第62回(2011年)NHK紅白歌合戦~その2~

あしたを歌おう。~こどもスペシャル~

 両軍司会者が衣装を替えています。井上真央は真っ白なドレス、のメンバーはカラフルなズボンにスパンコールが入る白いスーツ。

 下手側が赤色、上手側が白色にライトアップされた階段の上から鈴木福ミッキーマウス芦田愛菜が登場。階段を下りきる寸前で芦田愛菜がコケてしまいました。これはまさに弘法も筆の誤り、猿も木から落ちるみたいな状況でしょうか。かわいらしく挨拶した後に、ミッキーマウスが次の出番のため一旦退席。愛菜ちゃんと福くんのパフォーマンスが始まります。

紅4(全体6):芦田愛菜(初出場)

・2009年子役デビュー
・2004年6月23日生 兵庫県西宮市出身

白3(全体6):鈴木 福(初出場)

・2007年子役デビュー
・2004年6月17日生 東京都出身

・楽曲:「マル・マル・モリ・モリ!」(2011/5/25 シングル)
・詞・曲:宮下浩司
・踊り:チーム ジョビィ
・歌唱前テロップ:国民的アイドル愛菜ちゃん福くん 東北のこどもたちと元気にマルモリ!~
・演奏時間:3分7秒

 一応曲紹介と歌手名テロップは薫と友樹、たまにムック。になっています。ムックが鳴くパートでは、わざわざ犬の似顔絵まで用意しています。これで声を担当している岡亮くんも多少は報われたことでしょう。

 東北の子どもたちみんながマルモリダンスに参加。黄色いTシャツにGパンという衣装。参加している人数は100人近くいるでしょうか。動きや表情は必ずしも揃っていませんが、その方が子どもらしくてかえって良いのかもしれません。

 途中、ゲスト審査員の表情がたびたび映し出されます。松山ケンイチが身を乗り出して見ているのが印象的でした。

 

(ウラトーク)
 ウラトークゲストは坂本冬美。このステージを客席で見たかったということで、「かわいい~」を連発。一方テリーさんは、前日の事前番組から福くんのことを「顔が昭和の子ども」呼ばわりしています。一方愛菜ちゃんのことは「平成の美空ひばり」と言っています。

 「(藤)あや子さんのお孫ちゃん3歳なんですが、一緒に歌ってますもん」と話す冬美さん。本当に全国の子どもが歌っていると話しています。シングル売上枚数は8位、AKB48の6曲と嵐に次ぐ順位という情報を神田アナが入れます。

 「芦田愛菜ちゃんはどこまで成長するか楽しみだね」「2年前ね、彼女がまだ小学校に入る前ですけど、漢字のカンペ読めたんですよ。台本も3ページ4ページ暗記できるから。凄い子ですよ」とテリーさん愛菜ちゃんをベタ褒めしてます。

 レコ大で冬美さんは福くんとトーク。この年末2日終われば休めますと話していたそうです。「なんて綺麗な肌なんでしょう」「羨ましい!乾燥してないですよね」「小学校1年生と比べてどうするの」。そして福くんに関しては「大人になった時の顔想像できるよね」「妹も可愛いよね、妹もまたさぁ、昭和の顔してるんだ。山田洋次さんの映画に出てくるような」。福くんに関してはテリーさんひたすらこの路線で話しています。

 

(スーパーハイビジョン)
 特記事項はありません。

 

(解説)
・「マル・マル・モリ・モリ!」はフジテレビで放送されたドラマ『マルモのおきて』主題歌として、ドラマともども大ヒットしました。愛菜ちゃんと福くんはこのドラマで双子の姉・弟を演じています。アーティスト名の「薫と友樹、たまにムック。」はドラマの役名で、ムックは正体不明のミニチュア・シュナウザー犬。声をあてた岡亮も当時11歳の子役でした。

・両名とも2004年生まれ、福くんが6月17日で愛菜ちゃんが6月23日で誕生日も近いです。7歳での出場は3年前の大橋のぞみ(当時9歳)を更新する最年少記録。6日違いで愛菜ちゃんが最年少、もちろん福くんも白組歌手として最年少記録になっています。

