だからこそ、より映える企画でした。
ウラトーク
このステージもリハーサルシャットアウト案件。映像からステージまで、ほとんど無言か文字に表せない言葉が出るような状況でした。
ゲスト出演というよりほぼ聴きに来たような状況で、南こうせつが合流。とは言えゲストでは無いので、トークはありません。
白21(全体48):福山雅治(16年連続17回目)
・1990年デビュー 第44回(1993年)初出場
・1969年2月6日生 長崎県長崎市出身
・タイトル:「「ひとみ~少年」”あなたへの歌” SPメドレー」
楽曲1:「ひとみ」(2024/2/19 配信シングル)
楽曲2:「少年」(2010/8/11 CDシングル)…8年ぶり2回目
詞曲:福山雅治
Pf/Key:井上 鑑 Dr:山木秀夫 Ba:高水健司 Gt:今 剛 Gt:小倉博和 Per:三沢またろう Vn:金原千恵子 Sax:竹野昌邦 Tp:西村浩二 Tb:村田陽一
合唱指導:田中雪子
合唱:Voices of Chronicles JIKEI COM CHORUS 日本工学院ミュージックカレッジ
・歌唱前テロップ:愛する人へのメッセージ「ひとみ」 夢を追いかける”あなた”へ「少年」
・歌唱中テロップ:「あなたへの歌」SPメドレー
・演奏時間:5分39秒
後ろには出場歌手が大集合、気がつけばもう残り2組。白組のトリは今年も福山さん、歌う前のトークも恒例です。「作詞作曲する時は、いつもただ一人その人への歌という想いで作っています。歌は聴いた人が、これは自分の歌だと感じてくれた時が初めて届いたと言えるふうに思っています。福山には会ったことがないけどどうして自分のことが分かるんだと、そんなふうに思っている歌をこれからも歌っていきたいです。今夜は僕の歌があなたの歌になるような、そんなパフォーマンスが出来ればと思っています」。審査員コメントはかつて映画版の主題歌を手掛けた関係もあるのでしょうか、『名探偵コナン』原作者の青山剛昌。「以前福山さんは僕のコミックスの名探偵図鑑で描いたことがあったんですけど、お会いしたことはなかったので生で歌が聴けるなんて、とても楽しみです」。
前回は当時の新曲「想望」が後でしたが、今回は「ひとみ」が先のパフォーマンス。やや大きめの紙で作られた花吹雪が舞う中で1コーラス半・2分30秒ほど歌ったところでフィナーレの「少年」に移行。ギターを弾きながら1コーラス歌った後、最後は客席エリアの合唱隊も加わって一体感のあるステージを展開。観客の皆さんにも起立してもらって、非常に美しい締めの舞台になりました。
福山さんもそうですが、井上さんや今さんなどが参加する生演奏隊も紅白で毎年見られる顔になりました。前回は薬師丸ひろ子や寺尾聰のステージにも参加して大活躍でしたが今回は福山さんのみ、ただこちらも15年近く続けて、ホールに限定しても6年連続で出演してくださってます。福山さん含めていずれも大ベテラン、その凄さも称えられるべきでしょう。一方で例えば井上鑑さんも70代に入る年齢、どちらかと言うと福山さん以上にバックのミュージシャンの方が、もしかすると今後の紅白出場において鍵を握るような気も個人的にはしてきました。
ウラトーク
モニターが楽屋になく、告知が聞こえたから来たというこうせつさん。「飾らない心というより魂」「良かった、良かった~」と感想を話します。自らのステージは「すごく気持ちよく歌えた」「本当にラッキーだと思ってます、感謝ですね」。場面ごとにメガネを変えていることを発見したコカドさんについては、その観察力にベタ褒めしていました。
さらに通りがかった武田鉄矢に声をかけます。「なかなか、盛大な、歌合戦ですねぇ~。感動しますよ。凄いもんですねぇ」、さらに先ほどの玉置さんのステージを絶賛してます。
