歴代紅白歌合戦歌唱曲・演奏時間&構成表(第44回・1993年その2)

演奏時間&構成表 2(第44回・1993年)

 演奏時間・構成は紅白歌合戦で実際に披露したステージを指しています。フル再生時間はSpotifyの音源基準、オリジナル未配信曲は手持ちのCDからインポートしたiTunes音源を基準としています。

 

曲順楽曲アーティスト演奏時間
構成
フル再生時間
構成
11(企1)1993ステージショー
ぜったいイチバン安達祐実・他0分29秒
冒頭(替え歌)
4分7秒
冒頭+2コーラス半(原曲)
オラはにんきもののはらしんのすけ0分50秒
1コーラス
3分32秒
2コーラス
ムーンライト伝説森口博子 西田ひかる
坂本冬美
0分56秒
1コーラス
2分55秒
2コーラス+サビ
12(紅6)
紅前半6
もう一度逢いたい八代亜紀
2分28秒
3コーラス
3分1秒
3コーラス
13(白6)
白前半6
男の港鳥羽一郎2分18秒
2コーラス
4分24秒
3コーラス
14(紅7)
紅前半7
月の沙漠由紀さおり・
安田祥子

3分11秒
2コーラス+ラスト
4分36秒
4コーラス+ラスト
15(白7)
白前半7
南こうせつ3分41秒
4コーラス
4分13秒
4コーラス
16(紅8)
紅前半8
ブルー・ライト・ヨコハマいしだあゆみ
2分58秒
1コーラス半
3分4秒
1コーラス半
17(白8)
白前半8
くちなしの花渡 哲也3分28秒
3コーラス
3分33秒
3コーラス
18(企2)山に抱かれて小椋 佳
出場歌手全員
4分19秒
冒頭+1コーラス半
5分23秒
冒頭+2コーラス

各ステージ・補足

 第1部の企画コーナー目玉は、1993年を振り返るショーコーナー。KDDIのCMソング「ぜったいイチバン」替え歌を安達祐実他子役5名がダンス&歌唱→恐竜登場(映画『ジュラシック・パーク』公開による恐竜ブーム)→ジュリアナダンス→「オラはにんきもの」(『クレヨンしんちゃん』放送開始年)→「ムーンライト伝説」(『美少女戦士セーラームーン』放送開始年)→白い手袋のパフォーマンス(皇太子殿下御成婚)→「雨に歌えば」に乗せてステッキを使ったパフォーマンス→「We are the Champ」に乗せて武田修宏選手登場(Jリーグ元年)の流れでした。「オラはにんきもの」も、なぜか”カーモンベイベー”が”たーまーねーぎー”と歌詞が変更されています。セーラームーンのコスプレをした「ムーンライト伝説」は、近年でも坂本冬美が紅白関連番組に出演するたび蒸し返…もとい、名場面として振り返られています。全体的にかなりゴチャゴチャした内容でしたが、平成後期まで何年かに1回の確率でこの手のショーが企画されています。

 本編再開後の2組は港町演歌対決。八代亜紀は紅白で17年ぶりに「もう一度逢いたい」を歌います。当時のようなとんでもなく速いテンポの演奏ではなく、本来のリズムで3コーラスフルの歌唱でした。ただ2回目の間奏はややカットされています。

 鳥羽一郎の「男の港」は5年ぶりの歌唱、『のど自慢』人気は相変わらずのようでした。2コーラスは当時と同様ですがテンポが若干速め、あとは間奏だけでなくアウトロもカット多め。そのため演奏時間は17秒も短くなっています。(ステージレビュー→紅白歌合戦・鳥羽一郎の軌跡

 由紀さおり・安田祥子は4年ぶりの姉妹共演、歌は「月の沙漠」(テロップは「月の砂漠」と表記)。世に知られたのは1927年、選曲理由はおそらく”金と銀との鞍置いて”の歌詞の存在。開会宣言を担当した101歳の双子姉妹・きんさん・ぎんさんにインタビューしてからのステージでした。歌は1番・4番とラストの2コーラス半。

 南こうせつは前年に続いてかぐや姫時代の名曲「妹」を紅白初歌唱。3コーラスの後、間奏も含めて1コーラスとフルコーラス。ギターを弾きながらのステージ、最後は歌い終わってすぐギターのストロークで締めました。

 第1部トリは久々のカムバック同士、紅組はいしだあゆみのステージです。この当時はもう女優活動メインで、歌の出演自体が久々でした。紅白出場は16年ぶり(ただし4年前に審査員として出演)、「ブルー・ライト・ヨコハマ」を歌うのは20年ぶり。歌は初出場の時点でフルコーラスという短さなので、当然このステージもフルコーラス。

 白組の第1部締めは渡哲也、大病からの復帰という意味合いを含むステージでした。「くちなしの花」で出場した19年前と比べて声量は落ちていますが、1番から3番までフルコーラス歌唱。そういえば初出場の時も、病気で大河ドラマ主演を途中降板した年の出演でした。

 第42回以降恒例になった出場歌手全員によるステージ、この年は小椋佳提供の「山に抱かれて」でした。小椋さんはこの年勤務していた銀行を退職、翌年には正式に白組歌手としての出場に至ります。楽曲も翌年7月にシングルとしてリリース、同年6月~7月のNHK『みんなのうた』放送曲としてもオンエアされました。

 

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