・東北の子どもたちがダンスで参加と紹介されていますが、チームジョビィは子役事務所・ジョビィキッズのタレントで結成されています。ほぼ間違いなく、東北出身以外の出演者も相当数加わっているものと思われます。

・その2人は現在19歳。双方とも俳優活動は継続中。なおかつバリバリの第一線、今後もまだまだ予想をはるかに超える活躍が期待できそうです。

企画1(全体7):あしたを歌おう。~こどもスペシャル~

・楽曲1:「星に願いを」…11年ぶり4回目
・詞:島村葉二、Ned Washington
・曲:Leigh Harline
・楽曲2:「小さな世界」…13年ぶり2回目
・詞:若谷和子、Richard M. Sherman, Robert B. Sherman
・曲:Richard M. Sherman, Robert B. Sherman
・振付:中間裕子、関口佳絵
・歌唱前テロップ:ディズニーの仲間たちと愛菜ちゃん福くん嵐から笑顔の贈り物
・演奏時間:3分5秒

 連続テレビ小説「おひさま」で、主演を務めた真央さんの娘役を演じた井上琳水が登場。「次はディズニーの仲間たちの登場です。どうぞ!」とかわいくコーナー紹介します。

 愛菜ちゃんと福くんが引き続き登場、2人で「星に願いを」を歌います。流れ星の映像の後にバン!と登場するのはミッキーマウス。打ち込み色の強い編曲が施された「小さな世界」を、のメンバーと共にダンスパフォーマンス。メロディーも大きくアレンジされています。

 大野智チップとデール、紅白の布を持って踊る櫻井翔ドナルドダック相葉雅紀デイジーダックという形で、メンバーとキャラクターがそれぞれペアになって踊ります。鼓笛隊やダンサーもステージに登場。グーフィー二宮和也とともに和太鼓の演舞。ラストはミッキーマウス松本潤、そしてミニーマウスも登場。

 エンディングはPerfume水樹奈々平原綾香AKB48といった出場歌手、先ほどまでマルモリで踊っていたダンサーも加わって、賑やかにこのステージを締めました。AKB48は主要メンバーだけでなく、SKE48やNMB48にJKT48のメンツまで加わって、おそらく先ほどのステージにも立っていたほぼ全員が登場しています(SDN48はいなさそうでしたが)。

 コーナー終了後、審査員の三谷幸喜SMAP草彅剛香取慎吾がコメントを求めます。なぜか審査員席前で立った状態でのシチュエーション。

 「ミッキーの踊りにあんなにキレがあると思わなかったですね」「あしたを歌おう。というテーマだったんで、やっぱり明日歌いたくなる、今夜はとりあえず置いといて明日歌いたいという歌がポイントなんじゃないですか」ウケを狙っているのか真剣に話しているのか、少し微妙な喋りっぷりでした。

 

(ウラトーク)
 井上琳水ちゃんの登場に、冬美さんはまたまた「かわいい~」と反応しています。「星に願いを」を見て、今回はCGが凄いというテリーさんの情報あり。

 神田アナは「小さな世界」の場面が変わるたびに、アフリカ、ヨーロッパ、ラテン、アジア、北米をイメージしたと説明しています。テリーさんと冬美さんはこの場面で喋るのが仕事のはずですが、思わず見入ってしまってます(その中でも一応喋ってはいますが)。ちなみに冬美さんとマツジュンは行きつけの寿司屋が同じで、お会いすることもたまにあるみたいです。

 子ども紅白に大満足した後、次の出番のため冬美さんは退席。「思いを込めて精一杯歌いたい」というコメントを残します。

 

(スーパーハイビジョン)
 特記事項はありません。

 

(解説)
・近年の紅白歌合戦においてディズニーコーナーは半レギュラー化していますが、当時は意外とブランクがあって11年ぶりの紅白登場。またこの年から、本来のステージ以外に前半でがコーナーで歌ったり踊ったりする演出が恒例化しました。

