今年の初出場は紅組2組・白組5組で計7組(実質的には紅2・白3と書くのが適当でしょうか)。紅組白組22組ずつで計44組選出は昨年より1枠ずつ減少(特別企画の2組含む)。例年通り、あいうえお順でなく表記は出場歌手(回数/初出場回/デビュー年/年齢)、初出場順で1組ずつ書いていきます。ではどうぞ。
石川さゆり(35年連続41回目/第28回/1973/60)
「津軽海峡冬景色」で初出場した当時は19歳。10代~60代まで紅白に出場し続けた紅組歌手は、尊敬する島倉千代子以来2人目。
松田聖子(6年連続22回目/第31回/1980/56)
今年も健在、一定の存在感を見せています。
坂本冬美(16年連続30回目/第39回/1987/51)
こちらもついに30回目の出場達成。紅組では5人目の記録。
天童よしみ(22年連続23回目/第44回/1970/64)
今年も健在、力強い歌声を聴かせてくれそうです。
aiko(5年ぶり13回目/第51回/1998/43)
メジャーデビュー20周年ということで5年ぶり。予想外ではありますが嬉しい復帰です。当然人気の高さは変わっていません。そもそも2度の落選が納得いかない選考なので、そう考えると戻るべき所に戻ったというべきでしょうか。
島津亜矢(4年連続5回目/第52回/1986/47)
一時期の紅白には必ずいた、どのジャンルでも歌える歌手になりつつあります。既に演歌の枠は飛び越えています。
水森かおり(16年連続16回目/第54回/1995/45)
ご当地ソングで16年連続、豪華装置は今年もやるなら7年連続でしょうか。
松任谷由実(7年ぶり3回目/第56回/1972/64)
第62回以来の復帰、今年はNHKと縁深い一年でした。ちなみに今回の紅組最年長歌手でもあります。
AKB48(10年連続11回目/第58回/2006/13~27)
メンバーも入れ替わりありつつ11回目。初出場のメンバーで残っているのは柏木由紀と峯岸みなみくらいとなっています。
Perfume(11年連続11回目/第59回/2002/29~30)
今年は横浜アリーナでのカウントダウンライブが決定しています。中継でしょうか、それとも前半に出て移動するのでしょうか。
いきものがかり(2年ぶり10回目/第59回/2003/34~36)
放牧から集牧、テレビ復帰はこの紅白のステージだそうです。
西野カナ(9年連続9回目/第61回/2008/29)
なんだかんだで今年も連続出場。女性J-POPソロで初出場以来9年連続は安室奈美恵に並び、浜崎あゆみに次ぐ記録。
椎名林檎(5年連続6回目/第62回/1998/40)
今回は特別枠としての出演ですが、出場回数にはカウントされています。
MISIA(3年ぶり3回目/第63回/1998/40)
第63回、第66回は特別出演扱いで中継でしたが、今回は最初から出場歌手に加わって回数もしっかりカウントされています。デビュー20周年、楽曲も今年はヒットしています。嬉しい選出。
乃木坂46(4年連続4回目/第66回/2012/14~26)
もう紅白には完全に欠かせない存在。
Superfly(2年連続3回目/第66回/2007/34)
今年はNHK合唱コンクールの課題曲も担当しています。
欅坂46(3年連続3回目/第67回/2016/17~23)
今年はハプニングが起こらないことを祈ります。
丘みどり(2年連続2回目/第68回/2005/34)
若手女性演歌のホープとして、2年連続出場。
TWICE(2年連続2回目/第68回/2015/19~23)
お隣の国との関係は色々ありますが、彼女たち自身が特に問題になるようなことはしていません。人気を考えると当然の出場です。
Little Glee Monster(2年連続2回目/第68回/2014/17~20)
こちらも実力と人気で順当に2年連続出場。
DAOKO(初出場/第69回/2012/21)
ニコニコ動画への投稿から音楽活動が始まり、2015年メジャーデビュー。昨年に米津玄師と歌った「打上花火」が国民的ヒットになりましたが、それだけに留まらない多岐にわたる彼女の音楽は大きな魅力。事前報道で名前が挙がっていなかったので少しビックリしましたが、十分納得の選出。また、もしかするとの期待が出来る点でもすごく良いです。楽しみにしたいです。
あいみょん(初出場/第69回/2015/23)
兵庫県西宮出身のシンガーソングライター、2016年メジャーデビュー。類稀な表現力と歌声で今年一気にスターダムに駆け上がりました。「君はロックを聴かない」「愛を伝えたいだとか」「マリーゴールド」など、複数の曲がストリーミングで上位に入りYoutube再生数は1000万回超え。90’sを思わせる音楽は若者は勿論、最近音楽を聴いていなかったアラサー以上の世代にも支持する声が多く挙がっています。個人的には今年の初出場歌手の中で、一番楽しみなステージです。
