第63回(2012年)NHK紅白歌合戦歌唱曲目+特別企画発表

 先日「花は咲く」企画が発表されました。前回の井上真央と同様、今回も紅組司会の堀北真希が被災地の陸前高田を訪れて復興への願いを込める、という内容になっています。この曲を歌うゲストは白組歌手としての出場経験もある西田敏行中村雅俊、第44回(1993年)で和田アキ子のバックコーラスを務めた森公美子、第55回(2004年)の特別審査員で第57回(2006年)のゲストでもある荒川静香、前回応援で出場したサンドウィッチマン。そしてピアニストの辻井伸行や作曲者である菅野よう子も参加。楽しみなステージであるとともに、メッセージ性も非常にある内容になるのでとても重要な時間になるのではないかと思います。




 さて本日全歌手の歌唱曲が発表されました。こちらについても書いていくことにしましょう。

 

~紅組出場歌手~

由紀さおり「夜明けのスキャット」(1969年)
 姉妹共演を含めて過去20回以上紅白出場していますが、紅白でこの曲を歌うのは初出場の第20回(1969年)以来まさに43年ぶり、前回の「港町ブルース」の42年ぶりとなる最長ブランク歌唱の記録をさらに更新しました。個人的には「Mas Que Nada」あたりを冒頭に一節加えても面白いかなと思いましたが、いずれにしてもじっくり聴きたいステージになりそうです。

和田アキ子「愛、とどきますか」(1992年)
 第43回(1992年)以来20年ぶり2度目の歌唱。映画『遠き落日』主題歌で発表当時は話題になりました。もっと紅白で歌われていても不思議ではない名バラード。

石川さゆり「天城越え」(1986年)
 2年ぶり8度目の歌唱。ついに「河内おとこ節」と並ぶ史上最多回数の歌唱曲となりました。おそらく最終的には10回超えることになると思いますが、こうなるともういい加減大トリでフルコーラス歌って欲しいです。地味にラストサビ前の歌詞は第37回(1986年)の初トリ以来歌ってないんですよね…。

坂本冬美「夜桜お七」(1994年)
 2年連続、通算では5度目。すっかり紅白常連曲となりました。こちらもトリでまた見たいステージなんですが…。

伍代夏子「恋ざんげ」(1993年)
 ”シュルル、シュルル、シュルル”の歌詞が印象に残る楽曲。第44回(1993年)以来19年ぶりの紅白での歌唱ですが、正直予想外でした。

香西かおり「酒のやど」
 普通に新曲で紅白復帰。聴かせてくれそうです。

藤あや子「わすれない」
 こちらはまさかの新曲。いやまさかと言ってはいけないと思いますが、正直ヒットした楽曲でもないので個人的にはかなり意外でした。

天童よしみ「ソーラン祭り節」
 ヒットしている「おんなの山河」ではなくこちらを選曲。確かに演出しやすそうなタイトルだと思います。今年の花柳社中の出番はこのステージになるのでしょうか。

浜崎あゆみ「2012 A SPECIALメドレー」
 紅白では14度目の出場にして初のメドレー披露になります。新曲で固めるでしょうか、あるいは「SEASONS」か「evolution」辺りの過去曲をまぜるでしょうか。

aiko「くちびる」
 アルバム『時のシルエット』からの選曲。気がつけば紅白でシングル曲以外を歌うのは「瞳」(第57回)、「あの子の夢」(第60回)に続いて3回目。

中島美嘉「初恋」
 「初恋」というタイトルの曲は数多くありますが、意外にも紅白でこのタイトルが歌われるのは初めて。「はつ恋」なら3年前に福山雅治が歌っていますが。12月に発売された新曲です。

水森かおり「ひとり長良川」
 岐阜県が舞台になった曲が紅白で歌われるのは五木ひろしの「長良川艶歌」(第35回)以来28年ぶり、長良川に限定すると第12回(1961年)の春日八郎「長良川旅情」を含めて通算3度目。なお水森かおりがご当地ソングを歌うのは当然ながら初出場以来10年連続。

倖田來未「Go to the top」
 前回はバラード、その前は2年連続でメドレーだったので、一曲でダンスナンバーとなると第59回の「TABOO」以来4年ぶりになりますね。

絢香「はじまりのとき」
 アルバム『The Beginning』からの選曲。聴かせてくれそうです。

AKB48「AKB48 紅白2012SP~第2章~」
 第2章というのは東京ドーム単独公演という目標を達成してその次へ、という意味が込められているのでしょうか。いずれにしても今年のヒット曲のメドレーになることは間違いなさそうです。