・紅白でディズニーコーナーが設けられるのは当時4回目。ミッキーマウスの初登場は第45回(1994年)で、その後第49回(1998年)、第51回(2000年)と続きます。第49回はコーナーではなく、紅組の西田ひかるのステージとして扱われました。

・『おひさま』出演で話題になった井上琳水は当時4歳と6ヶ月。テロップで紹介された範囲内に限定すると、彼女が今のところ紅白最年少出演記録になっています。

・50歳を迎えた三谷幸喜がこの年発表した作品は映画『ステキな金縛り』、ドラマ『short cut』『ステキな隠し撮り』、舞台『ろくでなし啄木』『国民の映画』『ベッジ・パードン』『90ミニッツ』。特に多忙な一年でした。草彅さんは映画『ステキな金縛り』に出演、香取さんはこの年出演していないですがそれ以前から『新選組!』『THE 有頂天ホテル』で三谷作品の定番俳優でした。

白4(全体8):FUNKY MONKEY BABYS(3年連続3回目)

・2004年結成・2006年メジャーデビュー 第60回(2009年)初出場
・29~33歳・3人組 東京都八王子市出身
・楽曲:「それでも信じてる」(2011/6/8 シングル)
・詞:FUNKY MONKEY BABYS・川村結花
・曲:FUNKY MONKEY BABYS・川村結花・YANAGIMAN
パフォーマンス:我武者羅應援團
・歌唱前テロップ:年末も熱血!バックの応援団にも大注目
・演奏時間:2分11秒

 曲紹介は大野さんだけかと思いきや、後ろから他のメンバーが次々加わって喋りを入れるスタイル。少しシュールな光景です。

 夕焼けのCGをバックに学ランの応援団のパフォーマンス。「信じてる」と書かれた大きな旗を振っております。ファンキー加藤は首の周りの毛皮、モン吉は帽子、DJケミカルは派手なチョッキが衣装においてアクセントになっています。熱い想いを訴えかけるように歌うファンモンの特徴をよく捉えている演出です。

 構成は1コーラスのみ、AKB48やこども企画の後で見ると短さが余計に際立っています。前回といい今回といい、扱いはあまり良くありません。

 

(ウラトーク)
 「青春の匂いがするよね」とはテリーさん談。その後青春について、2人で少し熱くトークします。

 応援団についての情報が入ります。「兄弟や友人で作られたパフォーマンス集団ということで、2007年結成されまして、結婚式や還暦のお祝い、卒業式などにオールバックや学ランで応援をし続ける」ということ。

 1コーラスということで「あっという間だなぁ」と思わず神田アナ呟きます。なおこのパフォーマンスの間、ウラトークに入るステージの音声がやや不安定でした。

 

(スーパーハイビジョン)
 特記事項はありません。

 

(解説)
・ファンモンのメンバーは東日本大震災が起こった日に東北新幹線に乗っていて、11時間車内に閉じ込められた状況になりました。「それでも信じてる」は、その震災での体験に影響されて作られた楽曲です。前年から「あと ひとつ」で仙台に縁がある彼ら、震災の復興支援にも大変積極的に携わっていました。

・その「それでも信じてる」のジャケット・MVに起用されたのはプロテニスプレイヤーの松岡修造。競技者として現役を務めていた第41回(1990年)に特別審査員として出演した実績があります。ただ当然今みたいな熱いタレント性といった部分は前面に出しておらず、オープニングの紹介以外ではコメントも無しで特に目立った部分はありませんでした。

・ウラトークでも紹介があった通り、我武者羅應援團は2007年に結成。現在も活動中で、メディア出演履歴にもこの紅白歌合戦がしっかり記されています(ホームページはこちら)。

紅5(全体9):西野カナ(2年連続2回目)

・2008年デビュー 第61回(2010年)初出場
・1989年3月18日生 三重県松阪市出身
・楽曲:「たとえ どんなに…」(2011/11/9 シングル)
・詞・曲:西野カナ、SAEKI youthK
・歌唱前テロップ:女子のファッションリーダー 今夜の衣装にも注目!
・演奏時間:2分7秒

