第66回(2015年)NHK紅白歌合戦司会・出場歌手発表

 第66回NHK紅白歌合戦の司会者と出場歌手が本日午後8時に発表されました。

 紅組司会は綾瀬はるか。大河ドラマ『八重の桜』ヒロインを務めた2013年・第64回以来2年ぶり2度目になります。今回は来年3月から3カ年にわたって放送される『放送90年大河ファンタジー 精霊の守り人』で主演を務めるのに際して起用された形。となると場合によっては3年連続で彼女が司会を務めることになるのかもしれません。前回の進行ぶりはかなりリスキーな場面もありましたが、今回はどうでしょうか。

 白組は井ノ原快彦。2010年から放送開始された朝の情報番組『あさイチ』の司会としてお馴染み。今年は彼が所属しているV6もデビュー20周年を迎えました。初出場した前回でも随所で安定感を見せていて、特にトリを務めた嵐の曲紹介は素晴らしいものがありました。満を持しての起用、と言っても差し支えないのではないでしょうか。

 総合司会はまず有働由美子アナが4年連続。女性が総合司会を務めると白組が勝つ、というデータもありますが今回はどうなるでしょうか。紅組司会や審査員リポーター・中継担当を含めると今回で紅白に携わるのは9回目になります(1990年代にラジオ実況などがなければ…)。

 そしてなんと今回黒柳徹子も起用されました。タレントの総合司会担当はタモリ(第34回)、みのもんた(第56回)に続いて3例目。紅組司会経験者の総合司会は有働由美子、小野文惠以来でこちらも3例目。紅白に携わるのは応援・ゲスト出演や震災も含めて今回が11回目になります(第6回の応援が初。もしかすると映像で残ってない回においての出演があるかもしれませんが、少なくとも資料で残っている限りでは第6回・第14回・第20回・第40回の出演が確認できます)。

 なおテーマは「ザッツ、日本! ザッツ、紅白!」。抽象的過ぎてなんだかよく分かりませんが、とてもキャッチーです。シンボルのデザインは俳優の田辺誠一。これまた意外といいますか何といいますか、実に意義深く面白い人選。そういえば今年は東京五輪エンブレムが問題になった年でもあります。

 それにしてもこの司会の顔ぶれだと、井ノ原快彦の負担がものすごいことになりそうです。一応紅白は初司会なんですが…。

 さて今回は同時に出場歌手も発表されました。初出場5組ずつ、内訳は紅組25組白組26組特別出演1組。あいうえお順ではなく初出場順で表記しているのは例年通りですが、今回はちょっとフォーマットを変えてみました。出場歌手(回数/初出場回/デビュー年/年齢)という形にしています。年齢は今年の大晦日を基準としてグループの人は○○~○○表記にしています。デビュー年はメジャーではなくインディーズ/自主制作でCDがリリースされた年を基準にしています。またデビュー前に別の芸名での活動履歴があればその時のデビュー年を表記しています。CDデビュー前のライブ活動や結成年・歌手以外での活動歴は考慮に入れていません。

-紅組出場歌手-

和田アキ子(30年連続39回目/第21回/1968/65)
 ネットでの出場反対意見は年々多くなっているように感じますが、ついに39回目の出場。来年も出場だといよいよ紅組歌手初の大台40回になります。

髙橋真梨子(2年ぶり4回目(ソロ3回目)/第25回(ソロ第35回)/1973/66)
 SONGSの常連、前回は辞退のようでしたが今回は出場。紅組歌手では和田アキ子より年上で最年長、2年前は「for you…」でトリでしたが果たして今年は。

石川さゆり(32年連続38回目/第28回/1973/57)
 今年も安定。2007年以降「津軽海峡冬景色」「天城越え」の繰り返しですが、こちらも安定なのでしょうか。

松田聖子(3年連続19回目/第31回/1980/53)
 一昨年まではカウントダウンライブが恒例でしたが昨年NHKホールで大トリ、今年もその予定はない模様。近年の紅白での扱いは破格という一言に尽きますが、さて今年は。