いきものがかり「風が吹いている」
 石川さゆり、坂本冬美と並んで紅組トリ候補になりつつありますが、果たしてどうなるでしょうか。

Perfume「Spring of Life」
 こちらはほぼ例年通りの選曲で波乱は特にありません。気がつけば5回中3回が春リリースの楽曲になるんですね。

水樹奈々「BRIGHT STREAM」
 やはり劇場版『魔法少女リリカルなのは』の主題歌が選曲されました。なおこの映画は2作目で、前作の主題歌は2年前に紅白でも歌われた「PHANTOM MINDS」です。

西野カナ「GO FOR IT!!」
 過去2回はいずれもバラードでしたが今回はアップテンポ。間違いなくチアリーダーがいっぱい出てくるステージになるでしょう。

プリンセス プリンセス「Diamonds」(1989年)
 メドレーも予想されましたが普通に「Diamonds」単独で。フルコーラス歌い切って欲しいです。

YUKI「プリズム」(2002年)
 個人的には全く予想しなかった選曲でしたが、今年のツアーのセットリストを見るとアンコール最後の曲で歌うのが定番になっていたらしいです。そうなると予想曲リストに入れなかったのは大失策でした。2002年リリースの2ndシングルで美しいピアノの旋律と歌詞が印象的な楽曲。楽しみです。

YUI「Good-bye Days」(2006年)
 なんとNHK合唱コンクールの「fight」ではなく、2006年に自身最大のヒット曲となったこの曲になりました。確かに活動休止ということを考えるとこの曲の方が相応しいようにも思いますが、NHKということもあってこれもまた相当意外な選曲です。

SKE48「パレオはエメラルド」(2011年)
 なぜか今年の曲ではなく去年の曲が選曲されました。賑やかで盛り上がる楽曲ではありますが…。

ももいろクローバーZ「ももクロ紅白だZ!!」
 ゼーット!!…なんか色々やってくれそうです。「行くぜっ!怪盗少女」や「サラバ、愛しき悲しみたちよ」、「Z伝説~終わりなき革命~」辺りが選曲されると予想できますが、ももクロのことなので全く違う中身になる可能性も相当あります。そういう意味では非常に楽しみです。

きゃりーぱみゅぱみゅ「紅白2012きゃりーぱみゅぱみゅメドレー」
 もうほとんど曲紹介する司会に対する嫌がらせとしか思えないタイトルになってしまいました。「つけまつける」と「ファッションモンスター」、結局どちらにするか最後まで決着せず両方歌う、という結論に落ち着いたような印象もあります。




~白組出場歌手~

北島三郎「風雪ながれ旅」(1980年)
 紅白では2年ぶり7度目の歌唱。ここ10年では4回目になります。また風雪とは到底言えないほど大量の紙吹雪が、今年もNHKホールに舞うことになるのでしょう。

森 進一「冬のリヴィエラ」(1982年)
 森さんを代表する名曲ですが、紅白で歌われるのはヒットした年の第34回(1983年)以来29年ぶりで意外と久々。最近は「おふくろさん」以外の名曲を色々と歌わせる傾向にあるようです。

五木ひろし「夜明けのブルース」
 今年は例年通りの新曲になりました。これで転調して大仰なアウトロが入れば完璧です。

郷ひろみ「デンジャラー☆」
 今年はメドレーでなく新曲1曲で通すことになりました。意外と紅白で歌われてないヒット曲も多いですが、やはり新曲を歌うことに意義がある部分もあるのでこれで良いのでしょう。

細川たかし「浪花節だよ人生は」(1984年)
 2年ぶり5度目の歌唱です。前回はAKB48の力を借りて?無事歌詞を間違えずに歌えましたが今回は果たしてどうなるでしょうか。なおここまでの成功率は50%となっています。

舘ひろし「嵐を呼ぶ男」(1957年、石原裕次郎)
 メドレーを予想していましたが、意外にも単独での選曲でした。ご存じ石原裕次郎の名曲です。

SMAP「SMAP 2012′ SP」
 メドレーはこれで4年連続。そろそろ一曲で通したステージも見たいところになってきました。「さかさまの空」は間違いないとしてもう1曲何でいくか、そこに注目。