こうせつさんは若いアーティストを褒め称えてます。「こっちのけんとに始まり、ね。もうついていかないんだわこれが」。大ベテランの2人ですが緊張について、武田さんは独特の物を感じるとコメント。ただエンディングの出番が近いので、話している間に声がかかってしまいました。さらに流れで中岡さんも同様に移動、それにコカドさんが戸惑っております。
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カウントダウン投稿START✨#BROS1991 pic.twitter.com/G42xbOe09t— 福山雅治 (@BROS_1991) December 31, 2023
紅21(全体49):MISIA(7年連続9回目)
・1998年デビュー 第63回(2012年)初出場
・1978年7月7日生 長崎県対馬市出身
・タイトル:「紅白スペシャル2024」
楽曲1:「希望のうた」(2022/10/21 配信シングル)…2年ぶり2回目
詞曲:矢野顕子
楽曲2:「明日へ」(2011/4/27 配信先行シングル)…3年ぶり3回目
詞:MISIA 曲:松本俊明
Org:大林武司 Dr:菅野知明 Gt:佐橋佳幸 Ba:種子田健 Cho:佐々木詩織、渡辺磨裕美、土屋飛鳥 Tp:村田千紘、持田城 Sax:鈴木明男 Tb:ヨシオ
1st Vn:弦一徹、黒木薫、カメルーン真希、伊能修 2nd Vn:森琢哉、藤田クリスチーナ、梶谷裕子、城元絢花 Va:三木章子、西村知佳子 Vc:内田麒麟、福井綾
・歌唱前テロップ:2024年最後 矢野顕子と届ける「希望のうた」「明日へ」
・歌唱中テロップ1:矢野顕子と奏でる 平和への願い
・歌唱中テロップ2:ひとりひとりの”あなた”へ願う
・演奏時間:5分50秒
「先ほどは取り乱してしまい、審査員失格でございます」と開口一番謝罪する内村光良。「引き分けでお願いします」とボケた?後に「甲乙つけがたいですね、難しいです」とコメントします。伊藤さんは「緊張して色々失敗もしちゃったんですけど、でもとても楽しめました。貴重な経験でした」。橋本さんは「あなたの歌というテーマがあるからこそ、歌手の皆さんの想いを伝える気持ちみたいなのがビシビシ伝わってきて、本当に感動しました。ありがとうございます」。有吉さんは「歌手の皆さんの歌で気持ちを伝えようとする全力のパフォーマンス、感動してしまいましたね」。揃ってここまでの感想を話したところで、あらためて観客と視聴者に感謝します。
今回も前年と同じく、「2024年を振り返って」のVTRが一旦挿入されます。大谷翔平の活躍・パリ2024・終わらないウクライナとガザの戦争・能登半島地震…、そこから世界の平和を願って歌い続けるMISIAの活動に繋がります。
「さあ、MISIAさんに歌って頂くのは、深い悲しみの中でも精一杯に生きる人たちに寄り添う「希望のうた」、そして明るい未来への願いが込められた「明日へ」。」。「今夜は世界で活躍するシンガーソングライターの、矢野顕子さんに届けて頂きます。」「第75回NHK紅白歌合戦、歌い納めです。(約10秒の間)ひとりひとりのあなたの明日が希望に満ち溢れていますように。MISIAさんで、「紅白スペシャル2024」」。急に追加があったのでしょうか、最後の曲紹介は暫しの間が生まれる珍しいシーンになりました。
ここ2年は干支に因むかなり派手なセットが用意されていましたが、今回はほとんど何もない状態で衣装も地味なもの。「希望のうた」はほとんどMISIAさんの歌唱と矢野顕子のピアノで成立させています。それだけ今回は音楽の力で平和を、という願いが込められているということでしょうか。矢野さんはコーラスも担当していますが、持ち歌で魅せる個性的な歌声を考えると若干勿体無い使い方をしているという印象もありました。
3分近く、力いっぱいに「希望のうた」を歌った後は矢野さんのピアノ独奏から「明日へ」。この曲が完成した経緯を考えると、今回の紅白歌合戦で最後に歌われるのはやはり必然。”あなたへ”と3度繰り返す歌詞は、完璧なまでにテーマと合致しています。
