2022年アルバム~緑黄色社会『Actor』

アルバム概要

リリース:2022年1月26日
前作:SINGALONG
通算枚数(フルアルバム):3枚目
楽曲数:14曲
うち先行配信済:7曲(2曲は直前に配信開始)

レーベル:Epic Records Japan

楽曲解説

Actor

先行配信:なし(新曲)
作曲:緑黄色社会

MV:無し
演奏時間:1分38秒

 アルバムのオープニングを飾る準インストナンバー。歌詞は無いですが、メンバーの歌声は入っています。いわゆるセッション、というやつです。

 

キャラクター

先行配信:2022年1月21日
作詞作曲:長屋晴子(作詞)、小林壱誓(作詞)、穴見真吾(作曲)、peppe(作曲)

MV:あり(Youtube)
タイアップ: 森永製菓「inゼリー」CMソング
演奏時間:4分9秒

 アルバム発売5日前に先行配信されたリード曲。ビルボードチャートレビューでも一度紹介しました。メンバー全員がグループ名義ではなく、それぞれの名前で担当別にクレジットされています。ちなみにボーカルが長屋さん、ギターが小林さん、ベースが穴見さん、キーボードがpeppeさんです。

 「Mela!」の系譜にあたる軽快なアップテンポナンバーで、アルバムのリード曲にはまさにピッタリ。再生回数の傾向を見ても基本アルバムは後半より前半の方が聴かれる回数が多いので、冒頭の楽曲はアルバムの出来にも大きく関わってきます。その意味で考えると、まさに会心の一作と言って良い名曲です。

 

merry-go-round

先行配信:なし(新曲)
作詞作曲:長屋晴子(作詞)、穴見真吾(作曲)
MV:無し
タイアップ: WOWOW『アーバンスポーツ』番組テーマソング
演奏時間:3分58秒

 真夜中の都会をイメージしたようなスピーディーなサウンドが、洗練されたカッコ良さを表現しています。ギターやベースなど、一聴する限り演奏の難度が非常に高そうです。タイアップはありますが、シングルとして配信されていないのが不思議なくらいの完成度です。

 

これからのこと、それからのこと

先行配信:2021年8月25日(シングル「LITMUS」収録)
作詞作曲:長屋晴子(作詞/作曲)
MV:無し

タイアップ: 資生堂「SEA BREEZE」CMソング
演奏時間:4分24秒

 サビ前半の伸ばしで、ロングトーンでなくあえて音程を変化させている部分がこの曲のポイントではないかと思いました。シーブリーズという割とブランド力の大きいCMタイアップですが、その割にサビをキャッチーにしていない作りのように聴こえます。

安心してね

先行配信:なし(新曲)
作詞作曲:長屋晴子(作詞/作曲)
MV:無し
演奏時間:3分42秒

 タイトルや歌詞に反して、やや駆け足で急ぎ気味に聴こえるサウンドが面白いです。今アルバム初出の楽曲でMVも作られていないですが、個人的には8bitのRPG早送りの映像がしっくり来るようなサウンドです。口ずさみやすいメロディーが好印象。

 

LITMUS

先行配信:2021年8月13日
作詞作曲:小林壱誓(作詞/作曲)、穴見真吾(作曲)
MV:あり(Youtube)
タイアップ: テレビ朝日系ドラマ『緊急取調室』主題歌
演奏時間:4分12秒

 ボーカリスト・長屋晴子の魅力がふんだんに出ている切ないバラードです。ビルボードチャートレビューで紹介済。Youtubeの再生回数は現在800万ほど、もう少し多くても不思議ではない楽曲だと思います。

 

ずっとずっとずっと

先行配信:2021年6月4日
作詞作曲:長屋晴子(作詞/作曲)
MV:あり(Youtube)
タイアップ: アサヒビール「アサヒスーパードライ ザ・クール」CMソング
演奏時間:3分49秒

 歌い出しの時点で軽快な音で進行するかと思いきや、意外と間奏の雰囲気は重く、CMで使われないAメロ~Bメロはベース成分強め。メロディーも一聴する限り、意外に派生音が目立っているような気がします。Cメロもやや意外な展開で、一筋縄ではいかない楽曲という印象です。

 なおリリース時点では今作で一番再生回数が多く、この曲より早くに配信された「たとえたとえ」「結証」を上回っています。

揺れる

先行配信:なし(新曲)
作詞作曲:長屋晴子(作詞/作曲)
MV:無し
演奏時間:3分57秒

 アコースティックな雰囲気のイントロ、生バンドよりキーボード・打ち込み音の成分がやや強めのアレンジです。緑黄色社会の主流から少し外したような、オリジナルアルバムならではの楽曲。

 

たとえたとえ

先行配信:2021年6月4日
作詞作曲:小林壱誓(作詞)、peppe(作曲)
MV:あり(Youtube)
タイアップ: 第93回センバツ MBS公式テーマソング
演奏時間:3分49秒