坂本冬美(13年連続27回目/第39回/1987/48)
 やはり女性演歌でこの人は外せません。安定の27回目。

伍代夏子(10年連続22回目/第41回/1982/54)
 今年も後ろでアイドルが踊らされるステージになるんでしょうか。

藤あや子(5年連続21回目/第43回/1987/54)
 復帰後は何かしらの形で東北に関連したステージが4年続いています。さて今年は。

天童よしみ(19年連続20回目/第44回/1970/61)
 堂々の大台、20回目の出場になりました。今年も熱唱を期待。

島津亜矢(14年ぶり2回目/第52回/1986/44)
 14年ぶりの紅白出場。前回は若手演歌の期待枠みたいな形の出場。選曲も1997年の楽曲(「感謝状~母へのメッセージ~」)ということで色々な意味で疑問が残る選出でしたが、ステージ自体は素晴らしいものがありました。今の女性演歌の中で最もステージ評価が高いと言われている歌手でもあります。今回は素直に期待したいです。

水森かおり(13年連続13回目/第54回/1995/42)
 今年も豪華な舞台装置、もとい衣装は健在なのでしょうか。

今井美樹(9年ぶり2回目/第57回/1986/52)
 同じタイミングで初出場した德永英明は今年で10回目ですが、こちらは初出場以来9年ぶりの紅白。SONGSとベストアルバムの効果でしょうか。こちらも期待したいです。

AKB48(7年連続8回目/第58回/2006/13~27)
 高橋みなみにとってはAKB48として最後の紅白になりますが、このユニットの性質上他のメンバーでも結果的に今回が最後になる人もおそらくいるであろうことは特記しておきます。

いきものがかり(8年連続8回目/第59回/2003/31~33)
 ヒットという意味では少しずつ厳しくなりつつありますが、そこはやはり3年前トリを務めた実力と安定感。まだしばらくは新曲でも昔の曲でも良いので、連続出場してほしいです。

Perfume(8年連続8回目/第59回/2002/26~27)
 結成15周年・メジャーデビュー10周年にドキュメンタリー映画公開。今年は例年以上にPerfumeの年だったように思います。今回も非常に楽しみなステージになりそうです。

AAA(6年連続6回目/第61回/2005/27~33)
 紅組→白組→紅組。風見鶏みたいな出場推移です。ちなみに前回紅組で出場した時も綾瀬はるかが司会でした。というわけで2年前同様の歌前のやり取りをちょっと期待。

西野カナ(6年連続6回目/第61回/2008/26)
 気がつけば女性J-POPソロ歌手で名実とともにNo.1と言える歌手にまでなったような。

椎名林檎(2年連続3回目/第62回/1998/37)
 今回は過去2回と比べてNHKとの縁は濃くないですが、テレビ出演はむしろ今までより多め。個人的には非常に嬉しい選出です。

miwa(3年連続3回目/第64回/2007/25)
 勿論今年も3年連続出場。3月のドラマ『紅白に生まれた日』や映画『マエストロ!』などで女優としても活躍しました。

NMB48(3年連続3回目/第64回/2011/12~26)
 SKEとHKTが選ばれずにNMBが残ったのは、朝の連続テレビ小説主題歌のセンターがいるかいないかの差が理由になるのでしょうか。今年の楽曲という意味では3組の中で一番納得できる選出ではあります。

E-girls(3年連続3回目/第64回/2011/18~28)
 無事3年連続出場。今年はもう少しステージの時間を長くしてあげてほしいですね。

レベッカ(初出場/第66回/1984/52~56)
 1984年にデビューした4人組バンド。女性1人・男性3~4人編成のポップ色強めのバンドでヒットを記録したのはこのレベッカが最初でした(こういう編成はピンキーとキラーズやペドロ&カプリシャスなどもいますが、どちらかと言うと歌謡曲がメイン)。「フレンズ」「RASPBERRY DREAM」「Monotone Boy」「MOON」など後世に残るヒット曲を多数残すも、惜しまれつつ1991年に解散。今年は20年ぶりに再結成して横浜アリーナ単独公演、大きな話題になりました。1980年代後半はこういった新しい潮流のアーティストが紅白を選ばない傾向があり、レベッカもその一つでしたが、時代が変わって今回あらためての初出場。
 なおグループ解散後、ボーカルのNOKKOは「人魚」「ライブがはねたら」などのヒット曲もあり、連続テレビ小説『ふたりっ子』主題歌を担当したこともありますが、これまた意外なことにソロでの出場もなし。本当に紅白は初出場になります。おそらく今年の紅組最大級の注目を浴びるステージになるのではないでしょうか。

