今週のビルボードチャート~7/21(millennium parade x Belle、桑田佳祐、≠ME)


 今週はSnow Man「HELLO HELLO」が1位。初動82万枚なので、メチャクチャ売れてます。乃木坂46で70万枚、キンプリで47万枚、2月のSixTONESでも40万枚くらいだったので、今1番CDを売るアーティストと言っても過言ではなさそうです。この高水準はデビュー以来ずっと変わらないみたいですね。Youtubeは1ヶ月前から公開のYouTube Ver.で1300万再生、CDリッピングの比率も非常に高いです。サブスク非解禁ということもあって、レンタルも含めてかなりの人数がCDを手に取って聴いていることがよく分かります。仮にサブスク解禁したとしても、相当な数字を記録しそうです(その場合リッピングの大半がストリーミングに移行する形でしょうか…)。

 BTS, YOASOBI, 優里は相変わらずですが、ここに来てOfficial髭男dism「Cry Baby」が7位にランクアップ。ストリーミングの順位が少しずつですが上昇しています。以前にも書いた通り相当衝撃的な楽曲なので、夏の特番で知ってストリーミング再生するという流れが他と比べても相当大きいかもしれません。

 9位にmillennium parade x Belle「U」が初登場。ダウンロード1位・ラジオオンエア3位を記録しています。これは細田守監督の映画『竜とそばかすの姫』メインテーマ。8月18日にCD発売もあってそこでまたひと山出来るので、当面の間上位に入る可能性も高そうです。ストリーミングがどこまで伸びるかがポイントでしょうか。

 10位に桑田佳祐「SMILE~晴れ渡る空のように~」がランクイン。民放共同企画”一緒にやろう”応援ソングとして2020年1月にYoutube公開されているのですが、色々あってこのタイミングでようやく配信解禁という状況でした。ダウンロード3位・ラジオ1位で、こちらはストリーミングの伸びはあまりないようです。

 12位のCrazy:B「指先のアリアドネ」は『あんさんぶるスターズ』関連作品、ポイント比率はCDセールス2位がメインですがダウンロードも12位です。15位は≠ME「君はこの夏、恋をする」はCDセールス3位、多少ラジオオンエアはありますが(45位)、配信系の部門が完全ランク圏外という状況です。先週40位に初登場した優里「シャッター」が26位。ストリーミングは14位で伸びているのですが、いまだにYoutubeでフルMVをアップしていないのは気になります。MVそのものは既に出来上がっているみたいですが…。清水翔太「Curtain Call feat. Taka」も31位にランクアップ。あとはmilet「Ordinary days」がドラマ主題歌で76位に初登場、フィジカルが加算される3週間後の順位に注目です。

9位 millennium parade x Belle「U」


 「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」などでお馴染みの細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』テーマソング。もうアニメファン以外にもお馴染みの名前ですが、意外とこれまで上映作品から音楽の大ヒットはあまりなく。ただ今作はYoutubeで公開5日間で300万以上再生されている数字が示す通り、反響はかなり大きいようです。millennium paradeはKing Gnuの常田大希主宰の音楽プロジェクト、ゲストボーカルのBelleはここ数年音楽ファンから高く注目されている中村佳穂。発表前の一般知名度はともかく、知っている人が見たら相当高い完成度になることが期待される顔ぶれです。

 序盤から強い音のシャワーに圧倒されます。打ち込みの音もベースラインも非常に主張が激しい音楽ですが、Belleの歌声もそれに負けていません。ただ彼女の場合豊かな声量で圧倒するわけでなく、美しい声質と丁寧な発音で聴かせている印象があります。一言でいうと、うまいです。この場合「歌唱力が高い」というよりも「歌が巧い」という表現の方がしっくり来ますね(もちろん意味は同じですが)。メロディーもよく聴くと芯を外さず間違いなく作られている印象で、こちらも技巧が光っています。心地良く聴こえる音階が確実に複数存在していますね。3分ほどの短さも少し聴くには丁度良くて理想的、それでいて今までにあまり感じたことのない新鮮さも持ち合わせています。やはり事前の期待に違わず、もしくはそれ以上とも感じられる素晴らしい楽曲です。2021年の音楽では確実に最上位に入る作品で、絶対に外すことが出来ないナンバーですね。ロングセラー間違いなしだと思います。

10位 桑田佳祐「SMILE~晴れ渡る空のように~」


 桑田さんはこの曲を皮切りに3ヶ月配信リリース、9月にEPを出すことが決定しています。まずは本来もっと早くにリリースされていたと思われるこの曲から。2020年1月は既に中国でコロナウイルスが噂されていた時期ですが、現在のような状況はまだ想像できない段階でしたね。

 桑田さんが作る楽曲はJ-POP屈指の幅広さですが、その中には極めて折り目正しい作品もあります。タイアップの大きさやテーマがテーマなので、この曲はその典型例ですね。歌詞は節々に桑田さんらしさを感じる部分もありますが、概ね無難に作られています。聴きやすいいい曲です。ちなみに続く2曲のタイトルは「金目鯛の煮つけ」「コブラツイスト~魂の悶絶」、明らかに普通のタイトルではありません。個人的にはそちらに大きく期待したいです。

15位 ≠ME「君はこの夏、恋をする」


 =LOVEに続く指原莉乃プロデュースアイドルの1stシングル表題曲。指原さんは作詞も担当、作曲は「サイレントマジョリティー」でお馴染みのバグベア。

 とは言え「サイレントマジョリティー」「不協和音」みたいな楽曲になることは当然なく、今回は1stシングルということもあってバリバリの王道サマーアイドルソング。数年くらい前だと確実に複数のアイドルで聴けるような内容ですが、今年はここにきてようやく聴くことが出来たという印象があります。ルックスは好みもあり、キャラクターが分からないので何とも言えないですが、他のアイドルと比べると特徴的な声をしているメンバーが多いような気がします。所謂アニメ声の人もいたり、歌唱力的なポテンシャルが高そうな人もいたり。将来的に楽しみなグループですが、果たしてどのくらいまで到達出来るでしょうか。=LOVEもまだ、アイドルファン以外に大きく広まっている印象ではありませんが…。

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