 赤いドレスはスカートの部分に大きい薔薇をあしらった物で、丈は短め。髪型はウェーブをかけた長い金髪で、右に赤いリボンをつけてます。映像は水晶の玉が下から上に動くようなCG。このステージからセットにシャンデリアも加わり、豪華な雰囲気を演出しています。

 バックにダンサーやバンドもないシンプルなステージは前回と同じで、歌唱も前回同様見事なものでしたが、イントロなしサビから入って1コーラスのみの構成。演奏時間は2分ちょっとで、平成以降の中ではかなり短いです。楽曲のヒット具合と比較して考えると、ちょっと扱いが悪すぎるような気がしないでもありません。

 

(ウラトーク)
 カナさんの歌詞と衣装についてベタ褒めするウラトーク席。リハーサルの時は、真っ直ぐの髪の毛だったという情報も入れます。

 ステージ上にシャンデリアが登場したことにも触れます。プロデューサーによると、本番が終わったら解体するのだとか。テリーさんは後ろのCGの凝り具合にも触れています。

 「男から見るとさ、西野カナちゃんの歌を好きな女性は好きだよね」「えっ?じゃあ私西野カナさんの歌好き」「ハハハ、なんだそれ。なんかさ、あるんだよ。ドラえもん好きな女の子は男、好きなんだよ」「そうなんですね…ドラえもん言っていいのか?」以上終盤でのやり取り。テリーさん個人の主観と神田アナの個性がぶつかり合う迷トークでした。

 

(スーパーハイビジョン)
 特記事項はありません。

 

(解説)
・この年リリースされたシングルは「Distance」「Esperanza」「たとえ どんなに…」。前年ほど強力なラインナップではありませんが、いずれも十分なヒットを記録しています。アルバムは『Thank you, Love』、こちらはオリコン年間売上15位という記録が示す通りの大ヒットでした。

・神田アナが「ドラえもん言っていいのか?」というウラトークの一幕がありましたが、第47回(1996年)では作者・藤子・F・不二雄追悼の意味を込めて、ドラえもんのキャラクター総出演で「ドラえもんのうた」を歌う場面がありました。テレビ朝日では『大晦日だよドラえもん』が毎年放送され、特に1990年代は20時台がそのまま裏番組になっていました。もしかすると、神田アナはそれを意識した発言だったのかもしれません。

・ちなみに2011年大晦日のテレ朝は池上彰のニュース番組で、ドラえもんの放送はありませんでした。各局の裏番組はフジがモノマネ紅白、TBSがビートたけし司会のスポーツ番組、NTVがガキの使いという具合。2000年代の紅白に脅威を与えたTBSの格闘技「Dynamite!!」は、前年の放送が最後だったようです。

 

白5(全体10):AAA(2年連続2回目)

・2005年結成・デビュー 第61回(2010年)初出場
・23~29歳・7人組
・楽曲:「CALL」(2011/8/31 シングル)
・詞:Kenn Kato, Mitsuhiro Hidaka 曲:Masanori Takumi
・歌唱前テロップ:あなたの笑顔に心をこめて歌います
・演奏時間:2分1秒

 宇野実彩子が来年の連続テレビ小説『梅ちゃん先生』、西島隆弘が大河ドラマ『平清盛』にも出演するという曲紹介。

 3箇所に用意されたセリから上昇する形で登場。今回はメンバー7人にソロパートがしっかり振り分けられています。間奏のダンスは今回も紅白エディションでしょうか、持ち前のフィジカルを十分に発揮していて見事な内容でした。

 こちらも途中間奏ありとは言え1コーラスのみであっという間に終了。彼らは紅白に限らず、各音楽番組出演という段階で実績より扱いが良くないです。もうちょっと何とかならないのでしょうか。

 

(ウラトーク)
 このメンバーで集まって歌う時は安心するというメンバーのメッセージを神田アナが紹介。テリーさんは女性メンバーのファッションを褒めてます。ロンドンっぽいと話していますが、その流れで神田アナがテリーさんのファッションについて質問。「他局の情報番組をいつも見てるんですけど」と言うNHKアナウンサーも珍しいですが…。この日のテリーさんの衣装は、同じ紅白応援隊ということで「AKBに対抗して」という意味も込められているようです。