Superfly(初出場/第66回/2007/31)
 2007年メジャーデビュー。ボーカル越智志帆と多保孝一のユニットでしたが間もなく越智志帆のソロプロジェクトに。「愛をこめて花束を」「My Best Of My Life」「Wildflower」「タマシイレボリューション」「愛をからだに吹き込んで」など多数のヒット曲があり、特に2010年は「タマシイレボリューション」がNHKサッカー中継テーマソングになっています。
 歌唱力は今の女性J-POPの中でトップクラス、今まで出場がなかったのが非常に不思議でしたが(辞退とも言われていますが)今回ようやくの初出場。今年はこれまでの活動で一番大規模な全国ツアーを開催、NHKではSONGSに出演。この辺りでもしかしたら心境の変化があったのかもしれません。いずれにしてもこれまた非常に楽しみなステージです。予想できなかったという点も含めて(一応リストには入れていましたが)、今回紅組の中で一番嬉しい選出です。

μ’s(初出場/第66回/2010/15~17(24~31))
 2010年に雑誌『電撃G’s magazine』の読者参加企画から生まれたユニット。そこから徐々に人気が広がっていき、2013年テレビアニメ化で一気に大ブレイク。国立音ノ木坂学院の生徒9人からなるスクールアイドルで、高校生の間だけ活動するという設定。アニメ版では映画で解散という形になりましたが、雑誌あるいはスマホゲームの企画としては今後も継続する形になります。昨年一昨年から話題にはなっていましたが今年公開の映画が深夜アニメの映画版で興行収入新記録、これまた満を持しての初出場ですね。NHKでは特集番組が組まれEテレでは来年初頭からアニメの放送が決定、おそらく内部にラブライバーがいるものと想像されます。
 声優は新田恵海・南條愛乃・内田彩・三森すずこ・飯田里穂・Pile・楠田亜衣奈・久保ユリカ・徳井青空という面々。歌手としても経験豊富な南條・三森から比較的新顔の楠田・久保・Pileまで、声優という面から見ても個性豊かな面々。詳しく話すとこれだけで一記事になるほど長くなりますので割愛しますが、いずれにしても今までの紅白ではまず実現しなかったタイプの出場歌手。したがって演出にとっては一番の腕の見せどころでもあります。私自身はアニメも見ているので多少の思い入れもあります。制作側の愛がすごく伝わるような、そんなステージを期待したいです。

乃木坂46(初出場/第66回/2012/16~24)
 2011年に結成されたAKB48の妹分ユニット。デビュー曲「ぐるぐるカーテン」から常にヒットしていて、本来なら4年連続出場でもおかしくないはずなのですがようやくの初出場。現在は1期生と2期生のみで構成されていて研究生はなし、いよいよ選ばれしメンバーのユニットという趣になりつつあります。ステージも勿論ですが、ウラトーク席のバナナマンとも番組で交流が深いのでそちらのやり取りも注目になるでしょうか。

大原櫻子(初出場/第66回/2013/19)
 2013年12月に映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』、ユニットMUSH&Co.のボーカルとして歌手女優同時デビュー。その後はソロ歌手としてコンスタントにヒットを記録、また女優としても精力的に活動。透き通るような声と美しいルックスには定評があり、「瞳」「真夏の太陽」といった楽曲も良い出来。そして何よりフレッシュです。新鮮な風を紅白歌合戦に吹き込んでくれそうです。

小林幸子(4年ぶり34回目/第30回/1964/62)
 正式な出場歌手ではありませんが、企画コーナーの特別ゲストとして4年ぶりに復活。歌うは「千本桜」でしょうか、「さっちさちにしてあげる♪」でしょうか。紅白を落選してからの活動でかえって株を上げた形になりました。勿論期待したいのは”ラスボス”と言われる舞台装置。個人的にはもうやりたい放題やって頂きたいです。

--主な不出場歌手(紅組編)--

中島みゆき
 さすがに2年連続はありませんでした。”人様の苦労するところが見たい”とは本人談。

薬師丸ひろ子
 基本的にはこういったベテラン枠は1回のみがお約束なんでしょうか。

香西かおり
 真っ先に切られたという印象ですが、結局紅組演歌枠は1組入れ替わっただけでした。

DREAMS COME TRUE
 札幌ドームでのカウントダウンライブ。やはり中継はないということで。

絢香
 アルバム『レインボーロード』は良い出来だと思いましたが、まあ仕方ないでしょうか。

水樹奈々
 連続出場は6年で途切れました。確かに前回のステージの扱い、μ’sの出場を考えると予測できた範囲内ではありますが、やはり個人的には残念の一語に尽きます。