 緑黄色社会について書いたのは、この曲がランクインしたビルボードチャートレビューが初でした。センバツのタイアップということで、全体的にブラスバンドの音が目立っています。歌詞もこのタイアップに合わせている印象があります。軽快な曲ですが、初聴時の「代表曲になりそうな雰囲気はあまりない」という予感は今のところ外してはいません(Youtubeでは既に「キャラクター」の方が3倍近い再生数になってます)。

 

アラモードにワルツ

先行配信:なし(新曲)
作詞作曲:長屋晴子(作詞)、peppe(作曲)
MV:無し
演奏時間:3分57秒

 オリジナルアルバムの後半収録だとまさにしっくり来るタイプの、聴かせる3拍子バラードです。ライブだとバンドでよくあるアコースティックコーナーで演奏されそうな楽曲、という印象もあります。明治あたりが製造しているチョコレートのCMソングでもしっくりきます。

 

結証

先行配信:2021年1月16日
作詞作曲:長屋晴子(作詞)、小林壱誓(作曲)
MV:あり(Youtube)
タイアップ:よみうりテレビ制作アニメ『半妖の夜叉姫』EDテーマ
演奏時間:3分54秒

 「LITMUS」とこの曲は、タイアップ作品ということもあってCDシングルとして発売されました。Youtubeでは1000万超の再生数でヒット曲ですが、意外にもSpotifyでは「ずっとずっとずっと」「たとえたとえ」より再生数は少ないです。

 楽曲はバラード、振り返ると今作はシングルを除くとこういった曲調が少ないです。はっきりとしたタイアップのあるシングル曲ですが、本来作りたい曲はこういった曲ではないのかもしれません。

S.T.U.D

先行配信:なし(新曲)
作詞作曲:小林壱誓(作詞)、穴見真吾(作曲)
MV:あり(Youtube)
演奏時間:3分54秒

 イントロのギターから軽快な曲調で非常に盛り上がる楽曲。ライブに足を運ぶ人は必聴です。ここにバンド紹介が挟まれる可能性も高いと思います。長屋さんだけでなく、ギターの小林さんもボーカルを担当するのが非常に重要なポイント。今作を受けてのツアーで100%歌われるのは勿論ですが、それ以降も長く定番曲になるような気がします。

 

Landscape

先行配信:2022年1月1日
作詞作曲:小林壱誓(作詞)、穴見真吾(作曲)
MV:あり(Youtube)
タイアップ:スズキ「ソリオバンディット」CMソング
演奏時間:3分51秒

 車のコマーシャルにはまさにしっくりくる、明るい歌声と歌詞が特徴の楽曲です。アルバム1曲目としても違和感ないですが、結果的にはこれでフィナーレを飾るという形。

 

スクリーンと横顔

先行配信:なし(新曲)
作詞作曲:長屋晴子(作詞)、peppe(作曲)
演奏時間:4分36秒

 「LITMUS」「結証」に勝るとも劣らない、スケールの大きいバラードです。ライブだとアンコール的な感覚で、アルバムの締めにふさわしい内容だと思いました。

アルバム全体の感想

 昨年はテレビで「Mela!」を演奏する機会が非常に多かった緑黄色社会ですが、このイメージで聴いてもらえれば大方間違いないと思います。バラードなどもありますが、「キャラクター」を筆頭に耳に残ったのはやはり軽快な曲調の楽曲でした。

 今作を聴く限り、目新しい奇抜な音楽を作るアーティストという印象は正直に申し上げるとないです。ただ歌唱・演奏など、バンドとしての基礎能力の高さを感じる場面が随所にありました。長屋さんのボーカルだけでなく、ギターやベースなども一聴しただけでかなりの技術を要する音・譜面だと思います。CDシングルとしてリリースした作品はバラードですが、楽曲はやはり軽快なリズムと遊び心の多いアップテンポの演奏により魅力を感じました。

 期待からは全く外れていない作品で、何度も聴きたくなるアルバムであることは間違いないですが、逆に言うと期待を超える部分はあまりない優等生的な作品であるようにも感じました。そこをどう捉えるか…というのが今後の焦点になると思いますが、どうでしょうか。メンバー4人全員が作詞・作曲も出来るのは大きな魅力ですが、もっとも評判が良く代名詞的な存在の「Mela!」や「キャラクター」は4人の共作。そういう意味では今後、シングルなどの勝負曲で4人全員クレジットされる場面は増えるかもしれません。

 レーベル的にはタイアップが非常に多く、バックアップ体制は十二分に整っているので、国民的バンドになるには本当にあと少しという段階だと思います。昨年の時点で紅白歌合戦に出場しても不思議でないヒットでしたが、今年はさらに素晴らしい楽曲・パフォーマンスをあらためて期待したいです。

 

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