 

(スーパーハイビジョン)
 特記事項はありません。

 

(解説)
・第59回(2008年)以降、第65回(2014年)と第66回(2015年)を除いてステージ前に一言紹介が入るようになりましたが、この時ほどステージ・アーティストのパーソナルと関係ない文章は他にありません。どの出場歌手にも当てはまるコメントだと思うのですが…。

・この年は4枚のシングルをリリース、通算2枚目のベストアルバム『#AAABEST』発売もありました。

・西島隆弘と宇野実彩子は翌年NHKの看板ドラマに出演しますが、この2人はそれ以前にも役者としてのキャリアを積んでいます。案外ソロで音楽活動を展開する後年より、この頃の方が俳優のイメージが強かったかもしれません。音楽活動はまだグループを優先していた時期で、当時は前年12月に浦田直也が「Dream ON」で浜崎あゆみとコラボしたのが目立つ程度です。

紅6(全体11):川中美幸(14年連続24回目)

・1973年デビュー(1977年再デビュー) 第32回(1981年)初出場
・1955年12月5日生 大阪府吹田市出身
・楽曲:「二輪草」(1998/1/1 シングル)…2年連続5回目
・詞:水木かおる 曲:弦 哲也
・振付:パパイヤ鈴木 踊り:AKB48、パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ

・歌唱前テロップ:しあわせ演歌の女王 AKB48もダンスで応援!
・演奏時間:2分40秒

 「年の差婚」が話題になったということで「年の差ダンス」で盛り上げるという曲紹介。川中さんの歌う姿と同様にピースサインしながら曲紹介する真央さんがえらく可愛かったです。

 年の差ダンスの内容は、AKB48のメンバーとパパイヤ鈴木とおやじダンサーズがデュエットダンスするというツッコミどころがあまりにも多すぎる内容。選ばれたメンバーは前田敦子大島優子篠田麻里子柏木由紀小嶋陽菜。普通に人気トップクラスのメンバーです。

 川中さんは青を基調とした着物で、相変わらずの安定感。ヒット当時とちょっとリズムを崩しつつ余裕の歌唱。タメが相当多くなっている印象もあります。

 なお歌中のテロップにある通り、今回も三原綱木とザ・ニューブリード東京放送管弦楽団が演奏担当。ここ2年オーケストラが演奏するスタジオからの中継が挟まれていましたが、今回はないようです。

 

(ウラトーク)
 「大体のお父さんは3曲目で歌いだすんですよ」と、またまた偏見に基づいたテリーさん情報が入ります。確かに川中さんのしあわせ演歌はお父さんが好きそうな印象ありますが。お酒を飲むと歌いたくなるんじゃないの?と独自の分析。

 「演歌の方って発声がしっかりしてるから声が若い」と歌声に感心。ダンスに関しては「面白いよね」「妙に合うね」とコメントしますが、前回のてっぱんダンスほどの評価はしていない印象でした。

 

(スーパーハイビジョン)
 特記事項はありません。

 

(解説)
パパイヤ鈴木は合計8回紅白に携わっています。第53回(2002年)の氷川きよし×OBAジェンヌ、第59回(2008年)と第60回(2009年)の美川憲一など、良く言うとユニーク・言い換えると頭のおかしな演出を手掛けることも多いです。本人がダンサーで登場したのは第53回以来9年ぶり。確かに当時と比べると激ヤセしています。2年で33kgも痩せたのだとか…。

・川中さんは前年がてっぱんダンス、この年がパパイヤ鈴木とおやじダンサーズとAKB48。こういう不可思議な演出が入ると連続出場ストップが頭をよぎる当時でしたが、その予感通り翌年は落選。今の所これが最後の紅白出場となっています。

・この年のAKB48総選挙の順位は前田敦子大島優子柏木由紀篠田麻里子渡辺麻友小嶋陽菜高橋みなみ…の順。まゆゆがこじはるに代わった部分以外は、そのまま人気最上位のメンバーがおやじダンサーズのパートナーに選ばれています。ちなみにこれに近い演出は、トップアイドルの松田聖子三波春夫村田英雄他の当時の白組ベテラン5名相手に「愛して愛して愛しちゃったのよ」を歌ってオジさま方のご機嫌を取る、という第32回(1981年)のデュエットソング企画コーナーで見られました。どちらも当時のOLにとっては、見ていて眉をひそめたくなるような演出だったのではないかと思います。