・主な不出場歌手(紅組編)
髙橋真梨子
3年連続で一旦お休み。そういえば前回不出場の時は中島みゆき、今回は松任谷由実が出場しています。この系統の枠は1で固定されているのでしょうか。
松たか子
昨年の音楽活動は完全なる朝ドラきっかけなので、歌手活動していない今回は当然不出場。
倉木麻衣
あまり今年の活動が目立たないどころか、「渡月橋~君 想ふ~」をまだ引っ張ってる状態でした。往年のヒット曲で出場でもいいとは思いますが、他に優先される歌手もいたので今回は不出場。
AI
産休。この系統の代替的存在がMISIAなのでしょうか。
E-girls
年々紅白での存在感が薄れていた印象はありますが、ついに落選。連続出場は6年でストップ。
市川由紀乃
女性演歌ではトップクラスに売れているはずなのですが、割と問答無用で落選。とは言え前回の扱いと、大御所と比較しての知名度を考えると…。
SHISHAMO
来年のNコン課題曲担当に決定したので、次回の紅白に期待しましょう。
DREAMS COME TRUE
出場歌手の顔ぶれにはなし。もしかすると特別枠かもしれません。
宇多田ヒカル
出場歌手の顔ぶれにはなし。もしかすると特別枠かもしれません。
LiSA
絶対出場すると思ったのですが、残念ながら落選。確かにソニー枠の厳しさ、1枠減、数年ぶりの大物を呼んだことで犠牲になったという面もありますが…。意味が分からないとまでは言いませんが、やはり選んで欲しかったという気持ちが非常に強いです。
家入レオ
事前報道で名前は挙がっていましたが、やはり今年も難しかったようです。
杜このみ
市川由紀乃でさえ落選という状況では、やはりまだ厳しく…。
五木ひろし(48年連続48回目/第22回/1965/70)
ついに70代に突入しましたが、若々しさは相変わらず。記録も順調に更新されています。連続出場は史上最多タイ記録。
郷ひろみ(9年連続31回目/第24回/1972/63)
今回は新御三家の同志でもある西城秀樹の訃報もありました。
福山雅治(10年連続11回目/第44回/1990/49)
今年もNHK関連の仕事は多く、そのままパシフィコ横浜から中継もおそらく継続。
DA PUMP(16年ぶり6回目/第49回/1997/30~40)
何と言っても今年は「U.S.A.」。第55回の「マツケンサンバⅡ」ばりの目玉になりそうです。ちなみにISSA以外のメンバーは全員初出場。
氷川きよし(19年連続19回目/第51回/2000/41)
歌手としては一番脂の乗っている年齢になってきました。19年連続。
ゆず(4年連続9回目/第54回/1997/41, 42)
前回の大トリのステージは見事でした。今年も勿論連続出場。
EXILE(3年ぶり12回目/第54回/2001/23~39)
本格的な活動再開と同時に、さりげなく?紅白にも復帰。
嵐(10年連続10回目/第60回/1999/35~38)
2010年代の紅白の顔として、10年連続。
関ジャニ∞(7年連続7回目/第63回/2004/33~37)
渋谷すばるが抜けたので、今年は6人でのステージになります。
三代目J Soul Brothers(7年連続7回目/第63回/2010/29~35)
アルバム以外活動の印象がなかったですが、高い人気は変わらず。
Sexy Zone(6年連続6回目/第64回/2011/18~24)
しっかり着実に、6年連続出場。
SEKAI NO OWARI(5年連続5回目/第65回/2010/32~33)
そういえば「サザンカ」は今年の冬季五輪NHKテーマソング。というわけで順当に。
山内惠介(4年連続4回目/第66回/2001/35)
今年も貴公子のようなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
星野 源(4年連続4回目/第66回/2002/37)
今年もNHKとは縁深い一年でした。
三山ひろし(4年連続4回目/第66回/2009/38)
今年もけん玉パフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
三浦大知(2年連続2回目/第68回/1997/31)
間違いない実力と人気で2年連続。
Hey! Say! JUMP(2年連続2回目/第68回/2007/25~28)
平成ラストに2年連続。なお一人活動休止中なので、今年は8人でのステージ。
YOSHIKI feat. HYDE(初出場/第69回/2018/49~53)