福山雅治「Beautiful Life」
 昨年同様、今年もバラードでしっとり決めることになりそうです。

TOKIO「KIBOU」
 気がつけばTOKIOは初出場以来19年連続で新曲を紅白で歌い続けています(2回目はメドレーで前年の曲も歌ってましたが)。最長記録は五木ひろしの26年連続ですが、そろそろどこまで記録を伸ばせるかが焦点になりつつあります。

氷川きよし「櫻」
 この人が上半期にリリースしたシングルは、1曲しか発売してない年(2003年の「白雲の城」、2006年の「一剣」など)以外は基本紅白でスルーされていますが、今回はスルーされない初の事例になったようです。演歌らしい演歌を歌うのも「一剣」以来6年ぶり。

ポルノグラフィティ「カゲボウシ」
 バラードを歌うのは第55回(2004年)の「黄昏ロマンス」以来8年ぶり、ましてやアコースティックとなると紅白では11回目の出場にして初めてになります。いつもと違うポルノが見れそうです。楽しみです。

EXILE「Rising Sun」(2011年)
 結局紅白でも他の年末番組同様この曲押しになりました。2年連続の歌唱。

コブクロ「紙飛行機」
 順当に復帰後初のシングルになるこの曲。

徳永英明「上を向いて歩こう」(1961年、坂本 九)
 考えてみればシングルでもカップリング、カバーアルバムでも別バージョンで収録されてるので予想できる範囲内ですが、前回松田聖子・神田沙也加親子が歌っているので、まさか2年連続で違う歌手の歌唱で同じ曲が選曲されるとは思いませんでした。1950年代~1960年代の洋楽カバー曲でこういう事例はあったかもしれませんが、自分がすぐ思い出せる範囲内だと今まで全く記憶にないパターンの選曲です。確かに永遠に後世に伝えたい、またこういう時だからこそ説得力を持つ楽曲であることは間違いないんですが…。

嵐「New Year’s Eve Medley 2012」
 考えてみればこの紅白歌合戦で”New Year’s Eve”という言葉が使われた記憶は自分の中にないです。そういう意味では新鮮なタイトルかもしれないと感じました。楽曲はおそらく今年の曲から、例年通りだと2曲のメドレーになるかと思いますが。

NYC「NYC紅白メドレー」
 果たして「勇気100%」はまた入るのかどうか。そこが唯一かつ最も重要なポイント。

FUNKY MONKEY BABYS「サヨナラじゃない」
 解散前ラスト紅白になります。やはり現時点でのラストシングルが選曲されました。

AAA「777~We can sing a song!~」
 やはり7人組、7周年ということでこの曲にも特別な思いがあるんでしょう。

HY「いちばん近くに」
 もちろん『純と愛』OPテーマが選曲されています。

美輪明宏「ヨイトマケの唄」(1965年)
 およそ50年越しの紅白での選曲となりました。非常に楽しみです。

斉藤和義「やさしくなりたい」(2011年)
 やはり『家政婦のミタ』からの選曲。よくよく考えれば脚本家が今の連続テレビ小説と同じ人ですね。ゲスト審査員で出て来たら間違いなく白に票を入れそうです。

ナオト・インティライミ「Brave」(2011年)
 昨年のシングル曲ですが、個人的にはこれまた完全に予想外の選曲でした。テーマに合った選曲を重視したような、そんな気がします。

関ジャニ∞「初紅白!!全力前進ジャジャジャジャーン!!!」
 色々なメドレーの題目をこれまで目にしましたが、歌詞の一部分がそのまま引用されてるパターンは初めて見ました。多分作詞したTHEイナズマ戦隊の上中丈弥さんは大喜びしてると思います。というわけで「無責任ヒーロー」を歌うのは確定ですが、おそらく他の曲も含めたメドレーになりますね。さて何が歌われるんでしょうか。

ゴールデンボンバー「女々しくて」(2009年)
 もちろん歌われるのはこの曲です。やらかしに期待。

三代目J Soul Brothers「花火」
 考えてみれば「花火」というタイトルの曲もこれまで数多くあった割に紅白で歌われるのは初めてなんですね。こちらは「HANABI」という表記でも歌われてないので本当に初めてです。ちなみにaikoとTUBEが「花火」「初恋」両方のタイトルでシングル曲になっていますが紅白では歌われておりません。

 

 前回も想定外の選曲が結構ありましたが今回はさらに多いです。特に初出場の歌手でえっ?と驚くような選曲が相当ありました。あとできれば選出された年にヒット曲のない演歌歌手はみんな森進一と同じ形式の選曲にしてほしいです。個人的には定番曲以外でも見たいステージは多数あるので…。




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