演奏時間&構成表 4(第52回・2001年)
演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。
曲順 | 楽曲 | アーティスト | 演奏時間 構成 | フル再生時間 構成 |
39(白19) 白後半6 | ドリフのほんとにほんとに ご苦労さんスペシャル | ザ・ドリフターズ | 3分49秒 6曲 | |
ドリフの全員集合のテーマ (北海盆唄) | 0分34秒 1コーラス | 3分42秒 3コーラス | ||
誰かさんと誰かさん | 0分25秒 1コーラス | 2分25秒 5コーラス | ||
ドリフのズンドコ節 | 0分33秒 1コーラス | 3分6秒 6コーラス | ||
東村山音頭 | 0分37秒 1コーラス | 4分17秒 3コーラス | ||
ドリフのほんとに ほんとにご苦労さん | 0分25秒 1コーラス | 3分1秒 6コーラス | ||
ドリフのビバノン音頭 | 1分10秒 1コーラス | 5分1秒 3コーラス | ||
40(紅19) 紅後半6 | 瑠璃色の地球2001 | 松田聖子 | 3分31秒 2コーラス半 | 4分24秒 2コーラス半 |
41(白20) 白後半7 | それは恋 | 森 進一 | 3分31秒 2コーラス | 5分11秒 3コーラス |
42(紅20) 紅後半7 | 凛として | 坂本冬美 | 2分55秒 2コーラス | 4分45秒 3コーラス |
43(企3) | 紅白対抗!少年少女聖歌隊 | 6分8秒 | ||
44(紅21) 紅後半8 | 花~すべての人の心に花を~ | 由紀さおり・ 安田祥子 | 3分38秒 2コーラス+サビ | 4分45秒 3コーラス+サビ |
45(白21) 白後半8 | You Go Your Way | CHEMISTRY | 2分57秒 1コーラス半 | 6分21秒 2コーラス半 |
46(紅22) 紅後半9 | イムジン河 | キム・ヨンジャ | 2分55秒 2コーラス+サビ | 3分52秒 3コーラス |
47(白22) 白後半9 | 陽はまた昇る | 谷村新司 | 3分42秒 2コーラス | 4分43秒 2コーラス+サビ |
48(紅23) 紅後半10 | 森昌子メモリアルスペシャル | 森 昌子 | 4分1秒 3曲 | |
せんせい | 1分10秒 1コーラス | 3分20秒 3コーラス | ||
哀しみ本線日本海 | 1分0秒 1コーラス | 4分4秒 3コーラス | ||
越冬つばめ | 1分51秒 1コーラス+サビ | 4分3秒 2コーラス+サビ | ||
49(白23) 白後半10 | 恋女 | 美川憲一 | 2分59秒 2コーラス | 4分0秒 3コーラス |
各ステージ・補足
この年はやんごとなき事情でSMAPが出場辞退という苦境でしたが、彼らの穴を埋めて余りある活躍を見せたのがザ・ドリフターズでした。「チョットだけヨ!全員集合」より「ドリフの全員集合のテーマ」歌い出し→「誰かさんと誰かさん」1番(加藤ソロ)→「ドリフのズンドコ節」1番(加藤ソロ)→「東村山音頭」1番(4丁目・志村ソロ)、この4曲はいずれも繋ぎで「ドリフのほんとにほんとにご苦労さん」の一節で締める編曲です。5曲目に「ドリフのほんとにほんとにご苦労さん」6番、最後はアンコールに近い雰囲気で「ドリフのビバノン音頭」ラスト。『8時だよ全員集合』同様、加藤さんが「宿題やったか?」「夜更かしするなよ!」「歯磨けよ!」、最後は「良いお年を!」で締めます。昭和40年代は応援で何度も登場した彼らでしたが、そのお返しと言わんばかりの充実した内容でした。
松田聖子は15年ぶりに「瑠璃色の地球」を紅白で歌唱、アレンジとピアノ演奏を担当した原田真二は23年ぶりの紅白出演でした。当時歌えなかった2番Aメロ1回目も歌唱、堂々のフルコーラスです。
森進一は1981年発表の「それは恋」を紅白で初歌唱。『近松心中物語』をモチーフにした楽曲ですが、この舞台に出演の平幹二朗と高橋惠子が歌の後ろで芝居するという演出でした。1番と3番の歌唱。
坂本冬美は「凛として」の1番・3番を歌唱。この時点で翌年3月以降の活動休止を発表済、表情に決意が表れているようにも見えるステージでした。
合間の余興はザ・ドリフターズの名作コントを再現、全員集合でお馴染みだった少年少女聖歌隊。当時の番組常連ゲストからモーニング娘。に氷川きよしといった新顔まで一緒に、「生麦生米生卵」「スモモも桃も桃のうち」の早口言葉を一緒に歌いました。
由紀さおり・安田祥子の歌唱曲は「花」。童謡でおなじみなので”春のうららの”滝廉太郎作曲の方かと思いきや、ここ10年の紅白で2回歌われている「すべての人の心に花を」の方でした。言うまでもない名曲ですが、この2人に歌わせるほどでも…という印象も正直あります。とは言えやはり2人とも素晴らしい歌声、聴き惚れるステージでした。1番をさおりさん、3番を祥子さんが歌い、3番と最後のサビは2人のハーモニーで聴かせます。
CHEMISTRYはデビュー1年目ながらこの年ヒットを連発、時のアーティストになりました。「PIECES OF A DREAM」「Point of No Return」という選択肢もある中で、紅白の歌唱曲は3rdシングルの「You Go Your Way」。長尺の曲ということもあって1番はサビが半分に短縮、そこから直接Cメロに移る構成でした。最後のサビも2回繰り返し+ラスト→1.5回+ラストに短縮、ただ3分に満たない結果を考えるとカットが多かったという結論と言って良いかもしれません。
発表当時放送禁止曲であった「イムジン河」を紅白で披露することは、非常に大きな出来事でした。韓国出身のキム・ヨンジャが1コーラス目を日本語、2コーラス目は1番の歌詞を韓国語で歌唱(最後のサビは日本語)。これ以上ないほど気持ちが入る熱唱のステージです。
谷村新司は12年ぶりに「陽はまた昇る」を紅白で歌唱。夕陽をバックにしたシンプルな演出でした。今回は2コーラスのみ、最後のサビ繰り返しがカットされています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・谷村新司の軌跡)
森昌子は16年ぶりの紅白復帰、テレビで歌うのも引退した1986年以来15年ぶりで久々のステージです。往年の名曲「せんせい」「哀しみ本線日本海」「越冬つばめ」をそれぞれ1コーラス、「越冬つばめ」は最後のヒュルリヒュルリララが1回追加されました。ブランクと加齢もあってキーはかなり下がっていますが、その後2006年に歌手活動再開。紅白にも当時の新曲で再びカムバックします。
美川憲一は例年通りのイリュージョン演出で「恋女」、イントロから原曲と全く異なるアレンジです。間奏もどこから拝借したか全く新たに作ったか判別できないオリジナル、歌は1番と3番の歌唱でした。なおイリュージョン後は、白い馬もしくはペガサスに乗りながらの歌唱で本人はまたまた宙吊りスタイル。言うまでもなく、歌詞とは無関係どころか自ら離れにいくような状況でした。
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