今年はToshIが大晦日に予定を入れているそうで、代わりに?HYDEとのユニットで出場。YOSHIKIは言うまでもなくX JAPANで昨年まで8回出場。HYDEはL’Arc~en~Cielのボーカルで紅白に5回出場していて7年ぶり出場、ソロでは初。『進撃の巨人 part 3』のOPテーマを担当しています。このアニメからは以前Linked Horizonが出場、不思議と紅白に縁深い作品になっています。
宮本浩次(初出場/第69回/2018/52)
前回はエレファントカシマシのボーカルで出場しましたが、今回は椎名林檎との特別企画で一緒に歌います。一言、非常に楽しみです。
純烈(初出場/第69回/2010/32~47)
苦節11年、ついに紅白初出場の舞台を手に入れた男性歌謡グループ5人組。キャバレーやスーパー銭湯も含めた全国数多くのステージに立ち奮闘した結果年々支持を伸ばしていって、ついにここまで漕ぎつけました。紅白出場は活動時から掲げていた目標なのだそうです。今年初出場する歌手の中でも、特に多くの人に見て頂きたいステージです。
Suchmos(初出場/第69回/2015/26~29)
ジャンルを問わず様々なジャンルから取り入れた音楽が若者の支持を受けている6人組バンド、今年はNHKワールドカップ中継のテーマソングを手掛けました。紅白では勿論、J-POPの歴史でも今までになかったタイプの新しい音楽、ステージも非常に楽しみです。
King & Prince(初出場/第69回/2018/19~23)
今年「シンデレラガール」が颯爽とデビュー、大ヒットしたジャニーズの新星。デビューした年に紅白初出場は第60回のNYC boys以来、期間限定ユニットを除くとそれこそTOKIO以来24年ぶり。そう考えると今の紅白は本当にジャニーズが大事にされていると思うわけですが…。フレッシュなステージを期待したいです。
・主な不出場歌手(白組編)
X JAPAN
大晦日はなぜかToshIが金沢でイベント出演、スケジュールが埋まってしまいました。YOSHIKIとしては違う形での紅白出場になったので問題はないのかも?
TOKIO
ノーコメント。
トータス松本
もしかすると、来年以降もこういった形でデュエットが紅白および椎名林檎の活動において恒例になるのかもしれません。
平井 堅
ヒットがなければ紅白は出場しない、長く活動して何度も紅白に出ている人で実際そういう出場パターンの歌手は、案外彼以外ほとんどいないような気がします。
福田こうへい
新曲がヒットしているだけあって、すごく気の毒です。
エレファントカシマシ
バンドで2年連続出場でも良かったのですが。
竹原ピストル
とりあえずまた紅白で見られることを期待。
WANIMA
確かによく考えると今年の楽曲、という印象はありませんが納得はあまりいかないです。
サザンオールスターズ
出場歌手の顔ぶれにはなし。もしかすると特別枠かもしれません。
米津玄師
出場歌手の顔ぶれにはなし。ただ今回紅組に「打上花火」を歌っていたDAOKOがいます。大晦日はどうなるでしょうか。
BTS(防弾少年団)
昨今の状況を考えると、正直仕方ないのではないかと思います。
東方神起
ただK-POPでこちらの復帰は結果的にありませんでした。
GENERATIONS
すっかり事前報道で名前が出たけど結局出ない、という常連になってしまってます。
Mrs. GREEN APPLE
複数の報道で名前は出ていましたが、やはりまだもう少しだったのでしょうか。
ヤバいTシャツ屋さん
こちらも名前は挙がっていましたが、まだもう少し。
レキシ
SONGSにも出演して期待はしていたのですが…。残念です。
本来出場させるべき若い歌手が、枠減少とベテラン復帰のために煽りを食ったという印象が例年より強い選出だと思いました。と言っても復帰したベテランは納得のいく名前ばかりなので、正直なんとも言えない部分はあります。
なお企画コーナーの発表も同時にありました。何年かに1回は必ずやっているアニメ絡みの企画、今回はゲームも含めた”世界で人気のジャパンカルチャーを特集”。そのスペシャルアクトとして、『ラブライブ!サンシャイン!!』のAqoursと『刀剣乱舞』の刀剣男士が出演します。双方とも支持層が非常にはっきりしていて興味ない人にとって馴染みの薄いグループではありますが、売上はCDだけでも10万枚近くあり、グッズその他を含めると相当なムーブメントになっています。『ラブライブ!』はμ’sが第66回に紅組歌手として出場しましたが、実際のところ企画コーナーの延長線上といったところでパフォーマンスの時間はやや短めでした。もしかすると例のごとく出場歌手がアニメキャラのコスプレを…なんてのもあるかもしれません。詳しくはまた、本番を見てからといったところでしょうか。
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