最後はJ-POPでいうギネス記録級に当たるロングトーン。12年前初めて紅白に出場した時は20秒でしたが、今回はそこで更に音程を上げて合計26秒。クレジットされるミュージシャンの数は23名、6年連続と言いつつもこれだけの物を見せられると結局はトリ以外絶対に成立しないというのが実のところ。今回も本当に完璧なステージでした。
ウラトーク
「この中におったらアカンよね。気になるよね」とコカドさんかなり戸惑ってます。ウラトーク席のそばではエンディングに向けて、ザワザワする声が音だけでも伝わっています。ちゃんと移動出来ているか、赤木アナは中岡さんを心配しております。
矢野さんが意外に紅白初ということを赤木アナが説明。中岡さんはまだホール内に入れていないという報告がありました。ほとんど喋り場面なく聴き入る形です。
エンディング
ステージに出場歌手が集まり、審査投票開始。客席の皆さんがペンライトの色で判定、集計は麻布大学野鳥研究部の面々。会場を見た感じだと今回はどうやら白組が多そうな雰囲気です。NHKプラスの告知をして、今回の全ステージをプレイバック。有吉さんがかなり派手な噛み方をして、周りの女性陣が大笑いしていました。
「今年もNHKはたくさんの番組を放送してきました。この1年間、受信料で支えて頂き、ありがとうございました。来年も宜しくお願い致します」。鈴木アナがNHKを代表して挨拶後、有吉さんが「蛍の光」を紹介。都倉俊一の指揮で、演奏開始約1分後に結果発表です。
今回は初出場も多く70代以上の出演者も多く、例年以上に年齢の幅が広い紅白歌合戦でしたがあらためて見るとやはり壮観です。逆に言うと中堅がやや少ない気もしましたが、そんなことを思っていると花柳メイクしたままの芸人が映ります。椎名林檎とももは頭に招き猫の人形が乗った髪飾り、石川さゆりは来年の干支・ヘビのぬいぐるみを髪飾りにした青色ドレス。この2組の衣装はもう完全に「蛍の光」あるあるの領域に達している恒例行事です。あとは純烈のメンバーも群馬から3時間近くかけてこちらに戻って来た様子でした。
さて投票結果、審査員はなんと4対4で同点。これは紅白史上初の引き分けも期待しましたが、会場は877対1435、視聴者も2413212対3685191で白組。というわけで今回は白組優勝となりました。なんだかんだ言いつつも白組歌手は大喜び、特にトリの福山さんは「悲願です!ありがとうございます!」とものすごく嬉しそうな表情を見せています。
「いやでも紅組のみんなも素晴らしかったと思うんですけども」「来年はへび年ですので成長を飛躍につなげていきましょうね!」と話すMISIA、気がつけば両組トリが最後のコメントを任されるチームリーダー状態になっております。というわけでラスト。「今年の紅白歌合戦、お別れの時間です!有吉さん、お願いします!」「はい。今日届けた「あなたへの歌」が、皆さんひとりひとりの来年を明るく照らしますように」「…それでは皆さま、」「(全員で)良いお年を!」。
ウラトーク
画面は中岡さんがどこにいるかに注目。引きの映像を見て、「あからさまに一番ちんちくりんな奴が、あれ多分一番最後におってんけどな」とはコカドさん。全ステージのダイジェスト、aikoで思わず声をあげる場面ではここで喋ったことで一気に距離が縮まったと振り返ります。
なかなか中岡さんを発見できないウラトーク席、なんとか一番端で拍手している姿が確認できました。「やっぱ体型全然違うで!体型で分かったよね」「ちょっと距離ありましたね」。
「最高の経験させてもらいました。来られた方も皆さん良い人で」とコカドさんが一言で感想を話し、赤木アナの進行でこちらも締めてます。
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