ももいろクローバーZ
 出場歌手発表と同時に卒業宣言がありました。落選だと納得いかないにも程がある状況でしたが、この形ならまあなんとか…。ただ出場を見越して観覧応募した人にはいたたまれない状況なのかもしれません。なお同日は年越しライブ決定、テレ玉で生放送するようです。

きゃりーぱみゅぱみゅ
 確かに今年はヒットという意味では厳しい印象でしたが、思いの外あっさり切られた感じもします。やはり名前の言いにくさも理由にあるのでしょうか?

SKE48
 連続出場は3年連続でストップ。もっとも松井珠理奈他の主要メンバーはAKB48で見れそうです。

HKT48
 結局出場は1回のみで一旦切られました。もっとも指原莉乃や宮脇咲良他の主要メンバーはAKB48で見れそうです。

May J.
 NHKの各番組に引っ張りだこのイメージでしたが、紅白には呼ばれず。こんな記事もありましたが、インタビューされた時点では結果が分かっていたのかもしれません。

BABYMETAL
 よくよく考えるとメンバー2人はまだ高校1年生、加えて海外メインの活動でスケジュール多忙。案外辞退なのかもしれません。個人的には是非見たかったのですが。

和楽器バンド
 アルバム1位獲得、パフォーマンスを見る限り是非出場してほしいアーティストでしたが残念ながら。

家入レオ
 やはり紅白出場まではあとひと伸びといったところ。気がつけば大原櫻子にも抜かれてしまいました。

でんぱ組.inc
 こちらも紅白出場まではもう少しといった状況でしょうか。来年に期待。

市川由紀乃
 結局紅白に呼ばれたのはこの人ではなく島津亜矢でした。

モーニング娘。’15
 中野サンプラザ公演があるにも関わらず事前報道で取り上げられていましたが、当然名前はなし。

クミコ
 つんくを目玉として取り上げるという記事もありましたが、とりあえず出場歌手としては名前なしでした。

-白組出場歌手-

森 進一(48年連続48回目/第19回/1966/68)
 各所で落選するとかどうとか言われていましたが、フタを開けるとやはり安泰。あと2年続けば50回に到達しますが、果たして。

五木ひろし(45年連続45回目/第22回/1965/67)
 出場回数は森さんより3回少ないですが、松山まさるとして「新宿駅から」でデビューしたのは1965年。コロムビア専属歌手になったのがその前の年。50年経っても第一線、もちろん今年も連続出場。

郷ひろみ(6年連続28回目/第24回/1972/60)
 日本で一番若い60歳だと思います。今年もおおいに期待。

細川たかし(7年連続39回目/第26回/1975/65)
 ここ最近は賑やかし要員と化していますが、かつては大トリ2度務めている実力者。今年でデビュー40周年。

近藤真彦(19年ぶり10回目/第32回/1980/51)
 19年ぶりの紅白出場。ジャニーズの強さが見え隠れするという意見が大変多いですが、それを抜きにして考えると1990年代後半の西城秀樹と似た位置づけと考えても良さそうな。10回に到達していなかったのは意外であるとともに、10年くらい前に一度出てもおかしくなかった印象もあります。そういう意味では納得できなくもない選出でしょうか。

SMAP(11年連続23回目/第42回/1991/38~43)
 今年はのど自慢にも出演。すっかり紅白には欠かせない存在です。

X JAPAN(18年ぶり6回目/第42回/1985/46~50)
 解散ライブの直後に出演した第48回以来18年ぶりの出演。ここ数年はいつ復帰してもおかしくない状況ではありましたが、満を持してという形。ちなみにSUGIZOはLUNA SEAとして第49回に出場しているので、その時以来の出場です。

福山雅治(7年連続8回目/第44回/1990/46)
 今年も恒例のパシフィコ横浜から中継。デビュー25周年と結婚、何か大がかりなことを期待しても良さそうです。

TOKIO(22年連続22回目/第45回/1994/37~45)
 先日のベストアーティストでは農業を本業にして…とメンバー自身が発言していましたが。22年連続出場は史上11位の記録、これは水前寺清子・菅原洋一と同じ回数です。