白6(全体12):平井 堅(3年ぶり7回目)

・1995年デビュー 第51回(2000年)初出場
・1972年1月17日生 三重県名張市出身
・楽曲:「いとしき日々よ」(2011/5/4 シングル)
・詞:平井 堅、松尾 潔 曲:平井 堅
・歌唱前テロップ:大ヒットドラマの主題歌!珠玉のバラード
・演奏時間:3分26秒

 相葉雅紀が2階の客席からラジオ中継席と紅白ウラトークちゃんねる席を紹介。これも恒例です。ラジオ担当は小松宏司アナと橋本美穂子アナ、橋本アナはラジオらじるのマスコット人形を持っています。ウラトークちゃんねるは前回に引き続きテリー伊藤と、今回は神田愛花アナが担当。曲紹介は今回下段に戻って、嵐のメンバーではなく彼の大ファンだという真央さんが曲紹介。

 アカペラのサビからステージがスタート。そこからピアノやストリングスの演奏が加わる、紅白用のアレンジに仕上がっています。彼の透き通るような歌声が、ホール中に響き渡っています。暗めに設定された照明の使い方も雰囲気タップリ。普通に名ステージです。前半の5番手で出すには、あまりにも勿体ないような気がしてなりません。

 

(ウラトーク)
 「ものすごい近くに来た」と神田アナ少し興奮。2階のお客さんもビックリという現場報告が入ります。

 LEDはステージによって外すことが出来る構成で、「初めてLEDが全部外されまして、白い枠だけ残ってます」「照明でステージを作るという演出になってますね」という説明がありました。

 「平井堅とダルビッシュ選手、なんとなく似てませんか?」というかなり唐突な話題。「来年ダルビッシュがメジャーに行くと、テーマ曲を平井堅さんの曲にすればいいかも分からないですね」という提案まで。神田アナは笑いながら話を合わせていますが、ほとんどの視聴者と同様決して共感はしていない雰囲気。中継以降聴こえ方があまり良くないようで、テリーさんイヤホンを交換。

 平井堅は顔も良し、声も良しとのことで「そりゃお嫁に貰ってほしい」と神田アナ。彼女の好きなタイプは「目が綺麗な方」だそう。嵐のメンバーを例えに挙げていますが、実現するわけがないとテリーさんにもツッコまれています。なおその本人は北川景子や堀北真希の名前を挙げています。当然、両方とも来ないですよ!と思いっきりツッコまれていました。

 

(スーパーハイビジョン)
 特記事項はありません。

 

(解説)
・ネットでNHKラジオが聴ける「らじる★らじる」のサービスは2011年9月から開始されました。紅白もこの年からネットラジオで聴けるようになっています。なお民放のradikoは前年に関東・関西でサービス開始しますが、全局勢揃いしたのは2017年でした。

・「いとしき日々よ」はTBS系ドラマ『JIN-仁-』2期の主題歌として大ヒット。医療と時代劇をミックスしたこのドラマは、現在でも非常に高い人気を誇っています。

・ダルビッシュ有に斎藤佑樹など、ウラトークで北海道日本ハムファイターズの選手の話題がたびたび登場します。ダルビッシュ選手は翌2012年から大リーグでプレー、斎藤選手はこの年ルーキーで入団。チームはこの年2位、翌年栗山監督を迎えてリーグ優勝を果たします。

・ウラトークでは神田アナの理想のタイプの話が展開されますが、結果的に結婚相手になったのはバナナマン日村勇紀。確かにつぶらな瞳をしている芸能人ではあります。バナナマンは第65回(2014年)以降ウラトークのMCを務めるので、結果的にウラトークMC経験のある唯一の夫婦となっています。なお2人がフライデーされたのは2015年、結婚したのは2018年でした。

 

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