氷川きよし(16年連続16回目/第51回/2000/38)
 演歌のプリンスももうアラフォー。ですが若々しさは相変わらず。貫禄の16年連続出場。

EXILE(9年連続11回目/第54回/2001/24~40)
 あまり報道されていませんがこちらも松本利夫、USA、MAKIDAIの3人が年内パフォーマー引退を公表しています。となると紅白が最後のステージになるのでしょうか。

ゆず(2年ぶり6回目/第54回/1997/38~39)
 第60回以降は偶数回のみの出場で、今回で4度目の紅白復帰。一応森山良子と山本譲二が5回復帰という記録を残してはいますが。

德永英明(10年連続10回目/第57回/1986/54)
 その年の新曲を歌わず、過去の持ち歌とカバーだけで10年連続出場は過去を見渡してもほとんどいないのではないでしょうか。昭和30年代にシャンソンで10年連続出場した芦野宏や、平成初期に童謡・愛唱歌で9年連続出場したの由紀さおり・安田祥子などの例もありますが…。

嵐(7年連続7回目/第60回/1999/32~35)
 白組司会は5年連続で勇退しましたが、歌手としては引き続き7年連続。ただカウコン司会も担当するので、エンディングには残念ながらいなさそうな雰囲気です。出演時間も少し早くなるかもしれません。

美輪明宏(4年連続4回目/第63回/1952/80)
 ついに史上初となる、80歳での出場歌手選出になりました。今年は何を歌ってくれるのでしょうか。

関ジャニ∞(4年連続4回目/第63回/2004/30~34)
 こちらも気がつけばすっかり紅白には欠かせない顔に。

ゴールデンボンバー(4年連続4回目/第63回/2006/30~35)
 果たして4年連続「女々しくて」歌唱になるのでしょうか。今年はどんな出し物を見せてくれるのでしょうか。もはやここだけ新春かくし芸大会みたいな雰囲気です。

三代目J Soul Brothers(4年連続4回目/第63回/2010/26~32)
 人気絶頂。今年も当然文句なしの出場。そろそろ後半でのステージを見たいですね。

Sexy Zone(3年連続3回目/第64回/2011/15~21)
 なんだかんだ言いつつもデビュー以来のオリコンシングル週間1位連続獲得記録は継続中。

V6(2年連続2回目/第65回/1995/35~44)
 イノッチ司会ということで、今年は前回以上に歌以外での出番が多くなりそうです。

SEKAI NO OWARI(2年連続2回目/第65回/2010/29~30)
 NHK合唱コンクールの楽曲も担当ということで、当然の2年連続選出。

BUMP OF CHICKEN(初出場/第66回/1998/36)
 1994年結成、インディーズ期から注目されてメジャーデビューは2000年「ダイヤモンド」。翌年の「天体観測」大ヒット以降ずっとJ-ROCKではトップシーンを走るグループ。今や国民的バンドと言っても差し支えない存在です。以前に出場内定報道があって結局出場せずということがありましたが、今回遂に紅白歌合戦初出場になります。
 なお大晦日は幕張メッセでこれまた毎年恒例のCOUNTDOWN JAPAN、最も大きいEARTH STAGEで22時台に中継。となると日本の大晦日・最大級の音楽の祭典2つがコラボレーションする形になるのでしょうか。そうなるとこの役割、確かにバンプ以外ふさわしい存在はいません。”ロキノン系”という言葉がいつの間にか生まれて久しいですが、その先駆け的存在は彼らかASIAN KUNG-FU GENERATIONになるのかなと私は思っています。紅白というより、日本のライブ史の一ページとして目が離せない瞬間になりそうです。

山内惠介(初出場/第66回/2001/32)
 演歌の若手ホープ、という形ですがデビューは2001年でキャリアは氷川きよしとほぼ同期。15年目なので明らかにベテランです。ですが昨年の「恋の手本」がオリコン9位、今年の「スポットライト」もヒットして歌謡コンサートの出演も非常に増えてきました。今回ようやく、ついに悲願の初出場。ここ最近の白組演歌歌手だと北山たけしが5回、ジェロや福田こうへいは2回で止まってしまいましたが、この人はどこまで続くでしょうか。新鮮なステージを期待したいです。

星野 源(初出場/第66回/2002/34)
 インストバンド・SAKEROCKのギター担当として音楽活動を始めたのが2002年、ソロ歌手としては2010年アルバム『ばかのうた』でデビュー。俳優としても積極的に各作品に進出。独特のスタンスによる活動が実を結び今年めでたく初出場。NHKでは今年『紅白に生まれた日』出演、そしてコント番組『LIFE!』のレギュラーでもあります。事務所的には今年アミューズ移籍もトピックだったでしょうか。どちらかと言うとギター一本で歌うより賑やかなステージが予想されますが果たして。こちらも楽しみなステージになりそうです。

三山ひろし(初出場/第66回/2009/35)
 日本クラウンから2009年にデビュー。そのデビュー曲「人恋酒場」は10万枚を突破しゴールドディスクに認定されるもその時は初出場ならず。今年は「お岩木山」がロングセラーを記録し、流れもあってこれまた悲願の初出場。なお特技はけん玉で、全国では数百人レベルの腕の持ち主だそうです。一度の紅白で演歌歌手が複数初出場するのは第59回のジェロ・秋元順子以来。

ゲスの極み乙女。(初出場/第66回/2013/26~28)
 川谷絵音を中心とした男女4人組バンド。クラシックとロックその他各ジャンルを融合したような楽曲が決め手となり、2013年デビューするや否やたちまち大ブレイク。デビュー3年目でSONGS出演はそうそうあることではないと思います。確かにアルバム『魅力がすごいよ』は昨年私がブログで書いたレビューで”モノが違う”と書きましたが、それにしても驚きの速さです。今回白組の中で最も初出場して欲しいアーティストとして挙げましたが、まさにその通りになりました。非常に楽しみです。出来れば生演奏のステージにして欲しいです。

--主な不出場歌手(白組編)--

長渕 剛
 ふもとっぱらの評判から、2年連続もあるかと思いましたがそんなことはありませんでした。

T.M.Revolution
 ウラトーク席でゴールデンボンバーを潰すことを今回もひそかに期待していましたが、まあやはりそうもいかないでしょうか。

ポルノグラフィティ
 連続出場は12年でストップ。アミューズ枠という点では星野源と入れ替わる形。間奏の完璧なセリフを聴けないのは残念の一語に尽きますが、ここ数年の売上などを見ていると割り切れる部分もあります。

福田こうへい
 事務所と揉めて新曲出せず。でも白組演歌で落選したのはこの人だけでしたね。むしろ一枠増えてます。

クリス・ハート
 歌コン常連、May J.とディズニーをデュエットするかなと予想していましたがそうはならず。

秦 基博
 「ひまわりの約束」で出場でも良かったと思うのですが…。本人も出たいと言っていて、NHKにもよく呼ばれています。よく分かりません。確かにスキマスイッチがいなくなって以来、紅白とオーガスタの縁は薄くなっていますが…。

松山千春
 本人が出ないと言ってても一部スポーツ紙には初出場有力と書かれていました。のど自慢には出ていましたが。

back number
 十分ヒットしていましたが、内定報道でも全く名前を見ることなく。ちなみにCDJは30日・17時から出演予定。

クマムシ
 結局ほとんど記事には出ずじまいでした。まあ仕方ないのではないですか。本業がそもそももう少し…という印象もあります。

BREAKERZ
 もうすっかり内定報道があって結局出場できないアーティストの常連に。そもそもまず民放の年末番組に呼ばれることが先だと思います。先日のベストアーティストには出演していましたが。

 

 ジャニーズ事務所で7組も枠を取るのは評価が分かれる部分になりますが、前回と比べると白組24→26になるのでその分増やしたと捉えることはできます。個人的には納得できる範囲内です。また紅組25・白組26で少しアンバランスなのも気になりますが、これは近年の傾向でもあります。でもAAAを紅組に移すほど紅組に人がいないかと言われるとそうでもないですよね。その辺りはやはり何と言いますか、白組にこの人を出したい!という各方面からの要請が多かったのでしょうか。少し気がかりな部分でもあります。

 今朝ニッポン放送の『垣花正のあなたとハッピー!』で電話出演させて頂きました。その時にも話しましたが紅白歌合戦は全歌手の中から選ばれた約50組が繰り広げられるトップクラスの音楽の祭典。ですので前回みたいに、露骨に割を食うようなステージは1組でも少なくして欲しいです。本当に1つ1つのステージを今年は大事にして欲しいです。そうすれば今年の紅白、メンバーは事前予想よりも良いくらいなので自然と素晴らしいものに仕上がるのではないかと思います。

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